グリーンネックレスの育て方

更新日 2025年11月10日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

グリーンネックレスの基本情報

植物名グリーンネックレス
学名Curio rowleyanus
英名String of pearls
和名ミドリノスズ
原産地アフリカ南西部
科名キク科
属名クリオ属
開花時期9~12月

グリーンネックレスはアフリカ南西部が原産の多肉植物です。

肉厚で丸みのある葉に水を溜めこむ性質があり乾燥に耐えるため、園芸初心者でも簡単に扱うことができます。

加湿になると葉を傷める原因になるので、梅雨の時期や冬季は水やりを控えめにするのがポイントです。

吊り鉢で飾ると丸いビーズのような葉が垂れさがり、インテリアグリーンとしておしゃれな空間を演出してくれます。

月別栽培カレンダー

植え付け・植え替え

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種類と品種

名前葉の形葉の色育てやすさレア度
グリーンネックレス丸型初心者向け★☆☆☆☆
マーブルネックレス丸型緑に白の斑中級者向け★★☆☆☆
ピーチネックレス先が尖った丸形緑とピンク中級者向け★★☆☆☆
バナナネックレスバナナ型初心者向け★☆☆☆☆
ドルフィンネックレスイルカ型初心者向け★★☆☆☆

マーブルネックレス

マーブルネックレス

マーブルネックレスは斑入りのグリーンネックレスとして知られています。

白い斑模様が葉に入り見栄えが良い反面、強い光で葉焼けしやすいため育てる際は注意しましょう。

ピーチネックレス

コロンとした葉が魅力のピーチネックレスは丸葉の先端が少しとがっていて、その姿が桃の形に似ていることから名付けられました。

気温が低くなると葉が紅葉しピンクに変わることがあります。

バナナネックレス

バナナネックレス

バナナネックレスは名前の通り、ゆるくカーブしたバナナのような葉の形をしています。

乾燥に強く、カットして水に入れておくだけでも簡単に増やせるので多肉植物が初めての人にも育てやすいです。

ドルフィンネックレス

ドルフィンネックレス

ドルフィンネックレスは葉の先に3点の突起があり、イルカの形に似ていることが名前の由来になっています。

日照不足で茎が伸びすぎると葉並びが乱れるため、柔らかい光が差し込む明るい環境で育ててください。

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グリーンネックレスの葉っぱの特徴

グリーンネックレスの葉っぱの特徴

インテリア映えするグリーンネックレスは小さい緑のグリーンピースのような葉が数珠状につながっています。

葉は水分を溜めこむ性質があり、乾燥した環境にも適応しやすいのが特徴です。

縦に入る半透明な部分は窓と呼ばれ、光をとり込み光合成する仕組みがあります。

グリーンネックレスはどんな花が咲く?

グリーンネックレスはどんな花が咲く?

グリーンネックレスの花は白く小さな筒状の花が集まって咲き、一つの花の姿を作ります。

9~12月の間に開花し、シナモンのような香りが特徴的です。

グリーンネックレスの花言葉

グリーンネックレスは「豊富」「健やかな生長」「青春の思い出」という花言葉をもっています。

グリーンネックレスの育て方

グリーンネックレスの育て方

グリーンネックレスはメリハリのある水やりでプリプリのきれいな葉を育てることができます。

水のやり過ぎは葉が溶ける原因になるので少し乾燥気味に育てると良いでしょう。

明るい環境を好む一方で、直射日光に当てると葉色が黄色くなり葉焼けを起こしてしまうので気をつけてください。

水やりの頻度

グリーンネックレスはメリハリのある水やりでぷっくりとした健康的な葉を育てることができます。

春~秋土の表面が乾燥後、鉢底から水が出るくらいしっかり
梅雨の時期土の表面が乾いてから控えめに
土が乾いて2~3日後に控えめに

夏は蒸れやすいので、涼しい朝か夕方の時間帯に水を与えるようにしましょう。

また、受け皿の水は放置せずにこまめに捨てることが大切です。

肥料のあげ方

グリーンネックレスは肥料を春(4~6月)と秋(9~11月)に与えると葉が丈夫になります。

与える肥料の種類と頻度は下記を参考にしてください。

液体肥料規定量を半分に薄めて月に1回
緩効性肥料規定の半分位の量を植え替え時に元肥として与える

肥料の与えすぎは葉が枯れる原因になります。

薄め、少なめを基本に肥料の与えすぎには注意しましょう。

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病害虫・害虫対策

グリーンネックレスは比較的害虫がつきにくい植物ですが、育てる環境によっては発生する場合もあります。

日々の手入れの際によく観察し、害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。

カイガラムシ

  • 白い粉をかぶったような虫が見られる
  • 葉に黒い汚れのようなものがついている(すす病)

カイガラムシが葉や茎についていたらピンセットや固めのブラシで取りましょう。

黒くなった部分は濡れた布で拭くか、取れない場合は剪定してください。

アブラムシ

  • 群れで葉や茎についている
  • 葉が黄色く変色する

アブラムシを見つけたら、ブラシや布で取り除きます。

大量に発生している場合はベニカXファインスプレーの散布が効果的です。

特に梅雨の時期は湿気がこもりやすいので、送風機などを利用して風通しを確保しましょう。

ヨトウムシ

  • 葉の食害が見られる
  • 葉や土の上に黒っぽい糞が落ちている

ヨトウムシは夜行性のため、夜間にライトで照らすと見つけやすくなります。

見つけたら専用の殺虫剤スプレーを撒きましょう。

防虫ネットをかけたり、草木灰を土に混ぜることで予防になります。

株の選び方

グリーンネックレスの株を購入する際には以下の点を確認してください。

  • 葉がきれいな緑で、ハリがある
  • 土から異臭がしていない
  • 茎がしっかりしていて葉と葉の間がつまっている
  • 害虫がついていない

グリーンネックレスは植物を育てるのが初めての人でも扱いやすいですが、極端に株が弱っているとそのまま枯れてしまう可能性があります。

購入時の株選びがその後の健康状態にも関わるので、なるべく元気な株を選びましょう。

植え方・仕立て方

植え方・仕立て方

グリーンネックレスは普通の鉢植えとハンギングの2種類の仕立て方があります。

以下で仕立て方の特徴とやり方を解説しているので、グリーンネックレスの植え方で迷ったら参考にしてください。

普通の鉢植え

普通の鉢植え

普通の鉢植えは鉢の周りに沿ってこんもりつぶつぶの葉が広がり、とても可愛く癒しを与えてくれます。

ハンギングのように高い位置にないので水やりや観察がしやすく、害虫にも気づきやすいのがメリットです。

  1. ポットから用意していた苗を取り出す
  2. 苗の大きさに合う鉢に軽石や鉢底石を敷き、鉢の1/3に用土を入れる
  3. 苗を鉢中央に配置し、葉や茎に土がかからないように土を入れる

ハンギング

ハンギング

ハンギングはハンギングバスケットや籠を使うところが、普通の鉢植えとの大きな違いです。

高い位置から吊るすと、グリーンネックレスの流れるような姿が映え、空間全体がおしゃれで洗練された印象になります。

ただし、水やりの際に飛び散る可能性があるので、どこに設置するかは慎重に決めましょう。

  1. 苗を掛ける場所を決める
  2. 買ってきた苗をポットから取り出す
  3. 苗に合った大きさの鉢の底に軽石、苗、用土を入れていく

どちらも植え替え後は2~3日水やりを控え約1週間は強い光を避け、明るくて風通しの良い日陰で様子を見てください。

グリーンネックレスが枯れる原因は?

グリーンネックレスは下記が原因で枯れてしまうことがあります。

  • 水の与えすぎ
  • 直射日光による葉焼け
  • 害虫からのダメージ

日頃からよく観察し、異変を感じたらなるべく早く対処することで枯れるのを避けることができます。

玉を大きくプリプリに育てるには?

グリーンネックレスの葉をプリプリに育てるにはいくつかのコツがあります。

  • 直射日光を避けた明るい場所に置く
  • 葉がしわしわになるほど乾燥させすぎない
  • 4~6月と9~11月に緩効性肥料を与える
  • 水やりはしっかり土の表面が乾いてから与える

基本的には乾燥を好みますが、葉がひどくしわしわになるまで水を控えると枯れるリスクが上がるので気をつけて管理してください。

反対に湿度が高すぎると葉が傷みやすくなるので、水分補給と乾燥の間隔をしっかり調整することが重要です。

グリーンネックレスに剪定は必要?

グリーンネックレスは剪定することで通気性が保たれ健やかに育ちます。

特に4月から梅雨前までに剪定を行うことで、梅雨の時期に蒸れにくくなるでしょう。

剪定で出た茎は挿し芽をする際に利用できるので、同時に実施すると時短になります。

グリーンネックレスの栽培環境

グリーンネックレスの栽培環境

グリーンネックレスは条件が整った環境で育てるともりもり葉を茂らせ育ってくれます。

強い日差しを避けつつ、明るさを確保できる場所に設置してあげましょう。

丈夫に育った株でも葉が茂り過ぎて風通しがないと、蒸れて枯れてしまいます。

年間を通して風通しの良い環境が上手に育てる秘訣です。

置き場所と日当たり

グリーンネックレスを育てる際は、直射日光を避けた穏やかな光が当たる場所に置くのが適しています。

通気性が良い環境が大切ですが、エアコンの風が直接当たる場所は乾燥してしまうので避けましょう。

屋外で育てている場合は、梅雨の長雨に当たらないように管理してください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

グリーンネックレスを栽培する際は15~25℃が適温です。

耐寒温度は5℃のため、冬場は室内でも気温が下がり過ぎない場所に置いてください。

梅雨時期の注意点

グリーンネックレスは湿気が高く蒸れた状態が続くと、ドロドロと溶けてしまうことがあります。

雨続きで湿度が上がる梅雨時は、下記に注意してください。

  • 水の与えすぎ
  • 風通りがない状態
  • 高湿度

葉が透けてきたり、柔らかくなったと感じたら水を与えすぎているサインです。

水は表面の土が乾いたタイミングで与えるようにしましょう。

屋外で栽培している場合は雨に打たれないように、室内に移動するのも効果的です。

風通りがない場合はサーキュレーターで換気を促すと、病害虫のリスクを減らすことにつながります。

用土

グリーンネックレスを育てるなら、市販の多肉植物用の水はけが良い用土を利用すると良いでしょう。

既製品を使用せず自分で配合するなら以下の割合で混ぜ合わせてください。

  • 赤玉土(小粒):5
  • パーライト:3
  • 腐葉土:2

ハンギングにする場合の配合比率

ハンギング用の土は水はけがよく軽い土が向いています。

  • ピートモス:3
  • バーミキュライト:3
  • パーライト:4

グリーンネックレスを種から育てると大変?

グリーンネックレスは種を販売してることがほぼありません。

株を増やす手段としては挿し芽や水挿しがポピュラーで成功率も高いので、新しい株がほしいときに試してみると良いでしょう。

グリーンネックレスの増やし方

グリーンネックレスの増やし方

グリーンネックレスは切った茎を土に挿す挿し芽や、水に浸して発根させる水挿し、また株を分ける株分けの方法で新しい株を増やすことができます。

初心者の人でも失敗しにくいので、ぜひチャレンジしてみてください。

挿し芽・株分けの時期はいつがいい?

グリーンネックレスを挿し芽や株分けで繁殖させるなら、春(4~6月)と秋(9~11月)が適しています。

その中でも4~5月は最も挿し芽と株分けに適しているので、初めてならこの期間中に実施するのがおすすめです。

この期間は温度も落ち着いていて、根の発達も良いので失敗することも少ないでしょう。

株分けのやり方

グリーンネックレスの株分けなら、観葉植物を育て始めたばかりの人でも簡単に取り組めます。

  1. 苗をポットからとり、根を分ける
  2. 株の大きさに合った鉢に植え直す
  3. 明るい日陰で管理する

① 苗をポットからとり、根を分ける

鉢から苗をそっと抜き、塊ごとに優しく根を分けてください。

② 株の大きさに合った鉢に植え直す

根を分け終えたら、鉢に鉢底石または軽石を敷き、苗を入れましょう。

③ 明るい日陰で管理する

株分けが終わってからすぐに水を与えず、数日経ったら土全体が軽く湿る程度与えてください。

柔らかい光が届く明るい環境に置き、葉がしおれたり色が薄くならないかを確認しながら育てましょう。

水挿しのやり方

グリーンネックレスは茎を切って水につけるだけで驚くほど手軽に増やすことが可能です。

下記に水挿しの手順の詳細をまとめました。

  1. 元気な茎を切る
  2. 切り口を乾かす
  3. 水に入れる

① 元気な茎を切る

先端から10~15㎝ほどの部分を消毒済みのハサミで切ります。

上から10個ほど葉を残し、水に浸す部分(3~5㎝)の葉を取り除いてください。

② 切り口を乾かす

切った茎は切り口が乾燥するまで約1~3時間風通しの良い場所で乾燥させます。

③ 水に入れる

容器の口に隙間がないと蒸れるので、使用する器で水挿しにする分量を調節すると良いでしょう。

茎を水に入れ、明るい日陰に置いておくと約1~2週間で根がでてきます。

容器の水は2~3日に1回交換し、根がでたら土に植えてください。

挿し芽のやり方

挿し芽で増やす場合は、水挿しの手順に倣いハリのある茎を切る段階までは同じやり方で進めます。

  1. 10~15㎝位の長さで茎を切る
  2. 切り口を乾燥させる
  3. 挿し穂に合った大きさの鉢に置く

① 10~15㎝位の長さで茎を切る

先端から10~15㎝の部分を切ります。

すでに茎から根が出ている部分を使うとより根付きやすいです。

② 切り口を乾燥させる

茎の切り口が乾くまで風通しの良い場所で半日ほど乾かしてください。

挿し芽は切り口が半乾きだと腐敗の原因になるため、水挿しの時よりも長い時間をかけて乾かします。

③ 挿し穂に合った大きさの鉢に置く

挿し穂に合ったサイズの鉢に土を入れたら茎をのせ、2~3日後に土の表面が湿るくらい水をあげてください。

挿し穂の切り口は土に挿さず、横向きに置くだけで大丈夫です。

その後は毎日霧吹きで土を湿った状態に保ち、直射光が当たらない明るいところに設置して育ててください。

植え替え時期はいつがいい?

グリーンネックレスの植え替えは、春の4〜6月と秋の9〜10月ごろに行うのが適しています。

1~2年経ったら植え替えすると調子を崩すことが少なくなりますが、次のような兆候があれば植え替えしてください。

  • 鉢底から根がでている
  • 葉が黄色く変色している
  • 鉢と植物のバランスが悪い

夏や冬は植物にダメージがでるので、植え替えを控えましょう。

鉢替えのやり方

  1. グリーンネックレスを取り出し土を落とす
  2. 新しい鉢の準備をする
  3. グリーンネックレスを植え替える
  4. 水やりを控え明るい日陰で休ませる

① グリーンネックレスを取り出し土を落とす

鉢から引き抜いたグリーンネックレスの根に付着した土を適度に落としましょう。

根が黒く変色している場合は清潔でよく切れるハサミで切ってください。

② 新しい鉢の準備をする

元の鉢より一回り大きなものを用意し、鉢底石を敷いた後は軽く隠れる程度に土を重ねます。

③ グリーンネックレスを植え替える

事前に取り出しておいた株の位置を決め鉢に移動したら、周りに土を詰めましょう。

④ 水やりを控え明るい日陰で休ませる

植え替え直後は2~3日水を与えず根を休ませ回復させます。

最初の1週間は日差しが弱めの環境に置き、その後は直射日光を避けながらも明るさがしっかり確保できる場所に移すと安心です。

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