ピレア グラウカの育て方

更新日 2025年04月22日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ピレア グラウカの基本情報

植物名ピレア グラウカ
学名Pilea glauca
和名アサバソウ
英名Silver sprinkles、Gray artillery plant
別名ピレア グラウカ グレイシー、Baby Blue Tears
原産地中央・南アメリカ
科名ウルシ科
属名ピレア属
開花時期

ピレア グラウカは、小さな葉をつけてモサモサとつるを伸ばすつる性常緑多年草です。

春や夏の生育期には20〜30cmほどにつるが伸び、旺盛に成長します。

特別な管理は必要なく、繁殖力が強いので栽培がしやすいのも魅力です。灰緑色の葉っぱと赤紫の茎が落ち着いた印象を与え、ハンギングで飾るしだれ姿のインテリアグリーンとして人気があります。

月別栽培カレンダー

植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

種類と品種

ピレアは品種が非常に多く700種類ほどあると言われ、その中でつる性のものとそうでないものに分かれます。

ここでは、ピレア グラウカと同じつる性品種のピレアをまとめました。

種類・品種葉っぱの色葉っぱの生え方育てやすさ
ピレア サンパウロやや濃い緑色で艶がある長いつるを伸ばしながらたくさんの葉を付ける育てやすい
ピレア ディプレッサ鮮やかなグリーン小さな葉が密に茂る育てやすい

ピレア サンパウロ

やや濃い目で艶のある葉っぱで、ピレア グラウカに比べて形が丸く可愛らしい印象です。

つるがしっかりしていて存在感があるのもピレア サンパウロの特徴と言えます。

ピレア ディプレッサ

ピレア ディプレッサ

葉の色は鮮やかで、葉の先端に鋸歯があります。

ピレア グラウカと同様に成長が早く、小さな葉が密に茂るのが特徴です。

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ピレア グラウカの葉っぱの特徴

ピレア グラウカの葉っぱの特徴

ピレア グラウカの葉っぱの特徴は、スモークがかったアンティーク調の葉色です。

形はまん丸で可愛らしさがある一方で、銀色の葉が落ち着いた雰囲気を醸し出します。

ピレア グラウカはどんな花が咲く?

ピレア グラウカは滅多に花を咲かせません。

花色は白色から桃色、花序は小花が球状に集まって頭花に咲き、その姿は金平糖のようです。

大きさは2mm〜1cm弱と非常に小さいので、よく見ないと気付かないこともあります。

ピレア グラウカの花言葉

ピレア グラウカの花言葉「少女の恥じらい」「救われる人々」です。

ピレア グラウカの育て方

ピレア グラウカの育て方

ピレア グラウカは室内管理に適しています。

少々傷んでも復活しやすく丈夫に成長してくれるので、それほど手入れが必要なく育てやすい植物です。

水やりの頻度

ピレア グラウカの水やりは、土の表面が乾いてから行いましょう。

鉢を持った時に軽くなっていたら水やりのサインです。

春夏の成長期には、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えますが、あまり水を与えすぎると根腐れするので注意してください。

秋冬は休眠期のため、水やりは月2〜3回まで頻度を落とし、量も控えめにします。

肥料のあげ方

ピレア グラウカはさほど肥料を必要としません。

与える場合は、濃度を薄くした緩効性化学肥料や液体肥料を2週間に1回施肥しましょう。

肥料は生育期の成長を助けるものなので、秋冬の休眠期に与える必要はありません。

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病害虫・害虫対策

ピレア グラウカは丈夫な植物ですが、以下の害虫に注意しましょう。

ハダニ

  • 葉裏についてクモの巣のような糸を張る
  • 植物の汁を吸うことで葉に白い斑点や傷が現れる

毎日葉水を行い、更に牛乳を水で薄めたものをスプレーすると効果的です。

匂いを防ぐためにその後はしっかりと洗い流しましょう。

虫の数が少ない場合はテープで取り除き、大量発生したら薬剤を散布します。

カイガラムシ

  • 植物の汁を吸うことで生育が悪くなり、葉が変色したり茎が枯れたりする
  • 暗くてじめっとした環境で発生しやすい

卵や幼虫を見つけたらすぐに葉や茎ごと切り取り、株全体にまんべんなく薬剤を散布してください。

成虫になると薬剤が効きにくいので、歯ブラシでこすり落とすか葉や茎ごと剪定しましょう。

アブラムシ

  • 葉や茎が真っ黒になるすす病や、葉の萎縮、変色を引き起こす

アブラムシそのものをテープや歯ブラシで取り除き、木酢液や水で薄めた牛乳を葉っぱにスプレーすると対策になります。

大量発生した場合は、2〜3種類の薬剤を順番に使用するとアブラムシに耐性ができにくく効果的です。

ナメクジ

  • 葉や茎、花などを食害する
  • 鉢の下など、通気性や日当たりが悪い湿った環境に発生しやすい

塩や熱湯、コーヒーなどをかけると駆除できます。

隠れている場合は、ナメクジをおびき寄せて駆除するエサタイプの農薬や、粒状ナメクジ駆除剤をナメクジが来そうなところに撒いておくといいでしょう。

葉っぱが落ちる・色が黄色くなる原因は?

ピレア グラウカの葉っぱが落ちる場合、水を与えすぎている可能性があります。

そのため、水やりを減らし、与える際は土の表面がしっかり乾くのを待ちましょう。

また、葉っぱが黄色くなる場合は日に当たりすぎているので、直射日光が当たらない半日陰に移動させてください。

植え方|ハンギングもおすすめ

鉢底ネット、鉢底石、土、株を用意し、植木鉢に順番に入れましょう。

ピレア グラウカの株をその中に入れたら、位置や高さを調整し根と根の間に入れ込むように優しく土を入れてください。

最後にたっぷりと水を与えると土壌を安定させることができます。

ハンギングもおすすめ

ピレア グラウカの垂れ下がる姿をより楽しみたい方はハンギングもおすすめです。

株が軽いので、S字フックでカーテンレールに吊るすと手軽にハンギングができます。

ハンギング栽培にすると風通しが良くなるので、土の過度な乾燥に注意してください。

受け皿がない場合は、植物を下ろして水をやり、水切れを待ってから元の位置に戻しましょう。

ピレア グラウカの栽培環境

ピレア グラウカは、高温多湿で明るい場所を好みます。

極度の乾燥に注意しながら、風通しの良い場所で栽培してあげましょう。

置き場所と日当たり

ピレア グラウカは、レースカーテン越しの窓際など室内の明るい日陰に置くのが適切です。

日陰への耐性を持ち合わせますが、なるべく明るい場所の方が元気な株に育ちます。

あまり日が当たらなかったり、逆に強い光に当てたりすると葉の変色に繋がるので注意しましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ピレア グラウカは寒さに弱いので、冬は必ず室内に取り込みましょう。

室内でも窓際では霜に打たれることがあるので注意してください。

室温は8℃以上になるよう管理し、エアコンの風に当たらないように気を付けましょう。

用土

ピレア グラウカは根腐れしやすい性質から、排水性に優れた観葉植物用の土を使用すると良いです。

自分で配合する場合は、赤玉土や鹿沼土、保水性や通気性をアップしてくれるパーライトやバーミキュライトなどをブレンドし、生育環境に合わせて調整しましょう。

ピレア グラウカを種から育てると大変?

あまり花を咲かせないピレア グラウカは、種を採取することが困難です。

種からの実生は時間も要するため、株分けや挿し木と比較してもとても大変だと言えます。

ピレア グラウカの開花時期

ピレア グラウカの開花は珍しいものの、まれに花を咲かせます。

花はとても小さいので、その瞬間が訪れた時は見逃さないようにしましょう。

ピレア グラウカの開花時期は夏

ピレア グラウカが花を咲かせるのはです。

春から元気に成長できれば、夏に花姿を見せてくれるかもしれません。

ピレア グラウカの花が咲かない原因は?

ピレア グラウカの花が咲かない原因には、気温の低さや栄養不足が考えられます。

また、土に含まれるリン成分には開花を促進させる働きがあるので、適度な施肥を行うと開花しやすくなるかもしれません。

開花にエネルギーを注ぐための定期的な剪定も、開花を促す手段の1つです。

ピレア グラウカの増やし方

ピレア グラウカの増やし方

ピレア グラウカはよく茂るので、長くなった茎を切って挿し木すると簡単に増やせます。

また、定期的な植え替えによって株を健やかな状態に保ち、株を大きくすることが可能です。

株分け・剪定の時期はいつがいい?

ピレア グラウカの株分け時期は5〜6月が理想的ですが、春から夏の生育期であればいつ行っても良いです。

剪定も生育期の5〜9月に行い、株の風通しを良くしてあげましょう。

挿し木のやり方

挿し木は以下の手順を参考にしてください。

  1. 茎を10cmくらい切る
  2. 下の方の葉っぱを落とす
  3. 小さめの鉢に土を入れ、茎を挿す
  4. たっぷり水を与える

① 茎を10cmくらい切る

できるだけ、成長している元気な茎を選んで切ります。

② 下の方の葉っぱを落とす

茎の下の方の葉っぱは切り落とします。

③ 小さめの鉢に土を入れ、茎を挿す

茎を挿す際は、茎の節が1つでも土の中に入っていた方が根付きやすくなります。

④ たっぷり水を与える

土ではなく水の入った容器に挿して発根させる「水挿し」でも繁殖が可能です。

植え替え時期はいつがいい?

鉢が小さいままだと、根詰まりを起こして株が成長しにくくなってしまいます。

そのため、生育期の5〜6月にひと回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。

1年に1〜2回の植え替えがおすすめです。

鉢替えのやり方

鉢替えは以下の方法で行いましょう。

  1. 鉢の底を叩きそっと株を取り出す
  2. 土を落として古い根を切る
  3. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石、土を入れる
  4. 株を入れて高さや位置を調整し、全ての土を入れる
  5. 最後にたっぷりと水を与える

① 鉢の底を叩きそっと株を取り出す

鉢の底を軽く叩くと株が取り出しやすくなります。

② 土を落として古い根を切る

古くなった土や根をできるだけ取り除きます。

③ 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石、土を入れる

土は満杯ではなく8分目くらいまで入れておきましょう。

④ 株を入れて高さや位置を調整し、全ての土を入れる

根の隙間にしっかり土が入るように入れ込んでください。

鉢の底をとんとん叩きながらやると隙間がなくなります。

⑤ 最後にたっぷりと水を与える

植え替え後は、鉢底から流れるくらいたっぷりと水を与え、土の細かい微塵を洗い流しましょう。


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