シェフレラ コンパクタの育て方

更新日 2025年06月05日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

シェフレラ コンパクタの基本情報

植物名シェフレラ コンパクタ
学名Schefflera arboricola ‘Compacta’
英名Dwarf Schefflera
原産地中国、台湾
科名ウコギ科
属名シェフレラ
開花時期5月~7月

シェフレラ コンパクタは600種以上あるシェフレラ属の一つで、矮性品種なので小さいまま成熟し、盆栽のように小さく仕立てて楽しめます。

矮性であるにも関わらず2~3mまで成長させることも可能で、耐陰性に優れた丈夫な品種なのでインドアグリーンに最適です。

日光を適度に当てないと元気な姿は維持できないので、適切な管理で元気に育ててあげましょう。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類と品種
種類成長の仕方葉っぱの特徴育てやすさ
キング四方八方に伸びる尖った葉先
クイーン上方向に伸びる丸みがある葉

シェフレラ コンパクタは主にキングとクイーンの2種類に分けられます。

2種類の違いは成長の仕方と葉の形です。

キング シェフレラ コンパクタ

キングは、枝を四方八方に伸ばしながら成長していきます。

尖った葉っぱがシャープな印象で、和室やモダンなインテリアにも合わせやすいです。

クイーン シェフレラ コンパクタ

クイーンはキングよりも葉っぱに丸みがあり、柔らかな印象をしています。

横に広がらずに上へと伸びていくので、狭いスペースでも育てやすい品種です。

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シェフレラ コンパクタはどんな花が咲く?

シェフレラ コンパクタの花は、棒状の穂が付いたような白や黄色の花を咲かせます。

花が咲く時期は成長期の5~7月ですが、シェフレラ コンパクタの開花は非常に珍しく、滅多に咲きません。

開花させるには2m以上の大きさと10年以上の年月が必要です。

シェフレラ コンパクタの葉っぱの形

シェフレラ コンパクタの葉っぱの形

シェフレラ コンパクタの葉っぱは赤ちゃんが掌を広げたような可愛らしい形をしています。

種類によって形に違いがあり、キングとクイーンそれぞれの葉っぱの形は以下の通りです。

種類葉っぱの形葉っぱの厚み
キング葉先がとがっている厚い
クイーン丸みを帯びているやや薄い

シェフレラ コンパクタの花言葉

シェフレラ コンパクタ特有の花言葉はありませんが、シェフレラ全般に「真面目」「実直」「誠実」花言葉がつけられています。

シェフレラ コンパクタの育て方

シェフレラ コンパクタの育て方

シェフレラ コンパクタは園芸品種のため、育てやすいです。

園芸品種とは、原種植物を人為的に交配させて作出した品種を指します。

園芸品種は育てやすく改良されているため初心者にもおすすめですが、元気に育てるには以下のようなコツと注意点を理解する必要があります。

  • 土が乾いてから水やりする
  • 水やりは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与える
  • 大きくしたい場合は肥料を与える
  • 室内ではレースカーテン越しに日光を当てる
  • 成長期は屋外で日光浴させる
  • 屋外の場合、10℃を下回ったら屋内に移動させる
  • 病害虫対策する
  • 1~2年に1回植え替えを行う。

水やりの頻度

水やりの頻度
季節水やりの目安
春夏土の表面が乾いたら
真夏(猛暑日)夕方の涼しい時間に水やり
秋冬土の表面が乾いた2~3日後

シェフレラ コンパクタは水切れに強い品種で、水やりを数日忘れても枯れることはありません。

逆に、毎日水やりすると根腐れを起こし、枯れてしまうので、乾かし気味に管理することを意識すると良いでしょう。

水やりは、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげると、水と一緒に雑菌と空気が出るので鉢内環境を健全に保つことができます。

少量の水やりだと鉢内の空気が滞り雑菌の繁殖を促し病気や根腐れの原因になるので注意してください。

水やりの注意点

水が貯まると根腐れの原因となるため、水受け皿に水が貯まらないように注意してください。

水やり直後は水受け皿を使用せず、鉢底から十分に水を出すと良いです。

葉水

葉水

シェフレラ コンパクタは葉っぱからも水分を吸収するので、年間通して葉水をしてください。

春~秋の成長期は活力剤を薄めた水で葉水をするとよく成長します。

肥料のあげ方

シェフレラ コンパクタは肥料が無くても成長する品種です。

しかし、葉っぱを増やしたい、早く大きくしたい場合は肥料を使いましょう。

肥料の種類とあげる時期

種類タイミング商品例
緩効性肥料5~7月、植え替え時マグァンプK
液肥5~10月ハイポネックス、リキダス
置き肥5~10月IB化成肥料
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剪定の時期とやり方

剪定の時期とやり方

シェフレラ コンパクタの剪定時期は5~10月です。

剪定を上手に行うコツ

  • 傷んだ枝葉を切る
  • 伸びすぎた枝葉を切る
  • 変色した葉っぱを取る
  • 目立たせたい部分を意識する
  • 蒸れが生じないよう意識する

シェフレラ コンパクタは強めに剪定してもすぐに新しい葉っぱが生えてきます。

それでも心配な方は成長期の5~7月に剪定すると良いでしょう。

病害虫・害虫対策

シェフレラ コンパクタは、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシが付きやすい品種です。

害虫がつくと株の姿が乱れるだけでなく枯れる可能性もあり、周囲の他の植物に伝染する場合もあるので早めの対策が必要です。

どの害虫も、予防策としては葉水やオルトランが効果的です。

カイガラムシ

  • 葉がベトベトする
  • 成虫が葉に密集する
  • 排泄物からすす病に発展する

ブラシで取り除くか、殺虫剤(ベニカXファインスプレー、オルトラン、スミチオン)を使用して駆除しましょう。

ハダニ

  • 葉に斑点がつく
  • 葉の栄養を吸収する

酢水(10倍希釈)や殺虫剤(ベニカXファインスプレー、オルトラン)が効果的。

アブラムシ

  • 小さい蜘蛛の巣が出現
  • 葉の栄養を吸収してしまう

殺虫剤(ベニカXファインスプレー、オルトラン)を使用して駆除しましょう。

植え方

シェフレラ コンパクタは鉢に植えてあげましょう。

鉢植えは簡単に置き場所が変えられるので、季節や株の状態に応じた環境が用意できます。

さらに、好きな鉢に植えて可愛い姿を楽しむこともできます。

鉢への植えつけで準備するもの

注意点

鉢は鉢底穴が数個空いているものを使ってください。

鉢底穴が小さかったり、少なかったりすると根腐れの原因になります。

シェフレラ コンパクタの栽培環境

シェフレラ コンパクタの栽培環境

シェフレラ コンパクタの健康を維持できるように、適切な環境を用意しましょう。

日光、温度、用土のバランスが取れるとシェフレラ コンパクタはぐんぐん成長します。

室内でも育成できますが、日光が少なすぎると育成がストップしたり徒長したりして株姿が悪くなるので注意が必要です。

状態を見ながら適切な栽培環境を作っていきましょう。

置き場所と日当たり

シェフレラ コンパクタはレースカーテン越しの南側の窓際など、明るい室内に置いてください。

1週間に2、3回屋外に出して日光を与えるとより健康的に生育します。

ただし、急な直射日光や西日に当てるのは厳禁です。

屋外に出す場合は、日陰から始めて日光に慣れさせてあげてください。

冬は屋内に置いた方が良いですが、暖かく晴れた日には屋外で日光浴させると春の成長が早くなります。

徒長に注意!

徒長とは、植物が日光を求め細い枝がひょろひょろ伸びていくことです。

徒長したシェフレラ コンパクタは葉っぱの密度が低く、寂しい印象を与えるだけでなく、枝の自重で株が安定しなくなります。

万が一徒長してしまった場合は、徒長してしまっった部分を剪定してください。

日光がよく当たる場所に移動させると徒長せず、新しい芽が出てくるでしょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

シェフレラ コンパクタの適切な温度は20~25℃で、適温にあたらない夏と冬は生育がストップし休眠状態に入ります。

耐寒温度は5℃ですが、寒さに当て過ぎると弱って春からの育成に悪影響を及ぼすので、最低気温が10℃以下になったら屋内で育てましょう。

外気温が寒くなる10月頃から室内で育成すると良いでしょう。

シェフレラ コンパクタの土の配合比率(用土)

シェフレラ コンパクタの土の配合比率

市販の観葉植物用の土を使ってください。

その際、水はけが良いと謳っている商品だとより安心です。

自分で用土を作る場合は下記の通り配合してみましょう。

簡単なオリジナル用土

こだわりのオリジナル用土

  • 赤玉土:5
  • 腐葉土:2
  • 堆肥:2
  • 炭:1

環境に適した配合の用土で育てるとシェフレラ コンパクタは旺盛に生育します。

株の状態、土の乾き具合を見ながら土の配合を変えてみてください。

シェフレラ コンパクタを種から育てると大変?

シェフレラ コンパクタは種から育てることも可能です。

ただ、発芽が極端に難しい品種ではありませんが、シェフレラ コンパクタの種はほとんど流通していません。

なぜならシェフレラ コンパクタは花が咲きにくく、実がつきにくいからです。

もしも種子を入手できたら、殺菌剤とメネデール混合液に一晩浸けた後、熱湯で殺菌した無機質の土に撒いてください。

ラップをかけて湿度を保ったり、腰水管理すると早ければ1週間ほどで発芽します。

3、4枚葉っぱが展開してきたら個別の鉢に植え替えてあげましょう。

シェフレラ コンパクタの開花時期

シェフレラ属は開花しにくい品種で、中でもは小さいまま育てるのが主流なシェフレラ コンパクタの開花は非常に珍しくなっています。

開花させたい場合は、長い年月をかけて2m以上まで大きくしましょう。

開花時期は5~7月

シェフレラ コンパクタは生育が旺盛な5~7月に花を咲かせます。

9~10月の秋に開花することもあります。

シェフレラ コンパクタの花が咲かない原因は?

シェフレラ コンパクタの花が咲かない主な原因は以下の通りです。

  • 樹齢10年未満
  • 大きさが2m未満
  • 栄養不足

矮性品種のシェフレラ コンパクタでも2m以上に成長させることは可能です。

大きくしたい場合は、鉢を大きくして成長を促しましょう。

開花させるコツ

  • 肥料を与える
  • 20~25℃を保つ
  • 成長に合わせて大きな鉢に植え替える

シェフレラ コンパクタの増やし方

シェフレラ コンパクタの増やし方

親株が元気に成長していれば、シェフレラ コンパクタは挿し木や取り木で簡単に増やすことができます。

新しい株を増やして、さまざまな形のシェフレラ コンパクタを楽しみましょう。

植え替え時期はいつがいい?

シェフレラ コンパクタの植え替えは5~7月の暖かい時期に、1~2年に1回程度の頻度で行いましょう。

定期的に植え替えを行わないと、根鉢といって鉢の中が根っこだらけになってしまい、生育がストップしたり根腐れを引き起こしたりします。

鉢替えのやり方

シェフレラ コンパクタの鉢か絵は、適切なサイズの鉢に植えることが重要です。

シェフレラ コンパクタを大きくしたい場合は、今より一回り大きな鉢を用意してください

急に大きな鉢に植え替えると、水分が吸いきれず根腐れの原因となります。

  1. 土が乾いた状態にする
  2. 根っこを抜き取り、優しく土を落とす
  3. 根っこや葉っぱを整理する
  4. 新しい鉢に植えつける
  5. 鉢底から泥水が出なくなるまで水をあげる

① 土が乾いた状態にする

事前に水やりを控え、土を乾いた状態にしておきましょう。

② 根っこを抜き取り、優しく土を落とす

まず、鉢を叩いたり潰したりして土ごと根っこを抜きます。

それから優しく土を落としていきましょう。

③ 根っこや葉っぱを整理する

根っこは弱っているものや黒くなっているものなど、全体の半分くらいになるまで切り落とします。

根っこを整理し、株全体の生育を促してあげましょう。

④ 新しい鉢に植えつける

⑤ 鉢底から泥水が出なくなるまで水をあげる

同じ鉢や同じ大きさの鉢を使う場合も植え替え手順は一緒です。

植え替え後は、風通しの良い日陰に数日置いて休ませてあげてください。

挿し木のやり方

挿し木とは切った枝を新たな株として育成する方法で、一番簡単にシェフレラ コンパクタを増やすことができます。

剪定した枝を使って挿し木にチャレンジしてみましょう。

  1. 親木から緑色で若い枝を切る
  2. 葉っぱを減らして切り口を斜めにカットする
  3. メネデール希釈水に浸ける(1時間程)
  4. 用土に植えて腰水で管理する

① 親木から緑色で若い枝を切る

枝を10~15cmの長さで切ります。

② 葉っぱを減らして切り口を斜めにカットする

葉っぱがついている場合は、3~5枚程度を残して他は切り取りましょう。

枝の切り口は斜め、またはV字にカットします。

③ メネデール希釈水に浸ける(1時間程)

④ 用土に植えて腰水で管理する

用土に植え付けたら、発根するまでは水を切らさないよう注意してください。

水やりを頻繁にするのが難しい場合は、腰水管理をすると水やりの頻度を少なくできます。

早ければ1週間で発根して新しい葉っぱが出てくるでしょう。

挿し木を水耕で発根させる「水挿し」も可能です。

水挿しする場合は、発根するまで枝を入れた容器の水替えを毎日行ってください。

取り木のやり方

シェフレラ コンパクタは、、成熟した幹の途中から発根させて切り取る「取り木」という方法で増やすことも可能です。

取り木の場合、挿し木よりも大きな株を増やすことができるというメリットがあります。

  1. 樹皮に切れ目を入れて剥がす
  2. 上から水苔とビニールで巻く
  3. 根っこが出たら切って土に植える

① 樹皮に切れ目を入れて剥がす

幹に一周切れ目を入れたら、 その切れ目の2~3cm下にもう一周切れ目を入れます。

2本の切れ目の間の樹皮を剥がし、むき出しになった部分にルートン(発根促進剤)を塗ってください。

② 上から水苔とビニールで巻く

ルートンを塗った箇所に、まず水苔を巻き、さらにその上からビニールで覆います。

1ヶ月ほどで水苔の間から根っこがてくるのが確認できるでしょう。

③ 根っこが出たら切って土に植える

根っこが出たら水苔の下あたりで幹を切って、土に植えてください。

数日間は定着させるため、風通しの良い日陰で管理します。

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