リプサリス ホリダの育て方

更新日 2025年07月02日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

リプサリス ホリダの基本情報

学名Rhipsalis baccifera ssp. horrida
和名リプサリス ホリダ
英名Mouse Tail Cactus
別名森林サボテン、ヒモサボテン
原産地北アメリカ南部から南アメリカ、ブラジル、マダガスカル
科名サボテン科
属名リプサリス
開花時期4~6月

リプサリス ホリダはリプサリスの品種の一つです。

原産地はマダガスカル島などの熱帯雨林地域で、木や岩に根を張って生育しているため森林サボテンやヒモサボテンとも呼ばれています。

ニョキニョキと伸びるたくさんのひも状の茎が最大の特徴です。

垂れ下がる茎を活かしてハンギング仕立てにして楽しむなど、近年はおしゃれなインテリアグリーンとして人気があります。

乾燥に強いため頻繁な水やりが不要で、暑さにも強く育てやすい点も魅力です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類と品種
品種葉の形状花の色実の色トゲ(毛)育てやすさレア度
リプサリス カスッサ細長いひも状白や黄色★★★★☆★☆☆☆☆
リプサリス フロストシュガーひも状ピンク★★★★☆★★☆☆☆
リプサリス ラムローサ平ら薄ピンク★★★★☆★★☆☆☆
リプサリス エリプティカ楕円形薄黄色紫、ピンク★★★★★★★☆☆☆
リプサリス ケレウスクラひも状★★★★☆★★☆☆☆


リプサリス ホリダが含まれるリプサリス属は種類が多く、約60の品種があります。

観葉植物としても人気が高い品種は次の通りです。

リプサリス カスッサ

リプサリス カスッサ

リプサリスの中でも流通量の多い代表的な品種で、細長い繊細な茎をたくさん伸ばします。

リプサリス フロストシュガー

白い柔らかなトゲ(毛)に覆われた茎を伸ばし、花が咲いた後は鮮やかなピンク色の実をつけます。

リプサリス ラムローサ

リプサリス ラムローサ

平らで肉厚な茎を伸ばし、強い日差しにより赤く色づく性質があります。ほんのりピンクがかったクリーム色の花が咲くのも魅力的です。

リプサリス エリプティカ

リプサリス エリプティカ

楕円形の茎が連なって伸びるユニークな形状をしています。リプサリスの中では耐寒性がある品種です。

リプサリス ケレウスクラ

1、2本ぴょこんとまっすぐ上に伸びたり、線香花火のように枝分かれしたりする自由気ままな茎が特徴です。

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リプサリス ホリダはどんな花が咲く?

リプサリス ホリダはどんな花が咲く?

リプサリス ホリダは、茎の先端付近に小さな花をたくさん咲かせます。

色は薄い赤色を帯びたクリーム色で、開花期間は1週間程度です。

花の後は小さな白い実がつきます。

リプサリス ホリダの葉っぱの特徴

リプサリス ホリダの葉っぱの特徴

サボテン科であるリプサリスには葉が無く、紐のような形状をした茎(葉状茎)を生やします。

リプサリス ホリダの茎は枝分かれして鉢の外に垂れるように伸びていき、他のリプサリスに比べて太いのが特徴です。

「Horrida」はラテン語で「たくさんのトゲがある」という意味があり、これは新しい茎にたくさんの白い毛が生えることが由来となっています。

リプサリス ホリダの花言葉

リプサリス ホリダの花言葉「偉大」「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」です。

これらはリプサリスを含むサボテン科に共通した花言葉になります。

リプサリス ケレウスクラ

リプサリス ホリダの育て方

リプサリス ホリダの育て方

リプサリス ホリダは、サボテン科の植物のため乾燥気味に育てるのが基本です。

また、季節によって水やりの頻度が異なります。

以下では水やりの頻度や肥料のやり方、病害虫の対策などの育て方のポイントを紹介するのでぜひ参考にしてください。

水やりの頻度

春から秋土の表面が乾いて2~3日後
水やりを控えて乾燥気味に

リプサリス ホリダは、サボテン科の植物で体内に水を蓄える性質があるため乾燥に強く、頻繁な水やりは不要です。

特に冬は休眠期で、根腐れを引き起こす原因になるためさらに水やりを控えて、乾かし気味に管理しましょう。

水やりのポイントとしては土の乾き具合も大事ですが茎の様子をチェックするのも大切です。

茎が痩せて細くなっていたら水が必要なサインなので、よく観察しましょう。

また、土の乾燥には強いですが空気は多湿の環境を好むので、適度に葉水を行ってください。

肥料のあげ方

リプサリス ホリダの肥料は生育期である春から秋に与えましょう。

4~6月と9~10月に緩効性肥料を1、2ヶ月に1度程度、もしくは液体肥料を2週間に1度与えてください。

休眠期である冬は肥料を必要としません。

肥料焼けを起こすので過度に肥料を与えるのは避けましょう。

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病害虫・害虫対策

リプサリスは病害虫が基本的につきにくい植物ですが、稀にハダニやカイガラムシが発生することがあります。

ハダニがいる場合は茎にクモの巣のような糸がついていたり、カイガラムシの場合はベタベタしたホコリみたいなものがついていたりするのでよく株を観察しましょう。

ハダニ

  • 茎の裏につく小さな害虫
  • 茎に斑点や傷があり色が薄くなる

ハダニが発生した場合はテープで取り除くか水で洗い流しましょう。

大量に発生した場合は、痛んだ茎をカットし殺虫剤を使用します。

ハダニは乾燥を好むので普段から葉水を行うことで発生を予防することができます。

カイガラムシ

  • 茎の付け根や裏につく2~10mmの小さな虫
  • 吸汁されると枯れたりすす病などの病気になる

カイガラムシは幼虫か成虫によって対策が異なります。

布で拭き取り除去する
幼虫オルトランなどの殺虫剤を使用する
成虫歯ブラシなどでこすり落とす

カイガラムシは暗くて風通しが悪くホコリっぽいところを好むので、日当たりがよく風通しの良い場所に置き、ホコリなどをつけないように清潔に保つことが大事です。

植え方

リプサリス ホリダは基本的に鉢で販売されているのでそのまま育てることができます。

植え替えが必要になるのは、根詰まりや大きくなって成長が止まった時です。

手順は後述している「植え替えのやり方」を参考にしてみてください。

赤くなる・茶色くなる原因は?

赤くなる・茶色くなる原因は?

リプサリス ホリダの茎が赤や茶色になる原因は直射日光です。

強い直射日光が当たると茎が赤や茶色に変色することがあります。

変色を防ぐには、東向きまたは西向きの窓から少し離れた場所で育てましょう。

リプサリス ホリダの栽培環境

リプサリス ホリダの栽培環境

リプサリス ホリダは、本来は熱帯雨林の木や岩に着生している植物です。

そのため原産地に近い、多湿で木漏れ日が差し込むような環境に寄せてあげることが大事です。

以下ではリプサリス ホリダの栽培環境と元気に育てるためのポイントを紹介します。

置き場所と日当たり

リプサリス ホリダは室内の明るく風通しの良い場所に置きましょう。

強い直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、東向きまたは西向きの窓から少し離れた場所がおすすめです。

南向きの窓がある部屋では、レース越しの柔らかい光が当たるようにするとよいでしょう。

逆に日光があまり当たらないと茎がひょろひょろと伸びてしまうので注意が必要です。

また、冬や夏はエアコンの風が直接当たると乾燥して茎が痛むので置き場所には注意し、適度に葉水をして湿度を保つようにしましょう。

トゲは触っても大丈夫

リプサリス ホリダの茎には白い毛(トゲ)がたくさん生えていますが、触っても刺さらないのでペットや小さな子供がいる家庭でも安心して置くことができます。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

リプサリス ホリダは暑さには強いですが寒さにはそこまで強くありません。

元気に育てるには冬場は温かい室内で管理し、最低でも10℃くらいをキープする必要があります。

屋外で育てている場合、気温が下がってくる晩秋からは室内に取り込むようにしましょう。

リプサリス ホリダの土の配合比率(用土)

リプサリス ホリダの土の配合比率

リプサリス ホリダは、排水性があり、ある程度の保水性がある用土が適しています。

用土サボテン用や多肉植物用を使うか、自分で作る場合は、赤玉土:鹿沼土:日向土を4:4:2で混ぜて使用しましょう。

ハンギングで飾る場合は、土の代わりに水苔を使用すると鉢が軽くなるのでおすすめです。

水苔を使用する際は、土を落とした根にぐるぐると巻きつけるようにセットしましょう。

ハンギングのやり方

リプサリス ホリダは成長すると鉢から茎が垂れるように伸びていくので、ハンギング仕立てにして吊るして飾るのに向いています。

ハンギングで飾る方法としては、ハンギングバスケットを使用するのが一般的です。

ハンギングバスケットには主に、吊り鉢タイプと壁掛けタイプがあります。

  • 吊り鉢タイプ:カーテンレールやダクトレールに吊るせる
  • 壁掛けタイプ:半円形で壁に設置できる

カーテンレールなどに吊るす場合、あまり重い鉢を使用するとレールに負担がかかって、壊れたり落ちたりする危険があるため、以下のポイントを抑えましょう。

  • 土の代わりに軽い水苔を使用する
  • レールを使わずハンギングスタンドやハンギングポールに鉢を吊るす

リプサリス ホリダを種から育てると大変?

リプサリスを種から育てるのは少し大変かも知れません。

種から育てると、種まきから発芽までの管理や植え替えなど、たくさんの作業が必要になります。

種から育てるのを楽しめる方はよいですが、手間や時間をかけたくないなら苗を購入するのがおすすめです。

リプサリス ホリダの増やし方

リプサリス ホリダは株分けや挿し木で増やすことができます。

比較的簡単にできるので、株を増やしたい方は是非参考にしてチャレンジしてみてください。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

リプサリス ホリダは基本的に剪定を必要としませんが、茎が込み入った場合や伸びすぎた場合には剪定を行います。

剪定に適した時期は4~6月、9~10月です。

株分けは生育期である4~6月に行います。

剪定・株分けはどちらも、生育が緩やかになる冬場と真夏は避けましょう。

株分けのやり方|水苔を使う方法

株分けの手順は以下の通りです。

  1. 鉢から株を抜き土を軽くほぐす
  2. 根を傷めないように株を分ける
  3. 水苔を根に巻く
  4. 新しい鉢に株を入れる
  5. 鉢の隙間に水苔を詰める

① 鉢から株を抜き土を軽くほぐす

土はキレイに落とす必要はなく、軽くほぐす程度で大丈夫です。

② 根を傷めないように株を分ける

根や茎を傷めないように手で引き割るようにして株を分けます。

③ 水苔を根に巻く

水苔を根にぐるぐると巻き付けていきます。根全体が水苔に覆われて隠れるくらい巻きましょう。

④ 新しい鉢に株を入れる

⑤ 鉢の隙間に水苔を詰める

水苔を軽く詰めるように入れます。ぎゅうぎゅうに入れないように注意します。

挿し木のやり方

  1. 茎を5~10cm程カットする
  2. 水はけのよい土を入れた小さめの鉢を用意する
  3. 挿し木の約3分の1を土に挿す
  4. 水やりをして、明るい日陰で管理する

① 茎を5~10cm程カットする

挿し木にする茎は10cmを超えないようにしましょう。

② 水はけのよい土を入れた小さめの鉢を用意する

挿し木用の土を使用するのがおすすめです。

③ 挿し木の約3分の1を土に挿す

発根促進剤を切り口に塗ってから用土に挿すと、根が出やすくなります。

④ 水やりをして、 明るい日陰で管理する

土が乾燥したら水やりをし、直射日光が当たらない場所で管理します。

挿し木をしてからおよそ1か月で発根します。

植え替え時期はいつがいい?

根詰まりした時や、成長が止まったりした場合は植え替えのサインです。

リプサリスの植え替えは4~5月、もしくは9~10月に行いましょう。

生育が緩やかになる真夏と冬場は、株に負担がかかるため植え替えは避けます。

初春は最低でも気温が10℃以上になってからが植え替えの目安です。

鉢替えのやり方

鉢替えの手順は以下の通りです。

  1. 鉢から株を抜き土を落とす
  2. 一回り大きい鉢を用意する
  3. 鉢底石を敷き土を3分の1程入れる
  4. 鉢に株を入れ土を充填する
  5. 明るい日陰で管理する

① 鉢から株を抜き土を落とす

土を半分程ほぐして落とします。長く伸びすぎた根や、痛んだ根はカットしましょう。

② 一回り大きい鉢を用意する

③ 鉢底石を敷き土を3分の1程入れる

④ 鉢に株を入れ土を充填する

根が見えなくなる程度に土を入れていきます。割りばしなどでつついて、隙間がでないようにしっかりと土を充填しましょう。

⑤ 明るい日陰で管理する

カットした根を回復させるために、植え替え後は一週間ほど水やりは控えます。

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