フィカス ベンガレンシスの育て方
公開日 2025年01月22日
更新日 2025年01月22日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。

INDEX
目次
フィカス ベンガレンシスの基本情報
植物名 | フィカス ベンガレンシス |
学名 | Ficus benghalensis |
英名 | Benghalensis |
原産地 | インド、スリランカ、東南アジア |
科名/属名 | クワ科/フィカス属 |
気温 | 10℃以上を保つ |
フィカス ベンガレンシスは、スタイリッシュな見た目と育てやすさから、フィカス(ゴムの木)の中でも特に人気が高い品種の観葉植物です。
白い幹と濃いモスグリーンの葉が調和した清潔感のある姿は、インテリアとしてどのような部屋にもよく馴染みます。
優しい印象のある楕円形の葉は厚みがあり、縁起の良い花言葉や風水効果を持つことから、贈り物としても人気です。

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月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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剪定
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種類と品種

名前 | 葉っぱの形 | 成長速度 | レア度 |
---|---|---|---|
フィカス ベンガレンシス オードリー | 先の丸い楕円型 | ゆっくり | 普通 |
フィカス ベンガレンシス ロイ | 細長く厚みがある | 普通 | 高い |
フィカス ベンガレンシスは、フィカス属の中のベンガレンシスという品種ですが、ベンガレンシスはさらに細かく「フィカス ベンガレンシス オードリー」「フィカス ベンガレンシス ロイ」などの種類に分かれています。
フィカス ベンガレンシス オードリー
一般に出回っているベンガレンシスのほとんどは「フィカス ベンガレンシス オードリー」で、葉が芽吹きやすい点と、ゆっくりと成長するのが特徴です。
フィカス ベンガレンシス ロイ
ベンガレンシスの中でも葉が細長く厚みがあるのが特徴で、出回っている数が少ないためレアな品種といえます。
フィカス ベンガレンシスはどんな花が咲く?
フィカス ベンガレンシスの花は外からは見えませんが、実の中で小さな花を咲かせます。
「隠頭花序(いんとうかじょ)」と言って、実のような袋状の花軸の中で咲くタイプの花です。
フィカス ベンガレンシスの葉っぱの形
フィカス ベンガレンシスの葉っぱは、先の丸い楕円型をしています。
葉の先端はやや尖っており、基部は丸みを帯びている形状です。
表面にふわふわとした産毛をもつ葉は比較的厚みがあり、表面は滑らかで光沢感があります。
フィカス ベンガレンシスの花言葉
フィカス ベンガレンシスの花言葉は「永遠の幸せ」です。
生命力の強いフィカス(ゴムの木)は「永遠」を、ベンガレンシスの丸く優しい葉は「幸せ」を連想させるため「永遠の幸せ」の花言葉が付けられています。
フィカス ベンガレンシスの育て方
フィカス ベンガレンシスは、初心者でも育てやすい観葉植物です。
いくつかのポイントを押さえると、枯らすことなく元気に育てられます。
フィカス ベンガレンシスを長く楽しむための育て方のコツを、ポイントごとに紹介するので参考にしてみてください。
水やりの頻度
フィカス ベンガレンシスの水やりは、春夏の生育期と秋冬の休眠期で頻度を変えるようにしましょう。
春夏の生育期には、土の表面が乾いてからすぐにたっぷりと水を与えます。
夏は水が蒸発しやすいので、特に土の渇き具合をこまめにチェックし、水やりの頻度を多くしてください。
秋冬の気温が低い時期は、土の表面が乾いてから2〜3日おいてたっぷりと水を与えます。
どちらの時期も、水やりの際には鉢底から水が出てくるまでしっかりと水を与えましょう。
また、季節にかかわらず受け皿の水はこまめに捨てるようにし、根腐れを防いでください。

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肥料のあげ方
フィカス ベンガレンシスは追肥をしなくても育ちますが、適度に肥料を与えることで葉がツヤツヤと濃い色になり、次々と新しい葉を出すようになります。
肥料を与える場合は、5〜10月の成長期にかけて、2か月に1度の頻度で緩効性の肥料もしくは希釈した液体肥料を、水やり代わりに与えましょう。
肥料の与えすぎは根っこが痛む原因となるので、即効性の肥料や薄めていない液体肥料ではなく、ゆっくりと長く効くロングタイプの肥料を少しずつ与えることがポイントです。
なお、成長期でない冬には栄養を必要としないので、肥料を与える必要はありません。
病害虫・害虫対策
フィカス ベンガレンシスに付く害虫には、カイガラムシやハダニなどがあります。
室内で育てている場合にもこれらの病害虫は発生し、フィカス ベンガレンシスが病気になり枯れてしまう原因になるので、駆除に加え予防をすることが大切です。
ハダニ
- 葉の表裏につきやすい害虫
- 乾燥した環境を好み、栄養分を吸って葉を枯らす
ハダニを見つけたら粘着テープに貼付けて取り除いてください。
また、葉水をしっかりとすることで予防できます。
カイガラムシ
- 栄養分を吸って葉を枯らす害虫
- 成虫になると硬い殻を持ち殺虫薬が効きづらくなる
カイガラムシは歯ブラシなどで擦り落としましょう。
出現範囲が広い場合は、木酢液や殺虫剤を使用して駆除するのがおすすめです。
また、風通しを良くすることで予防できます。
種まきと植え方
フィカス ベンガレンシスを種から育てる場合は、成長期である5〜9月に種まきを行うと失敗が少ないのでおすすめです。
種まきの手順は以下になります。
- 種を水に浸して一晩置く
- ポットに土を入れ、種をまく
- 空気穴をあけたカバーをかぶせる
- 明るい場所に置き、発芽を待つ
- 本葉が出て成長したら鉢に植える
① 種を水に浸して一晩置く
種はとても小さいため、お茶パックなどに入れて一晩水に浸します。
② ポットに土を入れ、種をまく
ポットに土を用意し、ピンセット等を使用して種を均等にまきます。
発芽に光が必要なので上から土を被せず、霧吹きで土を湿らせてください。
③ 空気穴をあけたカバーをかぶせる
湿度を保つために、空気穴をあけたラップなどのカバーをかぶせます。
霧吹きの際にラップを外したら、再度ラップをかけてください。
④ 明るい場所に置き、発芽を待つ
直射日光を避け、レースカーテン越しなどの柔らかい日光が当たる場所に置きます。
こまめに霧吹きし、湿度を保って発芽を待ちましょう。
⑤ 本葉が出て成長したら鉢に植える
発芽後、生育のよくない芽は間引きをし、本葉が出て順調に育った芽を鉢に植え替えます。
葉っぱが落ちてしまう原因は?
フィカス ベンガレンシスの葉っぱが落ちてしまう原因は、葉の乾燥です。
暖房や冷房の風が直接当たると葉が乾燥し落ちてしまう原因になるので、直風が当たらないようにしましょう。
葉水や水やりをしっかりすることで、枝葉の乾燥を防げます。
ただし、水やりをしすぎると根腐れを起こしてしまうので、受け皿の水をこまめに捨てるなどの注意も必要です。
フィカス ベンガレンシスの栽培環境
フィカス ベンガレンシスは、インドや東南アジアといった気温が高く日照時間の長い地方に生息する植物なので、基本的には暖かく、明るい場所で元気に育ちます。
日本の気候で育てるには、冬でも、できるだけ暖かく日当たりの良い場所を用意してあげるのがポイントです。
置き場所と日当たり
フィカス ベンガレンシスは、日当たりの良い室内で生き生きと育ちます。
室外でも育てられますが、強い直射日光に当てすぎると葉焼けしてしまうことがあります。
室内の明るい窓際に置き、レースカーテン越しに太陽光が優しく当たるくらいがベストです。
ただし、冬場の窓際は外気に近く冷え込みが強いので、窓から少し離れた暖かい場所に置くようにしましょう。
また、フィカス ベンガレンシスの樹液は皮膚に触れるとかぶれや炎症を起こしてしまう可能性があるため、小さいお子さんやペットのいる家庭では、うっかり触れることのないような場所を選ぶのも大切です。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
フィカス ベンガレンシスは寒さに弱く、元気に育てるには最低10℃以上を保たないといけません。
冬場は室内の窓際を避け、10℃以上を確保できる明るい場所に置くようにしましょう。
鉢にプチプチを巻いてカバーをかけるなど、土や根が冷えないように防寒対策をしてあげるのも有効です。
寒さに耐えきれず葉が落ちてしまうこともありますが、春先になり気温が徐々に上がってくるにつれ元気を取り戻すので、慌てないようにしましょう。
用土
フィカス ベンガレンシスには水はけがよく、保水力の高い土が適しています。
フィカス ベンガレンシスを種から育てるのは大変?
フィカス ベンガレンシスを種から育てるためには、徹底した管理と根気が必要になるため、比較的難易度が高くなっています。
フィカス ベンガレンシスの発芽には、日光と湿度が保たれていることが重要です。
そのため、明るい場所で育てるのに加え、発芽するまで土壌が乾燥しないように、こまめに霧吹きで土を湿らせてやる必要があります。
また、フィカス ベンガレンシスは発芽までに時間がかかり、1か月〜半年の間根気よく管理しないといけません。
気軽にフィカス ベンガレンシスの苗が育つ様子を楽しみたいという方は、種から育てるのではなく挿し木を行うことで、葉っぱが芽吹くところから育てられるのでおすすめです。
フィカス ベンガレンシスの増やし方
フィカス ベンガレンシスは「挿し木」で増やせます。
挿し木とは、育った苗から切った枝を土に挿すことで、新しい苗として育てるやり方です。
種から育てるのとは違い、元々水分や養分を吸った枝を使うため比較的簡単に根付き、葉を出すことができます。
剪定の時期はいつがいい?
フィカス ベンガレンシスの剪定は、葉がよく茂る5〜9月に行うと良いです。
剪定を行うことで見た目を整えたり、枝葉同士の密集を防いで空気や光がよく通るようにしたりすると、フィカス ベンガレンシスが元気に育つ様子をより楽しめます。
枝葉同士の通気性が良くなると病害虫対策にもなるので、枝葉が多くなってきたと感じたら猛暑日などを避けた暖かい日を選び、適度に剪定をしてあげましょう。
なお、フィカス ベンガレンシスの剪定を行う際には、切り口から出てくる樹液で皮膚がかぶれたり衣類や床に樹液が付着したりしてしまうのを防ぐために、手袋やエプロンを着用し新聞紙などを敷いて行ってみてください。
挿し木・水挿しのやり方
挿し木で失敗しないためには、親株の上すぎず、下すぎない真ん中ほどの位置から伸びている枝を選ぶことがポイントです。
この位置に生えている枝は最も成長する時期を迎えているため、挿し木のために切り取っても、成長する力を発揮してうまく根付く可能性が高くなります。
一方、親株の上のほうの枝はすでに育ち切っており、下のほうの枝はまだ未成熟で挿し木には不向きです。
そのため、真ん中ほどの位置から、まだ伸び切っていない短めの枝を選びましょう。
挿し木の手順は以下になります。
- 挿し木にする枝を15cmほど切り取る
- 挿し穂の切り口を斜めに切る
- 挿し穂にしっかりと水を吸わせる
- 挿し穂を植え付ける
① 挿し木にする枝を15cmほど切り取る
挿し木にする枝を15cmほど切り取り、挿し穂の先のほうの葉を1〜2枚残して下の葉を取り除きます。
残した葉から蒸散するのを防ぐため、それぞれ1/2〜1/3のサイズに切ってください。
② 挿し穂の切り口を斜めに切る
挿し穂の切り口がギザギザにならないように、切れ味の良いナイフなどで斜めに切り直します。
切り口が樹液で固まらないように、水で切り口をよく洗い流しましょう。
③ 挿し穂にしっかりと水を吸わせる
切り口を水に浸けて1〜2時間ほど置き、しっかりと水を吸わせます。
また、根を出すまで水に浸ける「水挿し」もおすすめです。
④ 挿し穂を植え付ける
挿し木用の土を用意したら、挿し穂を植え付ける位置に割り箸などで穴をあけます。
穴に挿し穂をしっかりと挿し入れ、こまめに水を与えて根付くのを待ちましょう。
取り木のやり方
フィカス ベンガレンシスは取り木をすることもできます。
取り木とは植物の増やし方の1つで、植物の茎に傷をつけることで茎の途中から新たに根を出させ、切り取って新しい株として植え付け育てる方法です。
取り木の手順は以下になります。
- 水苔を水に浸しておく
- 幹に切り込みを入れ、皮を剥がす
- 皮を剥がした部分に水苔を巻き付ける
- 水苔をビニールで覆い、固定する
- 根が出たら新しい土に植え付ける
① 水苔を水に浸しておく
幹に巻き付けるための水苔をあらかじめ水に浸しておき、その後ほぐします。
② 幹に切り込みを入れ、皮を剥がす
根を出させたい部分の幹に3〜4cmの幅で切り込みを入れ、皮をぐるりと剥がし露出させます。
このときに幹を切断しないように注意しましょう。
③ 皮を剥がした部分に水苔を巻き付ける
皮を剥がし露出した部分に水苔をこんもりと巻き付けます。
④ 水苔をビニールで覆い、固定する
水苔を透明なビニールで巻くように覆い、ビニールの上下を紐で結び固定します。
時々上の紐を外して水を与え、水苔は常に湿らせておいてください。
⑤ 根が出たら新しい土に植え付ける
根が出たのが確認できたら巻き付けたビニールの下の位置で幹を切り取り、ビニールを剥いで新しい土に植え付けます。
植え替え時期はいつがいい?
2〜3年に1度、成長期である5〜9月の暑すぎない日を選んで植え替えを行いましょう。
フィカス ベンガレンシスが育ってくると、根の剪定も兼ねて新しい土に植え替え、鉢を一回り大きなものに替える必要があります。
植え替えの手順は次を参考にしてみてください。
鉢替えのやり方
フィカス ベンガレンシスの鉢替えのやり方は、次の通りです。
- 一回り大きな鉢を用意し、新しい土を入れる
- 植え替える株を取り出し、根をほぐす
- 取り出した株を新しい鉢に植え付ける
- 明るい日陰に置いて回復を待つ
① 一回り大きな鉢を用意し、新しい土を入れる
一回り大きな鉢を新しく用意し、1/3ほど新しい土を入れます。
② 植え替える株を取り出し、根をほぐす
植え替えるフィカス ベンガレンシスの株をやさしく取り出し、古い土を落としながら根をほぐします。
③ 取り出した株を新しい鉢に植え付ける
古くなった根を切り落として整理し、新しい鉢の中心に株を置きます。
優しく土をかけながら隙間を埋め、株がしっかり安定したら水を与えます。
④ 明るい日陰に置いて回復を待つ
しばらくは明るい日陰に置き、様子を見ながら回復を待ちましょう。
新芽が出てきたら、土の中で新しい根が伸びてきている証拠です。

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