ビジネスシーンにおける贈りものと言えば胡蝶蘭が定番ですが、取引先の開店・開業祝いや就任祝い、移転祝いなど様々な場面でお祝いの贈答品として胡蝶蘭が昔から大変重宝されています。
では、これほどまでにビジネスシーンでのお祝いとして胡蝶蘭が選択される理由はなんでしょうか。
今回はビジネス上で胡蝶蘭を贈るに際して注意すべき点や知っておくべきマナーについてお伝えしますので是非参考になさってください。
目次
フラワーギフト胡蝶蘭
大輪の胡蝶蘭はお祝いの贈り物としてよく見かけますね。
胡蝶蘭が選ばれる理由はたくさんあるんです。
その理由をご紹介していきます。
フラワーギフトとして胡蝶蘭が選ばれる理由
1) 胡蝶蘭が贈られると店頭や事務所なら受付カウンター周辺に並べる場合が多いですが、選ばれる最大の理由は見た目の圧倒的な豪華さと美しさ、気品あふれる佇まいでしょう。
他の花と比べても胡蝶蘭にはワンランク上というイメージがありますね。
2) それから何と言っても「幸福が飛んでくる」という花言葉自体が非常に縁起の良いことでしょう。
また「今後の益々のご発展を祈ります」という意味も込められます。
3) それに水やりも1週間から10日間に1度で良いなど手入れが非常に簡単で手間が掛かりません。
また豪華な花は何と1カ月以上も咲き続けるのです。
4) 香りも花粉の飛び散りなども無いので飲食業や病院など様々な業態に問題なく受け入れられることは重要なポイントでしょう。
5) 胡蝶蘭は生産者によって季節に関係なく1年中栽培されているので必要な時にいつでも調達することができます。
更に嬉しいことに季節による価格の変動もほとんどありません。
6) 胡蝶蘭を贈る際には必ず贈り主名を記載した立て札と共に贈るので贈り先への訪問客に対して自社名をアピールできるというメリットがあります。
胡蝶蘭を贈る際のマナーと注意点
胡蝶蘭を贈るにあたって守るべき基本的な注意事項などを見てみましょう。
これらを踏まえて相手先に胡蝶蘭を贈ると良いでしょう。
胡蝶蘭を贈るタイミング
ビジネスシーンでお祝いとして胡蝶蘭を贈る場合、贈る名目や用途によってタイミングが違うケースがありますから注意が必要です。
一般的には下記のようなタイミングで贈るのが適切とされています。
・開店祝い・開業祝い
開店や開業の前日の配達
・移転祝い
移転完了の前日から2週間以内の配達
・昇進祝い・就任祝い
就任当日に会社に配達できるように手配します。ここで注意すべきことは、当人が喪中の場合や先方がお祝いを辞退しているようなケースでは贈ることは控えましょう。
・上場祝い
その会社がパーティーを実施するか否かで配達のタイミングが変わりますから要注意です。
(パーティーを開催する場合)当日の午前中必着で配達を手配します。
(パーティーを開催しない場合)上場当日に到着するよう配達依頼します。
・竣工祝い
竣工式当日の配達を手配します。
どの程度の価格の胡蝶蘭を贈るべきか
胡蝶蘭を取引先などのお祝いに贈る場合には、基本的には相手先との関係性によって予算額を決めれば良いです。
他社のものと比べて見劣りするかもしれないという不安や、少ない輪数を選んでしまったために恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない、などを考える場合は予め輪数の多い胡蝶蘭を選ぶと無難でしょう。
会社関連のお祝いとして胡蝶蘭を贈る際の目安となる価格帯は以下の通りです。
・中小企業へのお祝いの場合:1万~3万円程度
・昇進・就任のお祝いの場合:2万~5万円程度
・上場祝いの場合:3万円以上
どのような色の胡蝶蘭を贈れば良いのか
胡蝶蘭には色の種類もたくさんありますが、ビジネスシーンでの贈り物としては一体どのような色目の胡蝶蘭を選ぶのが適切なのでしょうか?
・白色
取引先への贈り物としては清楚な白色の胡蝶蘭が最も定番であり、お祝いの種類を問わず無難な選択と言えるでしょう。
・リップ
リップというのは白色の胡蝶蘭の中央に赤い唇のような差し色のあるツートンカラーの胡蝶蘭です。紅白ということで縁起が良いとされており「移転祝い」や「開店祝い」、「就任祝い」などにも贈られます。
どのような大きさの胡蝶蘭を贈るべきか
胡蝶蘭の大きさは基本的に3種類あります。
サイズの大きいものから順に「大輪」「中大輪」「ミディ」と呼ばれています。
これらの胡蝶蘭を実際に贈る前に考えなければいけない大切なことがあります。
それは贈る相手先の置き場スペースの問題です。
企業なら問題ないかもしれませんが、小さい店舗に1m近くから1mを超えてしまうような大きな大輪の胡蝶蘭を贈った場合に、相手にとっては置き場所がなくて困ってしまう場合もあります。
まず第一に相手のことを考えて贈るようにしましょう。
・大輪
ビジネスシーンで贈られる胡蝶蘭と言えば、まず思い浮かぶのがゴージャスな白い大輪の胡蝶蘭ではないでしょうか。
ビジネスの場で贈られる時は、基本的にはこの大輪のサイズがほとんどです。
大企業や選挙の当選祝いなどに贈る場合は特に、大輪でなければ他社から贈答された胡蝶蘭と比べて貧弱で見劣りしてしまいます。
・中大輪
大輪の胡蝶蘭よりも少し小さなサイズです。
大輪のような気品の高さは中大輪でも感じられます。
もし相手先のスペースが余り広くないような場合ならこの中大輪の胡蝶蘭を贈るようにすれば良いでしょう。
・ミディ
中大輪の胡蝶蘭よりも更に小さいサイズなのでほとんどが個人鑑賞用や親しい個人相手へのプレゼント向けです。
会社向けで贈るのなら基本的には大輪がほとんどです。
まとめ
それは胡蝶蘭が豪華で気品があり、見栄えも良いことからお祝い事には最適と考えられているからでしょう。
それだけに贈る際には、先方に失礼のないようにマナーを十分に守って、最適なタイミングで贈るようにしてくださいね。