トゲのある美しい花で知られる「バラ」は、花色、咲き方、大きさにいたるまで、さまざまな品種があります。現在登録されている園芸品種の数は40,000種を超えるともいわれており、「花の女王」の異名を持ちます。ガーデニング、花束、アレンジメントなど、多用途に活用できる人気の花の1つです。今回はフラワーギフトでも人気のバラについて、育て方や管理のポイント、品種、花言葉などの基本的な知識を紹介します。
目次
「バラ」の基本情報
バラの特徴
バラは、バラ科バラ属に分類される植物です。
花色、咲き方、大きさなど、ラインアップが豊富で、世界中の人々に愛される花の1つです。
バラの主な原産地は中国、チベット、ミャンマーなどですが、ヨーロッパ、中近東、北アメリカにいたるまで、北半球の温帯地域に広く分布しています。
バラの歴史は古く、時代は紀元前までさかのぼります。
古代ギリシア・ローマ時代には、バラの良い香りが重宝され、香油がつくられたとされています。
また、世界三大美人の1人であるエジプトの女王、クレオパトラが愛した花としても有名です。
バラは漢字で「薔薇」と表記します。同じ漢字の読みで、「ソウビ」や「ショウビ」などと呼ばれることもあります。
なお、「バラ」は和名であり、世界的には英語名の「ローズ(Rose)」や、学名の「Rosa(ろさ)」が使われます。
バラの育て方や管理のポイント
バラを育てるときは、水はけの良い用土を使い、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
栽培にあたり、バラ専用の培養土の利用もおすすめです。
水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷり与えるのが基本です。なお、庭植えの場合は水やりに神経質になる必要はありませんが、真夏など、乾燥しやすい時期は多めに水を与えましょう。
バラの花つきを良くするには、花がら摘みや剪定などの作業が欠かせません。剪定の時期は、品種により、適したタイミングが異なります。
また、バラは暑さ・寒さに強い、弱いが品種によってさまざまです。栽培する品種の特性を理解し、適切に対処しましょう。
バラの栽培や管理方法は品種により異なるため、それぞれの品種に適した栽培方法を学んでおくことも大切です。
【バラの基本的な栽培方法】※品種により異なる
・種まき…―
・植え付け…9月~翌年6月
・植え替え…11月~翌年2月
・開花期…5月~11月
・肥料やり…4月~10月/12月~翌年2月
「バラ」の花言葉
バラ全般には、「愛」「美」「情熱」「熱烈な恋」などの花言葉があります。
また、多彩なカラーバリエーションのあるバラは、以下のように、花色によって、花言葉もそれぞれ異なります。
・レッド…美、美貌、愛情、情熱、あなたを愛しています、熱烈な恋
・ピンク…上品、しとやか、美しい少女、かわいい人、感銘、愛の誓い
・オレンジ…無邪気、信頼、絆、魅惑
・イエロー…友情、平和、愛の告白、嫉妬、愛情の薄らぎ
・ホワイト…純潔、清純、深い尊敬、私はあなたにふさわしい、
・グリーン…おだやか、希望を持ち得る
・パープル…気品、誇り、尊敬
・ブラック…永遠の愛、決して滅びることのない愛、あなたはあくまで私のもの
・ブルー…夢かなう、奇跡、神の祝福、不可能
なお、バラのトゲにも「不幸中の幸い」という花言葉があります。
「バラ」の品種や種類
バラの分類は、特に定められている方法がありません。
大きく分けると、原種と園芸品種の2種類ですが、そのほか、咲き方、花弁の数、樹形、花期などによる分類のしかたがあります。
バラの原種の分類
バラの原種の、原産地別の主な品種は次の通りです。
【ヨーロッパ】
・ロサ・アルバ
・ロサ・カニナ
・ロサ・キナモメナ など
【中近東】
・ロサ・フェティダ
・ロサ・フェッチェンコアナ
・ロサ・ダマスケナ など
【北アメリカ】
・ロサ・キンナモメア
・ロサ・パルストリス
・ロサ・カリフォルニカ など
【中国】
・コウシンバラ
・ロサ・キネンシス
・ロサ・ギガンティア など
【日本】
・サンショウバラ
・ノイバラ
・ハマナス など
バラの園芸品種の分類
バラの園芸品種は、主に「オールドローズ」と「モダンローズ」の2つのグループに分けられます。
オールドローズとは、1867年に誕生した「ラ・フランス」と呼ばれる品種以前の、歴史あるバラのことです。
反対に、ラ・フランスを含む、以降に作出された品種を総称してモダンローズと呼びます。
それぞれのグループに属する主な品種は以下の通りです。
【オールドローズ】
・アルバ
・ダマスク
・ブルボン
・ポリアンサ
・エグラテリア・ローズ
・ハイブリッド・フェティダ など
【モダンローズ】
・イングリッシュ・ローズ
・ハイブリッド・ティー
・ハイブリッド・コルデシー
・フロリバンダ
・シュラブ
・ミニチュア など
上記のほか、咲き方(平咲き・カップ咲き・ロゼット咲き・剣弁高芯咲きなど)、花弁の数(一重・八重・半八重)、樹形(木立性・つる性・半つる性)、花期(一季咲き・四季咲き・返り咲き・繰り返し咲き)などで分類する方法もあります。
「バラ」の豆知識
バラは観賞用以外にもさまざまな楽しみ方がある
バラは、美しい花姿を鑑賞できるほか、香りを楽しめるのも魅力です。そのため、香水やデザートの香りづけなどに利用されます。
また、バラのアロマには、リラックス、美肌、記憶力向上などの効果が期待されており、ローズオイルなどとして、アロマセラピーに活用されることもあります。
さらに、バラの花弁は、エディブルフラワーやハーブティーなどの食用にも使われており、さまざまな楽しみ方ができる植物です。
まとめ
多彩な品種がそろうバラは、言わずと知れた花の女王です。上手に花を咲かせるにはこまめな手入れや適正な管理が必要であり、栽培難易度がやや高めであるため、手軽に購入できる市販の切り花からはじめるのもおすすめです。また、気品あふれるバラは、フラワーギフトにも適しています。花と植物のギフト通販サイト「HanaPrime(ハナプライム)」では、おしゃれなバラの花束や、華やかなアレンジメントを多数そろえていますので、ギフト選びにご活用ください。
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