サンスベリア ピングイキュラの育て方

更新日 2024年12月29日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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サンスベリア ピングイキュラの基本情報

植物名サンスベリア ピングイキュラ
学名Sansevieria pinguicula
和名厚葉千歳蘭(アツバチトセラン)
英名Sansevieria pinguicula、Walking Sansevieria
別名サンスベリアの女王
原産地ケニア
科名リュウゼツラン科/キジカクシ科
属名サンスベリア属

サンスベリアの女王という別名を持つサンスベリア ピングイキュラは、原産地のケニアでも東部の限られた場所にしか自生しない珍しい品種です。

乾燥に強く、肉厚で先端の尖った葉っぱに水をたくさん蓄えられるため頻繁な水やりは必要ありません。

表面にはブルームと呼ばれる多肉植物特有の白いパウダーがついています。

一見するとカッコいい印象を与えますが、葉の付き方が特徴的で、上から見るとユリの花のような美しい形をしています

成長もゆっくりで、あえて植え替えをせず同じ鉢のまま2年ほど育てることも可能なため、インテリアプランツとしておすすめです。

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種類と品種

サンスベリア ピングイキュラは、サンスベリアの希少品種の一つです。

サンスベリア属には、サンスベリア ピングイキュラと見た目がよく似た品種が多数存在します。

以下に、それぞれの品種と似ている・見分けるポイントをまとめました。

購入の際に迷ったり、成長した姿を見て品種名が分からなくなった場合はぜひ参考にしてください。

サンスベリア ロリダ

「サンスベリアの王様」という異名でも知られるサンスベリア ロリダは、葉っぱの色合いや背丈がピングイキュラと似ています。

違いを見分けるには、全体的な姿を見比べてみましょう。

ピングイキュラはユリの花びらのように葉っぱを展開するのに対し、ロリダは扇形に葉を伸ばします。

サンスベリア フランシシー

サンスベリア フランシシー

サンスベリア フランシシーは、株が成長するとパイナップルの葉っぱのように葉が広がる品種です。

小さいときはピングイキュラと似たような形をしているため、見分けるのが難しい場合があります。

ピングイキュラが先端の尖ったユリの花のような形をしているのに対し、フランシシーは細長い円筒形です。

サンスベリア クレオパトラ

サンスベリア クレオパトラは、背丈が低く、成長しても葉っぱが上に伸びないため、ピングイキュラと似たような背格好になる品種です。

ピングイキュラが深い緑と淡い緑の独特な縞模様であるのに対し、クレオパトラは全体的にくすんだ深緑で、縞模様は薄いです。

サンスベリア シルバーブルー

サンスベリア シルバーブルー

サンスベリア シルバーブルーも、ピングイキュラと似たような形に育ちます。

ピングイキュラは緑色が濃く葉っぱのフチが真っすぐなのに対して、シルバーブルーは全体的にくすんだ銀色で葉っぱのフチが波うっています。

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サンスベリア ピングイキュラの葉っぱの特徴

サンスベリア ピングイキュラの葉っぱには、色や形、付き方などに大きな特徴があります。

葉っぱの特徴を以下にまとめたので、参考にしてください。

  • 葉っぱの厚み:肉厚
  • 葉っぱの色合い:ベースは深緑、先端がピンクがかっている
  • 葉っぱの質感:白い膜がはったかのようなマット
  • 葉っぱの形:笹の葉のようなボート型で先端が尖っている
  • 葉っぱの模様:なし

サンスベリア ピングイキュラはどんな花が咲く?

サンスベリア ピングイキュラをはじめサンスベリア属の植物は、生育環境が整っていれば、ごく稀に花を咲かせることがあります。

株元から1本だけ細く伸びた茎の先端で咲き、花は白色です。

しかし、サンスベリア ピングイキュラの花が日本国内で実際に咲いたという情報はありません。

サンスベリア ピングイキュラの花言葉

サンスベリア ピングイキュラには、花言葉がありません。

サンスベリア全般の花言葉は「永久」や「不滅」です。

サンスベリア ピングイキュラの育て方

サンスベリア ピングイキュラの育て方は簡単です。

適度に水をやりながらたまに日光を当てておくだけで、家のどこでも育てられます。

乾燥には強いものの、寒さには弱いため、温度管理だけは気を付けましょう。

また、株が元気な状態で冬を超すなら生育期の肥料やりはポイントの一つです。

水やりの頻度

サンスベリア ピングイキュラは、が完全に乾いたらその都度水やりをします。

水やりは春から秋の生育期だけ行い、気温が15℃を下回る冬場は行いません。

また、水のやり過ぎを防ぐため、以下の方法での乾き具合を確かめましょう。

  • の色が変化しているか(濃い色から薄く白っぽくなっているか)
  • 鉢の重さが変化しているか(軽くなっているか)

「前回の水やりが〇日前だから、は乾いている」というように、単純に水やりの間隔だけでの乾き具合を判断するのはおすすめできません。

鉢の素材や置き場所、季節によっては、鉢の内部にあるが湿ったままになることが考えられるからです。

の色と合わせて重さもチェックすれば、水のやり過ぎは簡単に防げます。

肥料のあげ方

サンスベリア ピングイキュラは生育が旺盛ですが、肥料を与えなくても元気に育ちます。

肥料はどちらかと言えば、越冬に備え、株に活力を蓄える意味で与えましょう。

肥料のあげ方は、生育期に緩効性の置き肥か液肥を2週間に1回与えるようにします。

メーカーが示す規定量をさらに希釈してもかまいません。

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病害虫・害虫対策

サンスベリア ピングイキュラは、病気や害虫に強い植物です。

特に冬場は水をほぼ与えないため、乾燥を好むハダニやカイガラムシのような害虫が心配ですが、硬い葉っぱが虫を簡単に寄せ付けません。

特別な対策をせずとも元気に育ってくれるため、誰でも簡単に育てられます。

植え方

サンスベリア ピングイキュラの植え方は、鉢植えが一般的です。

日本の冬場の気温は、耐寒性の低いサンスベリア ピングイキュラにとって寒すぎます。

部屋に入れたり日当たりを確保するなど、こまめに置き場所を変えやすくするためにも鉢植えがおすすめです。

サンスベリア ピングイキュラの入手方法

サンスベリア ピングイキュラは、サンスベリアの中でもなかなか出回らない希少種です。

一般的な園芸店やホームセンターなどで見かけることはまずありません。

入手するには以下の方法になります。

  • 多肉植物専門店
  • ネット通販

近くに目ぼしい園芸店がないという場合は、ネット通販での購入となるでしょう。

しかし、サンスベリア ピングイキュラのような多肉植物は、しばしば送料を抑えるために抜き苗で販売されることがあります。

植え付けてから枯れるリスクも高くなるため、初めて購入する際は植物の状態を目で見て確かめられる店頭で買い求めましょう。

サンスベリア ピングイキュラの栽培環境

サンスベリア ピングイキュラにとってベストな栽培環境は、湿気が少なく日当たりがある程度確保できる場所です。

耐陰性もあるため、日当たりはさほど気にせずとも十分育ちます。

しかし、寒さには弱いので、秋ごろから冬にかけて気温が下がる場所は栽培環境として適切ではありません。

置き場所と日当たり

サンスベリア ピングイキュラにとって、ベストな置き場所と日当たりのポイントは以下のとおりです。

  • 湿度が低く風通しの良い場所
  • 冬でも気温が15℃を下回らない場所
  • 1日のうち数時間でも光が差し込む場所

サンスベリア ピングイキュラは湿気を嫌い、寒さに弱いという性質があるため、トイレやお風呂場のような水回りで空気のこもる空間は、置き場所としておすすめできません。

人が滞在する時間帯の少ない部屋も、冬場に気温が下がり過ぎるため避けましょう。

空調のきいた部屋、具体的にはリビングやダイニング、玄関周りがおすすめです。

日当たりについては理想を言えば、日に数時間程度、光が差し込む場所だと良いでしょう。

しかし、サンスベリア ピングイキュラは耐陰性にも優れています。

どうしても日当たりを確保するのが難しいという場合は、週に2~3回ほど日の当たるベランダに出してあげましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

サンスベリア ピングイキュラにとって適切な温度は、15℃以上と言われています。

株が元気に育つという観点から考えると、生育期の気温と近い20〜25℃がベストです。

寒さに弱いため、10℃を下回るような場所には置かないでください。

用土

サンスベリア ピングイキュラに適した用土は、排水性に優れたです。
鹿沼赤玉土、バーミキュラと相性が良いため、自分でをブレンドする場合はできるだけ入れてください。

また、サンスベリア ピングイキュラに適した用土を簡単に準備したいなら、市販のを活用しましょう。

ホームセンターに売られている多肉植物用のやサンスベリア専用土なら、排水性に優れているため失敗しません。

サンスベリア ピングイキュラの増やし方

サンスベリア ピングイキュラは、他のサンスベリアと同様、比較的簡単に増やすことが可能です。

増やした後の育てやすさから、おすすめの増やし方は生育期の株分けになります。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

サンスベリア ピングイキュラを剪定・株分けするなら、春から秋にかけての生育期に行いましょう。

剪定・株分けは、株をカットしたり鉢から外すなどするため、植物に多少なりともストレスがかかります。

特にサンスベリア属は冬に休眠するものが多く、剪定・株分けを行う時期としては適していません。

春から秋のなかでも、気温が20℃前後あるようなタイミングであれば、剪定・株分け後の安定がスムーズにいくでしょう。

子株を使った株分けのやり方

サンスベリア ピングイキュラの株分けは、切るべき場所が分かりやすい子株を使った方法が簡単でおすすめです。

サンスベリア ピングイキュラにはウォーキング サンスベリアという別名があります。

子株が、ランナーと発根した根によって地面から浮いた状態になる姿が、株がから抜け出して歩いているように見えるからです。

つまり、サンスベリア ピングイキュラの子株は親株から自立した状態で芽吹きます。

素人目にも親株と子株の分岐点が分かりやすいため、切り分けも難なくできるでしょう。

株分けの手順

  1. 親株と子株をつなぐ茎(根)を探す
  2. 探した茎(根)を親株から 1cm程度のところでカットする
  3. 切り口を数日間おき、十分乾燥させてから植え付ける

まず、消毒したよく切れるカッターナイフや園芸用ハサミを用意し、以下の手順で子株を親株から切り離します。

① 親株と子株をつなぐ茎(根)を探す

② 探した茎(根)を親株から 1cm程度のところでカットする

この時に、子株にある不要な根っこは一緒に切り落としてください。

③ 切り口を数日間おき、十分乾燥させてから植え付ける

切り離した子株は、植え付けたとなじむのに少し時間がかかります。

最初の水やりは植え替え後、1〜2週間程度たってから与えるようにしましょう。

根がしっかりと水を吸い上げやすくなります。

植え替え時期はいつがいい?

サンスベリア ピングイキュラの植え替えは、生育期の中でも5〜8月中がおすすめです。

株に活力があり、しっかりと成長するタイミングなら、植え替え後の状態も比較的すぐに安定します。

株が休眠期に入る冬場は、無理に植え替えしないようにしましょう。

鉢替えのやり方

サンスベリア ピングイキュラの鉢替えのやり方は、以下のとおりです。

  1. をしっかりと乾燥させる
  2. 鉢から株を外し、不要な根はカットする
  3. 鉢の端っこに植え付ける

① 土をしっかりと乾燥させる

根を傷つけずに取り出せるように、鉢替えの前から水やりを控えを乾燥させておきましょう。

② 鉢から株を外し、不要な根はカットする

鉢から株を取り出したら、手で根をほぐしながら、腐っていたり黒くなっていたりする不要な部分はカットしましょう。

③ 鉢の端っこに植え付ける

株の一回り程度大きい鉢を用意し、子株やランナーが伸びやすいよう端っこに株を植えるようにしてください。

サンスベリア ピングイキュラは成長が遅く急激に根が張ることもないため、大きすぎる鉢を用意しても意味がないです。

大きすぎる鉢に植え替えると、がいつまでたっても乾かず根腐れの原因になってしまいます。


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