カリシアの育て方
公開日 2025年03月25日
更新日 2025年03月25日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。

INDEX
目次
カリシアの基本情報
植物名 | カリシア |
学名 | Callisia |
和名 | シダレツユクサ |
英名 | Callisia |
別名 | ツユダレクサ |
原産地 | 中南米 |
科名 | ツユクサ科 |
属名 | カリシア属 |
開花時期 | 5~8月頃 |
小さな葉や全体的に丸っこい形が特徴的なカリシアは、別名「ツユダレクサ」とも呼ばれる魅力的な観葉植物です。
背が低く、縦ではなく横へと広がって成長し、開花期になると白やピンク色の花を咲かせます。
観賞用として人気がありますが、品種によっては有毒成分が含まれているため、育てる際には事前によく確認をしてください。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種

カリシアには、主に6〜8月頃に開花する「レペンス種」と、4〜6月頃に開花する「フラグランス種」と呼ばれる二つの種類があります。
そのうち「レペンス種」は、犬や猫などの動物にとって有毒とされる成分が含まれているため、取り扱い際には注意が必要です。
万が一誤って葉を食べてしまうと中毒症状を引き起こす可能性があるので、ペットのいる家庭では置き場所や選ぶ品種を考慮しましょう。
種類ごとのそれぞれの代表的な品種は以下の通りです。
レペンス種一覧
品種 | 葉の形 | 葉の色 | 花の色 |
---|---|---|---|
ピンクパンサー | 小ぶりで丸い | 全体的に白っぽい薄い緑色や桃色の縞模様 | 白色 |
ピンクレディー | 小ぶりで丸い | 薄くて淡い桃色 | 白色 |
ゴールド | 小ぶりで丸い | ベースは緑色表面が金色がかっている裏面は赤色を帯びている | 白色 |
フラグランス種一覧
品種 | 葉の形 | 葉の色 | 花の色 |
---|---|---|---|
バリエガタ | 細長い | 縦に白色の縞模様裏面は赤紫色 | 白色、淡いピンク色など |
ピンクパンサー
小ぶりで丸い形の葉を茂らせ、白色の花を咲かせます。
葉の色は全体的に白っぽく、薄い緑色や桃色の縞模様が特徴です。
ピンクレディー

見た目はピンクパンサーとほとんど同じであるものの、ピンクパンサーよりもさらに薄くて淡い色の葉を茂らせます。
ゴールド

緑色ベースの葉を持ち、表面が黄色、裏面が赤色を帯びているのが特徴です。
花は他のレペンス種と同様に白っぽい色をしています。
バリエガタ
バリエガタのようなフラグランス種は、レペンス種と異なり葉の形が細長いです。
葉の表面には縦に白色の縞模様が入っていて、裏面は赤紫色になっています。
カリシアの葉っぱの特徴

レペンス種の葉っぱは一枚ずつが非常に小さく、丸っこい形をしています。
品種によっては緑色のみならず、桃色やクリーム色といった鮮やかな色をしているため、花を咲かせる前から見た目が非常に鮮やかである点が魅力です。
一方で、フラグランス種は細い葉を長く大きく成長させます。
カリシアはどんな花が咲く?
カリシアは、どの品種も基本的に白色をベースとした小さな花を咲かせます。
控えめながらも花の香りは非常に強く、とくにフラグランス種は「香り・芳香」という意味を持つ名前の通り、良い香りを感じられるのが特徴です。
カリシアの花言葉
カリシアが持つ花言葉には「感謝」や「優雅」「とても幸せ」などがあります。
カリシアの育て方

健康で丈夫なカリシアを育てる際には、日当たりの良さや水やりの頻度などが大切です。
主に以下の点に気を付けながら、愛情を込めて適切なお世話を続けましょう。
- 土壌の水分や湿度を均一に保つため、週に一度は水やりをする
- 温度や湿度を高く保ち、水はけの良い土を使用して明るい場所で育てる
- 強い日差しや乾燥が苦手なので、直射日光を避ける
- 冬越しの際には寒さを避けるために室内で育てる
水やりの頻度
カリシアは熱帯地域でよく育つ植物なので、乾燥にはある程度耐性があります。
しかし、どちらかというと高い温度や湿度を好むため、お世話をする際には適度に水を与えるようにしましょう。
水やりの頻度は週に一回ほどを目安に、日々の天候と土の乾き具合をよくチェックしながら実施します。
乾燥が気になるからといって過度に水を与えると、根腐れを起こしてしまう可能性があるので注意してください。
肥料のあげ方
より元気なカリシアを育てるためには、適切な肥料を使用するのがおすすめです。
春から秋頃の「生育期」に、緩効性肥料または液体肥料を与えます。
緩効性肥料の場合は二か月に一回、液体肥料であれば二週間に一回が肥料を与える頻度の目安です。
病害虫・害虫対策
植物のお世話をする際には、病害虫や害虫の対策も重要となります。
カリシアを育てるうえで気を付けるべき病害虫や害虫への対策を紹介するので、参考にしてみてください。
カイガラムシ
- 茎や葉などの液汁を吸って生育に悪影響を及ぼす
カイガラムシは、定期的に薬剤を散布することで対策を施します。
歯ブラシなどを使用して取り除くのも有効です。
ケムシ・イモムシ
- 葉や花弁などをかじって穴を開ける
ケムシやイモムシを放置しておくと、葉や花が穴だらけになり植物の見た目がどんどん悪くなってしまいます。
日頃から殺虫剤を塗布して対策を行い、発見次第すぐに取り除くようにしましょう。
植え方
カリシアは5〜8月頃の気温が高い時期に植えます。
鉢植えで育てる場合には、まず鉢底にネットと軽石を敷き、その上から土を入れて植えてください。
庭植えや寄せ植えも可能で、どのような植え方をした場合でも、植えた直後にはたっぷりと水を与えるようにしましょう。
ある程度成長したら、根詰まりを防ぐために一回り大きな鉢へと植え替えを実施します。
葉っぱのトラブルと対処法
カリシアは基本的に過酷な環境でも丈夫に育つ植物ですが、急激な温度の変化や過剰な暑さや寒さには弱く、葉がダメージを受けやすい傾向にあります。
夏場は、直射日光に当たると葉が焼けたり巻き込んだりする恐れがあるため、気温が高い日にはなるべく日陰で育てるようにしましょう。
冬場にカリシアの葉が柔らかくなり色が暗くなり始めたら霜の影響を疑い、専用の布を使用して対策してください。
葉っぱのトラブルを避けるためには、事前に季節や気温の変化に応じた対策を施しておくことが何より大切です。
カリシアの栽培環境

丈夫なカリシアを育てるには、とにかくよく日光が当たる暖かくて明るい場所が適しています。
寒さには少し弱いため、気温によって置き場所を変えたり対策グッズを使用したりしながら、温度を調整しましょう。
置き場所と日当たり
カリシアは、基本的には日当たりの良い場所に置いておくことでよく育ちます。
しかし、真夏の猛暑日をはじめとした日差しが強い日には注意が必要です。
直射日光を浴びすぎることで葉がダメージを受けてしまうので、時間を決めて日光に当てたり明るい日陰に置いたりと工夫をしながら育てましょう。
また、品種によっては犬や猫などの動物にとって有毒とされる成分が含まれていて危険なので、カリシアの置き場所はペットが近づくことができない場所を選ぶと安心です。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
季節 | 発芽時 | 生育時 |
---|---|---|
適温 | 20~38℃ | 20~38℃ |
カリシアの栽培をするうえでの適温は、20〜38℃ほどとされています。
発芽や生育などの成長タイミングに関わらず、常時暖かい環境を維持することがおすすめです。
しかし、実はカリシアは下は0℃上は43℃まで耐えられるとされているので、比較的どのような地域でも育てやすい植物と言えるでしょう。
用土
カリシアに使用する用土は、水はけの良いものを選びます。
鉢植え用の土とパーライトの混合土が最適ですが、通気性と排水性に優れているものであれば問題ありません。
どれを選べば良いのか悩む場合には、まずはホームセンターや園芸店などで取り扱われている一般的な培養土を使用してみてください。
カリシアを種から育てると大変?
園芸店やホームセンターなどで販売されているカリシアは、苗がポット植えされた状態であることがほとんどです。
植え付けの際や、数を増やす場合にもカリシアの株を使用するため、基本的には種から育てる機会は無いと言えるでしょう。
もちろん植物である以上種は存在しますが、カリシアのような多肉質な植物は種から育てるのが非常に難しく、園芸初心者には向いていません。
細かな管理が必要となるので、もしも種から育てる場合には事前にしっかりと調査や準備を実施してください。
カリシアの開花時期
カリシアは、開花時期が長いものでは初夏から秋頃まで花を楽しむことができます。
白や淡いピンク色の花は、サイズが1cmほどと非常に小さいのが特徴です。
控えめながらも可愛らしい花は、ボリュームのある葉と並ぶとバランスが良く、単体で飾っても寄せ植えにしても存在感があります。
カリシアの開花時期は5~8月
カリシアの開花時期は主に5〜8月頃ですが、品種や地域による気候の差によっては10月頃まで開花を楽しむことができます。
カリシアの花が咲かない原因は?
開花時期になっても花がうまく咲かない場合は、個体差のほかにお世話の方法が間違っている可能性があるため、一度見直しをする必要があります。
以下のような原因を疑って、ひとつずつ対策を実施してみてください。
原因 | 対策 |
---|---|
日照不足 | 日当たりのいい場所に移動させる |
水の与えすぎ | 土の乾きや天候をよくチェックして、与える水の量を調整する |
肥料の与えすぎ | 与える肥料の量や種類を見直す |
カリシアの増やし方
植物を増やすには、水挿しや茎伏せなどさまざまな方法がありますが、なかでもカリシアに適しているのは「挿し木」による増やし方です。
挿し木を実施するためには、まず親となる株を丈夫に育てる必要があります。
剪定や株分けを正しく実施し、適切なタイミングで植え替えをしましょう。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
カリシアの挿し木には5〜8月頃の時期が適しているので、剪定や株分けは基本的に挿し木を実施するタイミングに行います。
しかし挿し木の時期に関わらず、なるべく丈夫な親株を育てるためには、枝の傷みや伸びすぎが気になったタイミングで都度剪定をするのがおすすめです。
挿し木のやり方
- 親となるカリシアの株から健康な枝を剪定する
- 剪定した枝を土に挿す
- 日当たりの良い場所で発根を待つ
① 親となるカリシアの株から健康な枝を剪定する
挿し木のやり方は、まず親となるカリシアの株から健康な枝を剪定します。
② 剪定した枝を土に挿す
余分な葉や茎を取り除き、剪定した枝を排水性に優れた土に挿したら準備完了です。
③ 日当たりの良い場所で発根を待つ
発根を待つ際には、必ず日当たりの良い場所を選びます。
しかし、長時間強い日差しに当てると葉がダメージを受けてしまうので、気候に応じて適宜場所を変えるようにしましょう。
発根後は、通常カリシアを育てる手順と同様にお世話を開始します。
植え替え時期はいつがいい?
カリシアの植え替え時期は、挿し木と同様に5〜8月頃が適しています。
品種によっては秋から冬頃の季節に実施することも可能ですが、カリシアは寒さにあまり強くないので植え替えの際には場所への配慮が必要です。
鉢植えの場合はなるべく室内や日陰に設置し、庭植えであれば直射日光や寒風をほどよく避けられる場所を選んで植え替えを行いましょう。
鉢替えのやり方
鉢植えにてカリシアを育てる際には、成長に合わせて定期的に鉢替えが必要となります。
株に合わないサイズの鉢で栽培を続けると、根詰まりを起こして成長が止まってしまったり枯れてしまったりする可能性があるので気を付けてください。
鉢のサイズが小さくなってきたと感じたら、一回り大きい鉢へと植え替えましょう。
植え替えのタイミングに合わせて、同時に株の大きさを調整したり剪定をしたりするのがおすすめです。
増えすぎを防ぐには?
カリシアは適切な剪定やお世話を続けると、切った枝からどんどん新しい枝や葉が増えていくのが特徴です。
そのため、定期的に株を切り分けて取り除いたり株分けをしたりすると増えすぎを防ぐことができます。