リュウビンタイの育て方

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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リュウビンタイの基本情報

植物名リュウビンタイ
学名Angiopteris lygodiifolia
和名リュウビンタイ
英名Elephant fern
別名リュウリンタイ、ウロコシダ
原産地日本南部、台湾、東南アジア
科名リュウビンタイ科
属名リュウビンタイ属

リュウビンタイ(学名:Angiopteris lygodiifolia)は、リュウビンタイ科リュウビンタイ属に属する大型のシダ植物です。

日本南部から台湾、東南アジアにかけて広く分布しています。

湿潤な森林地帯に自生し、巨大な葉と独特な形状から「Elephant fern(ゾウのシダ)」と呼ばれ、観賞用としても人気です。

この名前は、リュウビンタイの大きな葉がゾウの耳に似ていることに由来します。

和名ではリュウビンタイ、別名としてリュウリンタイやウロコシダとも知られています。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

種類と品種

リュウビンタイには、アジア原産のリュウビンタイ(Drynaria fortunei)やオーストラリア原産のオーストラリアリュウビンタイ(Drynaria rigidula)など、いくつかの種類や品種が存在します。

アジア原産のリュウビンタイは、湿度の高い環境に強いのが特徴的です。

成長は比較的ゆっくりですが、葉が大きく広がることで存在感を放ちます。

一方、オーストラリアリュウビンタイは乾燥に強くて成長の早い植物です。

葉はやや小さめですが、手入れが簡単なことから人気があります。

種類原産地葉の特徴成長速度
リュウビンタイアジア葉が大きく、深い緑色で葉の表面は艶やか普通
オーストラリアリュウビンタイオーストラリア葉がやや小さめで、乾燥に強い速い
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リュウビンタイの葉っぱの特徴

リュウビンタイの葉っぱの特徴

リュウビンタイの葉っぱは非常に大きく、独特な形状が大きな特徴です。

長さは最大で1メートル以上に達し、羽のように広がった他の植物には見られない独自のシルエットをしています。

葉っぱの表面は深い緑色で、毛はなく、しっとりとした滑らかな質感が特徴的です。

一方で、葉の裏側には小さな鱗状の毛があり、この毛が乾燥から葉を守る役割を果たしています。

また、裏側には胞子嚢が形成され、繁殖の手段として重要な働きをします。

リュウビンタイは花が咲く?

リュウビンタイはシダ植物なので、花を咲かせることはありません

シダ植物は種子ではなく、胞子を使って繁殖します。

リュウビンタイの葉の裏側にある胞子嚢から胞子が放出され、これが繁殖方法です。

リュウビンタイの花言葉

リュウビンタイには特定の花言葉は存在しませんが、シダ植物全体の花言葉は「しとやかさ」「謙虚」です

リュウビンタイの育て方

リュウビンタイは、その美しい葉と独特の形状から非常に人気のある観葉植物です。

適切な管理を行うことで、その美しさを長く楽しむことができます。

以下で、リュウビンタイの育て方について確認しましょう。

水やりの頻度

リュウビンタイは湿度を好むシダ植物なので、水やりが非常に重要です。

基本的には鉢のが乾いたらたっぷりと水を与えますが、特に夏は毎日水を与える必要があります。

さらに霧吹きで葉に水をかけると、ハダニやカイガラムシの予防にもなります。

冬は水やりをひかえる

冬場は土が完全に乾燥してから水を与え、過湿は避けてください。

鉢の受け皿に水がたまらないようにし、根腐れを防ぐことも重要です。

特に塊茎部分が湿りすぎないよう心掛けましょう。

肥料のあげ方

リュウビンタイは、肥料をあまり必要としない観葉植物ですが、適切に肥料を与えることでより健康に育てることができます。

  • 肥料を与える時期は、4月から10月の暖かい季節が最適
  • 緩効性肥料を2ヶ月に1回程度与えると良い
  • 液体肥料を使用する場合は、2週間に1回の頻度
  • 冬の間は成長が緩やかになるため、肥料は与えない

肥料の種類としては、観葉植物用の緩効性肥料や液体肥料が最適です。

緩効性肥料は、土の表面に置くだけで長期間効果を発揮する一方、液体肥料は水に溶かして使用するため、速効性があり、植物にすぐに栄養が行き渡ります。

どちらの肥料を使用する場合でも、適切な量を守り、過剰にあげすぎないことが重要です

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病害虫・害虫対策

リュウビンタイに発生しやすい害虫として、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどが挙げられます

これらの害虫は葉の裏側に潜み、吸汁することで植物を弱らせてしまうのです。

特にハダニは乾燥した環境を好むため、葉水をこまめに行うことで予防できます

また、アブラムシやカイガラムシは、早期発見が重要です。

定期的に葉の裏側をチェックし、見つけ次第、手で取り除くか、専用の殺虫剤を使用して駆除してください。

ナメクジやダンゴムシもリュウビンタイに被害を与えることがあります。

これらの虫は夜間に活動するため、夜に見回りを行い、手で捕まえるか、専用の駆除剤を使用すると良いでしょう。

葉が垂れる・枯れてしまう原因

リュウビンタイの葉が垂れる、または枯れてしまう主な原因は水分不足と日照不足です。

リュウビンタイは湿度を好むシダ植物なので、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えることが大切です。

地植えの場合も同様に、水分不足に注意し、特に夏場はこまめな水やりを心掛け、土壌の湿度を保つようにしましょう。

冬は乾燥対策を行う

特に、冬場の乾燥に注意が必要です。

乾燥した室内では、加湿器を使用したり、葉水を定期的に与えることで湿度を保ちましょう。

風通しの悪さも葉が蒸れて垂れる原因になるため、サーキュレーターを使用して室内の空気を循環させると良いです。

リュウビンタイの栽培環境

リュウビンタイは、熱帯地域原産の観葉植物であり、栽培環境には特に注意が必要です。

以下に、リュウビンタイが健やかに育つための環境条件を詳しく説明します。

置き場所と日当たり

リュウビンタイは耐陰性があり、室内でも育てやすい観葉植物です。

最適な置き場所は、明るい日陰や、レースカーテン越しに柔らかな光が入る場所です。

直射日光は葉焼けの原因となるため避けましょう。

特に夏場は、強い日差しを避けるために半日陰の場所が理想的です。

バスルームやキッチンでも育てられる

また、リュウビンタイは高温多湿を好むため、バスルームやキッチンなど湿度が高い場所でも育てられます。

ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避け、乾燥に注意しましょう。

乾燥を防ぐため、定期的に霧吹きで葉水を与えると良いです。

冬場は気温が10℃以下にならないよう、暖かい場所に移動させるのをおすすめします。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

リュウビンタイは熱帯地域原産のシダ植物で、高温多湿を好みます。

最適な生育温度は20℃から30℃で、特に夏場は高温に強いですが、直射日光を避けることが大切です。

リュウビンタイは耐寒性が低いため、冬場の管理に特に注意してください。

5℃以下になると葉が黒く枯れる恐れる危険性があるので、最低5℃を目安に管理しましょう。

特に霜や雪に当たるとダメージを受けるため、冬場はリュウビンタイを暖かい場所に移動させることをおすすめします。

用土・着生材

リュウビンタイの育成において、適切な用土と着生材の選定は非常に重要です。

以下に、育成に適した用土と着生材についてまとめました。

用土

リュウビンタイは湿度を好むため、用土は水はけが良く、かつ保水性のあるものが適しています。

一般的には、ミズゴケやバークチップ、ベラボンなどの使用が良いでしょう。

これらの素材は、根の通気性を確保しつつ、適度な湿度を保つことができます。

用土詳細
ミズゴケ優れた保水性を持ち、リュウビンタイの根の乾燥を防ぐ

ただし、過剰な水分を吸収しすぎると根腐れを引き起こす可能性があるため、湿度管理が必要
バークチップ通気性に優れ、根の通風を確保し、過度な湿度から根を守る

根が酸素をしっかり吸収できる環境を作り出す
ベラボン軽量で取り扱いが簡単な素材

保水性と通気性のバランスが良く、特に初心者にも扱いやすい

着生材

リュウビンタイは着生植物としても育てられ、適切な着生材を選ぶことで、自然に近い育成環境を再現できます。

着生材としては、コルク板や流木が一般的です。

これらの素材は、自然な見た目を保ちながら、リュウビンタイの根がしっかりと固定されるため、安定した成長を促します。

着生材を使用する場合は、定期的な霧吹きで最適な湿度を保ちましょう。

リュウビンタイを種から育てることはできる?

リュウビンタイはシダ植物であり、種子ではなく胞子で繁殖します。

シダ植物は花を咲かせず種子を作らないため、種から育てることはできません

リュウビンタイの増やし方

リュウビンタイは、その美しい葉と独特の形状から人気のある観葉植物です。

増やし方にはいくつかの方法があり、それぞれに適した手順と注意点があります。

ここでは、リュウビンタイを効果的に増やす方法として、鱗片挿し(りんぺんざし)と胞子を使った増やし方について詳しく説明します。

また、植え替え時期や鉢替えのやり方についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

鱗片挿しのやり方

リュウビンタイの増やし方の一つに鱗片挿しがあります。

鱗片挿しは比較的簡単で成功率も高いやり方なので、積極的に挑戦してみてください。

  1. 鱗片を採取する
  2. 湿らせた水苔に挿す
  3. 暗所で管理する

① 鱗片を採取する

健康な茎から、リュウビンタイの鱗片を取ります。

② 湿らせた水苔に挿す

湿らせた水ゴケに挿した状態で、根の発生を待ちます。

③ 暗所で管理する

1~2ヶ月ほど経つと根が生えくるので、根が生えたら、観葉植物用の土に植え替えましょう。

胞子で増やすやり方

リュウビンタイは胞子を使って増やすことができます。

胞子での増やし方は手間がかかりますが、大量に増やすことが可能です。

  1. 胞子を採取する
  2. 土の準備して胞子を撒く
  3. 土が乾燥しないようにラップで覆う
  4. 発芽を待って植え替える

① 胞子を採取する

胞子は葉の裏側にある袋から採取します。

成熟した葉の裏側に茶色い斑点が見える場合、それが胞子嚢です。

胞子嚢がはじけたら、葉ごと採取し、クッキングシートに包んでジップロックに入れておきましょう。

② 土の準備して胞子を撒く

湿った土を用意し、その上に胞子を均等に撒きます。

土はピートモスや水コケ、バーミキュライトがおすすめです。

③ 土が乾燥しないようにラップで覆う

容器をラップで覆って乾燥を防ぎます。

ラップには小さな穴を開けて通気性を確保するといいでしょう。

④ 発芽を待って植え替える

胞子を撒いた後は、直射日光を避けた明るい日陰で管理します。

温度を20度から25度に保つと発芽しやすくなります。

発芽には1週間から数ヶ月かかるので、良く観察し、根が張るまで育てたら土に植え替えましょう。

植え替え時期はいつがいい?

リュウビンタイの植え替え時期は、5月から6月が最適です。

この時期は、植物が成長期に入る直前で、根の活動が活発になるため、植え替えによるストレスを最小限に抑えることができます。

植え替えの頻度は2〜3年に一度が目安です。

しかし、根詰まりや鉢のバランスが崩れてきた場合は、早めに植え替えを検討しましょう。

植え替えの際には、古い土を丁寧に落とし、傷んだ根を整理してから新しい鉢に植え替えることがポイントです。

鉢替えのやり方

リュウビンタイの鉢替えは、以下の手順で行います。

  1. 鉢から株を慎重に取り出す
  2. 新しい鉢の準備をする
  3. 株を新しい鉢に置き、周りに土を詰める
  4. たっぷりと水を与える

① 鉢から株を慎重に取り出す

取り出したら、古い土は軽く落とします。

傷んだ根や不要な根があれば剪定し、健康な根だけを残すようにしましょう。

② 新しい鉢の準備をする

新しい鉢に鉢底石を敷き、観葉植物用の土を入れます。

③ 株を新しい鉢に置き、周りに土を詰める

根がしっかりと土に埋まるように注意して行いましょう。

④ たっぷりと水を与える

できるだけ風通しの良い明るい日陰で管理するようにしましょう。

植え替え後は、根が安定するまで数週間は直射日光を避けることが重要です。


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