カラテア ランキフォリアの育て方
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
INDEX
目次
カラテア ランキフォリアの基本情報
植物名 | カラテア ランキフォリア |
学名 | Calathea lancifolia |
和名 | ヤバネシワヒメバショウ |
英名 | Rattlesnake plant |
別名 | カラテア インシグニス |
原産地 | 熱帯アメリカ、ブラジル |
科名 | クズウコン科 |
属名 | カラテア属 |
開花時期 | 5月~7月 |
カラテア ランキフォリアは、カラテア属の中でも特にインテリア映えする見た目で人気があります。
波打ったシャープな形の葉っぱは、薄緑をベースに矢羽根状の深緑の模様が入っているのが特徴です。
また葉の裏側はワインのような上品な赤紫をしていて、表と裏の色の違いを楽しむことができます。
カラテア属は、休眠運動といって日中は葉を広げて、夜になると葉を立てることで有名です。
この習性が葉の表と裏のコントラストをより際立たせて、お部屋を楽しい雰囲気にさせてくれます。
月別栽培カレンダー
*剪定
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株分け・植え替え
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肥料
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開花
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*剪定は枯葉や風通しを悪くしている葉があれば通年に渡って適宜行う
種類と品種
カラテア属には300以上の種類があり、葉っぱの色や形は品種によって大きな違いがあります。
以下はカラテア属の代表的なものです。
種類と品種 | 葉の色や模様の特徴 |
カラテア マコヤナ | 人気が高い、葉が表裏で緑と赤紫のコントラストが鮮やか |
カラテア メダリオン | 深緑、緑、薄黄緑の3色からなる、絵画のような繊細な模様 |
カラテア オルビフォリア | 大きな葉に、葉脈が凸凹とくっきり浮かび上がるのが特徴 |
カラテア ホワイトスター | 白の中にうっすらと桃色がグラデーションされて上品な印象を持つ |
カラテア ゼブリナ | 名前の由来ともなっている、濃い緑と緑のゼブラ柄が特徴 |
カラテア ランキフォリアの葉っぱの特徴
カラテア ランキフォリアの葉っぱには、2つの特徴があります。
- 水中のワカメのような細長く波打ったシャープな形
- 表と裏で違う葉色(表は薄緑に矢羽根状の深緑模様、裏はワインのような赤紫)
カラテア ランキフォリアは花が咲く?
カラテア ランキフォリアは、地面に近いところから蕾を出して、低い位置に白い花を咲かせます。
花びらは柔らかく繊細で、まるで妖精の羽のような雰囲気です。
開花時期は5月~7月で、20度を越えるくらいの気温になれば咲きます。
カラテア ランキフォリアの花言葉
カラテア ランキフォリアの花言葉は、カラテア属共通で「飛躍」「あたたかい心」「強い思い」です。
カラテア ランキフォリアの育て方
カラテア ランキフォリアは、一般的な観葉植物に比べると少し育てるのが難しいです。
特に水やりに注意が必要で、乾燥と水のあげすぎにならないよう、丁度いいバランスを保つ必要があります。
ただ、ポイントさえ押さえれば、誰でも元気に育てることが可能です。
カラテア ランキフォリアの美しく鮮やかな姿をお部屋に飾って、気分の上がる毎日にしていきましょう。
水やりの頻度
カラテア ランキフォリアは、季節ごとに適切な頻度で水やりすることが重要です。
- 春秋…土が乾いたらたっぷりと水をやる
- 夏…土が乾いたらたっぷりと水をやるが、乾燥時間が長引かないよう注意
- 冬…土が乾いてから3日後くらいにたっぷりと水をやる、受け皿に水を溜めないよう注意
肥料のあげ方
肥料は生育期である4~6月と9~10月にあげます。
休眠期である真冬や、活動が鈍化する真夏にあげると、塩分過多で根腐れする恐れがあるので注意が必要です。
肥料は緩効性の置き肥と液体肥料の2種類がありますが、どちらを使っても構いません。
用法用量を正しく守って、成長を促進させましょう。
病害虫・害虫対策
カラテア ランキフォリアは、ハダニやカイガラムシが付きやすいので注意しましょう。
葉っぱの表面だけでなく裏側も観察し、見つけたらティッシュや柔らかい歯ブラシなどでこすり落としてください。
普段から葉水をかけてあげると、害虫予防になります。
またオルトランのような殺虫効果のある薬剤を使うのも一つの手段です。
もし、害虫によって葉が傷んでしまったら剪定しましょう。
ダメージを受けた葉は、他の葉の成長の妨げになります。
種まきと植え方
生育期で気温が高くなってくる5月頃に種まきを行います。
気温20度以上が種まきに適した時期の目安です。
苗用の小さなポットに土を入れて植え、発芽するまでは、常に土が湿っている状態を維持してください。
ただし、カラテア ランキフォリアは株分けされたものを購入するのが基本で、種から育てるのは一般的ではありません。
葉が丸まってくる原因は?
カラテア ランキフォリアの葉が丸まってしまうのには、主に3つの理由が考えられます。
- 日照過多
- 水分調整
- 根腐れ
これらの原因が複合的に影響しあって、葉が丸まってきます。
特に水分調整に関しては注意が必要です。
カラテア ランキフォリアは乾燥を嫌います。
かといって、水をあげすぎると根腐れの原因になるので、土が乾いてからたっぷり水をあげることを徹底してください。
カラテア ランキフォリアの栽培環境
カラテア ランキフォリアの元気で鮮やかな葉を保つには、適切な栽培環境が必要です。
適切な日当たり、温度、用土に関して解説します。
置き場所と日当たり
カラテア ランキフォリアは、半日陰か明るい日陰に置きましょう。
直射日光を当てると葉焼けしてしまいます。
屋外なら遮光版や壁で光を調節し、屋内ならカーテン越しの光くらいが適切です。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
カラテア ランキフォリアは、20度以上になると成長がより活発になります。
冬場は10度以下にならないように注意しましょう。
そのため、屋外で育てている場合、冬場は屋内に移してあげてください。
屋内でも窓の近くは特に気温が低いので注意です。
また寒いからといって、エアコンの温風に直接当てるのもやめてください。
過度な乾燥は枯れる原因になります。
用土
カラテア ランキフォリアを育てる際には、水はけがよく通気性の良い土を選びましょう。
自分で配合する場合は、赤玉土、鹿沼土をベースにして、そこに少し腐葉土を混ぜます。
また鉢底には、必ず鉢底ネットや鉢底石を置き、水はけをよくすることも大切です。
カラテア ランキフォリアを種から育てると大変?
そもそもカラテア ランキフォリアの種はほとんど売られていません。
そのため、種から育てた記録や育て方の正しい方法が確立されていません。
基本的には、一般的な植物と同様の発芽までの方法を真似れば発芽します。
ただし発芽したとしても、成長段階である1年目の冬を越すのは難しいでしょう。
株分けされたものを購入することをおすすめします。
カラテア ランキフォリアの増やし方
カラテア ランキフォリアは、株分けすることで増やすことができます。
株分けの時期、やり方を学んで、増やすチャレンジをしてみましょう。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
剪定時期は特に決まっていません。
傷んだ葉がみつかったり、不必要に葉が増えすぎて新しい葉の成長を妨げていたりする場合に、剪定ハサミを使って切り落とします。
株分けは4~5月、もしくは9月に行うのが適切です。
株分けするだけで植物は大きなダメージを受けるので、なるべく成長が活発な時期に行いましょう。
株分けのやり方
株分けの手順を説明します。
- 分けられるほどの株があるかを確認する
- あらかじめ水やりを控えて土を乾燥させておく
※根を傷つけずに引き抜きやすくするため - 根を傷つけないよう土をほぐしながら優しく落とす
- この時、傷んだ根があれば切ってもよい
- 剪定ハサミを使って株を切り分ける
- 新しい鉢に植える
- 鉢底から流れるくらいにたっぷりと水をやる
植え替え時期はいつがいい?
株分けと同様に植え替えも4~5月か9月の成長が活発な時期に行うのがいいでしょう。
なるべくダメージを抑えて元気に育てるためにも、適切な時期を選ぶのが重要です。
植え替えせずに放置していると、鉢の中で根詰まりしてしまい成長が止まったり枯れたりする原因になります。
例えば11月になって根詰まりに気付いても、次に植え替えできるのは来年の春です。
植え替えはタイミングを逃さないこともポイントになってきます。
鉢替えのやり方
鉢替えの手順を説明します。
- 肥料はすぐに与えず、根が張り新しい葉が出てきてから与える
- 今育てている鉢より一回り大きい鉢にする
- 鉢底には鉢底ネットか鉢底位置をおき、水はけをよくする
- 水はけがよく通気性の良い土を入れる
- 植替え後はたっぷりと水をやる