アマゾンオリーブの育て方
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
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目次
アマゾンオリーブの基本情報
植物名 | アマゾンオリーブ |
学名 | Syzygium cumini |
和名 | ムラサキフトモモ |
英名 | Java plum |
別名 | ジャンボラン |
原産地 | 東南アジア |
科名 | フトモモ科 |
属名 | シジギウム属 |
開花時期 | 春ごろ |
アマゾンオリーブはタイやフィリピンなどの東南アジア原産で、うねるように伸びる白い幹と黄緑色の葉っぱが美しい観葉植物です。
熱帯に自生する植物であることと、オリーブに似た葉っぱや実をつけることから「アマゾンオリーブ」という名前がつきました。
花の後につける実や種には血糖値を下げたり胃腸の働きを整えたりする成分があり、原産地では薬用や食用として流通しています。
葉っぱが落ちにくい特長があり耐陰性に優れていることから、室内でも育てやすい観葉植物として贈り物にもピッタリです。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
アマゾンオリーブはフトモモ科の熱帯性常緑中高木に分類される観葉植物で、フトモモ科にはユーカリをはじめ約3,000種類もの仲間がいます。
モクセイ科のオリーブとは無関係ですが、葉っぱや実の形がオリーブに似ていることからアマゾンオリーブと名づけられました。
アマゾンオリーブはどんな花が咲く?
アマゾンオリーブは、たんぽぽの綿毛に似た白い花を咲かせます。
4つから5つの花弁をもつたくさんの小花が、枝の先で放射状に広がるように咲くのが特徴です。
アマゾンオリーブの葉っぱの特徴
アマゾンオリーブの葉っぱは、黄緑色で細長い形をしています。
水不足になると葉っぱが変色したり落ちたりするので、こまめに葉水をしてあげると良いでしょう。
アマゾンオリーブの花言葉
アマゾンオリーブの花言葉は「幸福」「うれしい便り」「深い関係」です。
アマゾンオリーブの育て方
アマゾンオリーブは水が大好きな植物なので、水やりの必要な頻度を把握して適切に行いましょう。
また、肥料のあげ方や病害虫対策についても知っておくことが大切です。
ここでは、アマゾンオリーブの育て方を詳しく解説します。
水やりの頻度
アマゾンオリーブは根っこが水をよく吸収する植物なので、水切れしないように徹底して管理しましょう。
基本的には、土が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりの水を与えます。
季節ごとに適した水やりの頻度は、以下を参考にしてください。
時期 | 水やりの頻度 |
春・秋(生育期) | 土の表面が乾いたらすぐ |
夏(生育期) | 土の表面が乾き始めたら |
冬(休眠期) | 土の表面が乾いてから2~3日後 |
肥料のあげ方
アマゾンオリーブを健康に育てたいなら、肥料が効果的です。
春から秋の生育期に以下の方法で与え、冬の休眠期には与えないよう注意してください。
肥料の種類 | あげ方 |
固形肥料 | 2ヶ月に一回 |
液体肥料(水に薄めて) | 2週間に一回(水やりの代わりに) |
植え替え時に土に肥料を混ぜている場合は、基本的に追加で与える必要はありませんが、植物の状態を見て調整しましょう。
病害虫・害虫対策
アマゾンオリーブを病害虫から守るためには、病害虫の特徴と対策方法を知っておくことが大切です。
主な病害虫について解説するので、参考にしてください。
病害虫 | 特徴 | 対策 |
ハダニ | クモの巣のような糸がつく、斑点や傷がつく、葉っぱの色が薄くなる | 傷んだ葉っぱを切り取る、殺虫剤を散布する |
コバエ | 周囲に虫が飛ぶ | 殺虫剤を散布する、無機質な土に替える |
アブラムシ | 葉っぱが縮れる、ベタベタする | 縮れた葉っぱを切り取る、殺虫剤を散布する、茂り過ぎたら剪定する |
カイガラムシ | 貝殻のような虫がつく、黒いカビが発生する、ベタベタする | やわらかい布やブラシで虫を取り除く、殺虫剤を散布する、茂り過ぎたら剪定する |
種まきと植え方
アマゾンオリーブは、一年を通していつでも種をまくことが可能です。
水はけの良い観葉植物用の土に種を植え、常に湿った状態を保てるように水やりを徹底してください。
発芽してある程度成長したら、新しい鉢に定植すると良いでしょう。
アマゾンオリーブの栽培環境
アマゾンオリーブは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所に置いてください。
暑さに強く寒さに弱い性質があるので、最低でも10℃以上をキープした環境で育てましょう。
ここでは、アマゾンオリーブの適した栽培環境について、詳しく解説します。
置き場所と日当たり
アマゾンオリーブは耐陰性に優れていますが、基本的には日当たりと風通しの良い場所を好む植物です。
直射日光やエアコンの風が当たらない明るい場所に置いて育てましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
アマゾンオリーブは寒さに弱い植物なので、最低でも10℃以上を保って栽培してください。
10℃を下回る寒さに当たりすぎると、葉っぱが変色し枯れてしまいます。
室内で栽培する場合でも、冬は窓から離れた暖かい場所に置きましょう。
用土
アマゾンオリーブに適しているのは、水はけの良い観葉植物用の土です。
赤玉土やゼオライトなどを土に混ぜ込むことで、さらに水はけが良くなり、根腐れを防止できます。
アマゾンオリーブを種から育てると大変?
アマゾンオリーブは時期を選ばずいつでも種をまくことができ、高い発芽率を誇るので、種から育てるのが比較的簡単な植物です。
しかし、日本では種の流通量が少なく、種から発芽させて育てるのは一般的ではありません。
アマゾンオリーブの開花時期
アマゾンオリーブは、3月から4月ごろが開花時期です。
開花時期であっても日光や水が不足すると花が咲かないことがあるので、日当たりの良い場所に置き、水切れしないように注意しましょう。
開花時期は3月~4月
アマゾンオリーブは、3月から4月ごろに開花します。
タンポポの綿毛のような白い花で、心地よい香りを放つのが特徴です。
アマゾンオリーブの花が咲かない原因は?
アマゾンオリーブの花が咲かない原因には、主に以下の2つが考えられます。
- 日光不足
- 水不足
アマゾンオリーブは日光と水が大好きな植物なので、日当たりの良い場所に置き、水やりを徹底して行ってください。
また、花の香りを楽しみたいのであれば、生育期にしっかりと肥料を与えましょう。
アマゾンオリーブの増やし方
アマゾンオリーブは「挿し木」という方法で増やすことが可能です。
挿し木は、5月から8月の生育期に行うのが良いでしょう。
剪定の時期はいつがいい?
アマゾンオリーブの剪定に適した時期は、5月から9月ごろまでです。
ただし、暑すぎる環境で行うと回復に時間がかかってしまうので、猛暑日は避けてください。
アマゾンオリーブの見た目の美しさや健康を維持させるためには、以下の剪定のコツを押さえておくことが大切です。
- 枝が伸びてきたらこまめに剪定する(枝が柔らかく葉っぱの重みで下がってきてしまうため)
- 深い位置で剪定する(剪定した箇所から根本までの葉っぱが落ちてしまうため)
- 葉っぱを1~2枚ほど残して剪定する(葉っぱがない枝は枯れてしまうため)
- 下方向に伸びる枝(逆枝)は根本から剪定する(逆枝は下を向いたまま成長してしまうため)
- すべての枝を一気に剪定しない(ボリュームが減ってしまうため)
挿し木のやり方
アマゾンオリーブを増やすには、挿し木が一般的でおすすめの方法といわれています。
まずは、以下のものを用意してください。
- 挿し木用の鉢
- 観葉植物用の土
- 鉢底石
- 発根促進剤
- 吸水用に水を入れた器
- 剪定ばさみ
続いて、挿し木のやり方を紹介します。
- 葉っぱを2~3枚残して枝をななめにカットする(15cmほどの長さになるように)
- 水が入った器に切り口を浸けて2~3時間ほど吸水させる
- 挿し木用の鉢に鉢底石を敷き詰め観葉植物用の土を入れて湿らせておく
- 切り口に発根促進剤を塗る
- 10cmほどの深さで優しく植えつける
挿し木が完了したら直射日光に当たらない明るい場所に置き、水切れがないように水やりしてください。
2ヶ月ほどで新芽が伸びてくるので、ある程度成長したら新しい鉢に定植しましょう。
植え替え時期はいつがいい?
アマゾンオリーブの植え替えは、5月から6月の暖かく暑すぎない時期に行ってください。
成長が早い植物なので、最低でも2年に1回のペースで植え替えましょう。
また、以下の状態も植え替えが必要なサインです。
- 根っこが鉢底から出ている
- 吸水しにくくなった
- 葉っぱが落ちやすくなった
鉢替えのやり方
アマゾンオリーブは成長が早い植物なので、最低でも2年に1回は鉢替えを行いましょう。
そうすることで、生育不良を予防し健康に育てられます。
まずは、以下のものを用意してください。
- 一回り大きな鉢
- 観葉植物用の土
- 鉢底石
- 根切りばさみ
続いて、鉢替えの手順を紹介します。
- 新しい鉢に鉢底石を敷き詰め少量の土を入れる
- 古い鉢から株を優しく抜き取る(隙間をつくりながら回転させるように)
- 株についた古い土を落とし傷んだ根っこをカットする
- 新しい鉢に株を置き固定させるように周りに土を足す
- 鉢底から流れ出るくらいたっぷりの水を与える
鉢替えは植物にとって大きなストレスになるので、鉢替えから1週間後くらいまでは明るい日陰に置いて動かさないようにしましょう。