コルジリネ オーストラリス レッドスターの育て方
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目次
コルジリネ オーストラリス レッドスターの基本情報
植物名 | コルジリネ オーストラリス レッドスター |
学名 | Cordyline australis ‘Red Star’ |
和名 | コルディリネ オーストラリス レッドスター |
英名 | Cordyline, Cabbage Palm, Cabbage Tree, Ti Kouka, Torbay Palm, Dracaena Spike ‘Red Star’ |
別名 | 千年木(センネンボク) |
原産地 | 東南アジア・インド |
科名 | リュウゼツラン科 |
属名 | コルジリネ属 |
開花時期 | 8月〜10月 |
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、熱帯地域に生息する多年生植物です。
「千年木(センネンボク)」との別名からわかるように、生育期間が長く、落葉しないため1年中変わらない姿を楽しめます。
アンティークな色合いの葉は、落ち着いた雰囲気を演出するのにぴったりのため、インテリアとして人気です。
また、背の低い花の寄せ植えに加えてアクセントにする、緑豊かな庭に植えて彩り鮮やかにするなど、コルジリネ オーストラリス レッドスターはさまざまな楽しみ方ができます。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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種類と品種
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、コルジリネの品種のひとつです。
赤茶色の葉が最大の特徴で、原産地では20mもの大きさに成長するケースもあります。
また、葉の中央が赤くフチが緑の「コルジリネ エレクトリックスター」や、茶色の縞模様が特徴的な「コルジリネ ターミナリス チョコレートクイーン」など、コルジリネの品種は多種多様です。
コルジリネ オーストラリス レッドスターはどんな花が咲く?
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、主に葉の観賞を楽しむ植物ですが、花を咲かせることも可能です。
軸が細かく枝分かれして円錐状になる「円錐花序(えんすいかじょ)」の形で咲くのが特徴で、それぞれの軸につぼみがついたのち、白く小さな花が開花します。
ひとつひとつの花は直径0.6cmほどと非常に小さいですが、軸に複数の花が咲く可憐な姿は、育てた人の目を充分に楽しませてくれるでしょう。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの葉っぱの特徴
コルジリネ オーストラリス レッドスターの葉は、赤茶色のアンティークな色合いと鋭くとがった形が特徴的です。
特に名前の由来にもなっている葉の色は、緑色の観葉植物の中ではひときわ目を引くため、庭や寄せ植えなどのアクセントとして人気を集めています。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの花言葉
コルジリネ オーストラリス レッドスターの花言葉は「幸せな交際」です。
恋愛に関する花言葉を持つことから、コルジリネ オーストラリス レッドスターはインテリアのほかにも、恋人への贈り物として買い求められるケースがあります。
また、鋭くとがった葉の形には邪気払いの効果があるとされているため、悪い気を寄せ付けないよう願いを込めてプレゼントするのも喜ばれるでしょう。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの育て方
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、鉢植え・地植えのどちらでも育てることが可能です。
ここでは、コルジリネ オーストラリス レッドスターを上手に育てるためのポイントを紹介します。
水やりの頻度
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、季節によって水やりのタイミングを変えましょう。
- 春~秋:鉢の中央の土が乾いていたら水やりする
- 冬:鉢の中央の土が乾いてから3~4日後に水やりする
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、多湿に弱い植物のため、水のやりすぎは厳禁です。
水のやりすぎで根腐れすると「軟腐病(なんふびょう)」にかかり、根元から枯れたり、腐敗臭を放ったりするため、根腐れを起こさないよう充分に注意してください。
なおコルジリネ オーストラリス レッドスターを地植えで育てている場合は、冬場は水やりの時間帯にも気を配りましょう。
朝早い時間や夜遅い時間に水やりすると、水が凍って過度な冷気を与える可能性があるため、お昼の暖かい時間に水やりをするよう心がけてください。
肥料のあげ方
コルジリネ オーストラリス レッドスターを植える際には、長期間かけてゆっくり効果を発揮する肥料を混ぜこんだ土を使用しましょう。
また土に肥料を混ぜないケースでは、成長期の春から秋にかけて、固形または液体の肥料を与えると元気に育ちます。
なお冬場は休眠期に入るため新たな肥料は与えませんが、土に混ざった肥料はゆっくりと吸収されていくので、すでに土の中にある肥料を取り除く必要はありません。
病害虫・害虫対策
病害虫 | 特徴 | 対策 |
ハダニ | 葉にクモの巣のような糸がついている | 霧吹きで水を与える(葉水) 殺虫剤を使用する |
アブラムシ | 葉が縮れていたり、ベタベタしたりする | 水で洗い流して虫を取り除く 殺虫剤を使用する |
カイガラムシ | 葉に黒いカビのようなものが付着している | 布やブラシで虫を取り除く 殺虫剤を使用する |
コルジリネ オーストラリス レッドスターは虫に強い植物ですが、病害虫が湧く可能性はゼロではありません。
そのため、定期的に葉の状態をチェックして、虫がついていた場合にはすぐに対処することが大切です。
なお、コルジリネ オーストラリス レッドスターは中央から新芽がでてくるため、下側の葉ではなく中央の新芽が枯れているときは、病気や病害虫の発生を疑ってください。
また葉が密集していると虫が湧きやすくなるので、枯れた葉・根腐れした葉・葉焼けした葉などを適切に取り除き、病害虫の発生を予防しましょう。
植え方
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、鉢植え・地植えのどちらでも生育が可能です。
熱帯地域に生息する植物でありながら、比較的寒さに強い性質を持っているため、九州〜関東では屋外で育てていても越冬できます。
−5℃から30℃までと幅広い温度帯で育てられるため、温度管理に過敏になる必要はないでしょう。
ただし、鉢植え・地植えのどちらのケースでも「直射日光が当たらず日当たりのよい場所」に配置するよう心がけてください。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの栽培環境
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、耐暑性・耐寒性のどちらにも優れていて、初心者でも育てやすい植物です。
ここでは、コルジリネ オーストラリス レッドスターを育てる際のポイントを解説します。
置き場所と日当たり
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、日当たりのよい場所で育てましょう。
たっぷりと日光を浴びることで、より大きく、より鮮やかな赤色に育ちます。
なお常に直射日光があたる場所で育てていると、葉焼けして、葉が黄色や白になってしまうので注意が必要です。
屋外で育てる場合には、夏場は明るい日陰に移動したり、背の高い植物で陰ができる場所に植えたりして、日差しの量を調整しましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
コルジリネ オーストラリス レッドスターを育てるのに適した温度は、20〜30℃です。
しかし、熱帯地域が原産の植物でありながら、比較的寒さに強い性質も持っています。
−5℃程度であれば耐えられるため、九州〜関東では、屋外で育てていても場所を移さずに越冬できるでしょう。
ただし雪や霜には弱いため、冬場の雪や霜が予想される地域では、鉢植えで育てて移動できる状態にしておくのがおすすめです。
用土
コルジリネ オーストラリス レッドスターの用土には、水はけのよい土を選びましょう。
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、多湿に弱い植物のため、土の中の水分が多すぎると根腐れしやすくなります。
また鉢植えの下に受け皿を設置している場合は、水やり後に受け皿の水を捨てて、根腐れを予防しましょう。
なお用土を自作する際は、観葉植物用の土70%、赤玉15%、鹿沼土15%の割合で混ぜるのがおすすめです。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの開花時期
鋭くとがった赤茶色の葉が特徴的なコルジリネ オーストラリス レッドスターは、株を成熟させて花を咲かせることも可能です。
開花時期は8月〜10月
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、成長期の8月〜10月頃に花を咲かせます。
花が咲くのは元気に育っている証拠のため、開花した際の喜びは大きなものとなるでしょう。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの花が咲かない原因は?
コルジリネ オーストラリス レッドスターの花は、充分な栄養を蓄えていないと咲きません。
根腐れでは葉が黄色くなり、日光不足では柔らかく色が薄い葉になるため、まずはコルジリネ オーストラリス レッドスターの葉に異変がないか確認し、原因を取り除くことが大切です。
コルジリネ オーストラリス レッドスターの増やし方
ここでは、コルジリネ オーストラリス レッドスターを増やすための「挿し木」や、大きく育てるための「鉢替え」の方法を紹介します。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
コルジリネ オーストラリス レッドスターの剪定・株分けは、成長期の5月〜10月におこないましょう。
剪定には特別な手順はなく、古い葉・根腐れした葉・葉焼けした葉などを、清潔なハサミで切り落とすだけで問題ありません。
なおハサミを使わずに手で葉を取り除くこともできますが、葉が硬いため、手袋を着用して怪我を防止してください。
また、子株ができた際は、株分けを検討しましょう。
子株が栄養を吸収し親株の成長が緩やかになってしまうため、コルジリネ オーストラリス レッドスターを大きく育てたい場合は、株分けで成長をコントロールしてください。
株分けの具体的な手順は以下のとおりです。
- コルジリネ オーストラリス レッドスターを鉢から出す
- 親株と子株を切り離す
- 親株・子株を、それぞれ別の鉢に植える
- 株分け後の植物は弱っているので、2~3週間は日陰で育てる
挿し木のやり方
コルジリネ オーストラリス レッドスターは、挿し木で増やすことができます。
挿し木は、成長期の5月〜8月におこなうのがおすすめです。
挿し木後は、1カ月程度で根が出て、2カ月程度で鉢に植え替えができます。
挿し木の具体的な手順は以下のとおりです。
- 葉が7~10枚ついている茎を剪定する
- 肥料の入っていない土に植える
- 明るい日陰で育てる
- 土が乾燥しすぎないように、こまめに水をあげる
植え替え時期はいつがいい?
コルジリネ オーストラリス レッドスターの植え替えは、成長期の5月〜8月におこないましょう。
休眠期の11月〜4月は成長速度が遅く、根が定着しにくいため避けるのが無難です。
なお猛暑日の植え替え作業は、植物の成長に悪い影響を与える可能性があるため、夏に植え替えをする際には比較的暑さの和らいでいる日におこないましょう。
鉢替えのやり方
コルジリネ オーストラリス レッドスターは成長が速いため、鉢を替えずに育てていると根詰まりを起こす可能性があります。
根詰まりが起きると、水分の吸収がうまくできなくなったり、鉢がひび割れたりするため、1〜2年に1回は鉢替えを実施しましょう。
鉢替えの具体的な手順は以下のとおりです。
- コルジリネ オーストラリス レッドスターを現在の鉢から引き抜く
- 土を落とし、割りばしで根を優しくほぐす
- 新しい鉢に底石を敷き、鉢の1/3まで土を入れる
- コルジリネ オーストラリス レッドスターを鉢に入れ、新しい土で隙間を埋める
- 根の隙間まで土が入るように、土を軽く手で抑える
- たっぷりと水をあげる