モンステラの育て方|水やりのタイミング
公開日 2024年08月20日
更新日 2025年12月09日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
モンステラの育て方
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モンステラは耐暑性と耐陰性に優れた、丈夫で育てやすい植物で日光を好みますが、直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。
室内のレースのカーテン越しの日が当たるところに置くと元気に育ちます。
モンステラの水やりの頻度
| 季節 | 時間帯 | タイミング |
|---|---|---|
| 春・秋 | 午前中 | 土の表面が乾いたら |
| 夏 | 早朝または夕方 | 土の表面が乾いたら |
| 冬 | 昼近く | 土が乾いて2~3日後 |
モンステラの水やりのタイミングは季節によって異なりますが、必ず土が乾いているかを確認して水やりすることが大切です。
モンステラは多湿を好む性質がありますが、水はけが悪いと根腐れを起こす原因るので、受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。
モンステラの葉水の頻度

モンステラは多湿の環境を好むので、室内が乾燥していると感じたら、暖かい昼間に葉水をするようにしましょう。
冬の寒い時期や夜に葉水をすると、葉が傷んでしまうのでやめましょう
モンステラの置き場所と日当たり

モンステラは直射日光を避けた半日陰で育てるようにしましょう。
室内であれば、レースのカーテン越しの日差しが当たるところがおすすめです。
モンステラは屋外でも育てられる?
モンステラは春から秋の暖かい時期であれば、直射日光を避けることで屋外で育ることが出来ますが、冬には室内へ戻す必要があります。
雪が降らない地域であれば冬越し可能ですが、大株の個体でなければ難しいでしょう。
モンステラを屋外に地植えすることで、成長速度を速めることが出来ます。
更に1度冬越しをするとたくましい個体に成長するので、雪が降らない地域であればチャレンジしてみるのもありです。
適切な温度|モンステラはどれくらいの寒さまで耐えられる?
モンステラを育てる際の適温は、夏と冬ともに15~30℃です。
耐暑性がありますが、夏は35℃以上になると生長がとまってしまいます。
また、冬は10℃以下になるとダメージを受ける可能性があるため、冷え込む場合は室内で育てましょう。
根腐れしにくいモンステラの土の配合比率(用土)

- バークチップ(中粒):1
- あく抜きベラボン(中粒):1
- 日向土(中粒):1
- パーライト:1
- バーミュキュライト:1
- くん炭(中粒):1
- ゼオライト(中粒):1
モンステラを植えるときは、水はけの良い土を使うようにしましょう。
土選びや配合で迷ったら、ホームセンターで売っている「観葉植物用の土」を買うのもおすすめです。
モンステラに肥料は必要?

生育が旺盛なモンステラは、肥料がなくても元気に育ちます。
ただし、大きく育てたい場合は元肥や置き肥、液肥を使うと大きく育てやすくなるでしょう。
肥料をあげるタイミングは下記のとおりです。
- 植え替え時に元肥を入れる
- 春から夏の生育期は2ヶ月に1回置き肥する
- 葉の色が悪い場合、2週間に1回液体肥料を与える
- 冬は肥料を与えない
剪定の時期はいつがいい?
モンステラを剪定する時期は、生育期である5〜9月がおすすめです。
この時期は剪定してもどんどん成長していきますが、以下のポイントに注意して行いましょう。
- 暑すぎる時期を避ける
- 風通しが良くなるように適度に間引く
- 清潔でよく切れるハサミを使用する
- 手荒れやかぶれ防止にゴム手袋を着用する
植え替え時期はいつがいい?
- 1年に1回
- 5~9月(成長期)
モンステラは生育が早く、根詰まりを起こしやすい観葉植物のため、毎年植え替えをするのがおすすめです。
植え替えは株に負担がかかりますが、生育期に行うと回復が早く、元気に育つでしょう。
モンステラの基本情報
観葉植物 モンステラ
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| 植物名 | モンステラ |
| 学名 | Monstera deliciosa |
| 和名 | ホウライショウ |
| 英名 | Monstera、Swiss cheese plant、Cheese plant |
| 別名 | デンショウラン、ペッサム |
| 原産地 | 熱帯アメリカ |
| 科名 | サトイモ科 |
| 属名 | モンステラ属 |
| 開花時期 | 国内:5月前後(成熟した場合のみ開花する) |
モンステラは、切れ込みが入った特徴的な葉が美しい、人気の観葉植物です。
熱帯アメリカ原産でジャングルの木陰で育つことから耐陰性があり、生命力が強いことからインテリアグリーンとして親しまれています。
同じ品種でも葉の形や色の出方に個体差があり、その独自性がコレクターを惹きつける理由にもなっています。
基本的なポイントを押さえればあまり手間がかからないため、初心者にも育てやすい植物です。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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モンステラはどんな花が咲く?

モンステラは成熟するとサトイモ科の植物によく見られる、ミズバショウを大きくしたような花を咲かせます。
真ん中の黄色い棒は「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれ、熟すとマンゴーやパイナップルのような甘い香りになるのが特徴的です。
モンステラの葉っぱの形

モンステラの葉は、大きな切れ込みや穴があいた特徴的な形をしています。
モンステラは多数の植物が生い茂る熱帯ジャングルで育つため、切れ込みや穴によって下の葉にも光を届けたり、雨や風などで葉が破れたりしないよう進化しました。

まだ小さな株で葉が少ない場合は切れ込みや穴がなく、成長につれて葉が多くなると現れます。
葉は鮮やかで艶々した緑色が多いですが、品種によって黄色や白色の斑が楽しめるので、モンステラを選ぶ際には見比べるとよいでしょう。
モンステラの花言葉
モンステラの花言葉は「壮大な計画」「うれしい便り」「深い関係」です。
モンステラの仕立ての種類

モンステラを大きく育てたい場合、自重で倒れたり茎が折れたりするのを防ぐために支柱が必要です。
支柱無しで自立させる根上がり(幹立ち)という仕立て方もありますが、その場合も幹が太くなるまでは支柱で支えます。
モンステラの支柱を立てる際のポイントは、以下のとおりです。
- 安定するように支柱は鉢底まで深く挿す
- 茎の自然な伸び方を崩さないように支える
- 新しく出たばかりの葉は結束しない
- できれば茎の回復が速い生育期に行う
その後成長し、支えられなくなってきたら、位置を変えて結び直しましょう。
モンステラの支柱仕立て

モンステラを自然に近い姿で育てたい場合は、支柱仕立てが適しています。
支柱仕立ては、モンステラが本来根を横に伸ばして木などに活着して成長する姿を、支柱で再現する方法で、美しくエキゾチックな姿が楽しめます。
モンステラの支柱の種類
- 通常の支柱
- モスポール
- モスポール付きの鉢
- 根が絡みつきやすいヘゴ支柱
- ココナッツの繊維で作られた支柱
支柱を使えは、葉っぱを剪定する必要がほとんどなくなります。
モンステラ 根上がり(幹立ち)

根上がりは別名「根立ち」とも呼ばれ、モンステラの気根を目立たせたい場合に適した仕立て方です。
土に伸びた気根を支えに、支柱が無くでもモンステラ自身で自立する姿を目指します。
仕立てる際には、成長に従って横に広がる根を土へ誘導させ、モンステラを支えるように育てるのが基本です。
また、茎も横に広がらないよう適度な誘引して形を整えていきます。
気根を目立たせるために古い葉を落とし、幹の上部で葉が展開していくように管理しましょう。
モンステラの病害虫・害虫対策

モンステラは丈夫な植物ですが、日ごろから葉や茎の状態をチェックしておくことが早期発見につながります。
オルトランDXを土に混ぜておけば安心です。
モンステラにつく虫
モンステラに発生しやすい病害虫や害虫は以下のとおりです。
ハダニ
- 葉に白い斑点が出る
- 葉の裏に寄生して養分を吸う
ハダニは乾燥していると発生しやすく水に弱いため、発見したら葉の裏を中心に勢いよく水をかけたり、濡れたタオルで拭いたりしてください。
改善しない場合は、薬剤を噴霧するとよいでしょう。
アブラムシ
- 葉や茎に小さな虫が群がる
- 葉がベトベトする
- 葉が縮れたり、新芽が変形したりする
アブラムシを発見したらピンセットやブラシで取り除きます。
範囲が広い場合は、アブラムシ用の薬剤を散布しましょう。
葉が茂りすぎている場合は剪定し、風通しをよくすると発生を防ぐことができます。
カイガラムシ
- 白い貝殻のような虫が葉や茎につく
- 葉がベトベトする
- 葉や茎が黒くなる(すす病)
カイガラムシは柔らかい布やブラシで取り除くか、薬剤の散布が効果的です。
また、カイガラムシのフン害によってすす病が発症したら黒くなった葉を剪定し、袋に入れて処分してください。

