アスプレニウムの育て方
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
INDEX
目次
アスプレニウムの基本情報
植物名 | アスプレニウム ニダス(シマオオタニワタリ) |
学名 | Asplenium nidus |
和名 | アスプレニウム ニダス |
英名 | Asplenium |
別名 | 鳥の巣シダ |
原産地 | 東南アジア |
科名 | シダ科 |
属名 | アスプレニウム属 |
アスプレニウムはシダ植物の一種で、一年中美しい葉を楽しめる観葉植物です。
日陰耐性がある一方で寒さに弱いため、冬の休眠期には室温を適切に保つことが重要です。
植え替えのベストシーズンは5月から8月で、この時期には根の定着が良くなります。
春と秋が生育期となり、新しい葉が次々と出てきます。
アスプレニウムは育てやすさく、初心者にも人気の植物です。
湿度の高い環境を好むため、室内では加湿器を使用したり、霧吹きで葉に水を与えると良いでしょう。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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種類と品種
種類・品種 | 特徴 |
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アスプレニウム ニダス | 明るい緑色の大きな葉が特徴的で、湿度を好む |
アスプレニウム アンティカム | 波状の縁を持つ葉が特徴的で、乾燥に比較的強い |
アスプレニウム レズリー | 細長い葉が特徴的で、成長が速くて管理が容易 |
アスプレニウム オサカ | 大きくて波打つような葉が特徴的で、葉は明るい緑色をしていて間接光を好む |
アスプレニウム エベクトリクム | 葉は細長く先端が少し尖っていて、成長は比較的緩やか |
アスプレニウムは花が咲く?
アスプレニウムは、観葉植物として楽しむことが一般的で、花を咲かせることは稀です。
シダ植物のため花は目立たず、小さなスパイク状の花序を形成します。
室内で育てる場合、花を見ることはほとんどありません。
アスプレニウムの葉っぱの形
アスプレニウムの葉は、大きくて光沢があり、鮮やかな緑色をしています。
葉の形状は種によって異なり、波打つような縁を持つものや、細長いものなど様々です。
これにより、アスプレニウムを飾るだけでインテリアに多様なアクセントを加えることができます。
アスプレニウムの花言葉
アスプレニウムの花言葉は「新しい始まり」とされています。
これは、アスプレニウムの葉が新しい芽を次々と出す様子に由来します。
アスプレニウムの育て方
アスプレニウムは湿度の高い環境を好むため、室内での栽培には加湿器の使用や葉に霧吹きで水を与えるなどの工夫が有効です。
また、適度な水やりを心がけ、土が乾燥しすぎないように注意しましょう。
水やりの頻度
アスプレニウムは湿度を好むため、定期的な水やりが必要です。
しかし、過剰な水やりは根腐れの原因となるため、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
成長期には週に1〜2回、休眠期には月に一度程度の頻度が適切です。
肥料のあげ方
成長期には、月に一度の頻度で液体肥料を与えるのが理想的です。
肥料は薄めに希釈して使用し、過剰な肥料は避けるようにしましょう。
冬場の休眠期は控えめに肥料を与えてください。
病害虫・害虫対策
アスプレニウムは比較的病害虫に強い植物ですが、乾燥するとハダニやアブラムシが発生することがあります。
予防として、葉を霧吹きで湿らせるのが効果的です。
もしも害虫が発生した場合は、速やかに駆除するための薬剤を使用しましょう。
植え方
アスプレニウムは多湿の環境を好むため、湿度が高い場所に植えるのが理想的です。
鉢の底には排水用の砂利を敷き、その上に湿り気を保つための土を入れてください。
植え付ける際は、根を傷つけないように注意し、しっかりと土を押さえて固定します。
アスプレニウムの栽培環境
アスプレニウムは、湿度が高く、温暖な栽培環境を整えることが基本です。
明るい間接光の中で育てると葉が元気に育ちますが、直射日光は避けましょう。
適切な温度管理と排水性の良い用土も重要です。
これらの条件を満たすことで、アスプレニウムは健康的に成長します。
置き場所と日当たり
アスプレニウムは明るい間接光を好む観葉植物です。
直射日光の当たる場所は、葉焼けの原因となるため注意してください。
室内に飾る場合、東向きの窓辺やカーテン越しの光が差し込む場所が適しています。
また、湿度が高い場所を好むため、浴室やキッチンなどに置くのも良いでしょう。
適切な温度
アスプレニウムは温暖な環境を好みます。
適切な温度は15〜25℃で、10℃以下になると生育が鈍化するため注意が必要です。
冬場は室温を保ち、冷気が直接当たらないように管理しましょう。
用土
アスプレニウムには、排水性の良い観葉植物用の用土を使用するのが理想です。
市販の観葉植物用の培養土を使用するのもおすすめです。
自作する場合は、市販の観葉植物用の土に腐葉土・パーライト・ピートモスを混ぜると良いでしょう。
アスプレニウムを種から育てることはできる?
アスプレニウムには種がありますが、一般的に室内で育てられるアスプレニウムの品種では、種を用いた繁殖はあまり行われません。
アスプレニウムの種はシダ植物の特徴として胞子によって広がりますが、これを発芽させるには特別な条件が必要です。
胞子から育てる場合は湿度や温度の管理が難しく、専門的な知識と環境が必要なため、通常は苗から育てることをおすすめします。
アスプレニウムの増やし方
アスプレニウムは、株分けや植え替え、または胞子を使った繁殖方法で増やすことができます。
それぞれの方法には適したタイミングや注意点があり、正しい手順を守ることで健康な成長を促すことが可能です。
ここでは、アスプレニウムを効果的に増やすための具体的な方法を紹介します。
株分けの時期はいつがいい?
株分けは、春から初夏にかけて行うのが理想的です。
新芽が出始める時期に行うと、新しい環境に適応しやすくなるため、成功率が高まります。
株分けの際は、根を傷つけないように丁寧に作業しましょう。
植え替え時期はいつがいい?
植え替えは、2年に一度程度の割合で、5月から8月(春~夏)の間に行うのが最適です。
この時期はアスプレニウムが活動的に成長するため、根の定着が良くなります。
この他にも、鉢が根詰まりしていたり、成長が鈍化した場合に行うと良いでしょう。
鉢替えのやり方
鉢替えの際は、根を傷つけないように注意しながら行います。
古い土を軽く落とし、新しい培養土を使って植え替えましょう。
なお、鉢底には必ず排水用の穴を設けることを忘れないでください。
植え替え後はしばらく水やりを控え、根が新しい土に馴染むのを待ちましょう。
胞子で増やすやり方
アスプレニウムの胞子は葉の裏側に形成され、成熟すると黒褐色になるのが目印です。
成熟した葉を取り外して胞子嚢を乾燥させた後、清潔な紙や布で胞子を取り出します。
発芽には湿度が高く通気性の良い環境が必要なため、湿らせたココピートをトレイに用意し、胞子を軽く散布して薄く覆いましょう。
発芽の確認には数週間から数ヶ月かかり、さらに20度前後の温度と高湿度を保つ必要があります。
そのため霧吹きで水分を補い、湿度を保ちながら光を確保して育成すると良いでしょう