ピレア ペペロミオイデスの育て方

更新日 2025年09月16日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

\立て札・メッセージカード無料/

観葉植物の通販を見る

監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ピレア ペペロミオイデスの基本情報

植物名ピレア ペペロミオイデス
学名Pilea peperomioides
和名アサバソウ
英名Chinese money plant
別名パンケーキプランツ、チャイニーズマネープラント、UFOプラント
原産地中国
科名イラクサ科
属名ピレア
開花時期

ピレア ペペロミオイデスは可愛らしい丸い葉が特徴で、まるで葉がぴょんと跳ねているような愛嬌のある見た目から、600〜700種類あると言われるピレアの中でも特に人気が高い品種です。

コショウ科のペペロミアという植物によく似ていることから、「ペペロミアのような」という意味の「ペペロミオイデス」と名付けられました。

常緑性なので季節を問わず心地良い空間にしてくれる、初心者でも手軽に楽しめるインテリアグリーンです。

月別栽培カレンダー

植え付け・植え替え

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

肥料

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

開花

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

種類と品種

ピレア ペペロミオイデスには、以下のような品種があります。

名前葉っぱの形斑の色レア度
ピレア ペペロミオイデス モヒート丸いライムグリーンやや高い
ピレア ペペロミオイデス ホワイトスプラッシュ丸い高い

ピレア ペペロミオイデス モヒート

艶があり鮮やかな緑色の葉っぱにライムグリーンの斑が入る品種です。

ピレア ペペロミオイデス ホワイトスプラッシュ

鮮やかな緑色の葉はやや多肉質で、まるで絵具を飛ばしたようにまばらな白い斑が入ります。

観葉植物の通販

ピレア ペペロミオイデスの葉っぱの形

ピレア ペペロミオイデスの葉は、上の方がやや尖った卵形をしています。

丸葉の可愛らしい見た目から「パンケーキプランツ」という別名が付けられました。

葉はやや多肉質で、ぷにぷにとした触り心地の良さも魅力です。

ピレア ペペロミオイデスはどんな花が咲く?

ピレア ペペロミオイデスは、株の中心部分から赤みのある茎を伸ばし、数ミリ程度の小さな白い花をたくさん咲かせます。

花が咲いた姿は、ブロッコリーの蕾や線香花火のような可愛らしい見た目です。

ピレア ペペロミオイデスの花言葉

ピレア ペペロミオイデスの花言葉「救われる人々」「少女の恥じらい」です。

ピレア ペペロミオイデスの育て方

ピレア ペペロミオイデスは管理しやすく、初心者でも育てやすい植物です。

基本的に明るい場所が好きですが、耐陰性もあるため室内でも問題なく育てられます。

水やりの頻度

季節頻度
春夏3〜4日に一回
秋冬2〜3週間に一回

生育期である春夏は、鉢の中央部分まで土が完全に乾いたら水やりをします。

葉の乾燥を防ぐために、葉に霧吹きで水をかけてあげる葉水も行ってください。

秋になったら徐々に水やりの頻度を減らし、冬の休眠期に向けて慣れさせていきましょう。

休眠期にあたる冬の間は水やりの頻度をぐっと落とし、控えめな水やりを心がけてください。

肥料のあげ方

ピレア ペペロミオイデスは、基本的に肥料を与えなくても元気に育ちます。

株の元気がなく下葉が枯れたり葉が変色したりする場合には緩効性肥料を1ヶ月に1回程度与えてください。

冬の休眠期は株を休ませる必要があるため、肥料は与えません。

観葉植物の通販

病害虫・害虫対策

ピレア ペペロミオイデスは、以下の病気や害虫に注意してください。

カイガラムシ

  • 葉が変色したり萎んだりする
  • 排泄物でべたつき、すす病につながる

カイガラムシは、ピレア ペペロミオイデスの茎や葉について樹液を吸って株を弱らせる害虫です。

症状が出てきたたら、カイガラムシ本体を探して取り除いて、専用の殺菌剤を散布してください。

園芸用オイルで窒息させる対策も有効です。

ハダニ

  • 蜘蛛の巣のような糸がつく
  • 葉に斑点や傷がつく

ピレア ペペロミオイデスの葉っぱの表面に班とは違う白い斑点が出てきた場合、ハダニの被害の可能性が高いです。

ハダニに効果のある殺虫剤を吹きかけ、布やキッチンペーパーで拭き取ってください。

ハダニに食害された葉っぱは元の元気な緑色には戻らないため、残っている葉の枚数が多ければ切り取ってしまいましょう。

うどん粉病

  • カビの胞子が原因
  • 葉っぱが白い粉をふいたようになる

うどん粉病は、かびの胞子が原因で起こる病気です。

ピレア ペペロミオイデスの葉が白い粉を吹いたようになっていたらうどん粉病の可能性が高いため、広がるのを防ぐために患部を切り落としてください。

風通しが悪いと発生しやすいので、鉢の置き場所も見直しましょう。

植え方

ピレア ペペロミオイデスを鉢に植える場合、まずは大きすぎないサイズの植木鉢を用意し、底に鉢底ネットを敷きます。

さらに、ネットが隠れるくらいの鉢底石を敷き、8分目くらいまで土を入れましょう。

株を入れたら、根の隙間を埋めるように優しく土を入れ込みます。

この時、良く発根していなかったり根が少ない場合は、一度水に挿して根の成長を待ってから植えると良いでしょう。

土に植えたら土が湿る程度に水を与えて株を安定させてあげてください。

葉が落ちる原因は?

ピレア ペペロミオイデスの葉が落ちてしまう場合、以下の原因が考えられます。

日照不足

葉が黄色くなった後に落ちてしまう場合は、日照不足が原因かもしれません。

窓辺などの明るい場所に置き、光を届けてあげましょう。

根腐れ

水を与えすぎると土の環境が悪化し根腐れを起こして葉が落ちる原因になります。

根腐れが疑われる場合、新しい土に植え替えて環境を良くしましょう。

葉焼け

直射日光に当ててしまうと、葉が黒く焼けてしまいます。

葉が黒くなったら取り除き、直射日光が当たらない場所に移動させましょう。

寒さ

10℃を下回る場所に置いておくと寒さにあたり株の元気がなくなってしまいます。

特に窓辺は冷気が入りやすいので、リビングなど暖かい場所に移して温度管理に注意しましょう。

ピレア ペペロミオイデスの栽培環境

ピレア ペペロミオイデスは、適切な置き場所と日当たりが重要です。

冬の乾燥には強い反面寒さは苦手なので、冬は室温管理に気をつける必要があります。

置き場所と日当たり

ピレア ペペロミオイデスは明るい場所を好みますが、直射日光は苦手なため半日陰で育てましょう

室内であればレースカーテン越しの窓辺に置き、柔らかい光を届けてあげてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ピレア ペペロミオイデスは寒さに弱く、10℃以下になると生育が止まってしまいます。

そのため、冬は必ず室内に取り込み、15℃以上の室温を保つようにしてください。

用土

ピレア ペペロミオイデスを植える用土は、排水性があり腐葉質のものが適しています。

赤玉土や腐葉土、川砂を以下の割合でブレンドしたものがおすすめです。

  • 赤玉土(小粒):6
  • 腐葉土:2
  • 川砂:2

観葉植物用や多肉植物用として売られている市販品を使用するのも良いでしょう。

水耕栽培はできる?

ピレア ペペロミオイデスは水耕栽培が可能で、根の成長が目で見て楽しむことができます。

水の入った容器に根っこの土を落としたピレア ペペロミオイデスを入れるか、もしくはハイドロボールなどを使用しましょう。

下葉が水に浸からないように必要に応じてカットして整え、根腐れを防ぐために容器の水は毎日変えてください。

ピレア ペペロミオイデスを種から育てると大変?

ピレア ペペロミオイデスを種から育てるのは難しいでしょう。

ピレア ペペロミオイデスは株自体の流通が少なく、種もほとんど販売されていません。

花が咲いて受粉に成功すると種ができますが、その種は非常に小さく自分で採取するのは困難です。

ピレア ペペロミオイデスの開花時期

ピレア ペペロミオイデスは白くて小さな花を咲かせますが、屋内で育てている場合は開花することはあまりありません。

開花時期は春

ピレア ペペロミオイデスが花を咲かせるのは春です。

冬に花茎を伸ばし始めることが多く、それからたくさんの蕾を付けます。

一般的に5月には花が咲き終わり、開花が終わるとポロポロと花を落とすのが特徴です。

ピレア ペペロミオイデスの花を咲かせる方法は?

観葉植物として屋内で育てている場合、開花すること自体が珍しく咲かないのが普通です。

寒い時期にしっかりと休眠期間を経ることで、エネルギーを蓄え開花に繋がる可能性があると言われています。

暖房を効かせ過ぎず適度に寒さにあてると、花を咲かせることができるかもしれません。

ピレア ペペロミオイデスの増やし方

ピレア ペペロミオイデスの増やす方法は、株分けと挿し木が一般的です。

繁殖力が強いため、比較的短期間で簡単に増やすことができます。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

ピレア ペペロミオイデスの剪定や株分けは、生育期にあたる5月〜7月に行います。

剪定は、伸びすぎた葉や古い葉を取り除き、風通しを良くしてあげてください。

子株の株分けは植え替えの際に同時に行うと良いでしょう。

挿し木のやり方

  1. 子株を切り取る
  2. 水に浸けて発根させる
  3. 根が育ったら土に植え替える

① 子株を切り取る

親株の根元にある子株から根が出ていることを確認したら、消毒したハサミやナイフで切り取ります。

この時子株が小さすぎると体力が足りず枯れる原因になるので、ある程度根が育っていることがポイントです。

② 水に浸けて発根させる

切り取った子株の根部分を水に浸けて発根させます。

健康な株であれば、2週間程度で強い根が育つでしょう。

③ 根が育ったら土に植え替える

根が十分に育ったら土に植えてください。

水に浸けずに直接土に挿す方法もありますが、水挿しの方が簡単に増やすことができます。

植え替え時期はいつがいい?

ピレア ペペロミオイデスは生育が旺盛なので、1年に1回、5月〜8月頃に植え替えを行いましょう。

成長に合わせてひと回り大きな鉢に植え替えると、根詰まりを防ぎより大きく育てられます。

鉢替えのやり方

  1. 株を取り出し根っこを整理する
  2. 新しい鉢に植え替える
  3. 2回以上水やりをする

① 株を取り出し根っこを整理する

鉢から優しく株を取り出し、古い土と枯れている根っこを落とします。

② 新しい鉢に植え替える

新しい鉢を用意したら、鉢底ネット、鉢底石、新しい用土を入れましょう。

取り出した株を優しく入れ、根の隙間を土で埋めます。

③ 2回以上水やりをする

根付きを良くするため、植え替え後は2回以上水やりをしてください。

水で微塵と呼ばれる細かい土を洗い流したり根の隙間に土を入れ込んだりすることで、排水性が良くなり根が健康に育ちます。

一覧へ戻る

オススメの記事

RECOMMENDED ARTICLES