ガジュマルの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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ガジュマルの基本情報

植物名ガジュマル
学名Ficus microcarpa
和名ガジュマル
英名Chinese Banyan、Malayan Banyan
別名ベンガルボダイジュ、幸せを呼ぶ木、絞め殺しの木
原産地沖縄、東南アジア、ミクロネシア、台湾、オーストラリア
科名クワ科
属名ガジュマル属
開花時期8~9月

ガジュマルは独特な姿と育てやすさで人気の高い観葉植物のひとつです。

足が生えているかのような太くて丸い幹が特徴的で、一つひとつ違った樹形が楽しめます。

生命力が強く、地植えのガジュマルは樹高が20mを超えるものも珍しくありません。

原産地の沖縄では強靭な生命力から「神が宿る木」「妖精が住む木」ともいわれています。

熱帯から亜熱帯に自生する植物で、暑さや湿度に強く耐陰性もあるため初心者にも育てやすい植物です。

観葉植物 ガジュマル

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月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

種類・品種特徴
ニンジンガジュマル一般的なガジュマルの品種で、幹がニンジンのような形をしている
センカクガジュマル尖閣諸島に自生し、葉は光沢があり肉厚
パンダガジュマルセンカクガジュマルの変異種で希少、丸みのある葉を持つ
黄金ガジュマル葉が黄金色に輝くように見える
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ガジュマルはどんな花が咲くの?

ガジュマルの花はイチジクのように果実の内側に咲くため、外側から姿を見ることはできません

果実のような部分は花嚢(かのう)と呼ばれ、幹や枝を変化させて作られるものです。

1cm程の花嚢の中にはたくさんの種子が入っています。

ガジュマルの葉っぱの形

ガジュマルの葉っぱの形は品種によりさまざまです。

流通している多くのガジュマルの葉っぱは楕円で先端が尖っています。

先端に丸みを帯びたものや、肉厚で丸い葉っぱもありますが希少種なため見かける機会は少ないでしょう。

ガジュマルの花言葉

ガジュマルの花言葉「健康」です。

ガジュマルの力強く枝を伸ばす様子や生命力の強さから付けられました。

ガジュマルの育て方

ガジュマルは初心者にも育てやすい植物ですが、つやのある葉っぱや元気な姿を楽しむには適切な育て方が重要です。

  • 小さい苗や初めての冬越しの場合は室内で管理する
  • なるべく10~30℃で育てる(適温は25~30℃)
  • 耐陰性はあるが日光が不足しすぎると徒長の原因になる
  • 真夏の直射日光は避け半日陰に置く
  • 水はの表面が乾いてからたっぷりあげる
  • 春~秋の間は1~2日に1回の頻度で葉水を行う
  • 肥料は成長期の4~10月に与える

適切な管理を行うことで、葉が密集し幹が太く引き締まったガジュマルに育てることができます。

水やりの頻度

ガジュマルの水やりは表土が乾燥してからたっぷり行います

水が鉢の底から流れ出るくらいしっかり与えましょう。

  • 夏は早朝か夕方以降
  • 冬は土が完全に乾いてから

夏はお昼近くに水をあげると日中の気温で鉢の中が高温になり、根にダメージを与えてしまいます。

冬は休眠期間に入るため、水やりは断水気味にしましょう。

冬の水やりは約2週間に一度行います。

ガジュマルは低温多湿に弱いため、冬場の水の与えすぎによる根腐れに注意が必要です。

葉水は害虫予防に効果的で、ガジュマルの栽培環境の乾燥の程度に合わせて1〜2日に1回の頻度で行います。

葉がしおれてきたら葉水が必要なサインです。

観葉植物 ガジュマル

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肥料のあげ方

ガジュマルの肥料は生育期の4〜10月にかけて与えます

  • 固形肥料の場合は2カ月に一度
  • 液体肥料の場合は2週間に一度
  • 植え替えの直後は避ける

ガジュマルは肥料をあげることで成長が早まり、葉が鮮やかな緑に育つでしょう。

植え替え直後はストレスによって根が弱っている可能性があるため、植え替えをしてからおよそ2週間あけて肥料を与えます。

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病害虫・害虫対策

生命力の強いガジュマルですが、病害虫によって枯れてしまうこともあります
ここでは主な病害虫対策を紹介します。

炭疽病

特徴:葉に黒い斑点のようなカビが生える

対策:患部を剪定、新しい鉢や土に植え替え、風通しを良くし殺菌スプレーをかける

黒星病

特徴:葉の内側に黒いシミのようなカビが生える

対策:患部を剪定、新しい鉢や土に植え替え、風通しを良くし殺菌スプレーをかける

ハダニ

特徴:葉の裏に寄生し白い斑点やクモの巣のようなものを生じさせる

対策:全体を水洗いし、症状が酷い場合は殺虫剤を散布する

コナカイガラムシ

特徴:葉の裏に寄生し白い埃のようなものを生じさせる

対策:寄生部分をふき取り、症状が酷い場合は殺虫剤を散布する

種まきと植え方

ガジュマルの種まきは5〜7月に行います。

ガジュマルは苗から育てることが多いですが、種からの育成も可能です。

ガジュマルの実から種を取る場合、種に付いている発芽抑制物質を洗い流すため半日ほど水に浸けてから指で擦り洗いを行います。

種で育てる場合はたっぷり水を吸わせた種まき用土ポットで育てるのも効果的です。

ガジュマルは日光を好むため、土で育てる場合は覆土なしで発芽を待ちます。

発芽後小さな苗のうちは腰水で田んぼのような状態にしておきましょう。

葉が7〜8枚出てきたら鉢に植え付けます。

ガジュマルの栽培環境

ガジュマルの理想的な栽培環境は直射日光を避けた暖かい気温です。

耐寒性のあるガジュマルですが、原産地は熱帯や亜熱帯なので寒さや霜にはあまり適しません。

適切な栽培環境を整えることで、つややかな葉とぷっくりとした幹や気根を育んでくれます。

ガジュマルは生命力の強い植物なので、一度弱ってしまっても栽培環境を整えることで復活しやすいです。

置き場所と日当たり

ガジュマルは半日陰か明るい日陰に置くのが理想的です。

直射日光に当てると葉が焼けてしまうため注意しましょう。

耐陰性があるため常に明るい場所に置かなくても、枯れることはあまりありません。

夏から秋、冬とで置き場所を変えてあげるとガジュマルにとってより良い環境になります。

季節置き場所
春~秋日当たりの良い窓辺(レースカーテン越し)
窓辺を避けた暖かい室内

冬場の窓辺は冷えるため窓から離れた場所に置くのが好ましいです。

どの季節でもエアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

季節
温度10~30℃5~20℃

ガジュマルの適温は、夏は10〜30℃、冬は5〜20℃です。

寒さ耐性は0℃までありますが、高温多湿に強く低温多湿に弱いためなるべく5℃を下回らないようにしましょう。

5℃以下の環境下では葉が黄色くなって落ちてしまう場合もあります。

特に初めて冬を越す場合は寒さに注意が必要です。

用土

ガジュマルは水はけの悪い土を使用すると根腐れの恐れがあるため、水はけと通気性の良い土を選びましょう

自分で用土を作る場合は鹿沼土や赤玉土をブレンドしたものが適しています。

市販の用土であれば観葉植物用の土を使用すると良いでしょう。

ガジュマルの種まき

ガジュマルの種はあまり流通していないため、種の入手自体が難しく一般家庭で種から育てる人は少ないでしょう。

しかし適切な環境と栽培知識があれば種からガジュマルを育てることも可能です。

手間をかけて種から育てたガジュマルはより一層愛着がわくことでしょう。

種まきにおすすめの時期は春から夏

ガジュマルの種まきにおすすめの時期は5〜7月です。

好光性種子のため、発芽には光を必要とします。

暖かい春から夏にかけて日光と水をたっぷり与えながら発芽を見守りましょう。

ガジュマルを種から育てると大変?

ガジュマルは種自体の流通量が少ないうえ、種まきまでの準備に手間がかかるため種から育てるのは簡単なことではありません

種が実の中に入っている状態で入手した場合は、容器に水を張り実を潰したり種を洗浄する必要があります。

これはガジュマルの種に付着している発芽抑制物質を除去するためです。

発芽には日当たりの良い25℃以上の環境と水を切らさないよう気を使って管理する必要もあります。

大変ではありますが、種から育てたガジュマルが成長していく様子を見るのは楽しく、立派に成長した時の感動はひとしおです。

ガジュマルの開花時期

ガジュマルは夏から残暑の残る秋にかけて花を咲かせます

花といってもイチジクのように果実の内側に小さな花を咲かせるため、外側から花の姿を見ることはできません。

開花時期は8~9月

ガジュマルは8〜9月にかけて開花します

ガジュマルの花が咲く果実のような部分は花嚢(かのう)といって、大きさは1cm程度です。

花嚢は熟すと赤く色づきます。

ガジュマルの花が咲かない原因は?

ガジュマルの花が咲かない原因は、ガジュマルの栽培環境が整っていないことがあげられます。

  • 日光不足
  • 急激な温度変化
  • 低すぎる栽培温度
  • 栄養不足
  • 植え替え直後
  • 根詰まり

栽培環境が整っていたとしても植え付けからすぐには花が咲かない場合があります。

焦らず時間をかけて大切に育ててあげましょう。

ガジュマルの気根の増やし方

ガジュマルが好む高温多湿な環境を作ることで、気根を増やすことができます。

具体的な方法は以下のとおりです。

  1. たっぷり水やりをする
  2. ビニール袋をかぶせる
  3. 気根を増やしたい場所にラップを巻きつけ保湿する

① たっぷり水やりをする

ガジュマル全体にたっぷりみずをやります。

受け皿に水をためて腰水にするのも効果的ですが、その場合は根腐れに注意しましょう。

② ビニール袋をかぶせる

水をたっぷりあげた状態でガジュマルを覆うと、中の湿度をあげることができます。

空気がこもるように、袋の口は縛って塞ぎましょう。

全体を覆うのではなく、気根を増やしたい場所にラップを巻きつける方法もあります。

③ そのまま暖かい場所に置いておく

気温25℃以上の暖かい場所だと成功率がアップします。

ガジュマルにとって最適な育成環境が整っていれば2日程度で新しい気根が生えてくるでしょう。

気根が太くならないのはなぜ?

ガジュマルの気根が太くならない原因は日光不足と低気温です。

ガジュマルは本来、熱帯や亜熱帯の温暖な気候のなかで自然の日光をたっぷり浴びて育つため、原産地以外での育成において現状以上に気根を太くするのは難しいとされています。

日光不足という点では、ガジュマルを室内で栽培するケースが多いため日光による光合成の量が少なく、気根を太くさせるだけのエネルギーが作れないということです。

低気温に関しては、ガジュマルは大体20℃以下になると休眠期に入るので、原産地に比べ成長する期間が短いことに起因します。

ガジュマルの原産地では一年中温暖な気候でガジュマルは常に生育期です。

その分気根がぷっくりと太く育ちます。

ガジュマルの増やし方

ガジュマルの増やし方挿し木と水挿しが一般的です。

ガジュマルは生命力が強いので挿し木や水挿しが成功しやすいとされています。

ガジュマルの生育期である4〜10月にかけて行いましょう。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

ガジュマルの剪定・株分けは生育期である4〜10月に行います。

気温が低い休眠期に剪定してしまうとガジュマルにストレスがかかり弱ってしまうため、休眠期の剪定などは避けましょう。

挿し木のやり方

ガジュマルの挿し木は剪定した剪定枝で挿し穂を作って行います

挿し木や取り木は剪定の時期に合わせた4〜10月に行いましょう。

よく切れる剪定バサミや手を保護する手袋などがあるとやりやすいです。

以下で具体的な手順を紹介します。

  1. 挿し穂を作る
  2. 切り口をカットし水に浸す
  3. 用土を用意して挿し穂を挿す
  4. 適切な環境で管理する

① 挿し穂を作る

挿し穂に適した長さは10〜15cm程度です。

葉が多くある場合は2、3枚を残し取り除きましょう。

残す葉が大きい場合は半分の大きさにカットします。

② 切り口をカットし水に浸す

挿す部分の切り口は斜めにカットし、処理が完了したら1時間程度水に浸しましょう。

③ 用土を用意して挿し穂を挿す

容器にバーミキュライトを深さ5cmになるくらいまで入れます

容器には3号サイズの鉢や、底に穴をあけたプラケースなどを用意しましょう。

挿し穂を挿す前には必ず土を湿らせます。

④ 適切な環境で管理する

挿した直後はたっぷり水やりを行います。

その後も、土の表面が乾いたら霧吹きで水を与え、土の中が少し湿っている状態を保ちましょう。

保管場所は直射日光の当たらない半日陰が最適です。

環境が整っていれば大体20日程度で発根します。

植え替え時期はいつがいい?

ガジュマルの植え替え時期は生育期に入ったばかりの5~6月が最適です。

植え替えは植物にとってストレスがかかりますが、生育期であればダメージの回復も早く健康的に成長します。

鉢替えのやり方

ガジュマルの鉢替えは1~2年に一度を目安に行います。

根詰まり防止のためにも定期的に根周りの環境を整えましょう。

  1. 新しい鉢に用土の準備をする
  2. ガジュマルを引き抜き根っこをほぐす
  3. 新しい鉢に植え替える

① 新しい鉢に用土の準備をする

鉢替え前の鉢よりもひと回り大きいサイズの鉢を選びます。

鉢底ネットを敷いてから鉢の底一面に鉢底石を敷き詰め、新しい用土を鉢の3分の1位を目安に入れましょう。

② ガジュマルを引き抜き根っこをほぐす

ガジュマルを現在の鉢から優しく引き抜き、揉むようにしながら根っこの土をほぐします。

根から細かい箇所の土を落とすには割り箸を使うと便利です。

土をほぐす際に、腐っていそうな黒ずんだ根はハサミで取り除いでください。

③ 新しい鉢に植え替える

準備して置いた新しい鉢にガジュマルを入れたら、上からまんべんなく土を入れます。

土に接していない根があると枯れる原因になるため、土を入れる際にはしっかりと上から土を押し込むと良いでしょう。

鉢替え後はたっぷりと水をあげ、土が沈んだ場所に土を補完すれば完了です。

観葉植物 ガジュマル

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