ビカクシダ(コウモリラン)の育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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ビカクシダ(コウモリラン)の基本情報

植物名ビカクシダ
学名Platycerium bifurcatum
和名コウモリラン ビカクシダ
英名Staghorn Fern
別名コウモリラン
原産地オーストラリア東海岸
科名ウラボシ科
属名ビカクシダ属

ビカクシダ(コウモリラン)は、オーストラリア東海岸を原産とするシダ植物です。

自然環境では樹木に着生して成長しますが、特徴的な葉の形状のおもしろさから観葉植物としても人気があります。

ビカクシダ(コウモリラン)は日陰でも育てやすく、適度な空中湿度を保つことで健康に育てることができます。

耐寒性は5℃以上あり、開花期は5月から10月ですが、観葉植物として葉っぱを楽しむのが一般的です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

カクシダ属には、20種以上の異なる種が存在し、それぞれが独特の葉の形状や成長パターンを持っています

以下に、代表的なビカクシダ(コウモリラン)の種類と品種をみてみましょう。

種類・品種名特徴
P. ビフルカツム長く分岐した深緑色の葉が特徴的

耐寒性が高く初心者向け
P. ネザーランドコンパクトなサイズで、狭いスペースでも育てやすい品種

葉が垂れにくく、寒さに強い

P. スーパーバム
大きく重厚な葉を持ち、存在感のある見た目が特徴で、育てがいがある

湿度が高い環境を好み、定期的な水やりが必要
ベイチー星状毛が多く、銀白色に見える特徴がある

耐乾性が高く、乾燥した環境でも育ちやすい
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ビカクシダ ネザーランドとの違いは?

ビカクシダ ネザーランドは、ビフルカツムを基に品種改良された園芸種です。

見た目は非常に似ていますが、いくつかの特徴的な違いがあります。

下記の表を基に、どちらの植物が自身のライフスタイルに合っているかの参考にしてください。

特徴ビカクシダネザーランド
葉っぱの形状種類により異なり、二又に分かれた形状や大きく広がる扇形の葉を持つ
横幅が広く、丸みを帯びた小さめの葉が密に集まる

葉の形状によって垂れにくい
生育環境湿度の高い環境を好む乾燥や蒸れに強く、耐陰性も高い
成長速度比較的ゆっくり成長速い成長速度でコンパクトな姿を維持する
原産地オーストラリア、ニューギニア、アフリカなど東南アジア諸国、ニューギニア、アフリカなどのトロピカルな地域
管理のしやすさ初心者向け、育てやすい手間がかからず、ビカクシダよりも管理が容易

ビカクシダ(コウモリラン)は花が咲く?

ビカクシダ(コウモリラン)はシダ植物なので、花を咲かせることはありません

シダ植物は、花を咲かせる被子植物とは異なり、胞子で繁殖します。

ビカクシダ(コウモリラン)の中には、花のように見える構造を形成することがありますが、これは実際には花ではなく、胞子を作るための胞子葉です。

ビカクシダの葉には、胞子を作る胞子葉と、栄養を蓄える貯水葉の2種類があり、これらが植物の成長と繁殖を支えています。

ビカクシダ(コウモリラン)の葉っぱの形

ビカクシダ(コウモリラン)の葉っぱは、その独特な形状から非常に高い観賞価値があります。

主に「貯水葉」と「胞子葉」の2種類があり、それぞれ異なる役割があるのも特徴的です。

葉の種類特徴役割生育環境への影響
貯水葉株元に広がる茶色の葉

幾重にも重なる
栄養や水分を蓄える

落ち葉や雨水を集める

植物の成長基盤となる

樹木や岩に着生する際の固定を行う
適切な日光と湿度の管理が必要

 生育環境に応じて葉の形状や成長具合が変わる
胞子葉鹿の角のように前方に伸びる緑色の葉成熟すると胞子を放出し繁殖を助ける環境や管理方法に応じて形状や成長具合が変わる

適切な日光や湿度の管理が重要


ビカクシダ(コウモリラン)の花言葉

ビカクシダ(コウモリラン)の花言葉は「信頼」と「助け合い」です。

この花言葉は、ビカクシダが樹木に着生して育つ姿から由来しています。

ビカクシダは、樹木の幹や枝にしっかりと根を張り、樹木からの支えを受けながら成長します。

この関係性が「信頼」と「助け合い」を象徴しているのです。

また、鹿の角のように広がる葉が「魔法」のような魅力を持つとされ「魔法」という花言葉もあります

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方

ビカクシダ(コウモリラン)は、美しい観葉植物として人気があり、その育て方にはいくつかのポイントがあります。

適切な水やり、肥料の管理、病害虫対策が重要です。

ここでは、ビカクシダを美しく育てるための基本的な方法と注意点を確認しましょう。

水やりの頻度

ビカクシダ(コウモリラン)は、土の表面がが乾いたら水を与えるのが基本です。

春から秋にかけての生育期には土の乾燥を避けるため、定期的に水やりを行います。

ただし、過剰な水やりは根腐れの原因になるため注意が必要です。

冬の休眠期には乾燥気味に管理し、土が完全に乾いてから水を与えるようにしましょう。

特に板付けの株や小さな株は水切れしやすいので、毎日チェックすることが重要です。

水やりの際は、根全体に水が行き渡るようたっぷりと与えましょう。

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肥料のあげ方

ビカクシダ(コウモリラン)は比較的少ない肥料で育つ植物ですが、春から秋の生育期に適度な肥料を与えることで健康的な成長が促進されます

液体肥料を月に1〜2回、薄めて与えるのがおすすめです。

ただし、過剰な肥料は根腐れの原因となるため注意してください。

葉の色が薄くなってきた場合は肥料不足のサインなので、適宜追肥を行いましょう。

冬の休眠期には肥料を控え、自然な休眠状態を保つことが重要です。

病害虫・害虫対策

ビカクシダ(コウモリラン)は比較的病害虫に強い植物ですが、アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。

これらの害虫は見つけ次第、速やかに取り除くと良いでしょう。

予防策として、通気性の良い場所に置くのが効果的です。

また、葉の裏側を定期的にチェックし、異常がないか確認しましょう。

必要に応じて、ニームオイルなどを使用して害虫を防ぐことも可能です。

植え方

ビカクシダ(コウモリラン)は、鉢植えでも板に着生させても育てることが可能です。

鉢植えの場合は、水はけの良い用土を使用し、根がしっかりと固定されるように植え付けましょう。

植え付け後は、根がしっかりと固定されるまで数週間かかることがあります。

その間は水やりを控えめにし、適度な湿度を保ちながら育てましょう。

板などに着生させる育て方

ビカクシダ(コウモリラン)を板などに着生させて育てる方法は、観葉植物として非常に魅力的です。

まず、木製の板やコルクボードに水苔を敷き、その上にビカクシダを置きます。

そしてビカクシダの根を水苔で包み、糸やワイヤーで固定しましょう。

最後に湿度を保ち、適度な光が当たる場所に設置すると自然な成長が促されます。

夏場は水苔が乾燥しやすいため、毎日水やりが必要ないかどうかをチェックしましょう。

葉が茶色く枯れる原因と対処法

ビカクシダ(コウモリラン)の葉が茶色く枯れる原因としては、水不足や過湿、日光不足、害虫などが考えられます

冬の休眠期に過剰な水を与えると、根腐れが起きて葉が茶色くなることがあるのです。

そこで、原因を特定して適切な対処を行う必要がでてきます。

水不足の場合は適切な頻度で水を与え、過湿の場合は水やりを控えましょう

日光不足の場合は明るい場所に移動させ、害虫がいる場合は早めに取り除きます。

茶色くなった葉もハサミで切り取りましょう。

ビカクシダ(コウモリラン)の栽培環境

ビカクシダ(コウモリラン)は、明るい日陰で育てるのが理想的です。

直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあるため、直射日光を避け、明るい間接光の当たる場所に置くと良いでしょう。

室内で育てる場合は、窓際やカーテン越しの光が適しています。

空中湿度が高い環境を好むため、湿度を保つ工夫も必要です。

置き場所と日当たり

ビカクシダ(コウモリラン)は、明るい日陰や間接光が最適です。

直射日光を避け、特に夏場は葉焼けを防ぐために遮光対策を行います

室内では、窓辺の明るい場所が理想的ですが、エアコンの風が直接当たらないように注意してください。

ビカクシダを風通しの良い場所に置くことで、病害虫の発生を防ぐことができます。

屋外で育てる場合は、木陰や半日陰の場所に置きましょう。

特に、午前中の柔らかい日差しが当たる場所が理想です。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ビカクシダ(コウモリラン)は温暖な気候を好み、最適な生育温度は15℃から25℃です。

冬場は最低でも5℃以上を保つようにしましょう。

0℃以下になるとダメージを受ける可能性があるため、冬は室内に取り込み、窓辺の日当たりの良い場所での管理をおすすめします。

また、暖房器具の近くに置かないように注意が必要です。

用土

ビカクシダ(コウモリラン)には、水はけが良く通気性のある用土が最適です。

一般的にはミズゴケやバークチップが推奨されていて、これらの使用で根の健康が維持できます。

鉢植えの場合は、底に軽石を敷いて排水性を高めると良いでしょう。

これにより、過剰な水分が迅速に排出され、根腐れのリスクが減少します。

水苔を使用する場合は乾燥しやすいため、定期的な水やりが必要です。

常に湿った用土は根腐れの原因となるため、乾燥気味に管理してください。

用土が完全に乾燥する前に水やりを行い、適切な湿度を保つことで、ビカクシダの健康を維持できます。

ビカクシダ(コウモリラン)を種から育てると大変?

ビカクシダ(コウモリラン)は種から育てることはできませんが、胞子から育てることが可能です。

胞子から育てる際には高湿度と適度な温度が必要で、発芽後も細心の注意が求められます。

特に初期段階では、カビの発生や乾燥に注意が必要です。

ビカクシダは成長が遅いため、根気強く管理しながらその成長過程を楽しむことができます。

初心者には難しいかもしれませんが、挑戦する価値は十分にあるでしょう。

ビカクシダ(コウモリラン)の増やし方

ビカクシダ(コウモリラン)の増やし方には、大きく分けて「株分け」と「胞子による繁殖」の2つの方法があります。

それぞれの方法には特有の注意点と手順があり、適切に行うことで健康な株を増やすことが可能です。

植え替え時期はいつがいい?

ビカクシダ(コウモリラン)の植え替えは、春から初夏が最適です。

この時期は植物が活発に成長するため、植え替えによるダメージを最小限に抑えることができます。

古い土や水苔を取り除き、新しい栄養豊富な土を使用することで、株の健康な成長をサポートできるのです。

植え替え後は、適度な水やりと明るい間接光に当てましょう。

直射日光は避け、過剰な水分も管理することで、ビカクシダは新しい環境に早く順応します。

鉢替えのやり方

ビカクシダ(コウモリラン)の鉢替えには、鉢植えの場合と板などに着床させている場合で2つの方法があります。

鉢植えの場合、まず植物を慎重に古い鉢から取り出し、根を優しくほぐしてから一回り大きな鉢に植え替えましょう。

排水性を確保するために鉢底石を敷き、新しい土を使い、しっかりと固定します。

板着床の場合、根が広がりすぎた際に新しい板に取り替えましょう。

ビカクシダを慎重に取り外し、水苔で根を包み、新しい板に固定します。

どちらの場合も、湿度を保ち、根が安定するように管理してください。

胞子で増やすやり方

胞子繁殖は、成熟した胞子葉から胞子を採取し、発芽させる自然な方法です。

この手法には、遺伝的多様性を維持できるメリットがありますが、発芽から成長までに時間がかかり、管理がやや難しいとされています。

まず、胞子葉が成熟して茶色くなったタイミングで胞子を採取し、紙などに集めましょう。

胞子は、ビカクシダの葉裏に見られる茶色の斑点から簡単に採取できます

採取した胞子を湿らせたミズゴケやピートモスの上に均等に撒き、軽く押さえて密着させまます。

発芽には高い湿度と適度な温度が必要であるため、透明なビニール袋やプラスチック容器で覆い、直射日光を避けた明るい場所に置くと良いでしょう。

その後、湿度の高い容器に胞子を撒き、直射日光を避けた明るい場所で発芽を待ちます。

発芽には数週間から数ヶ月かかる場合があるため、根気強く管理するのが大切です。

発芽した後は、丁寧に水やりを行い、少しずつ成長を見守りましょう


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