ユーカリ ポポラスの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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ユーカリ ポポラスの基本情報

植物名ユーカリ ポポラス/ユーカリ ポプルネア(ポポラス)
学名Eucalyptus ‘Polyanthemos’
英名Eucalyptus populas
原産地オーストラリア
科名フトモモ科
属名ユーカリ属
開花時期4月~5月

ユーカリ ポポラスはコアラが食べることで有名なユーカリの仲間です。

ユーカリ ポポラスは日本のユーカリブームの火付け役と言われ、年中通しておしゃれでかわいらしい葉を見ることができるので根強い人気があります。

また、葉や枝からほんのり香る芳香成分は癒しを与えてくれるでしょう。

成長が早く、耐寒性もあるので関東以西であれば越冬可能です。

しかし、毎年剪定が必要ですので、お手入れが苦手な方は注意してください。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

ユーカリ ポポラスは、オーストラリア原産のフトモモ科ユーカリ属の植物です。

ユーカリ属は1000種以上存在し、世界の園芸業界では100種ほど流通していると言われています。

日本で流通しているのは30種ほどです。

ユーカリ属の人気品種と特徴を紹介します。

品種名特徴
グニー(コマルバユーカリ)ブルーシルバーの小さい葉が暴れるようにたくさん出る
柑橘系の香りユーカリ
ポプルネアに並ぶ人気種
レモンユーカリ細長くうねりがある葉
強いレモンの香り
ハーブとして利用される
プルプレア(銀世界)青みがかったシルバーの葉が連続して出る
香りは弱く、甘い香り
プレウロカルパ白銀色の大きく厚みがある葉
新しい茎も白銀色となる
育成難易度が高い
ウェブステリアナ小さいハート型の葉小型種
成長が遅い
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ユーカリ ポポラスはどんな花が咲く?

ユーカリ ポポラスは4月~5月に無数の毛が生えたような花を咲かせます。

黄色がかった白色の毛が特徴的な、イソギンチャクに似たかわいい白い花です。

しかし、日本では開花したユーカリ ポポラスの鑑賞価値は低いとされています。

対して、蕾の状態のユーカリ ポポラス人気が高く切り花としても売られるほどです。

蕾がついたユーカリ ポポラスを「ポポラスベリー」と言います。

蕾が実のように見えることから由来した名前です。

ポポラスベリーはリースやドライフラワー、ドライスワッグとして利用されています。

ユーカリ ポポラスの葉っぱの形

ユーカリ ポポラスは直径5cmほどの肉厚な葉っぱをつけます。

丸みをおびた形でシルバーがかった緑色が特徴です。

葉の生え方は不規則で、縦横無尽に暴れまわるように葉を展開していきます。

中にはハートの様な形をした葉っぱが生えてくることがあるので見つけてみましょう。

ユーカリ ポポラスの花言葉

ユーカリ ポポラスの花言葉「清浄な心」「健康」です。

由来はユーカリ ポポラスのスッとした清々しい香りからとされています。

ユーカリ ポポラスの育て方

ユーカリ ポポラスは比較的簡単に育てることができます。

下記3つの注意点を守れば枯れることはありません。

  • 乾燥気味にする
  • 害虫対策する
  • 剪定する

水やりの頻度

水やりの頻度と目安は鉢植えと地植えで異なります。

鉢植えの場合

春夏秋の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと
土の表面乾いた2、3日後に鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと

ユーカリ ポポラスは多湿が苦手なので水をあげすぎると根腐れします。

逆に、乾燥には強いので乾かし気味に管理するよう意識するといいです。

地植えの場合

地植えの場合は基本的に水やりは不要です。

しかし、雨が2~3週間降らない場合は水やりしてください。

また、植え付け直後は根が張ってないため水やりが必要です。

新しい葉が展開したら根が成長しているサインですので水やりを徐々に控えていきましょう。

肥料のあげ方

ユーカリ ポポラスの肥料は植え付け前に土に混ぜてあげてください。

マグァンプなどの緩効性肥料を使うとよいでしょう。

成長が芳しくない場合に限り追肥を行います。

追肥はIB化成肥料などゆっくり水に溶けるタイプがおすすめです。

追肥を行う時期は4~8月とし、冬の寒い時期に多肥状態にならないよう注意しましょう。

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病害虫・害虫対策

ユーカリ ポポラスには害虫がつく可能性があります。

特にコガネムシの幼虫には注意が必要です。

コガネムシの幼虫はユーカリ ポポラスの根っこを食べて成長を止めてしまいます。

普段は姿が見えないやっかいな害虫なので予防策と早めの対処が重要です。

コガネムシ(幼虫)

特徴:根を食べて成長をストップさせる。対処しないと根がなくなって枯れる。

対策:ピンセットなどで取り除くか、殺虫剤(ダイアジノン)で駆除する。オルトランを土に混ぜると予防になる。

ハダニ

特徴:葉について栄養分を吸収して株を弱らせ、葉色が悪くなる。

対策:予防殺虫剤(ベニカXファインスプレー、・オルトラン)を薄めて葉水する。

植え方

ユーカリ ポポラスは鉢植え、地植えどちらでも育成が可能です。

植え方推奨地域目的、楽しみ方
鉢植え全国2m以下に抑えたい
葉や樹形を楽しみたい
地植え関東以西大きくしたい
花を咲かせたい
シンボルツリーにしたい

鉢植えの場合は、通気性のよい素焼き鉢やスリット鉢を使ってください。

地植えの場合、赤玉土や軽石を根っこ付近に混ぜてあげると根腐れが防止できます。

なお、地植えは日当たりがよく、ユーカリ ポポラスから3~5mは何もない場所を選んでください。

剪定のやり方

ユーカリ ポポラスは年1回以上、必ず剪定が必要です。

剪定しないと細い枝が上にどんどん伸びてしまい、株ごと倒れてしまいます。

また、下の葉っぱは自然に落ちていくので見た目のバランスが崩れやすいです。

剪定適期は4~5月と9~10月ですが、成長が早いので剪定しすぎなければ一年中剪定できます。

剪定のやりかた・コツ

  • 手が届く1.5~2mの位置で成長点を切る
  • 葉が重なっている部分を切る
  • 枝分かれした先で切る
  • Vの樹形を意識する

注意点

  • 株が濡れた状態で剪定しない
  • 剪定鋏は必ず殺菌する

どちらも、切り口から雑菌が入る可能性を軽減します。

ユーカリ ポポラスは切った部分から2つ枝が出てきます。

つまり、剪定すると枝数が増えるのでギュッとつまった株姿にすることが可能です。

失敗してもすぐに新しい枝が出てくるので思い切って剪定してみましょう。

支柱の立て方

ユーカリ ポポラスは幹が木質化して自立するまでは支柱が必要です。

支柱を立てないと、葉の重みや風の影響で枝が折れてしまう可能性があります。

支柱を立てる際は、先に剪定しておくと作業しやすくておすすめです。

用意するもの

  • 支柱
  • 紐(麻紐またはビニール紐)

枝と支柱はなるべく近づけて紐で結んでください。

離れていると枝が動きやすくなって支柱ごと倒れてしまう可能性があります。

ユーカリ ポポラスの大きさに応じて支柱の数、大きさ、長さを調節してください。

ユーカリ ポポラスの栽培環境

ユーカリ ポポラスは日光、温度、用土のバランスが整うとぐんぐん成長します。

ユーカリ ポポラスは育てやすい品種ですが、屋内栽培には向いていません。

屋内にユーカリ ポポラスを飾りたい場合は、日当たりと風通しの良い窓際に置くか、切り花やドライフラワーとして楽しむのがよいでしょう。

置き場所と日当たり

置き場所は屋外が適しています。

ユーカリ ポプルネアは加湿を嫌い、多くの日光を求めるからです。

屋内だと風量が足りなく加湿状態が長くなってしまい根腐れの原因となります。

また、屋内の日光量では光量が足りず、徒長してしまいます。

鉢植えの場合

風通しがよく、日光が半日以上当たる場所に置きましょう。

ユーカリ ポポラスは多湿を嫌うので風通しが重要です。

もし、風通しが悪い場所に置く場合は、メッシュの台に載せるなどして鉢底に隙間を作ってあげましょう。

また、西日は徒長の原因となるので朝~昼過ぎくらいまで日光が当たる場所が理想的です。

地植えの場合

周囲3~5mに空きスペースが確保できる場所に植えてください。

ユーカリ ポポラスは10m以上まで大きくなるので周囲に何もない場所が理想的です。

特に、建物のすぐ横の地植えは避けましょう。

ユーカリ ポポラスが建物を傷つけたり、根っこが基礎の下まで伸びる可能性があるからです。

日当たりは、日光が半日以上当たる場所がよいでしょう。

風通しが必要なので、塀や建物に囲まれている場合は注意してください。

原産地のオーストラリアでは広大な大地で大量の日光を浴びています。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ユーカリ ポポラスの適切な温度は15~25℃です。

日本の春と秋頃が最適温度となり、旺盛に成長する時期となります。

耐寒温度は-10℃です。

寒さには比較的強いユーカリ ポポラスですが、氷点下を下回る際は屋内に移動してあげましょう。

寒さに当てすぎると春の成長が遅くなるからです。

耐寒温度

耐寒温度とは、植物が耐えることができる最低温度のことです。

耐寒温度に近づくと休眠状態に入って成長がストップします。

エネルギーを成長ではなく、寒さに耐えるために使っている状態です。

そのため、耐寒温度に達する前に対処した方が植物にダメージを与えずに済みます。

用土

ユーカリ ポポラスを育てる際には水はけのよい用土を用意しましょう。

市販の用土を使う場合は、排水性が優れていると謳っている培養土や観葉植物用の土を使ってください。

心配な場合は、市販の用土に赤玉土や軽石を1~3割混ぜると排水性がより高まります。

用土を自分で配合する場合は以下の配合を参考にしてください。

[鹿沼土:3、赤玉土:3、軽石:2、腐葉土:2、オルトラン少々]

ポイントは有機質を含ませること、鹿沼土を入れて酸性寄りにすることです。

ユーカリ ポポラスの成長具合を見ながら土の配合を変えてみてください。

ユーカリ ポポラスを種から育てると大変?

ユーカリ ポポラスを種から育てることは可能です。

ユーカリは種を発芽させるため、自ら山火事を起こして種を火あぶりにすると言われています。

しかし、日本では種を火であぶらなくても発芽が可能です。

山火事を疑似体験させたい場合はフライパンで焼いたり、バーナーであぶったりしてみてください。

種から育てるポイント

  1. 種まきの適期は5月~6月、平均気温が20℃以上の時期
  2. 種を1ヶ月ほど冷蔵庫で保管する
  3. バーミキュライトだけ入れた鉢を準備する
  4. 蒔いた種の上に薄く覆土する
  5. 直射日光が当たらない明るい場所で腰水管理する

発芽する場合は3~7日で芽が出てきます。

双葉が揃ったら徐々に水やりを抑えて乾燥状態の時間を作ってください。

本葉が4本ほど出てきたら植え替えしましょう。

根っこが弱いので、植え替えの際にちぎらないように注意が必要です。

ユーカリ ポポラスの開花時期

ユーカリ ポポラスは2m以上になると花を咲かせます。

花が咲いたユーカリ ポポラスもかわいくて素敵ですが、蕾がついた状態は飾っておきたくなるほどかわいくてお洒落です。

ここでは、ユーカリ ポポラスの花を咲かせるポイントを伝えるので是非トライしてみてください。

開花時期は4~5月

ユーカリ ポポラスの開花時期は成長期の4~5月です。

最適温度15~25℃が保ちやすい季節に開花します。

ユーカリ ポポラスの花が咲かない原因は?

ユーカリ ポポラスが開花しない原因は主に4つ考えられます。

  • 2m以下で大きさが足らない
  • 樹齢が足らない
  • 栄養不足
  • 害虫にやられている

開花させやすくするには

  • 2m以上まで大きくする
  • 肥料を与える
  • 害虫対策する

ユーカリ ポポラスは花を咲かすために大量のエネルギーを使います。

ですので2m以上の大きさと栄養分が必要なのです。

ユーカリ ポポラスの増やし方

ユーカリ ポポラス増やすには挿し木がおすすめです。

なぜなら、剪定で切った枝を最大限に活用できるからです。

挿し木は100%成功するわけではありませんが、失敗してもドライフラワーの材料にできます。

剪定した枝は捨てずに挿し木にチャレンジしてみましょう。

植え替え時期はいつがいい?

ユーカリ ポポラスの植え替え適期は3~5月と9~10月です。

梅雨時期と真夏、真冬の植え替えは負担が大きいので避けてください。

植え替え周期は1~2年が目安です。

鉢の中が根っこだらけになる前に植え替えましょう。

鉢の隙間から根っこが出てきたら根詰まりの可能性があるので鉢底を定期的に観察してください。

鉢替えのやり方

水はけのよい鉢を用意してください。

素焼き鉢、スリットプラ鉢、不織布の鉢などがおすすめです。

鉢底穴が小さい鉢は避けてください。

鉢替えのポイント

  • 根っこは崩さない
  • 鉢増しする場合は1~2号大きな鉢
  • 植え替え後は半日陰で管理
  • 支柱で株を安定させる

ユーカリ ポポラスは根っこをいじられるのが苦手です。

他の植物のように根っこを切って整理してはいけません。

古い鉢から土ごと抜いて、そのまま新しい鉢に入れてあげましょう。

挿し木のやり方

ユーカリ ポポラスは挿し木で増やすことができます。

しかし、根が出る確率は50%以下と低いです。

ここでは挿し木を成功させるポイントを紹介します。

挿し木の手順とポイント

  1. 4~7月が適期
  2. できるだけ若い枝を選ぶ
  3. 葉を2~3枚だけ残し、10~15cmほどに切る(切り口は斜め)
  4. メネデール希釈水に2~3時間浸ける
  5. 植え付け前に発根促進剤を塗る
  6. 鹿沼土単体に植える
  7. 半日陰に置いて、土が乾かないようこまめに濡らす

上記のポイントを守れば、早くて1ヶ月で発根します。

新しい葉っぱが2~3枚出たら観葉植物用の土に植え替えてあげましょう。


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