ピレア ディプレッサの育て方
公開日 2024年12月25日
更新日 2024年12月25日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
INDEX
目次
ピレア ディプレッサの基本情報
植物名 | ピレア ディプレッサ |
学名 | Pilea depressa |
和名 | アサバソウ |
英名 | Baby Tears |
別名 | ベビーリーフ、ベビートゥ |
原産地 | メキシコ |
科名 | イラクサ科 |
属名 | ピレア属 |
開花時期 | 夏 |
ピレア ディプレッサは、色鮮やかな小型の葉が特徴的な植物です。
葉が垂れ下がる姿から装飾的な魅力があり、ハンギング栽培やテラリウムなど室内のインテリアとして人気があります。
原産地はメキシコや南アメリカの熱帯地域で、高温多湿の環境が好みです。
寒さに対する耐性はないため、年間通して室内で育ててあげると元気に育ちます。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
ピレア ディプレッサの他、ピレアのつる性品種には以下のようなものがあります。
ピレア サンパウロ
やや濃い緑色の葉っぱで艶があり、形は丸く可愛らしい印象。
ピレア グラウカ
明るい灰緑色の葉っぱを持ち、つるに2mmほどの小さな葉がびっしりと付く。
ピレア ディプレッサの葉っぱの特徴
ピレア ディプレッサの葉っぱは、艶やかでみずみずしい見た目をしています。
小さくて可愛らしい印象ですが、先端部の周縁には細かい鋸歯があるのが特徴です。
葉の形はやや丸型で、クローバーの葉にも似ています。
ピレア ディプレッサはどんな花が咲く?
ピレア ディプレッサの多くは晩春〜夏に花を咲かせますが、室内で観葉植物として育てている場合、開花することはほとんどないと言えます。
花は白い星形で花びらがなく、房状に咲くのが特徴です。
大きさは数ミリ程度と非常に小さく、目立たないくらいひっそりと咲きます。
ピレア ディプレッサの花言葉
ピレア ディプレッサの花言葉は「少女の恥じらい」「救われる人々」です。
ピレア ディプレッサの育て方
ピレア ディプレッサは室内で育てるのが基本です。
成長が速くつるがぐんぐん伸びるので、手入れが簡単で初心者にも向いています。
水やりの頻度
生育期の春〜夏は、土の表面が乾いたら週2回のペースで水をあげてください。
加えて、霧吹きなどで葉水を行うことでみずみずしい葉を保つことができます。
秋〜冬は、土の表面が乾き2〜3日経った後が水やりの目安です。
水の与えすぎは葉落ちの原因になるため注意しましょう。
肥料のあげ方
春〜夏の生育期は、肥料をあげることで成長を助けることができます。
薄めに希釈した液体肥料を2週間に1回与えましょう。
そして、秋は月1回に減らし、冬は施肥するのを避けてください。
病害虫・害虫対策
生育が旺盛で意外と丈夫なピレア ディプレッサですが、以下の害虫に注意が必要です。
カイガラムシ
- 葉が変色したり萎んだりする
タオルや歯ブラシで虫をこそぎ落とし、殺菌剤を散布する。
ハダニ
- 蜘蛛の巣のような糸がつく
- 葉に斑点や傷がつく
手やピンセットで虫を直接取り除き、殺虫剤を散布する。
アザミウマ
- 新しい葉の表面にかさぶたのような傷ができる
専用の殺菌剤を散布して駆除する。
植え方
植木鉢を用意し、鉢底ネット、鉢底石、土を8分ほど入れたら株を入れるための穴を準備します。
株を入れたら、根の隙間を無くすように優しく土を入れてください。
植え付けた後すぐに水を与えて土壌を固定させましょう。
間延びする原因と対処法
ピレア ディプレッサが間延びする主な原因は日照不足です。
光合成をするための光が足りないと、光を求めて必要以上に茎が伸びてしまいます。
そのため、間延びを防ぐには日当たりと風通しの良い環境に置いてあげることが大切です。
常に日当たりが確保できない場合は、ベランダや庭などで定期的に日光浴してあげると良いでしょう。
ピレア ディプレッサの栽培環境
ピレア ディプレッサは高温多湿の環境を好みます。
十分に日光を当て、冬場は乾燥しないように配慮しましょう。
置き場所と日当たり
ピレア ディプレッサの置き場所としては、明るい室内が適しています。
耐暑性に優れていますが、直射日光は葉焼けの原因になるため、レースカーテン越しの半日影の場所に置いてあげましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
ピレア ディプレッサの生育に適切な温度は25〜32℃です。
寒さに弱く、霜が降りるような環境は苦手なため、冬場は8℃以上を保てるよう温度管理してください。
寒い窓際などは避け、部屋の中央に置いてあげると良いです。
用土
ピレア ディプレッサは熱帯地方原産で湿った土を好むため、ある程度保湿性のある土が適しています。
しかし、過剰な水分には敏感なので水はけの良さも重要です。
基本的には観葉植物用や多肉植物用の土を使用すれば問題ないでしょう。
ピレア ディプレッサを種から育てると大変?
ピレア ディプレッサは開花することが珍しいため、種ができにくい植物です。
そのため種はあまり流通しておらず、入手するのは困難と言えます。
入手できても、実生の際は自然に近いライフサイクルに留意する必要があったり、発芽まで30〜40日と時間がかかったりするため、種から育てるのは大変です。
ピレア ディプレッサの増やし方
ピレア ディプレッサは挿し木で簡単に増やすことができます。
うまく成長させるために、暖かくて高湿度な環境を用意しましょう
剪定の時期はいつがいい?
ピレア ディプレッサは、生育期であればいつでも剪定を行えます。
生育期には新芽が次々に展開するため、適度に剪定して広がりを抑えつつ空気の循環を良くしてあげてください。
消毒したハサミを使用して全体を均一に剪定しましょう。
挿し木のやり方
挿し木する際は、以下の手順を参考にしてください。
- 健康な茎を選んで5~6cm切る
- 上葉を残して他を取り除く
- 切った茎の切り口を水につけて発根させる
- 根が育ったら湿った土に挿す
① 健康な茎を選んで5~6cm切る
上葉が2〜3枚ある健康的な茎を選び、節の部分から5〜6cm切りとります。
茎は消毒した清潔なハサミを使用して切り落としてください。
③ 上葉を残して他を取り除く
④ 切った茎の切り口を水につけて発根させる
茎を水につけて発根させる時は、きちんと吸水させることで根が良く成長してくれます。
丸一日ほど水につけておくと良いでしょう。
⑤ 根が育ったら湿った土に挿す
植え替え時期はいつがいい?
植え替えに適しているのは、5〜6月です。
春や梅雨時期は、適度な温度と湿度で植え替えに最適であると言えます。
鉢替えのやり方
鉢替えは以下の手順で行います。
① 少し大きい鉢を用意する
元の鉢よりも少し大きい鉢を用意してください。
新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れ、その上から土を8分目まで入れておきます。
② 元の鉢から株を取り出し、古い根や枯れている根を取り除く
株を鉢から取り出す際は、逆さまにして鉢底を優しく叩くと取りやすくなります。
根を傷つけないよう優しく作業を行ってください。
③ 株を置き、根の隙間がなくなるように残りの土を入れる
株を入れ替えた後は、根の間の中までしっかりと土を入れ込むことがポイントです。
④ 土にたっぷりと水を与える
鉢替え後は葉に水がかからないように水を与え、土壌を安定させてあげましょう。