フィロデンドロン セロームの育て方

更新日 2025年01月24日

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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フィロデンドロン セロームの基本情報

植物名フィロデンドロン セローム
学名Philodendron selloum
和名ヒトデカズラ
英名Horsehead philodendron
別名愛の木
原産地ブラジルパラグアイ、アメリカ熱帯雨林気候区
科名サトイモ科
属名フィロデンドロン属
開花時期生育状況により異なる

フィロデンドロン セロームは深い切れ込みのある葉が特徴的な、熱帯原産の観葉植物です。

存在感のある見た目と育てやすさから、観葉植物の中でも人気があります。

「フィロデンドロン」はギリシャ語で、愛する(フィロ)と樹木(デンドロン)を組み合わせた言葉です。

ほかの植物に寄り添って成長する姿が愛を象徴しているとされ、名付けられました。

フィロデンドロン属の中でも、セロームはメジャーで親しみやすいことから別名「愛の木」と呼ばれています。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類と品種

フィロデンドロン セロームと、ほかのフィロデンドロンの主な品種を紹介します。

フィロデンドロン セローム スーパーアトム

フィロデンドロン セローム スーパーアトム

一般的なフィロデンドロン セロームに比べ小さく育つ品種です。

フィロデンドロン セローム ホープ

葉の切れ込みが深く、茎が倒れづらいという特徴があります。

フィロデンドロン バーキン

フィロデンドロン バーキン

白い斑入りの美しい葉を持つ、人気の高いフィロデンドロンの品種です。

フィロデンドロン ピンクプリンセス

フィロデンドロン ピンクプリンセス

濃緑の葉にピンクの斑入りで、華やかな雰囲気があります。

フィロデンドロン シルバーメタル

フィロデンドロン シルバーメタル

メタリックシルバーの艶やかな葉を持つ品種です。

フィロデンドロン フロリダ

赤色の葉柄と、大きな切れ込みのある葉が特徴的です。

フィロデンドロン グラジエラエ

葉はハート形で、鮮やかな黄緑色をしています。

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フィロデンドロン セロームの葉っぱの特徴

フィロデンドロン セロームの葉っぱの特徴

フィロデンドロン セロームの葉は、大きく深い切れ込みがある形状が最大の特徴です。

葉の表面は光沢があり、深緑色をしています。

成熟した植物の葉は、長さが1メートルを超えることも珍しくありません。

フィロデンドロン セロームの花言葉

フィロデンドロン セロームの花言葉「愛の木」「用心深い人」です。

どちらもフィロデンドロン セロームの成長する姿から付けられたとされています。

フィロデンドロン セロームの育て方

フィロデンドロン セロームの育て方

フィロデンドロン セロームの育て方のポイントは以下のとおりです。

  • 水やりはの表面が乾いてから行う
  • 葉水で葉の乾燥や害虫を防ぐ
  • 定期的に葉のほこりを取り除く

水やりの頻度

フィロデンドロンセロームの水やりは、の表面が乾いたら行います。

一般的に夏は週に2~3回、冬は1~2週間に1回程度です。

ただし、環境によって異なるため、の湿り具合を確認しながら調整する必要があります。

水やりとは別に葉水を行うと、葉の乾燥や害虫の予防に効果的です。

葉水とは、霧吹きやスプレーなどで葉に水を拭きかけることを指します。

肥料のあげ方

肥料は生育期にあたる春~秋にかけて与えます。

1か月に1回を目安に、液体肥料か置き肥をあげましょう。

植え替えのタイミングで、に元肥を混ぜ込んでも問題ありません。

肥料のあげ過ぎは根焼けの原因となるため、各肥料の容量を守って与えましょう。

11~2月の冬季は休眠期にあたるので、その間は肥料を与えません。

病害虫・害虫対策

健康なフィロデンドロン セロームの育成には、病害虫の対策を知っておくことが大切です。

特に大型のフィロデンドロン セロームは葉の面積が広いため、葉裏に付く害虫と害虫からの排泄物による二次被害に注意しましょう。

ここでは特に注意が必要な病害虫と、害虫の対策を紹介します。

ハダニ

  • 葉の裏に寄生する
  • 葉全体に白い斑点やクモの巣のようなものを発生させる

植物全体を水洗いし、日光に当てる。殺虫剤を散布する。

複数の株が一つの鉢に植えてある場合は一株ずつ鉢を分け、症状が改善しない場合はハダニの付いた葉を切り落とす。

アザミウマ

  • 葉の裏に寄生し、葉の変色を引き起こす

特にフィロデンドロン セロームには付きやすく、ホームセンターなどで購入した株には寄生している場合が多い。

植物全体を水洗いする、浸透移行性の殺虫剤を散布するのが対策になる。

アブラムシ

  • ハダニに似た見た目だが、より昆虫感のある見た目をしている
  • 葉や幹で分泌液を分泌し、植物の表面をベタベタさせる

ホームセンターなどで安売りされているフィロデンドロンには付いていることが多い。

植物全体を水洗いしてから新しい鉢に植え替える。殺虫剤を散布する。

すす病

  • 害虫が排泄する物質を栄養源にする
  • 黒いすす状のカビが葉の表面などに発生する

患部を剪定し、新しい鉢やに植え替える。風通しを良くする。殺菌スプレーを散布するなどの方法も有効。

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種まきと植え方

フィロデンドロン セロームはココピートや水苔に種をまくのがおすすめです。

ココピートと水苔は柔らかく保水力に優れ、種の成長を促します。

種から出た根はを掴む力が弱く、硬い培地は根が張りづらいため、ココピートや水苔などの柔らかい培地を用意しましょう。

種まきの手順

種まきは以下の方法で行います。

  1. 湿らせた培地に種をまく
  2. 種を薄く覆う程度に培地を被せる
  3. 霧吹きなどで水をあげる

フィロデンドロン セロームの種は小さいため、取り扱いに注意しましょう。

① 湿らせた培地に種をまく

植え付けに使用する用土は、ココピートなどきめの細かいものを用意しましょう。

粒子の細かいに植えることで、根がに絡みつきやすくなるためです。

② 種を薄く覆う程度に培地を被せる

③ 霧吹きなどで水をあげる

水やりは基本的に毎日行います。

腰水のように水に浸すのではなく、培地が常に湿る程度の量の水を霧吹きなどで吹きかけます。

気根が伸びてきたらどうする?

気根が伸びるのはフィロデンドロン セロームの自然な成長の一部です。

自然な姿を楽しむのであれば、気根をそのまま伸ばしておくのも良いでしょう。

気根の形状を整えたい場合は、気根を支柱に巻きつけて整えます。

気根が気になる場合は、カットしてしまっても問題ありません。

気根とは?

気根は植物が空中に伸ばす特殊な根です。

主に幹の途中から発生し、成長とともに幹の上部から下方向に向かって伸びていきます。

細長い紐状か棒状で、色は茶色や灰色が一般的です。

空気中の水分を吸収する機能があり、植物に追加の水分を供給します。

フィロデンドロン セロームの栽培環境

フィロデンドロン セロームの栽培環境

フィロデンドロン セロームの栽培環境で気を付けるポイントを紹介します。

置き場所と日当たり

フィロデンドロン セロームは明るい場所を好みます。

暖かい時期は風通しの良い明るい場所に置きましょう。

直射日光は葉焼けの原因となるため、レースカーテン越しの窓辺に置くのが適しています。

冬は窓辺の冷え込みを避けるため、窓から離れた暖かい場所に置きましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

フィロデンドロン セロームの理想的な温度は18~30℃です。

10℃までなら耐えることができます。

ただし10℃を下回ったり、霜が降りると黒く変色し根が溶けるため注意が必要です。

用土

フィロデンドロン セロームには、水はけの良いが適しています。

赤玉土などが配合された、通気性と水はけに優れたを選びましょう。

フィロデンドロン セロームを種から育てると大変?

フィロデンドロン セロームを種から育てるのは大変です。

特に初心者の場合は以下の理由からおすすめできません。

  • 発芽率が低い:新鮮な種子でも発芽率は不安定
  • 成長が遅い:種から成熟した植物になるまでに数年かかる
  • 環境管理が難しい:発芽から初期成長期まで、温度と湿度の細かい管理が必要
  • 病害虫のリスク:幼苗は病害虫に弱く、管理が難しい

フィロデンドロン セロームの増やし方

フィロデンドロン セロームは株分け、挿し木で増やすのが一般的です。

挿し木や株分けを行うときは、手袋などを着用して手を保護します。

フィロデンドロン属の植物の樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムという成分が含まれているためです。

服などに樹液が付着すると、洗濯では落ちないシミになる場合があるため注意しましょう。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

フィロデンドロン セロームの剪定・株分けは、活発な成長が見込まれる4~6月に行います。

生育期間中であれば植物の回復力が高く、フィロデンドロン セロームの新しい成長を促進できるためです。

剪定・株分けに使用する刃物は、加熱殺菌して冷ましてから使用しましょう。

セラミック素材の刃を消毒するには、塩素系の漂白剤が最適です。

剪定のポイント

  • 古い葉や傷んだ葉を取り除く
  • 切り口には園芸用の癒合剤を塗る

株分けのポイント

  • 根を付けて切り取る
  • なるべく大きく切り取る
  • 株分け後はすぐに植え付ける
  • 元気のない株は水耕栽培にする

挿し木のやり方

フィロデンドロン セロームは、気根を残したまま挿し木をするのがポイントです。

切った挿し穂は水に浸けて、挿し穂から出る樹液を水で洗い流します。

用土に挿すときは、挿し穂に対して大きすぎない鉢を選びましょう。

水分が多くなり挿し穂が傷む可能性があるためです。

半日陰保管し、の表面が乾いたら水を与えます。

植え替え時期はいつがいい?

フィロデンドロン セロームの植え替えは5~7月に行うのが最適です。

5~7月は成長の開始時期となるため、植え替えを行うことでフィロデンドロン セロームが新しい環境で活発な成長を始められます。

また、春から初夏は植物の活動が活発になり、根の回復力が高まる時期です。

この時期の植え替えは、植え替え時のダメージから早く回復でき、休眠期までに十分な根の発達が期待できます。

鉢替えのやり方

フィロデンドロン セロームの鉢替えは以下のように行います。

  1. フィロデンドロン セロームを鉢から取り出し、根をほぐす
  2. 培養を入れた鉢にフィロデンドロン セロームを入れる
  3. 水をたっぷり与え、明るい日陰で管理する

① フィロデンドロン セロームを鉢から取り出し、根をほぐす

大きなものは下の方の根をカットしてください。

② 培養土を入れた鉢にフィロデンドロン セロームを入れる

すき間にを入れ、割りばしなどでをつついて細かいすき間もなくしていきましょう。

③ 水をたっぷり与え、明るい日陰で管理する

大型のフィロデンドロン セロームは、市販の鉢替えシートかブルーシートの上で行うと、こぼれたで汚れる心配がありません。


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