オリーブの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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オリーブの基本情報

植物名オリーブ
学名olive
和名オリーブ
英名Olive
別名オリバ、オレイフ
原産地アメリカ合衆国、イタリア、スペインなど
科名モクセイ科
属名オリーブ属
開花時期5~6月

オリーブはモクセイ科の常緑樹で、日本では香川県の小豆島で多く栽培されています。

寒さや病気に耐性があって育てやすく、シンボルツリーとしても人気です。

自家結実性があり高い確率で結実するため、1本の木で実をつけることができます。

日本で多く栽培されているのは、日光を好み屋外でも育てやすいオリーブ ルッカと呼ばれる品種です。

今回の記事では、オリーブ ルッカを例にしてオリーブの育て方を紹介します。

観葉植物 オリーブの木

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月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

種類・品種原産国特徴
ルッカアメリカ合衆国広く大きな形をしていて、ねじれがある葉っぱが特徴
日光を好み屋外でも育てやすく日本で最も多く栽培されている
オヒブランカスペイン直立型の樹形なので全体的にまとまりやすい
シンボルツリーや目隠しの生垣として利用される
シプレッシーノイタリアほかの品種よりも剪定が簡単で初心者にも育てやすい
枝が上向きに伸びる樹形で小スペース向き
アルベキーナスペイン小さな実を鈴なりにたくさんつけ高品質なオイルが採れる
自家結実性があり1本でも育ちやすい
レッチーノイタリア、トスカーナ地方気候の変化や病気に強いため初心者にも育てやすい
シルバーグリーンの小さな葉をたくさんつけフルーティーな香り
コロネイキギリシャほかの品種に比べ小型で小さな実をたくさんつける
小さな尖った葉が密集して樹勢のある枝が生える
ネバディロブランコスペイン枝葉を多くつけ全体的にボリュームがあり観賞用樹としてポピュラー
たくさんの花を咲かせるのが魅力
カルフォルニアクイーンアメリカ合衆国アメリカのカルフォルニア大学で品種改良されて産まれた品種
大きな実をたくさんつけるのが特徴
ミッションアメリカ真っ直ぐ伸びる直立の樹形でシルバーがかった葉と先のとがったハート型の実をつける
マンザニロスペインスペイン語で小さなリンゴという意味の名前通り大きく丸みのある果実が特徴
樹高は低く横に広がった樹形
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オリーブはどんな花が咲く?

オリーブは、初夏にキンモクセイに似た形の白い小花を咲かせます。

モクセイ科のオリーブは、小さな花が房状に咲くのが特徴で、白い花びらが4枚、中央に黄色い雄しべが2つと雌しべが1つという形状です。

開花期間は約1週間と短く、樹齢が若いうちは花をつけず、5年以上の樹齢になると花芽がつき始めます。

オリーブの葉っぱの形

オリーブの葉は品種により色や形にバリエーションがあります。

オリーブ ルッカの葉は、広く大きな形をしていてねじれがあるのが特徴です。

表は光沢がある緑色で、裏面は鱗状毛と呼ばれる毛に覆われているため銀色に見えます。

オリーブの実がつかない原因は?1本でも実は成るの?

オリーブに実がつかない場合、以下のような原因があげられます。

  • が乾燥して水切れしている
  • 剪定で新しい枝を切ってしまった
  • 肥料不足
  • 開花時期に雨が続いた
  • 成木していない(一般的に挿し木は5年以上、種からは15年以上必要)

オリーブの中でも、オリーブ ルッカは1本でも実が成る品種です。

オリーブは自家結実性がない種類が多く、異なる品種の花粉がないと実が成りませんが、オリーブ ルッカは自家結実性があるため、適切な育て方をすれば1本で実をつけることができます。

しかし、異なる品種で受粉させたほうが実の付きが良くなるため、なかなか実が成らない場合は他品種のオリーブも一緒に育てるといいでしょう。

オリーブの成長速度

オリーブ ルッカは成長が速く、1年で数十cmも伸びます。

特に地植えにすると、鉢植えの数倍成長が速くなるので、実をつけさせるよりも樹を大きく成長させたい場合は、庭に植えてシンボルツリーにしましょう。

成長速度は、土地の気候、土壌の質、日当たりなどの要素に影響されます。

オリーブの花言葉

オリーブの花言葉「平和」「知恵」「安らぎ」「勝利」です。

オリーブの育て方

オリーブは種からの発芽率が低いため、苗木から育てるのが一般的です。

種まきの方法と苗木の植え方を解説します。

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水やりの頻度

オリーブの水やりの頻度は、地植えと鉢植えにより変わります。

地植えの場合

植えつけ直後にたっぷりと水を与え、根が張った後はほとんど水やりは必要ありません。

鉢植えの場合

  • 春秋:3~7日に1回
  • 夏:2〜3日に1回
  • 冬:7〜10日に1回

上記は目安のため、2~3センチ土を掘って乾いていたらすぐに水やりをしましょう。

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肥料のあげ方

オリーブに肥料を与える最適な時期は、3月、6月、10月の年3回です。

肥料は植物の成長に合わせて与えることで効果を発揮します。

成長が始まり花芽が動き出す3月、日差しを浴びて活発になる6月、収穫後成長が止まる10月のタイミングで与えましょう。

病害虫・害虫対策

オリーブの葉には、虫よけ効果がある「オレウロペイン」が豊富に含まれています。

この成分があるためオリーブは害虫に強いとされていますが、いくつかの種類には効果がなく対策が必要です。

オリーブに多い病害虫と対策を紹介します。

オリーブアナアキゾウムシ

特徴:樹皮や幹内部の食害し、枝葉が枯れる。

対策:空いた穴に薬剤の散布・剪定をして風通しを良くする。根元の落ち葉や雑草を除去。

ハマキムシ

特徴:新芽や実の食害し、葉を丸められ巣にされる。

対策:変色した葉の剪定と薬剤の散布。

コガネムシ

特徴:葉の変色や萎れ。卵を産み付けられ、根が食害される。

対策:被害を発見したらすぐに新しい土へ植え替える。薬剤の散布。

種まきと植え方

種の準備と種まき

  1. 未完熟の実は発芽率が悪いので黒く熟した実を選ぶ
  2. 種の発芽を妨げるため果肉は全て洗って取り除く
  3. 乾いた場所に数日間置いて種をしっかり乾燥させる
  4. 中身を傷つけないように外殻をニッパーなどで割る
  5. 寒さに当て発芽を促すため冷蔵庫に数週間保存
  6. 発芽しやすいように植える前に水に約1日浸す
  7. 種をまく土は適度に湿らせておく
  8. 深植えはせず軽く土を被せる程度に浅めに植える

苗木の植え方

【地植えの場合】

  1. 水はけのいい日当たりのいい場所を選ぶ
  2. 植え付ける1週間前には土壌を弱アルカリ性にしておく
  3. 苗の2~3倍程度の大きめの穴を掘り植える

【鉢植えの場合】

  1. 少し大きめの鉢を選ぶ
  2. 水はけをよくするため鉢底石を敷き弱アルカリ性の土を入れる
  3. 苗の根をほぐして真っすぐに植える
  4. 風が強い地域の場合は支柱で支えると安定する

オリーブの栽培環境

オリーブの栽培で重要なのは、日光、湿度、土壌の環境です。

直射日光を好み、十分な光量が受けられないと葉の変色が起こるので、屋外での栽培が推奨されています。

それではオリーブの適切な栽培環境を解説していきます。

置き場所と日当たり

オリーブは直射日光下でも問題ないほど日当たりを好みます。

地植えの場合は、冬でも日の当たる南向きが望ましいでしょう。

家の外観を整え目隠し効果にもなるので、シンボルツリーとしても人気があります。

オリーブを室内で育てる場合は、廊下など薄暗い所は避け、日中最低でも6時間以上日が当たる場所に置きましょう。

室内では特に湿気に注意してください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

季節
適温14~16℃14~16℃

オリーブの適温は、夏冬ともに14~16℃が育成に理想的な温度です。

暑さに強く夏でも問題なく育ちますが、35℃を超えると光合成に影響が出始め、葉焼けの原因にもなるので対策をするといいでしょう。

ただし、オリーブは湿気に弱く夏場は茂った葉で蒸れることがあるので、適度な剪定をして葉の風通しを良くすることが大切です。

耐寒性もありますが、寒さの厳しい地域で育てる場合は地植えではなく鉢植えにして、冬場は必ず室内に移動させてください。

また、オリーブが花芽をつけるためには、10℃以下の気温に10日以上当てる必要があります。

用土

オリーブは加湿を嫌うので水はけが良い石灰質の土壌が必要です。

また、弱アルカリ性の土を好みますが日本の土壌は酸性が多いため、pH7~8に調節する必要があります。

自分で作らなくても、園芸店ではオリーブ用の土が販売されているので利用するといいでしょう。

オリーブの種まき

発芽率の低さが有名なオリーブは、種から育てることに一度は挑戦してみたいと思う方が多い植物です。

オリーブの種まきに最適な時期や、発芽の成功率を上げるポイントを紹介します。

種まきにおすすめの時期は春もしくは秋

オリーブの種まきは、春もしくは秋に行います。

気温が安定し、土壌が温かく乾燥しすぎていない春か秋の環境がベストです。

オリーブを種から育てると大変?

オリーブの発芽率は1%程度といわれていて、非常に難しいことが知られています。

オリーブの種はとても硬い殻の中にあり、この殻を割って出なければいけないことが、発芽率の低さの原因です。

うまく発芽させるためには、ニッパーやペンチなどで、この外側の殻を丁寧に割るといいでしょう。

それでも発芽するかは運なので、なるべく多く種を用意して同時に植え、発芽の確率を上げる方法が一番の近道です。

また、発芽できたとしても、種から育てると花を咲かせるだけでも5年はかかるといわれています。

時間と根気が必要なことを理解して、焦らずに楽しんで育てましょう。

オリーブの開花時期

オリーブの開花時期は春から初夏にかけてです。

オリーブといえば、美しいシルバーリーフやオイルを生み出す果実が注目されますが、キンモクセイに似たかわいい花も楽しめます。

開花時期は5~6月

一般的に5~6月にかけて、白い房状の小さな花が開花します。

約1週間と短い開花期間ですぐに散ってしまうため、自宅でオリーブを育てていなければ、目にすることは少ない花でしょう。

オリーブの花が咲かない原因は?

オリーブの花が咲かない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 樹齢が若い(5年未満)
  • 寒さが足りない
  • 水やり不足
  • 肥料不足か合っていない
  • 剪定のし過ぎ
  • 病害虫の影響
  • 日照不足
  • 雨が続いた

特に剪定は初心者には判断が難しいので、慣れるまで3~4月は何もしないという選択もあります。

開花するかどうかは樹齢にもよるので、花が咲かないことにがっかりせず翌年に期待して待ちましょう。

オリーブの増やし方

オリーブを増やすには挿し木が一般的ですが、オリーブの挿し木は発根率が低く難しいです。

成長が止まった枝を使う「緑枝挿し」と、剪定で切り落とした枝を使う「休眠枝挿し」がありますが、オリーブには発根率が高まる「休眠枝挿し」がおすすめです。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

オリーブ の剪定には「強剪定」と「弱剪定」があります。

「強剪定」は2~3月の活動前の枝を切り、大きく樹形を整えるためにします。

栄養が分散されて成長すると自立できない細い枝になってしまうため、太い枝を残す剪定を繰り返し、幹を太くする必要があるからです。

「弱剪定」は密集する枝を取り除き、日当たりと風通しを良くするために行います。

具体的には以下のような枝です。

  • 1本から複数生えている枝
  • 株の根元に生えた枝
  • 重なって混みあっている枝
  • 1本から平行に何本も生えている枝
  • 内向きや下向きに生えている枝

根元を残さず思い切って切るのが剪定のコツです。

実をつけたい場合は3~4月の剪定はやめましょう。

また、購入してから2年ほど一切剪定せず葉を茂らせると、光合成でしっかり根を成長させられるのでおすすめです。

挿し木のやり方

  1. 剪定して10cm程の若い枝を用意する
  2. 不要な葉はカットして取り除く
  3. 枝の切り口を斜めに切り水揚げする
  4. 水に活力剤をまぜ数時間置く
  5. 赤玉土などを使い挿し床を作る
  6. 挿し穂の切り口に発根促進剤を塗る
  7. 土をしっかり湿らせて挿し穂を埋める
  8. 水やりをして挿し穂と土を密着させる

以上で完了です。

挿し木後は直射日光が当たらない程度の明るい日陰に置き、土が乾かないようにたっぷりと水やりをして管理してください。

植え替え時期はいつがいい?

オリーブの植え替えは、一般的に1〜2年に1回、3〜4月の春先に行うのがいいでしょう。

この時期はオリーブが休眠から目覚め始める頃で負担が少なく済みます。

次のような状態が見られると、植え替えのタイミングです。

  • 根詰まり
  • 鉢底や表土から根が出ている
  • 水やり後に土へ染み込みにくい
  • 葉の落ちる頻度が増えた
  • 葉に元気がない
  • 鉢が小さく不安定

鉢替えのやり方

鉢植えで育てているオリーブは、成長に合わせて一回り大きな鉢に植え替えることが必要です。

窮屈な鉢植えのままだと根が詰まって水はけが悪くなり、養分や酸素の吸収ができなくなります。

鉢替え手順

  1. 新しい一回り大きな鉢と土を用意する
  2. 根を傷つけないように古い鉢からオリーブを慎重に取り出す
  3. 根をほぐして古い土を落とし傷んだ根があれば取り除く
  4. 新しい鉢の底に鉢底石を敷いてオリーブ用の土を入れる
  5. オリーブを新しい鉢に入れて根を広げて土をかける
  6. ウォータースペースを残して土を埋めてたっぷりの水を与える
  7. 植え替え後は直射日光が当たらない明るめの日陰で管理
  8. 肥料は1~2週間控えてから与える
観葉植物 オリーブの木

観葉植物 オリーブの木

オリーブはシルバーのような色合いをした葉と細く繊細な枝ぶりがとても爽やかな印象を与える観葉植物です。 お部屋に置くだけでオシャレに演出してくれることからインテリアグリーンとして人気があります。 また、オリーブには「平和」「知恵」などの素敵な花言葉があり平和の象徴とされているので お祝いの贈り物としてもおすすめです。

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