ニューサイラン ピンクストライプの育て方

更新日 2025年11月07日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

\立て札・メッセージカード無料/

観葉植物の通販を見る

監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ニューサイラン ピンクストライプの基本情報

植物名ニューサイラン ピンクストライプ
学名Phormium Pink Stripe
和名入才蘭
英名New zealand flax
別名マオラン、フォーミウム
原産地ニュージーランド
科名リュウゼツラン科
属名フォルミウム属(マオラン属)
開花時期6〜8月

ニューサイラン ピンクストライプは、ニュージーランド原産の多年草で、銅葉に美しいピンクの斑が入った葉が特徴です。

剣のようにまっすぐ伸びる葉は存在感があり、庭づくりのアクセントに適しています。

耐寒性・耐暑性ともに中程度で、寒冷地では冬に保護が必要です。

日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも十分に育つため、初心者でも比較的手間をかけずに育てられます。

月別栽培カレンダー

植え付け・植え替え

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

肥料(庭植え)

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

肥料(鉢植え)

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

開花

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

簡単なアンケートにご協力ください

貰ってうれしい観葉植物は?

種類と品種

品種葉の色班の色草丈の目安育てやすさレア度
ピンクストライプ銅葉ピンク約60cm〜1.5m高い
プルプレア(パープレア)赤紫がかった銅葉なし約1.5〜2m低い
レインボークイーン銅葉クリーム色、赤、ピンク約1〜1.5m高い
サンダウナー銅赤色ピンク、ブロンズ約60cm〜1.2m高い
イエローウェーブ明るい緑黄色、クリーム色約1〜1.5m高い

プルプレア(パープレア)

プルプレアは、深みのあるブロンズカラーの葉が魅力で、庭にシックで落ち着いた印象を与える銅葉タイプの代表格です。

比較的大型に育つため、シンボルツリーのような存在感を発揮します。

希少性はそれほど高くなく、園芸店やホームセンターなどでも比較的入手できる品種です。

レインボークイーン

レインボークイーンは、をベースにクリーム、赤、ピンクなどが混ざり合う華やかな葉が特徴です。

その名の通り、カラフルな見た目で花壇や鉢植えのアクセントに適しています。

草丈も1m程度と控えめで、ベランダなどでも育てやすいサイズです。

ただし、斑入りの品種のため、やや栽培難易度が上がり、直射日光などの強い光や過湿に弱い傾向があります。

サンダウナー

サンダウナー

サンダウナーは、銅赤色の葉にピンクやブロンズのストライプ模様が入る個性的な品種です。

季節や光の加減で葉の色合いが微妙に変化し、温かみのある色合いが魅力で、花壇や鉢植えのアクセントとして活躍します。

耐寒性はやや低めですが、関東以西の温暖地なら地植えでの栽培も可能です。

イエローウェーブ

イエローウェーブ

イエローウェーブは、明るい緑の葉にクリームや黄色のストライプが入り、爽やかで軽やかな印象を与える品種です。

葉はややアーチ状に広がり、柔らかく優しい雰囲気を演出します。

また、葉色が明るく、日陰がちな暗めの場所にも彩りを与える品種です。

耐寒性・耐暑性ともに安定しており、鉢植え・地植えの両方に向いています。

観葉植物の通販

ニューサイラン ピンクストライプの葉っぱの特徴

ニューサイラン ピンクストライプの葉っぱの特徴

ニューサイラン ピンクストライプの葉は、剣のようにまっすぐ伸びていて存在感があります。

落ち着いた銅葉の縁や中央にきれいなピンク色のストライプ模様が入るのが特徴です。

光沢が強く、日光が当たるとメタリックのようにも見え、おしゃれな印象を与えます。

秋から初冬にかけてピンクの発色が良くなり、夏場はやや淡くなる傾向があるため、四季を通じて表情の変化を楽しめるでしょう。

ニューサイラン ピンクストライプはどんな花が咲く?

ニューサイラン ピンクストライプは葉の美しさが主役の品種ですが、条件が整えば南国風のワイルドな花を咲かせることもあります。

硬く立ち上がった花茎の先に、赤やオレンジ系の濃い色合いの細長く反り返った筒状の花が密集して咲くのが特徴です。

ただし、開花には長い年月がかかり、株が十分に育っていないと花芽はつきません。

特に鉢植えや室内での管理ではほとんど咲かないため、花を見たい場合は屋外でのびのびと育てましょう。

ニューサイラン ピンクストライプの花言葉

ニューサイラン ピンクストライプの花言葉「素直」です。

葉がまっすぐ上向きに伸びる様子に由来しています。

ニューサイラン ピンクストライプの育て方

ニューサイラン ピンクストライプは、ある程度の寒さにも耐え、耐暑性にも優れている品種です。

耐病性もあり、害虫もほとんどつかないため、初心者でも育てやすいでしょう。

水やりの頻度や肥料の与え方などに気を付けることで、さらに美しく栽培できます。

水やりの頻度

ニューサイラン ピンクストライプの水やりは、鉢植え、地植えともに、表土がしっかりと乾いたらたっぷりとおこないます。

土の表面が白っぽく変化したら、表土が乾燥しているサインです。

用土が過湿すると根腐れが起きてしまうため、適度に乾燥させながら水やりしましょう。

肥料のあげ方

肥料のあげ方元肥追肥
鉢植え緩効性化成肥料春〜秋に1〜2ヶ月に1回程度
地植え緩効性化成肥料基本的には不要

鉢植え、地植えどちらでも、元肥として植え付け場所の土や用土に緩効性化成肥料を混ぜておくのがおすすめです。

また、鉢植えの場合のみ、生育期の春から秋にかけて、追肥として1〜2ヶ月に1回の頻度で固形の緩効性肥料を与えましょう。

観葉植物の通販

病害虫・害虫対策

ニューサイラン ピンクストライプは、比較的病害虫に強く、育てやすい植物です。

ただし、鉢植えでは過湿による根腐れが起こりやすいため、水やりと用土の管理には注意しましょう。

特に湿気がこもりやすい梅雨時期などは、水はけの良い土を使用し、鉢底に軽石を敷くなどして通気性を高める工夫が必要です。

まれにハダニやカイガラムシが付くことがあります。

どちらも葉の付け根や茎に現れることがあるので、見つけ次第ピンセットや歯ブラシでこすり取ってください。

定期的に観察し、被害が広がる前に早めに対処することが、美しい姿を保つコツです。

植え方|地植えのやり方

ニューサイラン ピンクストライプの植え付けは、生育期の春か秋におこないましょう。

特に、3月中旬〜4月上旬は、夏に向けて気温が上がって成長が促されるため、植え付けにおすすめの時期です。

以下の流れに沿って、植え付けをおこないましょう。

  1. 土壌を作る
  2. 植え付ける
  3. 水を与える

① 土壌を作る

ニューサイラン ピンクストライプを地植えする際には、日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。

水はけの良い庭土に腐葉土を3〜4割程度混ぜて土壌を作ります。

もしも、水はけが悪い場所に植え付ける場合には、赤玉土と軽石をそれぞれ2〜3割程度混ぜて保水性と排水性のバランスを整えてください。

② 植え付ける

植え付ける位置を決めたら、スコップなどを使って軽く穴を掘りましょう。

根元を優しく持ちながら、ポットや鉢から株を取り出して穴に入れます。

ニューサイラン ピンクストライプは根が傷つきすぎると枯れやすいため、ポットから取り出したら根鉢を崩さずにそのまま植え付けましょう。

根が見えないように、穴の周りの土を軽く被せたら植え付けは完了です。

③ 水を与える

最後に水やりをおこないましょう。

葉の間に水が溜まってしまうと葉が腐る原因となるため、用土にたっぷりと与えてください。

剪定

ニューサイラン ピンクストライプは、比較的コンパクトな品種で剪定をしなくても自然と形が整います。

本格的な剪定は不要ですが、葉が傷んだり大きすぎたりする場合には、葉の付け根で切り取ってください。

背が低い新葉と交代するイメージで間引くと、形を整えながら剪定できます。

また、ニューサイラン ピンクストライプは過湿に弱く、蒸れた状態が続くと枯れる可能性が高いです。

葉が混み合っている部分は、株元から葉を刈り取りましょう。

葉っぱの色が薄くなる原因は?再生できる?

ニューサイラン ピンクストライプの葉の色が薄くなる原因は、主に以下の3つが考えられます。

葉の色が薄くなった部分を再生することは難しいため、剪定をおこなって見た目を美しく保ちましょう。

  • 土が少ない
  • 肥料が不足している
  • 葉の色が薄くなる時期である

それぞれの原因と対処法について詳しく解説します。

土が少ない

ニューサイラン ピンクストライプの購入後、そのままポットで育てている場合は、土が少ない可能性があります。

土が少ないと根が十分に伸びず、栄養も不十分になってしまうため、きれいに葉の色が出せません。

株の大きさに合う鉢を選んで鉢替えすることで、株に合う土の量になり、葉の発色も良くなるでしょう。

肥料が不足している

肥料の不足も、葉の色が薄くなる原因の1つです。

ニューサイラン ピンクストライプの葉がきれいに発色するためには、株が元気に育っていることが欠かせません。

生育期の春〜秋にかけて、1〜2ヶ月に1回程度の頻度で緩効性化成肥料を与えると、肥料が十分にいきわたります。

肥料の与えすぎは株を弱らせる原因となるため、適量を守ってください。

葉の色が薄くなる時期である

ニューサイラン ピンクストライプの栽培に適した気温は10〜20℃で、葉の色が美しい季節は秋です。

栽培適温よりも高い夏や低い冬は、葉の色が薄くなる傾向にあります。

株の新陳代謝と捉えて剪定をしておくと、株の風通しが良くなって子株も育ちやすくなるでしょう。

ニューサイラン ピンクストライプの栽培環境

ニューサイラン ピンクストライプは、比較的丈夫で環境に順応しやすい反面、葉色を美しく保つには適切な管理が求められます。

日当たりや風通し、水はけの良さを重視して育てると元気に育つでしょう。

置き場所と日当たり

  • 日当たりと風通しの良い場所に置く
  • 真夏は直射日光を避ける

ニューサイラン ピンクストライプは、日光によく当てることで葉の発色が良くなる植物です。

多少の耐陰性もあるため日陰でも育ちますが、葉がだらしなく伸びてしまうため美しく育てたい場合は、日当たりを意識しましょう。

ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けすることがあるため、半日陰や午前中だけ日が当たるような場所が理想です。

室内で育てる場合は、レースカーテン越しの光が差し込む窓辺などに置くとよいでしょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ニューサイラン ピンクストライプの栽培適温は10〜20℃です。

耐寒性は約−5℃前後で、関東南部以西の温暖地であれば、霜よけなどをすれば屋外でも越冬できます。

ただし、寒冷地や霜の多い地域では、鉢植えで育てて冬は室内に取り込むのが安心です。

夏の暑さには比較的強いですが湿度が高い環境は苦手なため、風通しの良い場所で管理しましょう。

ニューサイラン ピンクストライプの土の配合比率(用土)

ニューサイラン ピンクストライプの土の配合比率

ニューサイラン ピンクストライプの用土は排水性と通気性に優れたものが適しています。

市販の草花用培養土に軽石やパーライトを2〜3割混ぜて使うと、排水性が高まり安心して栽培できるでしょう。

地植えの場合

地植えの場合は、水はけの良い場所を選び、腐葉土を3〜4割程度混ぜて用土を作ります。

雨が多い地域や粘土質の土壌では、赤玉土と軽石をそれぞれ2〜3割程度混ぜて改善するのが効果的です。

霜が降りる地域では、株元をバークチップやワラで覆うなど、防寒対策もおこなってください。

鉢植えの場合

  • 赤玉土:6
  • 腐葉土:3
  • 軽石:1

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土がおすすめです。

配合して用土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の割合にすると保水性と排水性を保つ用土ができます。

鉢植えで栽培する場合は、根詰まりや水の与えすぎによる根腐れに注意が必要です。

1〜2年に1回は鉢替えをして、土の状態をリセットしましょう。

ニューサイラン ピンクストライプを種から育てると大変?

ピンクストライプを種から育てることは可能ですが、とても手間がかかり、発芽率も低いです。

また、発芽するまで20℃前後を保つ必要があるため、初心者には難易度が高いでしょう。

さらに、種から育てた株が親と同じようなピンクのストライプになるとは限らず、斑入りの特性が消える可能性も高いです。

そのため、家庭での栽培にはあまり向かず、園芸初心者には苗の購入や株分けなどの方法が推奨されます。

ニューサイラン ピンクストライプの増やし方

ニューサイラン ピンクストライプは、株分けや挿し木で増やせます。

特に、子株ができているものは、株分けをするとよいでしょう。

株分けの時期はいつがいい?

ニューサイラン ピンクストライプの株分けに適した時期は、気温が安定し始める4〜5月か、猛暑が落ち着いた9月中旬〜10月です。

真夏や真冬は植物にストレスがかかりやすく、株分け後の成長速度が落ちるため避けましょう。

株分けのやり方

  1. 鉢から株を抜いて状態を確認する
  2. 株元で自然に分かれた部分を見つける
  3. 清潔なハサミやナイフで切り分ける
  4. 切り口を乾かして植え付ける

① 鉢から株を抜いて状態を確認する

株の根元を持ちながら鉢を傾け、鉢から取り出します。

ニューサイラン ピンクストライプは根が傷つくと枯れやすいため、基本的に根鉢は崩さずに作業をおこなってください。

ただし、根鉢がカチカチになって根詰まりを起こしている場合は、根鉢をやさしくほぐしながら古い土を軽く落としましょう。

② 株元で自然に分かれた部分を見つける

ニューサイラン ピンクストライプの株元を観察すると、自然に分かれた子株があります。

そこを境に株分けすると、株や根へのダメージを最小限に抑えられるのでおすすめです。

親株の根元の枯れた葉を取り除くことで、さらに見つけやすくなるでしょう。

③ 清潔なハサミやナイフで切り分ける

親株と子株を清潔な刃物で切り分けます。

切り口が汚れていると雑菌が入りやすくなるので、刃物は必ず消毒してから使いましょう。

除菌シートで拭き取ったり、ハサミの先をエタノールに浸けたりする方法があります。

④ 切り口を乾かして植え付ける

切り分けた直後は切り口が湿っているため、1日ほど風通しの良い日陰で乾燥させます。

切り口が乾いたら、新しい用土に植え付けてください。

植え替え時期はいつがいい?

ニューサイラン ピンクストライプの植え替えに適しているのは、株分けと同様に春か秋の気候が安定した時期です。

特に鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために1〜2年に1度は植え替えをするとよいでしょう。

鉢替えのやり方

  1. 鉢から株を抜き、古い土を落とす
  2. 根の傷んだ部分があれば取り除く
  3. 一回り大きな鉢に新しい用土を入れる
  4. 株を植え付けて水を与える

① 鉢から株を抜き、古い土を落とす

まずは株元を持ちながらやさしく鉢から抜き、根鉢を軽くほぐして古い土を落とします。

根を傷つけると、株が枯れる原因となるため、丁寧に作業を進めましょう。

② 根の傷んだ部分があれば取り除く

根を観察して黒ずんだり、溶けたりしている部分は刃物で切り取ってください。

健康な根は、白色またはクリーム色で、張りと硬さがあります。

③ 一回り大きな鉢に新しい用土を入れる

元の鉢よりも一回り大きな鉢を用意して鉢底に軽石を敷き、新しい用土を8割程度まで入れます。

用土は市販の草花用培養土がおすすめです。

④ 株を植え付けて水を与える

鉢の中心に軽く穴をあけて植え付けたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをします。

植え替え直後から1週間程度は直射日光を避けて管理してください。

一覧へ戻る

オススメの記事

RECOMMENDED ARTICLES