パールアカシアの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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パールアカシアの基本情報

植物名パールアカシア
学名Acacia podalyriifolia
英名Pearl acasia
別名アカシア ポダリリーフォリア
原産地オーストラリア
科名マメ科
属名アカシア属
開花時期2~4月

パールアカシアは初春に黄色のポンポンとした穂状の花を咲かせます。

美しいシルバーを帯びた葉をつけ、家のシンボルツリーとして人気の常緑樹です。

成長が早いのが特徴で、ぐんぐんと枝を伸ばし大きくなると5m程になります。

耐寒性があり、冬の寒さに比較的強い植物です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

パールアカシアはオーストラリアを原産地とするアカシアの一種です。

アカシアはマメ科アカシア属の総称で、その品種は世界中で1,000種類以上もあります。

主な品種を以下で紹介します。

品種特徴
アカシア ブリスベンワトル成長が速い品種
春と冬に球体の黄色い花が咲き、細長い柔らかな葉が特徴
アカシア ブルーブッシュ綺麗なレモンイエローの花色
成長が早く、羽のような細いシルバーブルーの葉が特徴
アカシア ゴールデンロッド葉が笹のように細長い形状、鮮やかな黄色の花が房状に咲く成長が早い品種
アカシア レインディアワトルトナカイのツノとも呼ばれる枝の形が特徴
花は球体で葉はつかない
銀葉アカシア葉はシルバーグレー
2月~3月に濃い黄色の花が株全体に咲く
銀葉アカシア プルプレア銀葉アカシアと同様に成長が早く、新芽が赤紫になるのが特徴
アカシア テレサコンパクトサイズで幹全体に花が咲く
矮性品種で上に広がず横方向に成長する
アカシア アシナセア葉が細かく、地植えでも樹高2~3m程までにしか成長しない小型品種
-7℃程まで耐寒性がある
アカシア レッドクリスタル樹高10m程になる品種
新芽が赤色で、成長するにつれて緑に変化する
アカシア スペクタビリス香りが良く、大きく丸々とした花を咲かせる
枝が柔らかい
アカシア デアネイ四季咲きでコンパクトなサイズに育つ
短くて丸い肉感のある葉が特徴
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パールアカシアはどんな花が咲く?

パールアカシアは春ごろに黄色の花が咲きます。

別名パールアカシアの名前どおり、一つ一つの花が真珠のように小さくて丸い形状をしているのが特徴です。

小さな花が密集して枝につき、ふわふわした可愛いフォルムになります。

花色は鮮やかな黄色で目を惹きつける華やかさがあり、甘い香りを放つのも魅力的です。

満開の時期には株全体が黄色で覆われるほどたくさんの花を咲かせます。

パールアカシアの葉っぱの形と特徴

パールアカシアは、アカシアの品種のなかでは大きめで丸みを帯びた葉をつけます。

色はシルバーがかった緑でおしゃれな雰囲気と上品さがあり、花はもちろん葉だけの状態でも観賞用として人気です。

また、常緑性のため花の咲かない冬の時期も葉が枯れず、一年中美しい葉を楽しむことができます。

パールアカシアの花言葉

パールアカシアの花言葉「友情」「愛情」「秘密の恋」です。

「友情」はアカシア属に共通してつけられていて、1つの枝に仲良く密集して花が咲く様子が由来となっています。

パールアカシアの育て方

パールアカシアを育てる際のポイントは次の通りです。

  • 種まきは適切な処理を行う
  • 鉢植えと地植えで水の与え方が異なる
  • ハダニやカイガラムシに注意
  • 剪定は必須

以下で詳しく解説していきます。

水やりの頻度

水やりは基本的に一度にたっぷりと与えます。

頻度は地植えの場合と鉢植えの場合とでは異なるので、注意が必要です。

地植えの場合

地植えの場合は根付くまでに数週間かかるので、が乾いていたら水をやるようにしましょう。

根が定着した後の水やりは不要です。

ただし、雨が降らずに日照りが連日続いて乾燥するようであれば、水切れで枯れる場合があるので、乾燥具合をチェックして適切に水を与えましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、水切れを起こしやすいため、土が乾いたらしっかりと水やりをしましょう。

特に夏場は乾燥するので水切れに注意が必要です。

水を与えすぎることも枝枯れの原因にもなるので、過不足ないように管理します。

春夏は土が乾いたら水を与えることを徹底し、秋冬は乾いてから数日後に与えるようにしましょう。

肥料のあげ方

パールアカシアはマメ科の植物なので、窒素を取り込むことが可能です。

地植えの場合は、肥料は基本的に無くても健やかに成長します。

花を咲かせるのにエネルギーを使う開花時期の後など、株に元気がないようであれば窒素以外のカリやリン酸などを与えましょう。

鉢植えの場合は液体肥料を花後に与えるとよいです。

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病害虫・害虫対策

パールアカシアは病害虫の発生はあまりみられない植物ですが、カイガラムシやコガネムシ、ハダニなどが付くことがあります。

カイガラムシ

特徴:枝から吸汁し生育が悪くなり新葉が出ないなどの悪影響が出る。排せつ物がすす病などを誘発する。

対策:歯ブラシで取り除く。カイガラムシ用の殺虫スプレーが効果的。

コガネムシの幼虫

特徴:地中で根を食べる。最悪の場合、枯れることも。土がふかふかしてきた、株がグラグラしてきたなどの初期症状がある。

対策:土をすべて落とし新しい用土に植え替える。オルトランなどの農薬を株元に散布するか、植え付け時殺虫剤を混ぜる。

ハダニ

特徴:葉の変色や萎れ。卵を産み付けられ、根が食害される。

対策:少なければテープで取り除く。葉裏に強めの散水をして流す。木酢液を薄めたものでスプレーする。

種まきと植え方

種まき~植え付けは春から初夏に行います。

季節が悪いと、根が成長していない若い株が定着せずに枯れてしまうため注意が必要です。

種まき

パールアカシアの種をまく際には、発芽率をよくするためにサンドペーパーなどで傷をつけ熱湯に1日浸した後、湿らせたキッチンペーパーの上に4日ほど置いておきます。

根がでたら種子ポッドに浅く植え、薄く土をかけて水やりをして発芽させましょう。

水浸しにせず、かつ湿らせた状態をキープして乾燥させないことが大切です。

植え付け

植える時の穴の幅は、根鉢より一回りより大きめに掘って、深さは鉢やポットと同じくらいにしましょう。

成長が早く風で倒れることがあるため、伸ばす枝を決め支柱を立てましょう。

全て終ったら、土にしっかりと定着させるためにたっぷりと水やりを行います。

小さく育てたいなら剪定は必須

パールアカシアは生育が早く、放っておくとグングン枝をのばして成長します。

剪定しなければ5m程になるので、コンパクトに育てたいなら剪定は必須です。

大きくならないように理想の高さで主枝をカットして芯止めをしましょう。

パールアカシアの栽培環境

パールアカシアは日当たりがよく風通しがいい場所を好みます。

用土は水はけのよいものが最適です。

耐寒性があるため、ある程度の寒さには対応できます。

置き場所と日当たり

パールアカシアは、風通しがよく日当たりのよい場所に置くようにしましょう。

ただし、一日中直射日光が当たるような場所は、株が弱る原因になるので注意です。

成長すると高さも5mほどになり、横幅もボリュームがでます。

家のフェンスや軒などとの兼ね合いを考えて十分な広さがある場所に植えるようにしましょう。

鉢植えでも大きくなると容易に持ち運びはできないので、置き場所は慎重に考えて、置いても問題のないところにするのをおすすめします。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

パールアカシアは耐寒性があり、マイナス5℃まで耐えられます。

気温がマイナス5℃より低くなる日は、鉢植えであれば玄関などの室内に移動させましょう。

地植えの場合はマルチで防寒対策をしておくと安心です。

また、降雪が多い地域では、枝に積雪し折れてしまう場合があるので、ワラで株全体を保護する「冬囲い」などで対策をしましょう。

用土

水はけがよい用土で育てることが大切です。

地植えの場合は、腐葉土や堆肥を入れて柔らかい土に仕立てておきます。

鉢植えの場合は、底に軽石を鉢の5分の1程ほど敷き、園芸用の培養土を使用するのがおすすめです。

培養土には元肥のほか、病害虫の予防のため殺虫剤を適切な量まぜましょう。

パールアカシアの種まき

パールアカシアの種まきは適切な時期にするようにしましょう。

また、種はそのままでは芽が出にくいので、発芽率をあげるために適切な処理をすることが大切です。

種まきにおすすめの時期は4~5月

種まきは4~5月の春から初夏にかけての時期にするようにしましょう。

秋や冬に播種すると、発芽が遅れたり、苗が弱ったり、発芽しないことがあります。

また、発芽には十分な水分が必要なので、適度に湿った状態を維持し乾燥させないことが重要です。

パールアカシアを種から育てると大変?

種から発芽させるには、サンドペーパーで傷をつけたり、熱湯につけたあと4日ほど湿らせた状態をキープしたりなどの工程が必要です。

種から育てるのが面倒という人や、種まきの時期まで待てないという人は苗から育てるほうがいいかもしれません。

苗は園芸店やホームセンター、ネット通販などで2~4月頃によく出回っていて、店によっては1年中販売しているところもあります。

パールアカシアの開花時期

パールアカシアは春になると黄色の花をたくさん咲かせます。

適切な育て方をしないと花が咲かない場合もあるりますので、しっかりと管理するポイントを押さえてかわいい花を咲かせましょう。

開花時期は2~4月

パールアカシアの開花時期は2~4月頃です。

真珠のような華やかな黄色の花がふわふわと株全体につきます。

パールアカシアの花が咲かない原因は?

花後の剪定をしなかった場合、翌年の花がつきにくいです。

花が咲き終わったらすぐに剪定をするようにしましょう。

日光不足も花が咲かない原因になります。

日当たりのいい場所で充分に日光をあてることが大事です。

また、水やりが足りてないことが原因の場合もあるので、しっかりと水を与えるようにしましょう。

パールアカシアの増やし方

パールアカシアは、種でも増やせますが挿し木でも増やすことができます。

株を増やしたい場合は剪定した枝を保存しておきましょう。

剪定の時期はいつがいい?

剪定は、花が咲き終わった後すぐにしましょう。

パールアカシアは花後に剪定をすることで、翌年の花がたくさん咲くようになります。

花後の剪定をしない場合、実をつけるのに体力を使ってしまい株が弱り、翌年の花がつきにくいです。

また、花芽は7月頃につくのでそれ以降に剪定すると、来年の花が咲かないという事態になってしまうので注意しましょう。

遅くとも6月頃には剪定を終わらせることが大事です。

花が咲き終わったらすぐ剪定をするように心がけましょう。

植え替え時期はいつがいい?

マメ科の植物は根が繊細なため、移植すると弱ってしまう傾向にあります。

地植えの場合は基本的に植え替えは行わないようにしましょう。

鉢植えの場合は4~6月に根を傷つけないように鉢替えを行います。

鉢替えのやり方

水はけが悪くなったり、根が鉢底から出たりしていたら鉢替えの合図です。

なお、植え替えは株が取り出しやすいよう土が乾いている時に行います。

  1. 鉢を用意して土を入れる
  2. 抜き取った株を入れて土を足す
  3. 支柱を立てる

① 鉢を用意して土を入れる

パールアカシアは、成長がとても早いので二回りほど大きいものに替えましょう。

底に軽石を鉢の5分の1程ほど敷き、新しい土は園芸用の培養土を使用します。

② 抜き取った株を入れて土を足す

用土は鉢の上から3~5cmほどのところに株元が来る程度までいれましょう。

③ 支柱を立てる

大きくなるのを見越して長めの支柱をしっかり立てます。

植え替え完了後は、メネデールなどの活力剤を混ぜた水を与えてなるべく日陰に置いておくとよいでしょう。

挿し木のやり方

挿し木で増やすには以下の手順で行いましょう。

  1. ポットと枝の準備をする
  2. 枝を土に挿す
  3. 水を張ってポットを浸す

① ポットと枝の準備をする

鹿沼土を入れたポットを用意し、剪定した枝は数時間水につけておきます。

② 枝を土に挿す

土に埋まる部分の葉は取り除き、水切りした枝をポットに挿し、水をたっぷり与えます。

③ 水を張ってポットを浸す

プラ箱やバケツにポットを入れて、ポットが3分の1ほど浸るぐらいの水を張ります。

明るい日陰に置き、発根するまで待ちましょう。


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