送別会のプレゼントとして、「花束」を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし、花束の価格相場や種類がわからなければ、準備に手間取ってしまいます。
送別会で花束を贈る場合は、贈る相手に合わせて種類を選び、おおよその予算を決めてから準備を行うことが大切です。
そこで今回は、送別会で花束を贈るために知っておきたい「花束の種類」や、「花束の金額相場」について紹介します。送別会で花束を贈る予定がある人は、ぜひ参考にしてください。
目次
送別会で花束を贈る理由
送別会は、退職や卒業など、今いる職場や学校などのコミュニティーから離れる際に行われます。そして、送別会では贈り物として花束をプレゼントすることが一般的です。送別会で花束を贈ることが定番となっている理由としては、以下の3つがあります。
・別れの寂しさを癒し、門出を祝福する意味がある
・自分のために花束を買う人は少なく、贈られる人にとって特別感がある
・伝えきれない思いを花束に込められる
花束には、「感謝・愛・励まし」など、贈る側のさまざまな思いを花言葉に込めることができます。また、相手の好みに合わせて花の種類やカラーを選べる点も、贈り物としての花束が持つ魅力です。
ただし、送別会で贈ることがNGとされるカラーや種類があるため、花束を贈る際は選び方のポイントをチェックしておきましょう。
送別会で贈る花束の種類
送別会で花束を贈る場合、贈る相手が女性か男性かによって、選び方のポイントが変わります。また、送別会で贈るとマナー違反にあたる種類があるため、花束を選ぶ前に確認しておきましょう。
ここからは、男女別「送別会で贈るおすすめの花束」と「花束選びで知っておきたいこと」について解説します。
女性に贈る際のおすすめ
送別会で花束を贈る相手が女性の場合、華やかなカラーの花を選びましょう。市販されている花束に相手が好きなカラーを差し色として加えることで、オリジナリティが出せます。また、「かわいらしい」「クール」「繊細」など、花屋さんに相手のイメージを伝えてオーダーすることもおすすめです。
●女性に贈るおすすめの花束
・ピンク
・赤
・オレンジ など
・バラ
・ガーベラ
・オリエンタルリリー
・カーネーション など
女性に贈る花束では、相手の雰囲気や年代にも注目しましょう。大人の女性には、オリエンタルリリーやバラなど上品かつ優雅な花を使った花束が人気です。一方、若い女性の場合は、ピンク系のガーベラやスプレーバラを使ったかわいらしいブーケタイプの花束が喜ばれます。
男性に贈る際のおすすめ
送別会で花束を贈る相手が男性の場合、ピンクや赤系のカラーは控えめにします。ただし、暗い印象とならないように、オレンジやイエローなどビタミンカラーの華やかな花を入れてバランスを取ることが大切です。花の種類やカラーの選択が難しい場合は、花屋さんに男性へ渡す花束だと伝えてオーダーしましょう。
●男性に贈るおすすめの花束
・イエロー
・オレンジ
・ブルー
・グリーン など
・チューリップ
・オンシジュウム
・バラ
・スカシユリ など
男性向けの花束は、すっきりとした印象にまとめることがポイントです。葉物を上手く使うと、女性的な印象を抑えることができます。独身の男性は、花瓶を持っていないことが多いため、花瓶が不要なフラワーアレンジメントタイプがおすすめです。
花束を贈る際に知っておきたいこと
花束を贈る際は、相手のライフスタイルを考えて、花の種類を選びましょう。生花以外にも、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどのフラワーギフトもおすすめです。もちろん、送別会でドライフラワーやプリザーブドフラワーを贈ることは、マナー違反ではありません。
花の種類と特徴は、以下にまとめています。
生花
・相手に合わせて花を選びやすい
・香りが楽しめる
ドライフラワー
・色褪せていく様子を楽しめる
・インテリアアイテムとなる
プリザーブドフラワー
・水やりが不要で、1~3年程度美しさを保てる
・鮮やかな花の色味を楽しめる
また、送別会で花束を贈る人は、マナー違反を避けるために、以下の点について注意しておきましょう。
・相手がお手入れをできるか考えて選ぶ
・持ち帰りやすい大きさの花束を選ぶ
・リボンやラッピングは同系色でまとめる
・花束を渡すタイミングは送別会の終盤で、主役の挨拶が終わった後にする
送別会で贈る花束の金額相場
送別会で贈る花束の相場は、3,000~10,000円です。しかし、贈る相手との関係性によって金額相場は異なります。感謝の気持ちや門出を祝福する気持ちがしっかりと伝わるように、金額相場をチェックしながら素敵な花束を贈りましょう。
ここでは、花束を贈る相手との関係性ごとに、金額相場を解説します。
学生間や友達に贈る場合
花束を贈る相手が学生同士や友達関係、または職場の同僚という場合は、感謝や励ましの気持ちを込めつつも、相手が受け取りやすい金額の花束にすることがポイントです。あまり高額すぎると、戸惑ってしまうことがあるでしょう。
金額相場
・3,000円程度
ただし、同じ金額でもフラワーショップによって、花束のボリュームや仕上がりに差が出ます。事前に予算を伝えて、ボリューム感を確認しておくことがポイントです。
先輩社員やお世話になった人に贈る場合
花束を贈る相手が先輩社員やお世話になった人の場合、金額相場はやや高めとなります。あまりに安価すぎる花束だと、相手に対して失礼にあたるかもしれません。
金額相場
・5,000円程度
5,000円の予算で花束を作ると、華やかでボリュームのある仕上がりとなります。ある程度、盛り込みたい花の要望が通りやすく、贈る相手をイメージした花束を作ることが可能です。
定年退職時や特別な相手に贈る場合
花束を贈る相手が定年退職の人や特別な相手の場合は、これまでお世話になってきたことに対する感謝の気持ちが伝わるような質と量の花束が理想です。
金額相場
・10,000円程度
ただし、過度にボリュームがあると持ち帰りが難しくなるため、量より質を重視して花束を作ってもらいましょう。たくさんのカラーや花を使うよりも、花の種類を厳選して、上品に仕上げたほうが、年配の人や大切な人の送別会にマッチします。
花束はあらかじめ準備しよう
送別会で花束を贈る場合は、あらかじめ準備を行いましょう。特に、3月など年度の変わり目となるシーズンは、退職や卒業などで花屋さんは混雑します。
そのため、送別会の当日に準備するのではなく、前もって準備しておくことがおすすめです。また、オフィス街や学校周辺の花屋さんでは、予約がなければ断られてしまうこともあります。
花束の注文は、インターネットや電話から行うことが可能です。イメージ通りの花束を準備するためには、注文時に以下のポイントをしっかりと伝えましょう。
・贈る目的(寿退職・退職祝い・卒業祝いなど)
・贈る人との関係性(同僚・先輩・上司など)
・カラーや使いたい花
・サイズと予算
花屋さんによって、花を仕入れるタイミングはさまざまです。そのため、送別会直前に花束を注文すると、イメージ通りに仕上がらないことがあります。感謝の気持ちを込めた花束を贈るためには、余裕を持って準備を進めましょう。
まとめ
送別会では、言葉では伝えきれない感謝や労いの気持ちを込めて、花束を贈る場面が多く見られます。花束を贈って相手に喜んでもらうためには、花の種類選びや渡すタイミングが重要です。相手のライフスタイルによっては、生花よりもプリザーブドフラワーなどが好まれることがあります。
花束を贈る相手によって、選ぶカラーや花の種類が異なるため、悩む場合は花屋さんに相談することがおすすめです。送別会の贈り物を何にするべきか考えている人は、ぜひ素敵な花束を贈ってみてはいかがでしょうか。