アスプレニウム レズリーの育て方
公開日 2024年08月20日
更新日 2024年12月21日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。

INDEX
目次
アスプレニウム レズリーの基本情報
植物名 | アスプレニウム レズリー |
学名 | Asplenium Leslie |
和名 | シノブシダ、タマシダ |
英名 | Crested japanese birdnest fern |
別名 | タマシダレズリー |
原産地 | 東南アジア |
科名 | シダ科 |
属名 | アスプレニウム属 (Asplenium) |
アスプレニウム レズリーは、観葉植物として人気があり、その美しい葉が特徴のシダ植物です。
日陰耐性があり、明るい間接光の場所でよく育つ一方で、寒さにはやや弱いため、冬季には5℃以上の温度を保つことが大切です。
湿気を好むため、定期的に霧吹きで葉の中心部を乾燥させないようにします。
植え替えは5月から9月の生育期に行い、通気性の良いシダ専用土を使用するのが望ましいです。
剪定は特に必要ありませんが、古い葉や枯れた部分を取り除くと見た目が良くなるでしょう。
月別栽培カレンダー
種まき(胞子撒き)
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植え付け・植え替え
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肥料
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種類と品種
種類・品種 | 葉っぱ | 生育の特徴 | 育てやすさ |
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アスプレニウム レズリー | 先端がフリルのよう | 成長が速い | 〇 |
アスプレニウム ニダス | 明るい緑色で大きい | 湿度を好む | ◎ |
アスプレニウム アンティーカム | ゆるやかな波状 | 乾燥に比較的強い | ◎ |
アスプレニウム ツンベルギー | 肉厚でしっかりしている | 間接光を好む | 〇 |
アスプレニウムの各品種の特徴をまとめました。
異なる品種の特性を理解して、アスプレニウム属を選ぶ際の参考にしてみてください。
アスプレニウム レズリー
アスプレニウム ニダスの変異種で、葉っぱに切り込みが入っていて、さらに先端が細かく縮れているのが特徴的です。
アスプレニウム ニダス
さまざまな園芸品種の元となっている原種で、50cmほどにもなる大きな葉っぱをしています。
株元がドーム状になっていて、根本から放射状に葉っぱが生える様子はダイナミックです。
アスプレニウム アンティーカム
葉っぱがゆるやかに波打っていて光沢があるのが特徴です。
乾燥に比較的強いので、初心者でも育てやすいでしょう。
アスプレニウム ツンベルギー
「プラスチックファーン」という別名でも流通していて、名前の通りまるで作り物の要にも見えるしっかりとした質感の葉が特徴的です。
大きく育てるとボリュームが出て迫力があります。
アスプレニウム レズリーは花が咲く?
アスプレニウム レズリーは、シダ植物の一種であり、花を咲かせることはありません。
一般的な観葉植物とは異なり、葉の美しさを楽しむ植物として愛されています。
葉は明るい緑色で、波打つような形状が特徴です。
花言葉を持つ花がない分、葉の形や色合いが独自の魅力を持っています。
アスプレニウム レズリーの葉っぱの形
アスプレニウム レズリーの葉は、幅広で波状に縁取られていて、独特の質感が特徴です。
この葉の形は観賞価値が高く、インテリアとして人気があります。
葉は新芽から徐々に展開し、成長するにつれてその美しい形が際立ってくるでしょう。
湿度の高い環境で育てると、葉の艶やかさが増し、一層美しさを引き立てます。
アスプレニウム レズリーの花言葉
シダ植物は一般的に花を咲かせないため、特定の花言葉は存在しません。
アスプレニウム レズリーの育て方
アスプレニウム レズリーの育て方には次のようなポイントがあります。
ここでは、アスプレニウム レズリーの正しい育て方をみてみましょう。
水やりの頻度
アスプレニウム レズリーは湿度を好む植物ですが、過度な水やりは根腐れの原因となるため注意が必要です。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、鉢底から水が流れ出るくらいまでしっかりと浸透させます。
水やりの頻度は季節によって異なりますが、特に冬季は水やりを控えめにするのがポイントです。
肥料のあげ方
季節 | 月 | 肥料の与え方 |
---|---|---|
春 | 3~5月 | 2週間に1回、窒素が多めの液体肥料を与える |
夏 | 6~8月 | 2週間に1回、窒素が多めの液体肥料を与える |
秋 | 9~11月 | 1ヶ月に1回、液体肥料を与える |
冬 | 12~2月 | 肥料は与えないか、少量にとどめる |
成長期には液体肥料を2週間に1回程度与えると良いです。
特に、窒素が多めの肥料を選ぶと、葉の成長が促進されます。
10月以降の寒い時期は、アスプレニウム レズリーが休眠期に入るため、肥料はほとんど必要ありません。
肥料の過剰摂取は根に負担をかけ、逆に植物の健康を損なう可能性があるため注意が必要です。
病害虫・害虫対策
アスプレニウム レズリーは病害虫に強い植物ですが、適切な環境管理は必要です。
特に湿度が低い環境ではハダニが発生しやすいため、葉水で湿度を保ちましょう。
また、定期的に葉をチェックし、害虫が見つかった場合は早期に駆除することが大切です。
植え方
アスプレニウム レズリーを植える際は、水はけの良い用土を使用することが重要です。
鉢の底には排水用の小石を敷くと良いでしょう。
また、シダ植物用の土を選ぶことで、根の発育が良くなります。
植え付け後は、直射日光を避けた明るい日陰で管理し、葉の生育を促しましょう。
アスプレニウム レズリーの栽培環境
アスプレニウム レズリーの栽培環境について、適切な光・温度・用土が重要です。
直射日光を避けた明るい場所が理想で、窓際などの間接光を取り入れる場所に置きましょう。
温暖な気候を好む一方で寒さには弱いので、冬季の保温対策は必要不可欠です。
置き場所と日当たり
アスプレニウム レズリーは半日陰を好むため、直射日光の当たらない場所が適しています。
室内で育てる場合は、窓際に置くと良いですが、強い日差しが入る場合はカーテンで遮光することが必要です。
これにより、葉焼けを防ぎ、葉の色艶を保つことができます。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
アスプレニウム レズリーは、温暖な環境を好みます。
適温は18~24℃で、10℃以下になると成長が止まることがあります。
特に冬季は室内の気温を保ち、寒さから守ってあげてください。
寒冷地では、温かい場所に移動させるなどの工夫が必要でしょう。
用土
アスプレニウム レズリーには、水はけが良く保水性もある用土が適しています。
シダ専用の用土や、観葉植物用の軽い土を使用すると良いでしょう。
自作する場合は、ピートモス、パーライト、バーミキュライトを混ぜ合わせたものがおすすめです。
これらの用土は根の呼吸を助け、健全な成長を促す働きがあります。
アスプレニウム レズリーを種から育てることはできる?
アスプレニウム レズリーは種子を用いた繁殖も可能ですが、発芽には時間がかかるため、根気が必要です。
湿度の高い環境で管理し、発芽後も適切な湿度と温度を維持しなければなりません。
アスプレニウム レズリーの増やし方
アスプレニウム レズリーは、株分けや胞子を利用して増やすことができます。
株分けは春から夏にかけて行うのが最適です。
胞子を使った繁殖も可能で、独自の栽培体験を楽しむことができるでしょう。
それぞれの方法には注意点があるため、適切な時期と手順を守ることが重要です。
株分けの時期はいつがいい?
株分けは春から夏にかけて行うのが最適です。
この時期は成長が活発で、分けた株が新しい環境に適応しやすくなります。
株分けの際は、清潔なハサミを使用し、切り口に殺菌剤を塗ると病気の予防に繋がります。
植え替え時期はいつがいい?
アスプレニウム レズリーの植え替えは、1~2年に一度、成長期の5月~9月に行うのが理想的です。
この時期は新芽が出始める前で、根を傷めにくい時期とされています。
植え替えの際には、古い土を軽く取り除き、新しい土に植え替えます。
また、根が詰まっている場合は、軽くほぐしてから一回り大きな鉢に植え替えることで、根の発育を促進することが可能です。
鉢替えのやり方
- 根っこをほぐし整理する
- 新しい用土に植え替える
- 水やりをして日陰で管理する
① 根っこをほぐし整理する
まず、抜き出したアスプレニウム レズリーの根の状態を確認し、根が絡まりすぎている場合は軽くほぐします。
健康な根っこだけを残し、痛んでいたㇼ黒くなっている不要な根っこは切り落としましょう。
② 新しい用土に植え替える
次に、古い土を軽く払い落とし、シダ専用の新しい用土に植え替えます。
③ 水やりをして日陰で管理する
鉢替え後は、植物の定着を助けるためにしっかりと水を与え、根が安定するまでの間、直射日光を避けた場所に置くと良いでしょう。
胞子で増やすやり方
胞子からの繁殖は、 アスプレニウム レズリーの特徴を活かした方法です。
まず、成熟した葉の裏側にある胞子嚢から胞子を採取します。
これを湿度の高い環境で撒き、細かい霧吹きで湿度を維持しましょう。
発芽には数週間から数か月かかることがあり、一定の湿度と温度が重要です。
発芽後は、小さなシダを徐々に育てていきます。
胞子で増やす方法は時間がかかりますが、植物の成長過程を間近で観察できる貴重な体験になるでしょう。