オリーブ アルベキーナの育て方

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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オリーブ アルベキーナの基本情報

植物名オリーブ アルベキーナ
学名Olea europaea‘Arbechina
和名阿列布
英名Olive
別名橄欖(かんらん)
原産地スペイン
科名モクセイ科
属名オリーブ属
開花時期5月~6月

オリーブ アルベキーナはオリーブの中では比較的小型で、鉢植えでも育てやすい品種です。

小さく鈴なりに成る果実はオイル含有率が高く、甘みが特徴の高品質なオイルが採れ世界的に人気があります。

自家結実性があり1本でも実をつけ、また2~3年と樹齢が若いうちから結実するので、早く収穫して実を楽しみたい人におすすめの品種です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

オリーブには1,000種類以上の豊富な品種があり、それぞれ樹形や実に違いがあります

以下で紹介するのは、オリーブ アルベキーナ以外の代表的な品種です。

種類・品種特徴
シプレッシーノイタリア原産
耐寒性が強く丈夫で比較的育てやすい
直立型の樹形でコンパクトなサイズ
コロネイキギリシャ原産
実をつけるのが早く高品質なオイルが採れる
真っすぐ育つ直立型
ネバディロブランコスペイン原産
樹勢が強くボリュームがあるので生垣に最適
花粉量が多くほかの品種の受粉樹向き
レッチーノイタリア、トスカーナ地方原産
耐寒性に優れ病害虫に強く初心者にも育てやすい
オイルはフルーティーでまろやか
ルッカアメリカ原産
樹勢が強くシンボルツリーに最適で自家結実性がある
オイル含量が多く高品質
ミッションアメリカ原産
真っ直ぐ育つ直立型の樹形で生育旺盛で育てやすい
オイル含有量が多く濃厚な風味を持つ
オヒブランカスペイン原産
樹勢は強いがまとまりやすいので生垣として人気
果実はオイルとテーブルオリーブ両方楽しめる
マンザニロスペイン原産
樹形は横に広がる開張型
肉厚な大きな果実が特徴でピクルスに最適
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オリーブ アルベキーナの花の形

オリーブ アルベキーナはモクセイ科のため、キンモクセイに似た花が房状に咲きます。

直径約3mmの花はクリーム色を帯びていて、4枚の花びらが開く中央に雄しべが2つ、雌しべが1つという形で、1つの房に10~30輪が集まります。

花の香りはキンモクセイに似て、ほんのり甘く控えめです。

風媒受粉のため蜜は持たず、多量の花粉を風によって飛散させる特徴があります。

オリーブ アルベキーナの葉っぱの形

オリーブ アルベキーナの葉は、小さめで少し尖った細長い形をしています。

密に茂り、ほかの品種に比べると緑の強いシルバーリーフです。

オリーブ アルベキーナの実の特徴

オリーブ アルベキーナは、小さな果実が鈴なりにたくさん実るのが特徴です。

2gほどの小さな丸い実が連なるのが可愛らしく観賞用としても人気があります。

一般的にオリーブは小さな苗木から育てると結実するまでに約5年以上かかりますが、オリーブ アルベキーナは樹齢2~3年でも結実しやすいため、早く果実を収穫できる点も魅力です。

オリーブ アルベキーナのオイルは独特の甘みがあり、自家製のオリーブオイルが楽しめます。

1本でも結実しますが実つきが弱い場合は、受粉樹としてほかの品種を近くに用意するといいでしょう。

オリーブ アルベキーナの成長速度

オリーブ アルベキーナの成長速度はやや遅めです。

ほかのオリーブの品種と比べると樹勢も弱いため鉢植えでも育てられます

オリーブ アルベキーナの花言葉

オリーブの花言葉「平和」「知恵」です。

オリーブ アルベキーナの育て方

オリーブ アルベキーナの種まきの方法と、苗木の植え方を解説します。

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水やりの頻度

オリーブ アルベキーナは湿度に弱いため、頻度に気をつけて水やりをしましょう。

地植えの場合は、植え付けたときにたっぷり水を与えたら、その後は自然の雨だけで十分です。

ただし真夏に日照りが続くようならば土の状況を見て与えましょう。

鉢植えで育てる場合の頻度の目安は次の通りです。

  • 春秋:3~7日に1回
  • 夏:2〜3日に1回
  • 冬:7〜10日に1回

あくまでも目安なので、土が完全に乾いていたら水やりをしてください

肥料のあげ方

オリーブ アルベキーナに肥料を与える時期は、3月、6月、10月の年3回が最適です。

成長のタイミングに合わせて与えることで効果を発揮するでしょう。

特に鉢植えは地植えよりも肥料を必要とするため、肥料不足になると新芽が出なくなったり葉が黄色くなったりします。

しかし、植え始めに肥料を与えすぎると根腐れすることもあるので、控えめに始めてください。

与える肥料は、できれば油かすなどの有機肥料か、窒素、リン、カリを含んだ化成肥料にしましょう。

病害虫・害虫対策

オリーブ アルベキーナの葉には「オレウロペイン」という、虫が嫌う成分が含まれています

このためオリーブ アルベキーナは比較的害虫に強いのですが、天敵となる虫もいます。

オリーブ アルベキーナに多い病害虫と、その対策を紹介します。

病害虫特徴対策
オリーブアナアキゾウムシ・樹皮や幹内部の食害
・枝葉が枯れる
・空いた穴に薬剤の散布
・剪定をして風通しを良くする
・根元の落ち葉や雑草を除去
ハマキムシ・新芽や実の食害
・葉を丸められ巣にされる
・変色した葉の剪定
・薬剤の散布
コガネムシ・葉の変色や萎れ
・卵を産み付けられ根の食害
・被害を発見したらすぐに新しい土へ植え替える
・薬剤の散布
梢枯病(しょうこびょう)・枝の先端が枯れ、徐々に枝全体が枯れる・症状がある部分を切り落とす
・切り口に殺菌剤を塗る
炭疽病(たんそびょう)・実に褐色の斑点が広がり腐敗する・症状がある果実を取り除く
・剪定して風通しの良い環境を整える

種まきと植え方

種の準備と種まき

  1. 完熟前の緑の実ではなく黒く熟した実から種を取る
  2. 発芽を妨げる作用があるため果肉は残さず洗って取り除く
  3. 水分が残らないように数日間置いて種を乾かす
  4. 外殻のとがった部分1~2mmをニッパーなどで割る
  5. 発芽を促すため冷蔵庫の中で数週間保管する
  6. 活力剤の入った水に約1日浸す
  7. 適度に湿らせた土に軽く土を被せる程度に植える

苗木の植え方

地植え

  1. 1年を通して日光が当たる水はけのいい場所を選ぶ
  2. 植え付ける1週間前までに土壌を弱アルカリ性にしておく
  3. 苗木より一回り大きめの穴を掘り植える
  4. 複植え付け後はたっぷり水を与える

鉢植え

  1. 少し大きめの鉢を選ぶ
  2. 水はけをよくするため鉢底石を敷き弱アルカリ性の土を使う
  3. 苗の根をほぐして真っすぐに植える
  4. 根付きが浅いので支柱を差して苗木と結び安定させる

オリーブ アルベキーナの栽培環境

オリーブは地植えが推奨されている植物ですが、オリーブ アルベキーナはコンパクトな小型品種なので鉢植えでも栽培ができます。

置き場所と日当たり

オリーブ アルベキーナには耐陰性がないため、1年を通してしっかり日が当たり風通しの良い場所が必要です。

1日6時間以上の直射日光が当たる場所に植えるか、鉢植えを置いてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

季節
適温14~16℃14~16℃

オリーブ アルベキーナには耐寒性がありますが、-15℃以下には耐えられません

寒冷地で育てる場合は霜や凍結を避けるため、鉢植えで育て冬は屋内に取り込むといった対策をしましょう。

栽培環境の適温は、夏冬ともに14~16℃です。

直射日光を好み夏にも強いですが、葉焼けの原因になるため気温が35℃を超える場合は日陰を作ったり鉢植えを移動させたりしてください。

用土

オリーブ アルベキーナには水はけの良い土壌が必要なので、赤玉土や鹿沼土など水分を保持できる土が必要です。

また弱アルカリ性の土を好みますが日本の土壌は酸性が多いため、石灰質の土を混ぜ合わせて、pH7~8に酸度を調整する必要があります

園芸店ではオリーブ用の土が販売されているので、慣れない方でも安心して栽培できます。

オリーブ アルベキーナの種まき

オリーブは種から育てるのが難しいといわれる植物です。

発芽しにくい原因と、最適な種まきの時期を解説します。

種まきにおすすめの時期は春もしくは秋

オリーブ アルベキーナには、以下のように生育や休眠の期間があります。

  • 生育期5月~12月
  • 休眠期1月〜4月

種まきに適している時期は、生育期が始まる春と休眠前の秋が最適です。

オリーブ アルベキーナを種から育てると大変?

オリーブを種から植えた場合、発芽率は1%程度といわれています。

発芽率が低い理由は、種子を覆う硬い外殻が水分や酸素の吸収を妨げるためなので、発芽を手助けするためにこの外殻をニッパーやペンチなどで割る方法が有効です。

発芽は運次第なので、なるべく多く種を準備して植えるのがコツでしょう。

種から育てることが大変な植物ですが、根気よく育ててみるのも園芸の楽しみのひとつなので、ぜひチャレンジしてみてください。

オリーブ アルベキーナの開花時期

オリーブ アルベキーナの花が咲かない原因や、実の収穫のタイミングを解説します。

開花時期は5~6月

オリーブ アルベキーナの開花時期は5月~6月です。

キンモクセイに似た房状の花を咲かせます。

花粉の量が多く比較的長く咲き続けるので、受粉樹としても活躍する品種です

オリーブ アルベキーナの花が咲かない原因は?

オリーブ アルベキーナは、樹齢が若くても花をつけるので比較的育てやすい品種ですが、咲かない場合は次のような原因が考えられます。

  • 水やりが不足している
  • 寒さを与えていない
  • 剪定を間違っている
  • 日照不足
  • 病害虫の影響

花芽がついた枝を切ってしまうミスは、剪定に慣れない初心者のうちは多い失敗でしょう。

また、開花には冬季10℃以下の低温を与える必要があるので、冬の間ずっと鉢植えを屋内に入れてしまわないよう注意してください。

オリーブの実の収穫タイミング

オリーブの実の収穫時期は、9月~2月頃までです。

実の色が緑から紫へと濃くなるほど成熟度が進んでいき、収穫の目安になります。

収穫のタイミングはオリーブの実の用途によって変わり、緑色の実は塩漬けとして、黒く完熟した実はオリーブオイルに最適です。

オリーブ アルベキーナの増やし方

オリーブ アルベキーナは挿し木で増やすのが一般的です。

ここからは挿し木のやり方や剪定方法、植え替えについて解説します。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

剪定は見た目を整えるだけではなく、オリーブ アルベキーナの健康と豊かな結実のために重要な作業です。

枝葉が混み合うと、風通しが悪くなり日光も届かず、病害虫の被害を受けやすくなります。

前年の春から夏に伸びた若い枝に果実が付くため若い枝は残し、休眠期の2〜3月に適切な剪定を行いましょう

剪定する枝

  • 1本から複数生えている枝
  • 株の根元に生えた若芽
  • 混みあって交差する枝
  • 1本から平行に何本も生えている枝
  • 内向きや下向きに生えている枝

残す枝

前年春から夏に伸びた若い枝

挿し木のやり方

オリーブは挿し木でも発根率が低いため、休眠期の1月〜4月の剪定で切り落とした枝を使う「休眠枝挿し」で行います

挿し木の手順

  1. 切り落とした枝から真っすぐに伸びた枝を選ぶ
  2. 乾燥させないようにビニール袋に包み冷蔵庫で保管
  3. 春の芽吹く前に取り出し長さ10cmほどにカットする
  4. ナイフで斜めに切り水に活力剤をまぜて水揚げする
  5. 赤玉土などを使い挿し床を作る
  6. 挿し穂の切り口に発根促進剤を塗る
  7. 土をしっかり湿らせて挿し穂を埋める
  8. 水やりをして挿し穂と土を密着させる

植え替え時期はいつがいい?

オリーブ アルベキーナの植え替え時期は3月〜5月です。

鉢植えで育てている場合、一般的に2~3年に1度、成長に合わせた植え替えは必須の作業です。

根詰まりや、水の吸収に時間がかかる、葉に元気がない、このような状態が植え替えの目安になります。

鉢替えのやり方

  1. 一回り大きい鉢に3~5cm鉢底石を敷く
  2. 鉢にオリーブ用の土を軽く入れる
  3. 古い鉢のオリーブ アルベキーナを根に気をつけて取り出す
  4. 軽く根をほぐして古い土を落とし、傷んだ根は取り除く
  5. 新しい鉢に移動させ高さを合わせる
  6. 2~3cmのウォータースペースを残して苗周りを土で埋める
  7. 安定させるため支柱を立て、根本と中央を結ぶ
  8. 鉢底から流れるほどたっぷり水を与える
  9. 1週間ほどは半日蔭に置いて根をなじませる
  10. 肥料は1週間~2週間控えてから与える

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