シルクジャスミンの育て方
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
INDEX
目次
シルクジャスミンの基本情報
植物名 | シルクジャスミン |
学名 | Murraya paniculata |
和名 | 月橘 |
英名 | Orange jasmine |
別名 | ゲッキツ |
原産地 | 沖縄、インド、マレーシア、中国南部、フィリピン、台湾 |
科名 | ミカン科 |
属名 | ゲッキツ属 |
開花時期 | 6月~9月 |
シルクジャスミンは、光沢のある美しい緑の葉と小さな白い花が特徴です。
その小ぶりで可愛らしい花は甘い香りもするので、見た目も匂いも楽しむことができます。
「ジャスミン」と名前がついていますが、実際にはミカン科に属するので、モクセイ科の「ジャスミン」と混同しないように注意しましょう。
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月別栽培カレンダー
種まき
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剪定
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植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
シルクジャスミンのゲッキツ属はそれほど多くの種類がありません。
日本で有名なものはオオバゲッキツだけです。
このオオバゲッキツは別名カレーノキと呼ばれ、実際にインドではカレーの香辛料として使われています。
シルクジャスミンはどんな花が咲く?
シルクジャスミンは、6月~9月の暖かい時期にかけて小さな白い花をたくさん咲かせます。
英語では「Orange jasmine」と呼ばれるように、ミカンやジャスミンのような爽やかな香りが特徴的な花です。
また、花が咲いた後には緑の小さな実ができ、そのままにしておくと赤く熟します。
この赤い実の中には種があり、この種を使ってシルクジャスミンを増やすことが可能です。
シルクジャスミンの葉っぱの形
シルクジャスミンの葉っぱは、楕円形で少し先が尖ったシンプルな形です。
皮のような質感で光沢があり、それほど大きくもなく可愛らしい見た目をしています。
シルクジャスミンの花言葉
シルクジャスミンの花言葉は「純粋な心」です。
シルクジャスミンの育て方
シルクジャスミンは比較的育てやすい花です。
夏場は日当たりの良いところが好きで、冬場でも5度前後なら耐えられるので屋内に入れるだけで十分育てられます。
また赤い実から種を取り出して増やせるのも、シルクジャスミンを育てる醍醐味の一つです。
しっかりと育て方、種のまき方のポイントを押さえていきましょう。
水やりの頻度
春から夏にかけては、土が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりと水をやってください。
ただし水やりの後、鉢底の水を溜めたままにすると根腐れを起こすので注意が必要です。
秋から冬にかけては、土が乾燥してから2~3日待って水をやりましょう。
気温が低くなると水をそこまで必要としないので、春や夏に比べてやや乾燥気味に管理します。
それでもたっぷりと水をやる理由は、土の中の空気を入れ替えることが目的だからです。
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肥料のあげ方
肥料は、成長期である春から秋にあげるのが適しています。
ただし、7月~8月の猛暑日になるような気温が高い時期にはあげないでください。
真夏になると土の温度が上がり、根にとってはそれだけで過酷な環境になります。
また乾燥もしやすく、そのような状況で肥料を与えると塩分過多で、さらに根にダメージを与えることになるので注意が必要です。
肥料は緩効性の置き肥でも、液体肥料でもどちらでも構いません。
リンが多く含まれる花用の肥料がおすすめです。
病害虫・害虫対策
シルクジャスミンは主に3種類の害虫に注意が必要です。
- ハダニ…葉の栄養を吸って枯れさせる
- アブラムシ…茎や葉の栄養を吸ってその排泄物で
- カイガラムシ…茎や葉の目立たないところに付き栄養を吸う
見つけたら水に濡らしたティッシュなどでふき取ります。
あまりに多い場合はスプレー型の殺虫剤をかけてください。
また、予防として定期的に葉水をして寄せ付けないようにするのと、土に害虫撃退用の薬剤を撒くのをおすすめします。
種まきと植え方
シルクジャスミンは、花が咲いた後に赤い実をつけます。
その実の中から種を取り出すことで、簡単に増やすことが可能です。
気温が低いと発芽しないので、種まきは4~7月の気温の高い時期に行いましょう。
- シルクジャスミンの木から実を切り落とす
- 種を取り出し、水で洗う
- 小さ目の鉢を用意する
- 土に穴をあけて種を埋める
- 土が湿った状態を維持する
① シルクジャスミンの木から実を切り落とす
実が赤く熟したら剪定ばさみで実だけを切り落とします。
② 種を取り出し、水で洗う
実を割ると種が出てくるので、水で洗ってキレイにします。
③ 小さ目の鉢を用意する
小さめの鉢に、市販の種まき用の土を入れましょう。
④ 土に穴をあけて種を埋める
土全体に水をやって土を湿らせてから、指を使って土に穴をあけます。
あまり深くせず浅めの穴で、種を入れたらその上から土をかぶせましょう。
⑤ 土が湿った状態を維持する
発芽するまでは水やりをこまめに行い、常に土が湿っている環境を維持してください。
遅くとも2か月くらいで発芽します。
葉が3枚程になるまで成長したら、もう少し大きな鉢に植え替えてください。
シルクジャスミンの栽培環境
シルクジャスミンを育てるためには、栽培環境が非常に重要です。
ここでは、シルクジャスミンが元気に育つための最適な置き場所や日当たり、適切な温度管理、そして適した用土について詳しく解説しています。
美しい花を咲かせるためにも参考にしてください。
置き場所と日当たり
シルクジャスミンは日光が大好きです。
葉焼けしない程度になるべく日当たりの良い場所に置きましょう。
屋内でも育てられますが、日照不足で葉落ちすることもあるので日当たりに注意が必要です。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
シルクジャスミンは5℃以上であれば、冬は耐えられます。
11月頃から夜間の気温に注意して低いようであれば早めに屋内へ移動させましょう。
用土
シルクジャスミンに適しているのは、水はけのいい土です。
水はけが悪いと根腐れの原因になります。
植え替え時は、鉢底に鉢底ネットや鉢底石をおいてください。
土は市販の観葉植物用の培養土でも構いません。
自分で作る場合には、赤玉土の小粒を7、腐葉土を3の割合で作るのが一般的です。
シルクジャスミンを種から育てると大変?
シルクジャスミンを種から育てるのはそこまで難しいことではありません。
発芽するまで少し時間がかかる場合もありますが、以下の3つのポイントを押さえれば初心者でも育てられます。
- 4月~7月の暖かい時期に種を撒く
- 種は浅めに植える
- 発芽するまでは土が濡れている状態を維持する
シルクジャスミンの開花時期
シルクジャスミンは日光が好きで、暖かくなると白い花を咲かせます。
ここでは開花時期と、花が咲かなかったときに考えられる原因を確認しておきましょう。
開花時期は6~9月
シルクジャスミンの開花時期は6~9月です。
花が咲いた後は、緑の実が生り、やがて赤く熟します。
赤く熟した実から種を取り出して、増やすことも可能です。
シルクジャスミンの花が咲かない原因は?
シルクジャスミンの花が咲かない原因は主に2つです。
- 日照不足
- 肥料不足
シルクジャスミンは日当たりが好きなので日照不足になりがちです。
特に屋内で育てる場合はなるべく窓からの日光を最大限に受けられるような場所に置いてください。
それでも咲かない場合は屋外で直射日光を当てましょう。
また肥料不足も原因の一つです。
特にリンが多く含まれる花用の肥料をあげると元気に育ち、花も咲きやすくなります。
ただし、あげすぎは逆効果なので用法容量と与える時期は注意してください。
シルクジャスミンの増やし方
シルクジャスミンは赤い実から取れる種で増やす方法と、挿し木で増やす方法があります。
ここでは挿し木で増やす方法を詳しく紹介するので、ぜひ挑戦してみてください。
剪定の時期はいつがいい?
シルクジャスミンの剪定時期は4~5月、または9月頃が適切です。
基本的には気温が高い時期に行いますが、暑すぎて成長が止まってしまう真夏は避けます。
挿し木のやり方
- 枝を剪定して挿し穂をつくる
- 挿し穂を水につけておく
- 新しい土に挿し、管理する
① 枝を剪定して挿し穂をつくる
10~15cmの長さに伸びた枝を剪定ばさみで斜めにカットします。
斜めにカットする理由は、切り口の表面積を大きくして水分の吸収率を上げるのと、斜めにすることで切り口の水はけをよくしてカビさせないためです。
② 挿し穂を水につけておく
カットした枝を2時間ほど水につけておきます。
③ 新しい土に挿し、管理する
挿し木用の新しい土に切り口を差し込みます。
新芽が出てくるまでは土が濡れている状態を維持しましょう。
植え替え時期はいつがいい?
シルクジャスミンの植え替え時期は、剪定時期と同様に4~5月、または9月頃が適切です。
理由も同じで、暑すぎて成長が止まってしまう真夏は避けましょう。
鉢替えのやり方
シルクジャスミンを鉢で育てている場合、2年に一度くらいを目安に鉢替えしましょう。
長い間、同じ鉢で育てていると、根詰まりしてしまったり土の中がカビたり、成長の妨げになるので注意が必要です。
以下、手順を説明します。
- シルクジャスミンを鉢から土ごと取り出す
- 一回り大きな鉢を用意する
- 新しい土に植えて馴染ませる
① シルクジャスミンを鉢から土ごと取り出す
根を傷つけないように慎重に取り出し、土を3分の1くらい落とします。
この際に、なるべく根元を崩さないようにしましょう。
② 一回り大きな鉢を用意する
用意した鉢の鉢底に、鉢底ネットもしくは鉢底石と市販の観葉植物用の土を入れます。
自作なら赤玉土小粒7:腐葉土3の割合を基本として混ぜて用意してください。
③ 新しい土に植えて馴染ませる
植え付けたら、たっぷりと水を上げましょう。
その後は通常の水やりの頻度で、乾いたらたっぷり水を上げるを徹底してください。
観葉植物 シルクジャスミン
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