リプサリス エワルディアナの育て方

更新日 2025年07月03日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

リプサリス エワルディアナの基本情報

植物名リプサリス エワルディアナ
学名Rhipsalis ewaldiana
英名Ewald’s Rhipsalis
別名サンゴサボテン
原産地ブラジル、中央アメリカ、南米
科名サボテン科
属名リプサリス
開花時期3~4月

リプサリス エワルディアナはリプサリスの品種の一つで、熱帯雨林原産のサボテンの仲間です。

砂漠などの乾燥地に自生する一般的なサボテンとは異なり、比較的多湿な環境を好みます。

角ばった細長い茎をたくさん伸ばすユニークな見た目が特徴で他の観葉植物とは一味違ったインテリアグリーンとして人気です。

耐暑性があり水切れにも強いため初心者にも育てやすい植物になります。

月別栽培カレンダー

植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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挿し木

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種類と品種

種類と品種

リプサリス約60種の品種があります。

細い糸状の茎を持つリプサリス カピリフォルミスや、ひし形の葉のリプサリス エリプティカなど品種によりそれぞれ形状や成長の仕方が異なるのが特徴です。

以下でリプサリスの人気品種を紹介します。

品種茎の形状花の色毛の有無育てやすさレア度
リプサリス エワルディアナ角ばったひも状★★★☆☆★★★★☆
リプサリス ラムローサコンブ状白、薄ピンク★★★★☆★★☆☆☆
リプサリス ハティオラひも状黄色★★★★☆★★★★☆
リプサリス ピロカルパひも状クリーム色★★★☆☆★★☆☆☆
リプサリス カスッサ細ひも状★★★★☆★☆☆☆☆
リプサリス カピリフォルミス細ひも状★★★★☆★★☆☆☆
リプサリス エリプティカひし形クリーム色★★★★★★★☆☆☆

リプサリス ラムローサ

リプサリス ラムローサ

コンブ状の葉が垂れるように伸び、日光により赤く色づくのが特徴です。

花が咲いた後には葉の縁に小さな白い実を付けます。

リプサリス ハティオラ

リプサリス ハティオラ

モコモコした細かく分岐する茎を伸ばします。

開花時期になると鮮やかな黄色の花がたくさん咲くのが魅力です。

リプサリス ピロカルパ

リプサリス ピロカルパ

比較的太めで白い毛に覆われた茎が個性的な品種です。

茎はよく枝分かれし、新芽は明るいオレンジ色になり、成長すると深い緑色になります。

リプサリス カスッサ

リプサリス カスッサ

茎がたくさん分岐して鉢を覆い隠すほどボリュームがでるのが特徴です。

ランナーや匍匐茎に当たる茎を上や横にぴょんぴょんと無造作に伸ばします。

リプサリス カピリフォルミス

細くてしなやかな茎がふんわりと垂れ下がる、柔らかな印象のリプサリスです。

春ごろに透明感のある白い花を咲かせます。

リプサリス エリプティカ

リプサリス エリプティカ

ひし形で肉厚の葉が連なっている一風変わった品種です。

気温により葉色が変化する性質があり、寒さにあたると赤くなり気温が高くなってくると緑色になります。

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リプサリス エワルディアナの葉っぱの特徴

リプサリス エワルディアナはサボテン科の植物で、葉ではなくひも状の茎(葉状茎)を伸ばします。

茎はゴツゴツとやや角ばった細いひも状で、新芽は鮮やかな赤色で生えてくるのが特徴です。

株元が少し立ち上がる傾向があり、茎の枝分かれがよくボリュームがでるためべったりと垂れ下がらずにフサフサした感じで自然に下に伸びます。

下方に茎が伸びる性質を活かしてハンギング仕立てでおしゃれに飾れるのもポイントです。

リプサリス エワルディアナはどんな花が咲く?

リプサリス エワルディアナは、小さく白い星形の花を咲かせます。

花びらは透明感のある白色で複数の長い雄しべが特徴的です。

開花時期は主に春から初夏ですが、暖かい室内では1月の真冬でも咲いたり、一年を通して断続的に開花したりする場合もあり栽培環境によって開花時期が大きく異なります。

花が終わると小さなベリー状のピンク色の実が成り、茎とのコントラストがとても美しいです。

リプサリス エワルディアナの花言葉

リプサリス エワルディアナの花言葉「偉大」「枯れない愛」「燃える心」「あたたかい心」です。

これらはサボテン科の植物に共通する花言葉となっています。

リプサリス エワルディアナの育て方

育て方のポイントを押さえて生き生きとしたリプサリス エワルディアナを育てましょう。

  • 水やりは土の表面が乾いてから
  • 肥料は春から秋にかけて与える
  • アブラムシなどの害虫に注意する

以下で育て方について詳しく解説します。

水やりの頻度

リプサリス エワルディアナはサボテンの一種ですが、砂漠で生育する一般的なサボテンよりも水を好む植物です。

また、熱帯雨林原産で湿度が高い環境を好むため葉水を必要とします。

水やりは基本的に鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。

季節ごとの水やりの目安は以下の通りです。

春~夏土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
水やりの頻度を減らしていく
月に一回程度
葉水春から秋にかけて1日に1回、もしくは2~3日に1回

生育期である春~夏は土の表層(1~2cmほど)が乾いたら水やりをたっぷりしましょう。

晩秋にかけて生育が緩やかになっていくため水やりの頻度を減らしていき、休眠期の冬は特に乾燥気味に管理して月に一回程度の水やりで十分です。

水やりのし過ぎは根腐れの原因となるため土の乾燥具合や株の状態を確認してから適切に行いましょう。

また使用する鉢は必ず底に穴が開いたものにし、余分な水は受け皿に溜めないようにしてください。

葉水

葉水は生育期の春から秋にかけて1日に1回もしくは2~3日に1回程度行いましょう。

特に乾燥する時期やエアコンの風が直接当たる場所ではこまめに葉水をして湿度を保つように心がけてください。

葉水を行う際は葉の表だけでなく裏側にもしっかりと吹きかけると病害虫の予防にもなります。

ただし冬の休眠期は葉水を控えるか、ごく少量にして気温が高いお昼の時間帯に行ってください。

肥料のあげ方

リプサリス エワルディアナは春から秋にかけて液体肥料を2~4週間に1回程度、もしくはサボテン用の固形肥料を月に1回程度与えましょう。

特に生育が活発になる春と夏は肥料の効果も期待できます。

液体肥料2~4週間に1回程度
固形肥料月に1回程度

液体肥料に関しては、規定の濃さよりも薄めて(半分の濃さ程度 )2週間に1回の頻度で与えたり、更に希釈して水やりのたびに与えたりする方法もあります。

開花を促したい場合はリン酸分の多い肥料を与えるのが効果的です。

冬の休眠期には基本的に肥料を与える必要はありません。

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病害虫・害虫対策

リプサリス エワルディアナは比較的病害虫に強いとされていますが、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどに注意が必要です。

  • 風通しの良い場所に置く
  • 茂った茎は剪定をする
  • こまめに葉水を行い乾燥を防ぐ
  • 葉のホコリを拭き取る

普段から株を清潔にし、風通しを良くしておけば害虫の予防になります。

定期的に株全体の観察、特に新芽や葉の裏側に小さな虫がいないかチェックして害虫の早期発見を心掛けましょう。

以下でそれぞれの害虫の対策について解説します。

アブラムシ

  • 体長1~4mmほどで新芽や茎を吸汁する
  • 繁殖力が強く植物の生育を弱らせる

アブラムシは葉の裏側や茎の付け根に潜んでいるので、見つけたら歯ブラシや綿棒などでこすり落とすか粘着テープで優しく剥がし取りましょう。

ホースやシャワーの水で洗い流すのもおすすめです。

大量に発生した場合は市販のアブラムシ専用殺虫剤を使用しましょう。

予防にはアブラムシが嫌う匂いのハーブなどを隣に植えるか、シルバーマルチやアルミホイルを株元に敷くと寄り付きにくくなります。

カイガラムシ

  • 茎や葉につく白い綿をまとった虫
  • 吸汁により病気を誘発する

カイガラムシは成虫になると硬い殻に覆われ殺虫剤が効きにくくなるため幼虫の時期に対処するのが重要です。

幼虫にはベニカXファインスプレーなどのカイガラムシに効果のある殺虫剤を使用しましょう。

成虫は柔らかい布やブラシ、ヘラなどで丁寧に擦り落とします。

カイガラムシが大量に発生している茎は思い切って剪定しましょう。

剪定した茎は、卵が付いている可能性もあるため袋に入れるなど注意して処分してください。

ハダニ

  • 茎の裏などにいる小さな赤い虫
  • 葉の栄養を吸い取って生育を阻害する

茎に白い糸状のものが張っている、小さな赤い点のようなものがついているなどの場合はハダニの可能性が高いです。

見つけ次第、粘着テープで取り除くか濡れたティッシュや布で丁寧に拭き取ります。

また、可能であれば鉢ごと水に沈める方法が効果的です。

ハダニは乾燥を好むため、霧吹きでこまめに葉水を与えるだけでも発生を抑制できます。

頻繁に発生する場合は、異なる種類の殺ダニ剤をローテーションで使用すると薬剤抵抗性がつきにくいためおすすめです。

仕立て直し|伸びすぎたらどうする?

リプサリス エワルディアナの茎が長く伸びすぎたときは清潔なハサミをつかって剪定を行いましょう。

剪定は春~夏の生育期に行い、冬の休眠期は避けます。

伸びすぎた茎を切り戻して理想の樹形になるように整え、枯れたり傷んだりした茎がある場合は一緒に剪定してください。

切り取った茎の内、健康なものは挿し木に利用できます。

リプサリス エワルディアナの栽培環境

リプサリス エワルディアナは、日光が深く差し込まない熱帯雨林の中で樹木や岩に着生して生育しています。

そのため多湿な環境で排水性の良い土壌を好み、直射日光は苦手です。

リプサリス エワルディアナの性質を知り、自生地の環境に近い環境にして元気に育てましょう。

置き場所と日当たり

リプサリス エワルディアナは木漏れ日が差し込むような森の中に自生している植物のため、風通しがよく明るい間接光が当たるような環境を好みます。

そのため、長時間直射日光が当たる場所では葉焼けする恐れがあるので注意が必要です。

真夏の強い日差しは避け、午前中の優しい日差しが当たる場所に置きましょう。

日当たりの良い窓辺から少し離れた場所、もしくは北向きや東向きの窓辺が適しています。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

リプサリス エワルディアナの生育に適した温度は15~24℃程度です。

寒さには弱く、霜に当たると枯れてしまうため冬場の温度管理には特に注意しましょう。

マイナス1℃まで耐えられるともいわれますが、念のため10℃以上を保つようにすると安心です。

屋外で管理している場合は、晩秋にさしかかり冷え込むようになってきたら室内に取り込みましょう。

用土

リプサリス エワルディアナの土の配合比率

リプサリス エワルディアナは熱帯雨林の樹木に着生する植物のため水はけの良い用土を好みます。

常に湿った土壌は苦手なので保水力のある用土は向いていません。

リプサリス エワルディアナにおすすめの土の配合

  • 赤玉土(小粒):4
  • 鹿沼土(小粒):4
  • 日向土(小粒):2

自作の場合は赤玉土小粒4:鹿沼土小粒4:日向土小粒2の割合で混ぜたものがおすすめです。

元肥が必要な場合はサボテン用の固形肥料を、さらに排水性を高めたい場合はパーライトを適量混ぜてください。

市販のサボテン用や多肉植物用の培養土は手軽に入手でき、配合の手間も省けるため初心者の方におすすめです。

リプサリス エワルディアナの増やし方

リプサリス エワルディアナは丈夫で繁殖力旺盛なため、挿し木で簡単に増やせます。

挿し木とは、カットした茎を挿し穂として土に植え、根や茎を成長させてまた一つの新たな株にする方法です。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

リプサリス エワルディアナの剪定に適した時期は4~6月、または9~10月、株分けは4~6月です。

剪定4~6月、または9~10月
株分け4~6月、または9~10月(温暖な地域)

4~6月は気温が上がり株の活動が活発な時期で、新しい根や芽を出しやすくストレスから回復しやすいため剪定や株分けを行うのに適しています。

株分けは温暖な地域であれば秋の初め(9~10月)でも可能です。

猛暑が続く真夏は株分け後の植物が乾燥しやすく、ストレスを受けやすいため避けましょう。

挿し木(挿し芽)のやり方

リプサリス エワルディアナの挿し木は春から夏が適期になります。

剪定の適期と同じなのでカットした茎をそのまま挿し木にするのがおすすめです。

  1. 挿し穂を乾乾燥させる
  2. ポットに植える
  3. 水やりをする
  4. 日陰で管理する

① 挿し穂を乾乾燥させる

節のところでカットした10cmほどの茎を用意し、風通しの良い日陰で数日乾燥させます。

② ポットに植える

挿し木用の土、または鹿沼土やバーミキュライトなど肥料分のない土を入れたポットに挿し穂を植えます。

深すぎると根腐れの原因になるので浅めに植えましょう。

③ 水やりをする

植えたら水やりをたっぷりしましょう。

④ 日陰で管理する

明るく風通しの良い日陰に置き、土が乾ききらない程度に水やりして管理してください。

数週間から数ヶ月して根が十分に伸びてきたら通常の管理に戻します。

植え替え時期はいつがいい?

リプサリス エワルディアナの鉢替えに適した時期は、気温も上がり株が新しい環境に馴染みやすい4~6月、または9~10月です。

1~2年に一度の頻度で行うのが目安ですが、以下のようなサインが見られたら鉢替えを検討しましょう。

  • 鉢底から根が飛び出している
  • 水やりをしてもすぐに土が乾いてしまう
  • 植物の生育が停滞している

気温が10℃を下回る時期や真夏、梅雨時期の鉢替えは株に負担がかかりやすいため避けましょう。

鉢替えのやり方

新しい鉢は現在使用している鉢よりも一回り大きいサイズを選びましょう。

大きすぎる鉢は土が乾きにくく根腐れの原因になるので注意してください。

鉢底には必ず水抜き穴があるものを使用します。

  1. 鉢から株を取り出す
  2. 根の整理
  3. 新しい鉢に用土を入れる
  4. 株を置く
  5. 用土を充填する
  6. 水やり

① 鉢から株を取り出す

数日前から水やりを控え、土を乾燥気味にしておくと株が抜けやすくなります。

鉢底を軽く叩きながら、株の根元を優しく引っ張って抜き取りましょう。

② 根の整理

根鉢の古い土を軽く落とし根が固まっている場合は優しくほぐします。

傷んだ根や黒ずんだ根、長く伸びすぎた根があればハサミでカットします。

③ 新しい鉢に用土を入れる

新しい鉢の底に鉢底石を敷き詰め、上から新しい用土を株の高さに合うように入れます。

用土はサボテン用や多肉植物用の培養土、もしくは赤玉土小粒4:鹿沼土小粒4:日向土小粒2の割合で混ぜたものがおすすめです。

④ 株を置く

用土の中央に株を置き、根が広がりやすいように配置します。

鉢の縁から2~3cm下の位置に株の根元がくるように調整しましょう 。

⑤ 用土を充填する

株と鉢の隙間に新しい用土を少しずつ充填していきます。

時々鉢を軽く叩いて土を落ち着かせましょう。

⑥ 水やり

植え付けが終わったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

ただし、根をカットした場合は切り口から雑菌が入る恐れがあるので1週間程度水やりを控えましょう。

鉢替え後は直射日光の当たらない明るい日陰で1週間程度管理し、徐々に元の場所に戻してください。

また、肥料は根の状態が落ち着くまで1か月ほど与えないようにしましょう。

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