サルココッカの育て方
公開日 2025年03月12日
更新日 2025年03月12日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

INDEX
目次
サルココッカの基本情報
植物名 | サルココッカ |
学名 | Sarcococca |
和名 | ハナツゲヤセンカ(野扇花) |
英名 | Sarcococca tree |
別名 | コッカノキ |
原産地 | ヒマラヤ地方 |
科名 | ツゲ科 |
属名 | サルココッカ属 |
開花時期 | 2~3月 |
庭木としても人気があるサルココッカは、冬の時期に良い香りの花を咲かせる常緑低木です。
ユニークな名前は、ギリシャ語で「肉質の」を表す「sarx」と「液果」を表す「kokkos」が合わさったものと言われています。
寒さや病害虫に強く、植え付けもしやすいのでこれから庭を作りたいと考えている人におすすめです。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種

種類・品種 | 成長時のサイズ | 実の色 |
---|---|---|
サルココッカ コンフサ | 2m | 黒色 |
サルココッカ フミリス | 60㎝ほど | 黒色 |
サルココッカ フーケリアナ | 1.5~2m | 黒色 |
サルココッカ ルスキフォリア | 1.5mほど | 開花後に赤い実がなり、熟すと黒くなる |
上の表のサルココッカはどの品種も良い香りの花を咲かせ、実をつけます。
寒い時期に花を咲かせるので冬の庭を華やかにしてくれるでしょう。
以下で、それぞれの品種について詳しく紹介します。
市場に多く出回っているのはサルココッカ コンフサですが、品種によって大きさや実の色が少し違うので、庭造りの参考にしてみてください。
サルココッカ コンフサ

強い香りがある白く小さい花を咲かせ、葉は楕円形で先が尖っています。
サルココッカ フミリス
矮性(わいせい)品種のためあまり大きくならず、葉は長楕円形で先細、花は白色で芳香があります。
サルココッカ フーケリアナ
葉は長楕円形で先が尖っていて、サルココッカ コンフサよりも細長いです。
香りのある白い花を咲かせます。
サルココッカ ルスキフォリア

芳香のある白い花を咲かせ、実が赤く熟すと黒くなります。
葉は先細の卵形でサルココッカ コンフサに似ていますが、株は若干小さめです。
サルココッカの葉っぱの特徴

サルココッカの葉はツヤがあり、色は濃い緑色または斑入りのものがあります。
流通量の多いサルココッカ コンフサは葉の長さが6~8㎝ほどで先がとがった楕円形、サルココッカ フーケリアナは長さが約7~10㎝の先細の長楕円形です。
品種によって葉の長さや形に違いがあり、雰囲気も変わるので自分の好みのものを探してみてください。
サルココッカはどんな花が咲く?

サルココッカは2~3月の寒い時期に2~3㎝ほどの白く小さい花を咲かせます。
雌雄同株で同じ木に雄花と雌花が咲き、ハチミツのような芳香が特徴的です。
開花後は品種により赤や黒の実をつけます。
サルココッカの花言葉
サルココッカの花言葉は「幸福が飛んでくる」です。
この花言葉は寒さが厳しく花の少ない時期に、良い香りの花を咲かせることが由来になっています。
サルココッカの育て方

サルココッカは耐寒性があり、日当たりが悪い場所でも元気に育つ比較的丈夫な植物です。
地植えと鉢植えでは水やり方法や使う土など違うところがあります。
育てるときのポイントを下記にまとめたので、これから育てようとしている人は参考にしてみてください。
水やりの頻度
サルココッカの水やり方法は季節や植え方で変わります。
地植えの場合 | 根付いていれば雨のみでも大丈夫 真夏に土が乾燥している場合は水やりをする |
鉢植えの場合 | 春~秋:土の表面が乾いていたら、鉢の下から出るまで水やりをする 冬:控えめに水やりをする |
サルココッカは乾燥に弱いため、特に夏の水切れには注意しましょう。
肥料のあげ方
サルココッカは肥料がなくても育つ植物です。
しかし、大きく育てたい場合は花が咲き終わった5月に緩効性肥料を与えましょう。
地植えの場合 | 植え付けをする際に堆肥や腐葉土をブレンドする |
鉢植えの場合 | 緩効性肥料をつかう |
ゆっくりと植物全体に栄養がいきわたることで、健やかに育ちます。
剪定
サルココッカの剪定をするなら、6月または9月に行います。
剪定は徒長した箇所を少し切り整えるくらいで大丈夫です。
生垣として育てているなら、成長したときをイメージしながら剪定しましょう。
サルココッカは成長がゆっくりなので、特に剪定せずともきれいに育ちます。
病害虫・害虫対策
サルココッカは病害虫の被害を受けることはほとんどない植物ですが、ごくまれにハマキムシがつくことがあります。
下記がハマキムシがついたときの症状と対策です。
早めに対処して被害を最小限にしましょう。
ハマキムシ
- 葉がクルクルに巻かれた状態になっている
- 葉や芽がハマキムシに食べられている
上記のような被害が見られたときはすぐに虫がついている葉を取るまたはマラソン乳剤の散布が効果的です。
植え方|地植えのやり方
サルココッカを地植えするときは植える場所をよく考える必要があります。
植えるときは日が当たり過ぎたり、冬の時期に強い風が当たる場所は避けましょう。
また、植える際は大きくなることを考え30㎝ほど間隔を空けて植えてください。
【地植えに必要な道具】
- 手袋
- スコップやシャベルなど
- 植える部分の土(掘り起こした土)6に対し腐葉土と堆肥を2ずつ混ぜたもの
【地植えの方法】
- 植える場所を決めて、穴を掘る
- 土を作る
- 間隔を空けて苗を植える
- 水やりをして完成
① 植える場所を決めて、穴を掘る
苗の根の部分の3倍の幅と深さになるように掘りましょう。
② 土を作る
掘り起こした土6に対し、腐葉土と堆肥をそれぞれ2ずつブレンドします。
③ 間隔を空けて苗を植える
苗と苗との間隔は30㎝空けましょう。
④ 水やりをして完成
根が張るまで、特に夏場はしっかりと水をやります。
サルココッカの栽培環境

寒い時期に香りの良い花を咲かせるサルココッカは、丈夫で比較的育てやすい植物ですが、栽培時に気をつけるポイントがいくつかあります。
サルココッカを育てる際に気をつけるポイント
- 日陰または半日陰で育てる
- 冬場に強い風の当たる場所を避ける
- 気温が-3℃より低くなる場合は鉢植えにし屋内で育てる
- 地植えにする場合は植え付けのときに堆肥や腐葉土を混ぜる
ポイントをおさえ、サルココッカを元気に育てましょう。
置き場所と日当たり
サルココッカは日陰や半日陰を好む植物です。
鉢植えでも地植えでも日陰や半日陰になる場所で栽培するようにしましょう。
逆に日当たりの良い場所に植えてしまうと、葉焼けして葉っぱが白や茶色になることがあります。
また、冬に強い風が当たる場所も避けるようにしましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
サルココッカは種類にもよりますが、-3℃くらいまでなら生育が可能です。
耐寒性が強いため、日が当たらない場所の植栽としてよく使われます。
用土
サルココッカは地植えと鉢植えで使う土の比率や種類が少し違うので、下記を参考に土を変えてください。
地植えの場合 | 植える部分の土(掘り起こした土)6に対し腐葉土と堆肥を2ずつ |
鉢植えの場合 | 花木用の培養土7に対し赤玉土(小粒)を3 |
サルココッカは乾燥に弱いため、適度に保水性のある土を好みます。
サルココッカの開花時期

サルココッカは寒さが厳しい冬に花を咲かせます。
良い香りの花を咲かせることから庭木としても人気の品種です。
サルココッカの開花時期は2〜3月
サルココッカは2〜3月に開花します。
生垣などにすれば、花が少ない時期でも良い香りが楽しめるでしょう。
サルココッカの花が咲かない原因は?
サルココッカは下記の理由で開花しないことがあります。
- 苗を植えたばかりで十分に成長していないとき
- 新芽を剪定してしまったとき
サルココッカの花は9〜10月に花芽が作られます。
剪定時期は6月または9月ですが、9月に剪定する場合はなるべく上旬までに済ませておくようにしましょう。
サルココッカの増やし方
サルココッカは挿し木で増やすのが一般的です。
下記で詳しい方法を紹介します。
剪定の時期はいつがいい?
サルココッカの剪定時期は6月または9月です。
時期を誤り新芽を剪定してしまうと、花が咲かないこともあります。
サルココッカは9~10月に新芽が作られるので、なるべく6月または9月に剪定する場合は上旬に行いましょう。
良い香りの花を楽しむためにも剪定の時期には注意が必要です。
挿し木のやり方
挿し木はサルココッカを増やす方法として成功率が高くポピュラーです。
下記ではサルココッカの挿し木に必要な道具や手順を詳しく説明しています。
【挿し木に必要な道具】
- 清潔でよく切れるハサミ
- さし穂を入れる水が入ったコップ
- さし穂に合う大きさのスリットが入った鉢
- 赤玉土または挿し木用の土
- 手袋
【挿し木の方法】
- 挿し木に使う木を切る
- 上の葉2枚だけを残す
- 約1時間吸水させ、土を入れた鉢に固定する
- 直射日光を避け管理する
① 挿し木に使う木を切る
15㎝くらいの長さで斜めに切ります。
② 上の葉2枚だけを残す
葉の蒸散量を減らすため上の葉2枚だけを残し、葉の大きさが半分になるように切りましょう。
③ 約1時間吸水させ、土を入れた鉢に固定する
④ 直射日光を避け管理する
土は常に湿った状態にし、発根したら植え替えましょう。
植え替え時期はいつがいい?
サルココッカの植え替えは真夏と真冬を避けた、3~6月または9月下旬~11月に行いましょう。
サルココッカは成長が遅い植物ですが、鉢に植えている場合は2年に1回くらいの頻度で植え替えをすると良いです。
また、水やりをしても水が土に浸透しにくい、葉の色が薄いときは植え替えが必要な場合があります。
植物の状態をよく観察して、植え替えするようにしましょう。
鉢替えのやり方
サルココッカは地植えされることが多い植物ですが、鉢植えにすると置き場所を変えて楽しむことができます。
詳しい鉢替えの方法は下記の通りです。
【鉢替えに必要な道具】
- 苗よりも一回り大きな鉢
- 鉢底ネット
- 清潔でよく切れるハサミ
- 花木用の培養土7に対し赤玉土(小粒)を3をブレンドした土
- 割りばしなどの細い棒
- 手袋
【鉢替えの方法】
- 鉢から苗を出し、軽く根の部分をほぐす
- 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、土を少し入れる
- 苗を入れる位置を決め、土を周りに入れ固定していく
- 水やりをしたら完成
① 鉢から苗を出し、軽く根の部分をほぐす
必要な場合は不要な根をハサミで切りましょう。
② 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、土を少し入れる
水が鉢から溢れるのを防ぐウォータースペースを作るため、調節しながら土を入れます。
③ 苗を入れる位置を決め、土を周りに入れ固定していく
棒で土をつついて隙間がないようにしっかり土を入れましょう。
④ 水やりをしたら完成
鉢底から出るくらい水をやり、明るい日陰で管理しましょう。