フィカス アルテシマの増やし方
公開日 2025年12月09日
更新日 2025年12月09日
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
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目次
フィカス アルテシマの増やし方は3種類|挿し木・水挿し・取り木

フィカス アルテシマは、艶のある大きな葉と幹の緩やかなカーブが魅力的な観葉植物です。
丈夫で育てやすく、比較的簡単に増やせるので、好みのサイズに育てることができます。
フィカス アルテシマの増やし方は、主に「挿し木・水挿し」と「取り木」です。
- 挿し木:切り取った茎を土に挿し、発根させる方法
- 水挿し:切り取った茎を水に入れて発根させる方法
- 取り木:茎に傷をつけて、傷の部分から新たに発根させて増やす方法
小さい苗を作るなら「挿し木・水挿し」、大きな枝を移植したいなら「取り木」といった使い分けをして、フィカス アルテシマを増やしてみてください。

※樹液に注意
フィカス アルテシマの枝や葉の切り口から樹液が出てくるため、肌や服についた場合は、速やかに洗い流すことが大切です。
樹液が付着するとアレルギーがなくてもかぶれを起こす可能性があり、時間が経つと服についた樹液は落ちにくくなります。
フィカス アルテシマを増やす時期はいつがいい?
フィカス アルテシマを増やす時期に適しているのは、新芽が成長しやすい4~10月の成長期です。
平均気温20~25℃を目安にするとよいでしょう。
この時期に剪定した枝を使用して挿し木や水挿し、取り木を行うがおすすめです。
挿し木・水差し、取り木に準備するもの
挿し木・水挿し、取り木をする際は、以下のものを準備しましょう。
- 剪定ハサミ、カッターナイフ
- 水を入れる容器
- 植え替え先用の鉢、鉢底石
- 観葉植物用の土
- 水苔(取り木の場合)
フィカス アルテシマ挿し木のやり方
- 切り取った挿し穂を水に挿す
- 挿し穂を土に植え付ける
- 風通しがよい涼しい日陰で管理する
① 切り取った挿し穂を水に挿す

挿し穂は成長点から10〜15cmほどの長さで切り取り、葉は1〜2枚だけ残してほかはすべて切り落としてください。
残した葉が大きい場合は小さくカットしておきましょう。
容器に水を入れ、挿し穂を半日ほど水に挿して吸収させます。
② 挿し穂を土に植え付ける

鉢に鉢底石と土を入れ、5~10cmの深さに挿し穂を植え付けます。
土は市販の観葉植物用がおすすめです。
③ 風通しがよい涼しい日陰で管理する
植え付け後は風通しのよい涼しい日陰に置き、土が完全に乾燥しないように水やりしてください。
早ければ2〜3週間ほどで発根します。
フィカス アルテシマ水挿しのやり方

- 水に挿したまま発根するまで育てる
- 発根後、挿し穂を土に植え付ける
- 半日陰・直射日光が当たらない場所で管理する
① 水に挿したまま発根するまで育てる
水挿し用の枝をカットし、切り口を洗い流してください。
白い樹液が固まってしまうと、水を吸い上げなくなってしまいます。
水を入れた容器に枝を挿し、カーテン越しの明るい半日陰に置き、水はこまめに交換してください。
② 発根後、挿し穂を土に植え付ける
白い根が出てきたら、観葉植物用の土に挿し穂を植え付けます。
鉢に鉢底石、土を入れ、5~10cmの深さに挿し穂を受け付けます。
③ 半日陰・直射日光が当たらない場所で管理する
植え付け後は、直射日光が当たらない半日陰において、発芽するまでは土が乾く前に水やりをしましょう。
発芽後は土が乾いてから水やりして育ててください。
フィカス アルテシマ取り木のやり方
- 幹に切り込みを入れ樹皮を剥がす
- 剥がした部分に水苔とラップを巻き付ける
- 水苔が乾燥しないように管理する
- 根したら別の鉢に植える
① 幹に切り込みを入れ樹皮を剥がす
幹に深さ1~2mm、幹の直径の2倍ほどの長さで帯状に切り込みを入れ、樹皮を剥がします。
② 剥がした部分に水苔とラップを巻き付ける
樹皮を剥がした部分にたっぷり水を含ませた水苔を巻き、ラップやビニール、アルミホイルなどを乾燥しないように上から巻きつけてください。
固定するために、紐やテープで括り付けるとよいでしょう。
③ 水苔が乾燥しないように管理する
取り木の部分は常に湿っている状態をキープするため、水苔に水を与えて乾燥しないように注意してください。
④ 発根したら別の鉢に植える
1か月ほどで発根するため、発根した場所の少し下を切り取り、別の鉢へ植え付けます。
バランスが取りにくい場合、支柱を立てて安定させましょう。
植え付け後1週間くらいは日陰で管理し、そのあとは少しずつ日光へ慣らしていきます。
フィカス アルテシマを増やすための成功ポイント
フィカス アルテシマを増やす場合、コツを押さえるだけで成功率が大きく変わります。
失敗を防ぐためのポイントをまとめましたので、作業前にぜひ参考にしてみてください。
- 成長期の4〜10月の成長期
- 平均気温20~25℃を目安にする
- 元気な枝を選び、挿し穂にする
- 切り口の白い樹液を洗い流す
- 挿し穂を十分に吸水させる
- 植え付け後は直射日光を避けて管理する
- 発根までは土が乾燥する前に水やりする
挿し木や取り木をうまく行うためには、まず元となるフィカス アルテシマの株が健やかであることが大切です。
これから増やしてみたい方は、扱いやすい苗をチェックしてみてください。
観葉植物 フィカス アルテシマ曲がり
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