植物を育てる

多肉植物の上手な育て方を覚えてどんどん増やそう!

おしゃれな多肉植物の育て方
多肉植物はちょっとしたコツをつかめば育てやすく、増やしやすい植物です。
増やしていけば寄せ植えなどにも利用できるのでますます楽しくなっていきます。
初心者でも簡単に育てられるコツを紹介します。
ぜひチャレンジしてみてください。

多肉植物とは

多肉植物は、世界中の乾燥した場所を中心にアフリカやアフリカ大陸の島々、ラテンアメリカや北アメリカなどに自生しています。
多肉植物の種類は多岐にわたり、同じ種でも多肉植物ではない場合もあり、環境に応じて形が変化したようです。
肉厚の姿が独特で、品種改良を加えながらインテリアにあった種類が次々と生まれています。

基本的な育て方

多肉植物の育て方
育て方で最も大事なことは環境を整えてあげることです。
置き場所以外で大切な3つのポイントを紹介します。

植木鉢
多肉植物は乾燥した場所に自生していたものがほとんど。
そのため、あまり湿気があると根腐れしてしまう可能性があります。
程よい湿度を保つために、素焼きなど通気性のある素材を選びます。
また、小さすぎるとやはり根っこに取っても窮屈だなというのは想像できますね。
大きさにゆとりがあり、素焼きなど焼き物で底に穴が空いている鉢を選びましょう。

土の選び方
土の選び方は、水はけが良いことが基本ですが、「多肉植物用の土」として理想的な配合で販売されている土を利用すれば簡単。
少し凝るようになれば、川砂や赤玉土などを配合して品種によって少し変えることも可能です。
基本は乾いている土を使うことです。
濡れている土は、バクテリアが繁殖しやすく、根腐れの原因にも。
肥料に関しては、あまり神経質になる必要はありません。
最初の年はそのまま植えて、購入したショップでその後どのくらい与えれば良いか質問してみましょう。

水やりについて
多肉植物は、水やりが何といっても育て方の基本の中で最も大切なポイントです。
水は水分を確保するだけではなく、空気中の二酸化炭素を利用してブドウ糖などの栄養素になります。
ただ多すぎる水は土の中でバクテリアの繁殖の原因に。
バクテリアが増えると根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。
土の表面が乾いているからといって、土中深くが乾いているとは限りません。
多肉植物が水不足が原因で少ししょんぼりしているくらいの時水をあげる程度でちょうど良いのです。
10日程度を目安にして水やりをするようにしましょう。

育ったら植え替えをしよう

多肉植物の植え替え方法
多肉植物は条件が揃えばどんどん成長していきます。
大きくなっていくと土の中の根も同時にどんどん広がっていき、鉢の中がパンパンになり水はけが悪くなり、根腐れになる可能性が出てきます。
一回り大きい鉢に植え替えが必要です。
植え替えが必要かどうかの判断は、根っこがはみ出しているかどうか、下葉が枯れているかどうかをチェックします。
下葉や根っこで判断したら植えて1年程度でも植え替えが必要です。
どちらか迷う状態でも、もし植えてから2年くらいすぎていれば植え替えましょう。

*植え替えをするときの注意点*

植え替えをするくらいしっかり根が育っている場合、鉢から取り出すと鉢と同じ形に固まっています。
軽く振って土をほぐしてから植え替えるようにします。
長くなりすぎている場合は、5cm程度まで切りそろえてください。
切りそろえることで風通しも良くなり、根腐れの原因が取り除かれ、元気に育ちます。
植え替えてすぐはまだ少し静養が必要です。
日の当たる場所に置かず、根の状態が安定するまで約2週間は日陰に置いて様子を見ましょう。

多肉植物の増やし方

多肉植物の寄植えはおしゃれで大人気
多肉植物の楽しみはコツをつかめば増やすことが比較的簡単なことです。
少しずつ増やして組み合わせ、寄せ植えを作ってプレゼントにすると喜ばれますよ。

葉挿し
少し剪定したり、茂りすぎて風通しが悪くなった部分を取り除いて取れてしまった葉から根っこや新しい葉を出させて増やす方法です。
葉っぱを土の上に並べておくだけで小さな葉っぱなどが出てきます。
葉っぱと根っこが両方出る場合もあれば、葉っぱしか出ない場合など育ち方にも個性があります。
注意すべきことは、葉挿しをしたら風通しの良い涼しい場所に放置しておくこと、水は与えないことです。
中にはそのまま枯れてしまうものもありますが、根気よく見守ってあげましょう。

挿し木
日光が足りないと徒長してしまいます。
形がちょっと崩れてひょろっとした育ち方のことです。
また、日光が十分で元気に育っていると、育ちすぎて枝がたくさんですぎてしまい、形が崩れてしまうこともあります。
このような場合は、不必要な部分を切って「挿し木」に利用します。
挿し木の方法は、切ってすぐに土に挿すのではなく、コップなどにさして切り口を乾かしてから土にもどします。
不必要な葉っぱは取り除いて、葉挿しに利用できます。
コップに水を入れる必要はありません。
水なしのコップに放置しておけば良いのです。
テーブルのワンポイントにもなりますよ。
そのままで根っこが出てきますから、根っこが出てきたら土に植え替えます。

株分け
親株の根元から小さな子株が出てくる場合は、株分けをしてあげると子株の成長にもとてもプラスになります。
センペルビウムやオルビキュラリスのような、肉厚で花のような形になっている多肉植物は子株ができやすいタイプです。
子株が出てきたら、ピンセットなどで親株と切り離して別の鉢に植え替えます。
親株の植え替え時期に株分けすると根っこを傷つけないように分けるのが簡単です。
挿し木をするときと同じで、切り口が乾いてから土をかけるようにしましょう。
株分けをしてすぐは水やりをしないで1週間くらい経ってからたっぷりあげてください。

まとめ

多肉植物の基本的な育て方と増やし方を紹介しました。
多肉植物は環境を整えることが大事
・鉢
・土
・水やり
が理想的であれば、基本的には育てやすい観葉植物です。多肉植物の楽しさは、植物の成長だけではなく、どんどん株ごと増えていくことです。
増やし方は、葉挿し、挿し木、株分けの3種類。

増えていったら寄せ植えなどに利用するとさらに楽しくなりますよ。

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