ローリエの育て方

更新日 2025年10月30日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ローリエの基本情報

植物名ローリエ(月桂樹)
学名Laurus nobilis
英名bay tree、laurel、bay laurel、victor’s Laurel、bay laurel、sweet bay、bay leaf laurel
原産地地中海沿岸
科名クスノキ科
属名ゲッケイジュ属

ローリエは成長が早く、枝葉もよく茂るため、初心者でも育てやすく手間がかかりにくい植物です。

庭に植えるのはもちろん、多少の日陰でも元気に育つため、鉢植えにしてベランダ、室内でも育てられます。

乾燥させたローリエの葉っぱは料理用のハーブ、リースやスワッグなどのインテリアとしても利用できます。

月別栽培カレンダー

剪定

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類葉っぱの形葉っぱの色斑の有無ハーブとして利用レア度育てやすさ
ローリエ細長い楕円形濃い緑色初心者向け
ローリエ ノビリス オーレア細長い楕円形黄色初心者向け
ローリエ ノビリス バリエガータ細長い楕円形黄色と緑色可(香りは弱い)やや慣れが必要
ローリエ ノビリス アングスティフォリア縁が波打ち、細長い緑色初心者向け

丈夫で育てやすいだけではなく、見た目やハーブとしても楽しめるローリエの仲間を紹介します。

ローリエ ノビリス オーレア

春には鮮やかな黄色の新芽が伸び、夏頃まで明るい葉色を楽しめる品種です。

夏以降、葉色は黄色から緑色に変色します。

ハーブとして利用できますが、黄色よりも緑色になった葉っぱのほうが香りは良いでしょう。

ローリエ ノビリス  バリエガータ

葉っぱ全体や縦半分など黄色の斑が不規則に入るのが特徴です。

流通量が少なく、手に入りにくい品種でもあります。

ローリエ ノビリス アングスティフォリア

葉っぱの幅が狭く、細長いシャープな形と波打つような縁が特徴です。

「ウィロー リーフ ベイ(柳葉月桂樹)」という別名でも知られています。

成長はゆっくりで樹高は最大8mほどになり、横に広がって成長しやすい品種です。

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ローリエの葉っぱの特徴

ローリエの葉っぱの特徴

ローリエの葉っぱの特徴は、料理用ハーブとして広く親しまれている香りの良さです。

そのほかにも以下のような特徴があります。

  • 中央の葉脈がはっきりしている
  • 質感は硬くて丈夫
  • 新芽は赤いが成長に伴い濃い緑へと変色する
  • 光沢がある
  • 若葉の縁は波打つような形状(成長すると次第におさまる)

ローリエはどんな花が咲く?

ローリエはどんな花が咲く?

ローリエはほのかに甘い香りがするレモンクリーム色の小さな花を咲かせます。

雄株と雌株では花の形が異なり、雄花は雄しべが目立ちますが、雌花は花びらに囲まれていてあまり見えません。

ローリエの花言葉

ローリエの花言葉「栄光」「名誉」「勝利」「裏切り」です。

ローリエの育て方

ローリエの育て方

ローリエは暖かい地域であれば、鉢植えや地植えで栽培できます。

それぞれの手入れのポイントを見ていきましょう。

水やりの頻度

乾燥気味に育てたほうがいいので、ローリエの鉢の表土が乾いてから根元に水を注ぎます。

あまり強い水圧のシャワーで水やりすると泥がはねて幹や葉っぱに病原菌が付き、病気になる可能性があるので優しくあげましょう。

季節時間帯回数(1日)
春秋午前中1回
早朝、夕方2回
昼間1回

根腐れを防ぐためには、表土が乾く前の水やりを避け、鉢の下皿に水が溜まったまま放置しないように注意します。

地植えの水やり

地植えのローリエは鉢植えと比べて水やりの頻度が変わります。

  • 植え付けて2年間:表土が乾いたら水やり
  • 植え付けて3年目以降:雨だけで育つため、基本的に水やりは不要

ただし、植え付けて3年目以降でも極端に土が乾いていたり、葉っぱしおれて垂れ下がったりしている場合は水をあげます。

表土が乾いているかどうか以下のような方法で判断すると良いでしょう。

  • 表土が白っぽい色になっている
  • 指1cmくらいの深さの土を触ってさらさらしている
  • 土壌水分計を使う

肥料のあげ方

鉢植えと地植えでは、肥料の与え方や時期が異なります。

植え方時期種類
鉢植え8月、2月緩効性化成肥料
地植え2月有機肥料

地植えはローリエの枝先の真下あたりに、15cmほどの深さで4〜8カ所の穴を掘り、有機肥料を土と混ぜて入れます。

最後に水をたっぷり与えて、肥料を土になじませれば完了です。

穴を掘るのが面倒な場合は、株元から少し離れた場所に肥料を撒くだけでも構いません。

地植えで化成肥料を使うと即効性がありすぎて根焼けを起こす可能性があるため、使用は控えましょう。

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病害虫・害虫対策

枝分かれが多く、葉っぱが茂りやすいローリエには、カイガラムシやハマキムシ、テッポウムシが付く可能性があります。

日頃からよく観察して、風通しや日光が届くようにケアすることが大切です。

カイガラムシ

  • 排泄物からすす病になり、葉っぱが黒くなる
  • 養分を吸い取る
  • 枝や葉っぱの付け根などに付きやすい

幼虫を見つけたら殺虫剤か手袋をした手で取り除き、成虫であればアルコール消毒液を付けた綿棒やコットンでこそぎ落とします。

葉っぱの過密を避け、太陽の光が全体的に満遍なく届く状態を保ちましょう。

ハマキムシ

  • 葉っぱを丸めてその中に住む
  • 葉っぱが丸まることで光合成がしにくくなる
  • 葉っぱを食べる

あらかじめ土に撒くタイプかスプレータイプの薬剤を使用すれば発生予防になります。

丸まっている葉っぱを見つけたら、速やかに切り取りましょう。

テッポウムシ

  • カミキリムシの幼虫
  • 幹や枝に穴を開けて内部に入り込み、内側からローリエを食べる
  • 生育が衰えて枯れる原因になる

発生しやすい5〜11月にカミキリムシ専用の薬剤を散布して、対策しておきましょう。

幼虫は木の中にいるので、地面から50cmくらいの高さの幹や枝に穴が開いていないか、排泄物の付いたおがくずが落ちていないか日頃から欠かさず確認するのも大切です。

発見したら液体かスプレー状の殺虫剤を使用して木の中にしっかりと入れて退治します。

剪定

  1. 木全体を見てどのような樹形にするか決める
  2. 上から順番に分枝の多い箇所で切る
  3. 太い枝は清潔なノコギリで切る

① 木全体を見てどのような樹形にするか決める

自然樹形やスタンダード仕立てなど枝葉の成長具合を見ながら、どのように剪定するか検討します。

② 上から順番に分枝の多い箇所で切る

まずは樹高を決めるために一番伸びている枝の分枝している上で剪定し、樹形を整えながら太い枝から切り落としていきます。

このとき、徒長した枝は根元からしっかり切り取っておかないと次の剪定時にさらに枝が太くなり、手入れが難しくなるため注意しましょう。

ほかにも以下のような箇所や部位を剪定します。

  • 内側に向いている枝
  • 混みあっている箇所
  • 垂れ下がった枝

③ 太い枝は清潔なノコギリで切る

太い枝は切るときに枝の重さで樹皮が剥がれる可能性があるため、2回に分けて作業します。

まず、剪定するポイントの10〜20cm上で枝の両側からノコギリを入れて切り取りましょう。

さらに枝の根元で再度切り取り、害虫の侵入を防ぎ回復を助けるための融合剤を塗って完成です。

大きくなりすぎた木は切り戻して、根元から出てきた若い枝(ひこばえ)を育てる方法もあります。

スタンダード仕立て(トピアリー)のやり方

ローリエの上部にある枝葉が丸くなるように剪定して、下の枝をすべて切り落として幹肌を見せるのがスタンダード仕立てです。

刈り込みができるほど丈夫なローリエだからこその仕立て方で、見た目がスッキリと美しく、インテリアのポイントにもなります。

株元にアイビーや好みの草花を植えると雰囲気が変わり、よりおしゃれな印象にもなるでしょう。

成長を止めてコンパクトに育てるには?

ローリエの成長を止めるためには、6月頃に伸びてくる新芽を切り落として成長スピードを落とすか、主幹の頂点をカットして高さを押さえる方法があります。

主幹をカットすれば、通常だと10m以上にも育つローリエを好みの高さで育て続けられるでしょう。

脇芽なども長さを揃えて剪定し切り戻せば、コンパクトな樹形が出来上がります。

庭への植え付け方

  1. 植え付ける1週間前に腐葉土や堆肥を混ぜて土壌改善しておく
  2. 株を掘った穴に入れて植える
  3. 植え付けて2年目までは水やりする

① 植え付ける1週間前に腐葉土や堆肥を混ぜて土壌改善しておく

根鉢のふた回りほど大きい穴を掘って、土に腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。

1週間が経ち土が馴染んでから、植え付け作業を始めましょう。

② 株を掘った穴に入れて植える

地面と株の高さが合うように植え付けて土を入れます。

複数の苗を植えるなら2〜3m間隔で植えましょう。

③ 植え付けて2年目までは水やりする

植え付けて2年目までは根っこが上手く張れていないため、水やりが不可欠です。

それ以降は降雨で大丈夫ですが、気温が高く土が乾燥し続けているようであれば、水をあげましょう。

ローリエの栽培環境

ローリエの栽培環境

鉢植えと地植えそれぞれの適切な環境について紹介します。

置き場所と日当たり

ローリエは風通しがよく日当たりの良い場所を好みます。

耐陰性があり、半日陰や明るい日陰でも元気に育つ丈夫さを持っているため室内でも育てやすく、人気の高い植物です。

ただし、夏の強い日差しで葉っぱが焼けてダメージを受ける場合があるので、シアーカーテンやブラインドなどで光の量を調整してください。

地植えの場合

ローリエは移植を嫌う植物なので、大きくなっても場所を変えたり、季節ごとに移動させたりしなくても良い場所に植えてあげましょう。

耐陰性があるため、大きな木の根元でも成長できる強さがあります。

ローリエをベランダで育てるコツは?

ローリエは上へ上へと成長する植物なので、ベランダや省スペースで育てる場合は、肥料は控えましょう。

肥料を与えなかったり、新芽を剪定すれば成長スピードがゆっくりになります。

高さが伸びてきた場合は、主幹の頂点箇所を切り落とし、全体のサイズ感を見ながらの剪定が必要です。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ローリエの成長に適した温度は20〜30℃です。

寒さは-8℃を下回らず、霜を避けられるような場所で管理しましょう。

ローリエの土の配合比率(用土)

ローリエの土の配合比率

ローリエの鉢植えは市販の園芸土のように養分があり、水はけの良い土を使いましょう。

自分で土を混ぜて使う場合は以下のような配合があります。

  • 赤玉:6
  • 腐葉土:4

地植えの場合は株のふたまわりほど大きな穴を掘り、そこに腐葉土や堆肥を混ぜて1週間ほど放置して土を馴染ませておくと良いでしょう。

ローリエの種まき

ローリエを種から育てるために適した時期や手順などを紹介します。

ローリエの種まきに適した時期

種まきは、気温が落ち着いている4〜6月か9〜10月頃に行いましょう。

種まきのやり方

  1. ひと晩種を水に浸ける
  2. 湿らせた土に種まきする
  3. 土が乾かないようにこまめな水やりをして暖かい場所に置く
  4. 発芽したら日光を浴びせる

① ひと晩種を水に浸ける

発芽しやすくするために、種まきをする前の晩から水に浸けておきます。

② 湿らせた土に種まきする

園芸土を湿らせてから1cmほどの穴を指であけて、水気を切った種を1つずつ入れて土を被せます。

地植えで複数育てる場合は2〜3m間隔で植えるかポリポットや鉢に1つずつ入れて下さい。

③ 土が乾かないようにこまめな水やりをして暖かい場所に置く

水を与えてから適温(20〜25℃)で管理します。

発芽しやすくするためにも土が乾いてしまわないようにこまめに水やりしましょう。

シアーカーテンやブラインド越しで管理してください。

④ 発芽したら日光を浴びせる

2か月〜6か月ほどで芽が伸びてきたら、少しずつ日光に当てる量を増やしながら育ててください。

根っこが成長してきたら元気なものを選んで鉢や庭へ植え替えましょう。

ローリエを種から育てるのは大変?

ローリエは種から育てると工程が多くて大変です。

発芽や発根まで時間がかかり、元気な苗木にするまでに手間もかかります。

そのため、店舗やインターネットで健康的な苗木を購入するほうが簡単です。

ローリエの増やし方

ローリエの増やし方

ローリエは強健な植物なので、挿し木で手軽に増やせます。

剪定の時期はいつがいい?

ローリエは成長が速く、幹や枝も太くなりやすいため、春と秋に剪定しましょう。

強剪定といわれる木の背丈を整えるために、枝を多く切り落とす作業は生育期の3〜4月に行います。

そのほかの剪定であれば真冬を避ければ特にいつ行っても問題ありません。

挿し木のやり方

  1. 枝を10cmほどの長さで切り取り、下葉を取る
  2. 枝を1時間水に浸けておく
  3. 赤玉土か挿し木用の土に挿す
  4. 柔らかい光の当たる場所でこまめに水やりして管理する

① 枝を10cmほどの長さで切り取り、下葉を取る

剪定時の枝や株元から伸びてきた枝(ひこばえ)を使用すれば簡単に挿し木が始められます。

蒸散しすぎないように葉っぱは2枚ほど残して、大きさを半分にカットしておきましょう。

② 枝を1時間水に浸けておく

枝の切り口を斜めやアルファベットのVの字になるようにカットして、水分を吸い上げやすくしておきましょう。

このとき、発根剤を水に溶かしておけば、使用しないよりも発根が促進されて速くなり、成功率も高くなります。

③ 赤玉土か挿し木用の土に挿す

あらかじめ養分のない赤玉土や挿し木用の土に水をかけて微塵を流し切っておきます。

割り箸で穴を空けた箇所に枝を挿して、土で固定したあと、さらに水やりして安定させて完成です。

④ 柔らかい光の当たる場所でこまめに水やりして管理する

シアーカーテンやブラインドなどを使って直射日光が当たらないようにした窓辺で育てます。

土が乾燥しないようにこまめに水やりをしていれば3〜4か月で徐々に発根してくるでしょう。

植え替え時期はいつがいい?

ローリエを鉢植えで育てている場合は2〜3年に1回、生育期の3〜5月に植え替えします。

ただし、成長が速く根詰まりしていたり、根腐れの症状が出ていれば早急に植え替えが必要です。

  • 水やりのときに水がすぐ流れ出てくる、土になかなか浸み込まない
  • 根元のあたりから腐敗臭がする
  • 鉢にヒビが入っている

地植えは植え替えしない

ローリエの根っこは傷つきやすいので、基本的に植え替えは行いません。

根っこを触られるのを嫌がる植物なので、無理に植え替えをすると水や栄養を吸い上げる力が衰える可能性があります。

そのため、あらかじめ移動させる必要のない場所に植え付けてください。

鉢替えのやり方

  1. 優しく丁寧に鉢から株を取り出して腐った根っこは取り除く
  2. 新しい鉢に鉢底石をセットして、土と肥料も入れる
  3. 活力剤を与える

① 優しく丁寧に鉢から株を取り出して腐った根っこは取り除く

鉢を軽く叩きながら優しく株を取り出し、根っこに付いている土を軽く落とします。

ローリエは根っこをいじられるのが苦手な植物なので、できるだけ根鉢を崩さないように気を付けてください。

② 新しい鉢に鉢底石をセットして、土と肥料も入れる

排水ネットに鉢底石を入れてから鉢底に敷き、土と緩効性肥料を混ぜてから株を入れます。

株が安定するように棒で土を突きながら入れていきましょう。

③ 活力剤を与える

ダメージ回復が早くなり、より株が定着するように正しい希釈率かやや薄めに水で割った活力剤を鉢底から流れ出るくらい与えておきます。

ローリエの葉っぱの利用方法

ローリエの葉っぱの利用方法

ローリエは料理だけでなくさまざまな活用法がある、実用的でとても優秀な植物です。

丈夫でよく育つため、日常の中にも気軽に取り入れられます。

ローリエの収穫に適した時期は?

ローリエの収穫時期は、精油や効能の含有量が高くなる6月下旬〜7月中旬頃が最適です。

新しい葉っぱは質感がまだ柔らかく、乾燥させると黒くなってしまうことがあるので、厚みのある緑色の葉っぱを選びましょう。

収穫のやり方

ローリエを収穫する際は、1年以上経って厚みのある葉っぱになったもののほうが香りが良いので、使う分だけ選んで収穫しましょう。

取った葉っぱの裏にカイガラムシが潜んでいないかの確認も大切です。

剪定した枝についている葉っぱをそのままハーブとして使っても良いでしょう。

自家製ローリエ(スパイス)の作り方

ローリエの葉っぱは、さまざまな料理に使えるとても便利なスパイスです。

乾燥させたローリエの葉っぱは煮込み料理をはじめとして、肉や魚の臭みを和らげるだけでなく、ピクルス作りに加えれば殺菌・防腐効果も期待できます。

葉っぱは生でも使えますが、乾燥させるほうが香りがより引き立つので、せっかく育てているなら自家製ローリエを作ってみるのがおすすめです。

  1. 収穫した葉っぱを綺麗に洗う
  2. お湯に30秒ほどくぐらせて香りを際立たせる
  3. 水気を拭き取り、乾燥させる

① 収穫した葉っぱを綺麗に洗う

葉っぱの表裏に汚れや虫がいないか確認しながら、収穫し、丁寧に水で洗い流しましょう。

② お湯に30秒ほどくぐらせて香りを際立たせる

綺麗に洗った葉っぱを沸騰したお湯に30秒ほど通すことで、香りがより強くなります

③ 水気を拭き取り、乾燥させる

お湯から出した葉っぱは熱いので、火傷しないように注意してください。

キッチンペーパーで水気を取り、干しかごや野菜干しネットに入れて、3〜7日間風通しの良い日陰で乾燥させます。

葉っぱが反り返ったり、丸まったりするようなら上に網などの重しをおいておきましょう。

葉っぱがしっかり乾燥すれば自家製ローリエ(スパイス)の完成です。

その他の利用方法

ローリエの枝や葉っぱ、香りにはさまざまな効果があり、色々な方法で活用できます。

  • 香りにはリラックス効果(イライラや緊張を和らげる)
  • 疲労回復
  • 血行が促進されて体が温まる(冷え性の改善にも良い)
  • 抗炎症作用(リウマチや神経痛、関節痛の緩和)
  • 虫よけ
  • 胃腸を整える(食欲の増進や消化を助ける)
  • 肝臓や腎臓の働きを活発にする など
  • 消臭

入浴剤

ガーゼやさらし巾着、お茶のパックなどに乾燥したローリエの葉っぱを細かくちぎって入れ、バスタブに浮かべるだけで完成です。

ローリエの香りには、気持ちを落ち着かせてくれるリラックス効果があり、疲労回復や血行促進、冷え性の改善にも役立つでしょう。

さらに、古くから抗炎症作用があるとされていて、リウマチや神経痛、関節の痛みを和らげる働きがあるといわれています。

リースやスワッグ

好みのドライフラワーと組み合わせてリボンや麻布で括り、壁にかけるだけで華やかさと香りが楽しめるリースやスワッグが簡単に作れます。

洗面所やトイレに置けば、消臭効果も期待できるでしょう。

米びつの害虫対策

乾燥させたローリエの葉っぱを数枚、米びつに入れておくだけで虫よけ効果が期待できます。

一緒に鷹の爪もいれておけばより安心です。

お茶

シンプルなお茶で楽しむなら、乾燥させたローリエの葉っぱを4〜5枚手でちぎってからお湯を注ぎ、5分蒸らして完成です。

体を温めたり、胃腸を整える効果が期待できます。

レモンやシナモン、はちみつなどを加えてアレンジするのも良いでしょう。

ポプリやサシェ

使用する花や葉っぱを全て乾燥させて、2週間〜1か月は密閉容器に材料とエッセンシャルオイルを垂らしてしっかり馴染ませます。

そのあとガラス容器や麻袋などに入れて、香りを楽しみたい場所に置けば完成です。

ローリエはローズやシャクヤク、カモミール、スペアミントなどと相性が良いでしょう。

草木染

ローリエを使った草木染は、媒染液に混ぜるものによって色を変えられ、濃淡も自由に調整できます。

  • ミョウバン:薄い黄色
  • 鉄:灰色
  • 銅:茶色がかった黄色
  • アルカリ:赤みのある肌色

綿や麻の布に下処理を施し、煮出したローリエの葉っぱで染めたあと、色落ちを防ぐ媒染液へ浸ける、この作業を繰り返し、好みの色の濃さで仕上げます。

布を縛ってさまざまな模様を付ければ、ユニークなデザインも楽しめるでしょう。

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