初心者向け家庭菜園おすすめ野菜15選
公開日 2025年08月14日
更新日 2025年08月14日
「未経験でも家庭菜園できる?」
「広い庭や畑がないとできない?」
健康志向などから家庭菜園への関心が高まっていますが、難しそうという印象から踏み出せずにいる方も少なくありません。
プランターを使えば、マンション住まいで庭が無くても簡単に家庭菜園を始められます。
本記事では、家庭菜園を始めるメリットや、初心者でも育てやすいおすすめの野菜を分かりやすく紹介します。
この記事を読んで、ご自身の手で育てた野菜の収穫を楽しんでみてください。
監修者情報

覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

INDEX
目次
家庭菜園初心者が知っておくべき基本知識

家庭菜園とは何か?
家庭菜園とは、自宅の庭やベランダ、プランターなどを使って野菜や果物、ハーブなどを栽培することです。
新鮮で安全な作物を自分で育てられるため、野菜高騰や健康志向の高まりとともに人気が広がっています。
フランス発祥の「ポタジェ」は、花と野菜を組み合わせて美しく整えられた家庭菜園のスタイルを指し、観賞用としても楽しめるでしょう。
家庭菜園には、自然とのふれあいや食育にも役立つなど、多くの魅力があります。
家庭菜園を始めるメリット
家庭菜園には、健康面や精神面、さらには経済面でも多くの恩恵があります。
身近な場所で野菜を育てるだけで、日常にさまざまな良い変化が生まれるでしょう。
家庭菜園を始めるメリットは以下の通り。
- 「食」への理解が深まる
- ストレスが解消できる
- 運動の機会になる
- 健康的な生活ができる
- 社会とつながる
- 家計にやさしい
- 収穫の喜びを実感できる
それぞれ順番に解説します。
① 「食」への理解が深まる
家庭菜園を通じて野菜を育てることで、単に作業の楽しさだけでなく、野菜の栄養価や旬の特徴、調理方法にまで関心が広がります。
自ら育てた野菜を収穫し、調理する過程で「食べること」の意味が実感できるはずです。
普段の食事にも、より感謝の気持ちを持って向き合えるようになるでしょう。
② ストレスが解消できる
家庭菜園では、土に触れることで心が落ち着き、自然とのふれあいがストレスの緩和につながります。
植物の世話に集中する時間が、気持ちを切り替えるきっかけとなはずです。
成長の小さな変化に気づき、日々の中で積み重ねる喜びが、心にゆとりをもたらします。
③ 運動の機会になる
水やりや草取り、肥料の散布など、家庭菜園には日常的に体を動かす場面が多くあります。
重い土や道具を運ぶなどの動作も加わり、ちょっとした運動習慣として定着しやすいです。
意識せずとも継続できる点が、健康維持にも良い影響を与えてくれます。
④ 健康的な生活ができる
日光を浴びながら野菜を育てる習慣は、生活リズムを整える効果があります。
早起きして水やりをするなど、自然に時間を意識した暮らしに変わっていくのです。
季節の移ろいを肌で感じながら過ごすことで、心身ともに健やかな生活が築かれていきます。
⑤ 社会とつながる
家庭菜園は人との会話のきっかけを作ってくれます。
野菜の育て方を教え合ったり、収穫物を分け合ったりする中で、自然と人間関係が生まれていくでしょう。
市民農園などを通じて地域と関わる場も増え、孤立を感じにくい環境を作る手助けにもなります。
⑥ 家計にやさしい
家庭菜園は、少ない費用で長く楽しめる経済的な趣味です。
葉物野菜やミニトマトなど、日々の食卓に役立つ食材を育てれば、自然と食費の節約にもつながります。
必要な分だけ収穫できるため、食材ロスも防ぎやすいのが魅力です。
⑦ 収穫の喜びを実感できる
自分の手で育てた野菜を収穫する瞬間は、何よりのご褒美です。
苦労して育てた作物が実った時の喜びは、家庭菜園ならではの達成感といえます。
種類を変えて育てていけば、新しい発見や工夫も生まれ、奥深い楽しみ方が広がるはずです。
手間かからず元が取れる野菜
手間かからず元が取れる野菜について、育てやすさや収穫までのスピード、活用の幅広さを基準に紹介します。
日常の料理にも使いやすく、家庭菜園初心者でも始めやすいものばかりです。
手間かからず元が取れる野菜は以下の3つ。
それぞれ順番に解説します。
① ミニトマト

作物名 | ミニトマト |
育てやすさ | 初心者向け |
収穫までの期間 | 約2か月(長期間収穫可能) |
主な栽培方法 | プランター・鉢・畑・庭 |
活用例 | サラダ・弁当・料理の彩り |
ミニトマトは家庭菜園の定番で、1株から多くの実を長く収穫できます。
苗を購入し、日当たりと水はけの良い場所で育てるのがコツです。
深めの鉢やプランターでも育てやすく、相応のボリューム感があるので、収穫の喜びを感じやすい野菜の一つ。
数ある植物の中でも育成の手間が少なく、超初心者にも人気があります。
② リーフレタス

作物名 | リーフレタス |
育てやすさ | 初心者向け |
収穫までの期間 | 約2か月 |
主な栽培方法 | プランター・水耕栽培・畑・庭 |
活用例 | サンドイッチ・サラダ・料理の彩り |
リーフレタスは丸くならない非結球レタスで、育て方も簡単です。
水が不足すると葉がしおれるため、タイミングが目に見えて分かりやすいのが特長。
水耕栽培やプランターでも手軽に育てられ、初心者にも向いています。
食卓でも活用しやすい万能野菜のため、彩りを添えることができるでしょう。
③ ハーブ類

作物名 | ハーブ類 |
育てやすさ | 初心者向け(育てやすい種類) |
収穫までの期間 | 約1か月 |
主な栽培方法 | プランター・鉢・庭 |
活用例 | 香味料・薬・防虫・鑑賞 |
ミントやバジルなどのハーブは、省スペースでも育てやすいのが魅力です。
道具をそろえずに始められる栽培キットもあり、初心者でも安心して育てられます。
香りや味を楽しむだけでなく、薬用や観賞用としても人気があり、香りも楽しめるため人気です。
必要な道具と準備

家庭菜園を始めるにあたって、まず揃えておきたいのが基本の道具です。
ここでは初心者に必要なアイテムを5つ厳選して紹介します。
- ジョウロ
- ホース・リール
- スコップ(シャベル)
- 土
- 鉢・プランター
上記に加えて、目的や用途に応じた道具を少しづつ揃えると良いです。
それでは順番に解説します。
ジョウロ
水やりに欠かせないジョウロは、栽培する場所や作物の種類に合わせて使いやすい大きさ・形状を選ぶことが大切です。
小さいジョウロは扱いやすい反面、何度も水を汲みに往復する必要があり、一度にたくさんの水を運べる大きいジョウロは重くなります。
ハス口付きタイプは、先端に小さな穴が複数空いており、用途に応じて水の出方を変えられるので便利です。
ホース・リール
ホース・リールは広範囲の水やりを効率よく行える便利な道具です。
特に庭や広めのベランダでの使用に適しており、ジョウロの持ち運びが大変な場面で活躍します。
ホースを取り付ける蛇口の大きさや形状を確認し、柔軟性が高く片付ける際に絡みにくいホースを選ぶのがポイントです。
スコップ(シャベル)
苗の植え付けや土寄せ、施肥などに使用するスコップは、錆びにくいステンレス製がおすすめです。
固い地面を掘るのに便利な剣先タイプや大量の土をすくえる角型、水を含んだ土を効率よく扱える穴あきタイプなど、用途に合わせて選んでください。
一般的に全長30センチぐらいの足をかける部分がないものをスコップ、大型で足をかけるタイプをシャベルと呼びますが、地域によっては逆の場合もあります。
土
野菜の育ちを左右するのが土の質です。
通気性、水はけ、水持ちのバランスが整った土が理想とされます。
野菜の種類によって最適な土の状態が異なるので、腐葉土や肥料を混ぜて植える野菜に合う土になるように調整してください。
気軽に家庭菜園を始めたい場合は、育てる野菜に合う栄養素が配合された市販の培養土を使ったプランター栽培がおすすめです。
鉢・プランター
野菜の家となる鉢やプランターがあれば、家庭菜園を始めたいと思い立った時、すぐにベランダや室内で育て始めることができます。
植物によって根の張り方が異なるので、育てる野菜に合う大きさや深さの鉢・プランターを選ぶのが上手に育てるためのポイントです。
排水穴が側面にあるプランターは、旅行中に排水穴を塞いで土の乾燥を防いだり、底面から害虫が侵入しにくいので便利です。
家庭菜園で初心者におすすめの野菜12選

初めて家庭菜園を始める方には、育てやすく収穫の喜びを感じやすい野菜を選ぶことが大切です。
それぞれの野菜について、種まきや収穫の時期、水やりの頻度、育て方のポイントをまとめたので栽培の参考にしてみてください。
春夏秋冬の季節ごとに適した野菜を12種類厳選しました。
- 春に植えるホウレンソウ
- 春に植えるじゃがいも
- 春に植えるサニーレタス
- 夏に植えるトマト
- 夏に植えるコマツナ
- 夏に植えるルッコラ
- 秋に植える大根
- 秋に植えるレタス
- 秋に植えるブロッコリー
- 冬に植えるタマネギ
- 冬に植えるそら豆
- 冬に植えるニンジン
それぞれ順番に見ていきましょう。
① 春に植えるホウレンソウ

種まき時期 | 3~5月 |
収穫時期 | 4~7月 |
水やりの頻度 | 3~4月は2日に1回。5~7月は毎日。 |
成育環境 | 冷涼な気候を好むため、9~12月の秋まきで栽培 |
ホウレンソウは、種まきから収穫までの期間が短く、あまり日当たりの良くない場所でも育てることができます。
ホウレンソウは寒さに強い反面暑さには弱いので、トウ立ちしにくい品種を選んで気温が高くなる前に収穫するのがコツです。
鉢やプランターで栽培するなら、鉢は10号以上、プランターは幅50cm・深さ20cm程度のものがよいでしょう。
② 春に植えるじゃがいも

種まき時期 | 3~4月 |
収穫時期 | 5~6月 |
水やりの頻度 | 3~4月は2日に1回。5~6月は毎日。 |
成育環境 | ナス科の野菜との連作を避け、イモが地表に出ないよう土寄せを行う |
じゃがいもは栽培にかかる手間が少なく、畑や庭がなくてもプランターや麻袋を使って気軽に育てることができます。
じゃがいもは、アブラムシによるウィルス病をもっている可能性が高いので、種芋用として販売されている検定済みの種芋を植えるのがおすすめです。
種芋は、植え付けの2~3週間前から15度前後の場所で弱い光に当てて芽出しをしておくことでスムーズに生長します。
③ 春に植えるサニーレタス

種まき時期 | 3~4月 |
収穫時期 | 4~6月 |
水やりの頻度 | 幼苗までは毎日。その後は2日に1回。 |
成育環境 | 葉の全体で光合成を行うため日当たりのよい場所で育てる |
寒さや暑さに強いサニーレタスは、種まきから約1か月ほどで収穫でき病害虫の被害に遭いにくい特徴があります。
サニーレタスは、元肥・追肥を施しながらベランダやプランターでも育てやすい野菜です。
種をまいて育てることもできますが、苗を購入して植え付ければ途中で植えかえの手間がなく約1か月で簡単に収穫することができます。
④ 夏に植えるトマト

種まき時期 | 6~7月 |
収穫時期 | 8~9月 |
水やりの頻度 | 水やりは控えめに。2~5日に1回。 |
成育環境 | 日当たり・水はけ・通気性の良い場所で施肥をして育てる |
トマトは、日当たりが良く乾燥した場所を好むため、高温で日照りが強く夏にも初心者が育てやすい野菜です。
夏野菜の代表ともいえるトマトには様々な種類がありますが、初心者には病害虫に強い品種がおすすめです。
初心者は苗から植え、中心の幹がたっぷり栄養を吸収しやすいよう1週間に1度はハサミを使わず手でわき芽かきをするとよいでしょう。
⑤ 夏に植えるコマツナ

種まき時期 | 6~8月 |
収穫時期 | 7~9月 |
水やりの頻度 | 発芽までは毎日。その後は土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | 日当たりの良い場所・20~25度・pH5.5~6.5度を目安に育てる |
コマツナは栽培期間が短く種まきから約1か月後に収穫でき、真夏以外のほぼ1年中栽培が楽しめる野菜です。
プランターに苗を植えて育てることもできますが、地植えの場合は畑の水はけを良くするために土をよく耕してください。
日光を浴びて元気なコマツナに育つよう、双葉が開いた頃と本葉が3枚になった頃に間引きをするのがコツです。
⑥ 夏に植えるルッコラ

種まき時期 | 7~9月 |
収穫時期 | 8~10月 |
水やりの頻度 | 土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | プランターや水耕栽培なら日当たりの良い場所で1年中栽培できる |
ルッコラの主な手入れは、土の表面が乾いてからの水やりと月に1~2回の追肥で、種まきから40日前後で収穫できます。
ビタミンやミネラルを豊富に含むルッコラは、明るい日陰、または寒冷紗などで夏の直射日光を遮って育てましょう。
発芽率は90%と高く、病気の心配も少ないので初心者にも育てやすい野菜です。
⑦ 秋に植える大根

種まき時期 | 8~9月 |
収穫時期 | 10~12月 |
水やりの頻度 | 発芽までは毎日。その後は土が乾いてから。 |
成育環境 | 植えかえをせず、15~20度・pH5~6.5度を目安に育てる |
大根は、植えかえや追肥の手間がかからず、気候が穏やかで害虫の発生が少なくなる秋植えで比較的簡単に育てることができる野菜です。
土を耕して大根の成長の障害物になる小石を取り除いてから種をまき、時々間引き・土寄せをするとよいでしょう。
家庭菜園で大根を育てると、あまり店頭に並ぶことのない新鮮な間引き菜や大根葉を食べる楽しみが味わえます。
⑧ 秋に植えるレタス

種まき時期 | 8~9月 |
収穫時期 | 10~11月 |
水やりの頻度 | 暑さが残る時期は毎日朝夕2回。その後は1~2日に1回。 |
成育環境 | レタスにつきやすいナメクジ等の害虫は防虫ネットで予防が可能 |
レタスの栽培は、小さな種から自分で育てる楽しみと、成長が早いため約2か月で収穫できるという特徴があります。
高温多湿を嫌うレタスは乾燥し過ぎると葉が傷んでしまうので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
玉レタスは、結球して頂部が固くなったら本体を軽く手で押し上げ、朝のうちに包丁などで切断して収穫するとよいでしょう。
⑨ 秋に植えるブロッコリー

種まき時期 | 8~9月 |
収穫時期 | 10~2月 |
水やりの頻度 | 土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | 過湿に弱いため水はけの良い場所に植え、防虫ネットを掛ける |
ブロッコリーは、手順に沿って基本的な手入れを行うことで比較的簡単に豊かな収穫を楽しめる野菜です。
20㎝ほど株間をとってブロッコリーを植えることで、花蕾の収穫後も脇芽の側花蕾(そくからい)を収穫できます。
頂花蕾を収穫したタイミングで追肥を施すことで、長い期間収穫を楽しめるのが特徴です。
⑩ 冬に植えるタマネギ

種まき時期 | 11~12月 |
収穫時期 | 5~6月 |
水やりの頻度 | 発芽前は毎日。その後は土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | 気温15~20度で日当たりが良く、弱酸性~中性の土壌で育てる |
タマネギは、育苗管理の手間を省いて苗から購入したり、追肥不要の肥料を利用したりすると簡単に育てることができておすすめです。
冬に根付いてじっくり成長するタマネギは、日当たり・水はけの良い場所に浅めに苗を植え、植え付け直後にしっかり水を与えるのがポイント。
2~3月に追肥することでタマネギの成長が促され、収穫時の大きさや品質が向上します。
⑪ 冬に植えるそら豆

種まき時期 | 10~11月 |
収穫時期 | 5~6月 |
水やりの頻度 | 土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | 水はけの良い場所に植え、不織布や敷きワラ等で防寒対策を施す |
そら豆は栽培が難しそうにみえますが、水やり・芽かき・追肥等の基本的な栽培管理を行うことで狭いスペースでも大きな豆の収穫を楽しめます。
連作による障害が出やすいため、過去5年間にマメ科の植物を栽培していない土に苦土石灰を混ぜて土づくりをしましょう。
そら豆の苗はポットに種をまいて育てますが、初心者はホームセンターの園芸コーナー等でポット苗を購入して植え付けるのがおすすめです。
⑫ 冬に植えるニンジン

種まき時期 | 12~2月 |
収穫時期 | 5~6月 |
水やりの頻度 | 発芽までは毎日。その後は土の表面が乾いてから。 |
成育環境 | 日当たりと水はけが良く、20度前後・pH6.0~6.5を目安に育てる |
栄養価の高いニンジンは、ピッコロ・平成三寸・イエロースティックNEOなどの品種を選べば、プランター栽培で簡単に育てることができます。
もともと水辺に生育していたニンジンは適度に湿った土を好むため、種まきから発芽までは土を乾燥させないようにするのがポイントです。
日当たりや風通しを良くするために間引きを行い、収穫の際は株元をしっかり持って上方に真っすぐ引き抜きます。
室内やベランダで育てやすい野菜3選

室内やベランダでも、工夫次第で手軽に家庭菜園を始めることができます。
初めて家庭農園を始めるなら、ベランダや室内で育てやすい野菜を選ぶのがおすすめです。
プランター栽培や水耕栽培のセットを購入すれば、土づくりや植え替えをしなくても室内やベランダで簡単に家庭菜園を手軽に始められて便利です。
今回は、初心者でも育てやすく、料理にも役立つ野菜を3つご紹介します。
- ミニトマト
- バジル
- パセリ
それぞれ順番に解説します。
① ミニトマト

育てやすさ | 初心者向け |
収穫までの期間 | 約3か月 |
主な栽培方法 | プランター・鉢・庭 |
活用例 | サラダ・弁当・料理の彩り |
食卓を彩るミニトマトは、プランターで簡単にたくさんの実を収穫できるため、初心者に人気があります。
ミニトマトには大きさ・糖度・耐病性などが異なる多様な品種がありますが、4~5月に苗の植え付けを行い7~9月に収穫するのが一般的です。
水やりやわき芽かきなどの基本的な手入れをするだけで、初心者も失敗せずにミニトマトの収穫も楽しめます。
② バジル

育てやすさ | 初心者向け |
収穫までの期間 | 約1か月 |
主な栽培方法 | ペットボトル・プランター |
活用例 | サラダ・料理の香り付け |
水耕栽培で育てるバジルは、土を運んだり害虫・細菌を気にしたりせず室内で簡単に家庭菜園を楽しむことができます。
水中の酸素を吸収しやすいよう、日当たりの良い場所で毎日水を入れ替えるのが根腐れを防ぐポイントです。
少し大きめのガラス瓶やカフェ風の容器で育てれば、バジルのグリーンがインテリアとして鑑賞用にも役立ちます。
③ パセリ

育てやすさ | 初心者向け |
収穫までの期間 | 約3か月 |
主な栽培方法 | プランター・鉢・ペットボトル |
活用例 | 弁当・料理の彩り・香り付け |
ビタミンやミネラルが豊富なパセリは、プランターや水耕栽培で簡単に育てることができるので、キッチン等に置いて鮮やかな緑を長く楽しめます。
パセリは日当たりの良い所で育てるのが基本ですが、頻繁に水やりをする必要はなく、土が乾いてきたら水をあげましょう。
また、同じプランターに他の植物と一緒に寄せ植えをせず、パセリだけを2~3株植えるのがポイントです。
家庭菜園初心者に関するよくある質問

家庭菜園は、育てる場所の天候・気温・湿度や手入れの仕方、道具などによって作物の成長に違いが出るため、なかなかお手本通りにはいかないものです。
家庭菜園を始めるにあたり、植物や栽培の基礎知識がなければ何からどう始めればよいのか迷うことも多いと思います。
ここでは、家庭菜園初心者によくある質問について解説していますので参考にしてみてください。
家庭菜園を始めるのに最適な時期は?
家庭菜園は、気温が温暖な春に始めて夏から秋にかけて収穫するのが一般的といわれていますが、春を待つ間に機を逃してしまうのもよくあることです。
春・夏・秋・冬どの季節にも育てやすい野菜があるので、「始めたい」と思った時が家庭菜園を始めるのに最適な時期といえます。
初心者でも簡単に育てられる野菜は?
初心者でも育てやすいのは、手間がかからない・暑さ寒さに強い・病気になりにくい・害虫に強い野菜です。
土づくり・水やり・施肥など各作業の中で自分がどんなことに苦手意識をもっているのか、最も手間を省きたい作業は何かを考え、それが簡単に実行できる野菜を選ぶのがコツです。
最初から栽培が難しいといわれる野菜に挑戦するのではなく、「楽しそう」「やってみたい」と思う野菜から育ててみるとよいでしょう。
プランターと地植えはどちらが初心者向き?
プランターは、ベランダや室内で栽培できるので初心者には特におすすめです。
一方、地植えは土を運んだり耕したり大変そうな印象がありますが、豊富な土から水分を吸収できるため水やりの手間がかからず失敗しにくいという利点もあります。
プランターと地植えそれぞれの特徴を理解し、自分に合った場所で始めましょう。
家庭菜園で有機栽培はできる?
化学肥料や農薬を使わずに育てる有機栽培は、家庭菜園でも楽しめます。
有機栽培は作物の品質や収穫量が安定しづらく、大規模な農業として普及しにくい課題がありますが、手づくりの家庭菜園では健康と環境にやさしい自然な栽培方法です。
家庭用コンポストによる良質な有機肥料を活用して、レタスやきゅうり、ピーマンなどの育てやすい野菜を育ててみるのもよいでしょう。
家庭菜園を続けるコツは?
家庭菜園を続けるコツは、栽培が負担にならない範囲で自分に合うやり方を見つけながら楽しんで育てることです。
家庭菜園が続かない人にありがちな例としては、道具にこだわり過ぎる・完璧を追求する・いきなり難しい方法に挑戦する・一つのハウツーだけに頼るなどです。
家庭菜園は、栽培の手間より収穫の喜びや達成感が上回れば続けやすくなるので、野菜の成長だけでなく自分の心身の状態もみながらマイペースで続けてみましょう。
家庭菜園を始めて新鮮な野菜を育てよう!
本記事では、初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜や、ベランダ・プランターで栽培できる野菜などを紹介しました。
家庭菜園は、始めたいと思った時が「旬」なので、やってみようかなと思ったらその気持ちが冷めないうちに、地域の気候や土壌に合う野菜を選んで育てるのがおすすめです。
種まき・植え付け・水やり・施肥・収穫など育て方の詳細については、インターネットや書籍などから必要な情報を入手できます。
栽培に関する様々な情報に一通り目を通したら、自分に合うやり方で無理をせず作物の成長に付き合いながら栽培するのが長く続けるポイントです。
家庭菜園で育てた新鮮な野菜をたっぷり食べて、健康で豊かな毎日を過ごしてみてください。