ティーツリーの育て方

更新日 2025年09月26日

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ティーツリーの基本情報

植物名ティーツリー
学名Melaleuca alternifolia
和名ティーツリー(流通名)
英名Tea tree
別名ティートゥリー、メラレウカ
原産地オーストラリア東部
科名フトモモ科
属名メラレウカ属
開花時期4〜6月

ティーツリーは、青みがかった緑色の細長い葉をもつ常緑低木で、葉っぱに触れるとほのかに柑橘系の香りを漂わせるのが特徴です。

一年を通じて洗練された葉色を楽しめ、庭にモダンな印象を与えてくれます。

春から初夏にかけては羽毛状の白い花を咲かせるため、季節感のある景観を演出できるのも魅力です。

スタイリッシュな外観はとくに洋風ガーデンとの相性が良く、他の植栽とも調和しやすいため、庭木としての人気が高まっています。

シンボルツリーとしても混植の引き立て役としても重宝するでしょう。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類と品種
品種属名葉の色耐寒性成長速度最終樹高レア度
メディカルティーツリー(基本種)メラレウカ属青緑色やや弱いやや速い約6~7m普通
シルバーティーツリーレプトスペルマム属銀緑色強いやや遅い約3~4mやや高い
ホワイトティーツリーレプトスペルマム属緑色やや弱いやや遅い約3~4mやや高い
カッパーグローレプトスペルマム属赤銅~銅緑色やや弱いやや遅い約3~4m高い

ティーツリーは主に、メラレウカ系とレプトスペルマム系に分かれる植物の総称で、いずれも細長い葉とすっきりとした樹形が特徴です。

なかでもメディカルティーツリーは、ティーツリーの基本種であり、メラレウカ系の代表種として知られ、精油の原料としても用いられています。

一方、シルバーティーツリーなどのレプトスペルマム系は成長がやや緩やかで、樹高も比較的コンパクトです。

それぞれに個性的な魅力があるため、庭の雰囲気や育てる環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

メディカルティーツリー

メディカルティーツリー

メディカルティーツリーは野生由来の種で、自然な成長の勢いやすっきりとした直立性が魅力です。

環境に応じて樹形や枝ぶりに個体差が出やすく、ややワイルドな印象を楽しめます。

シルバーティーツリー

シルバーティーツリーは園芸的な価値を高めた品種で、葉の表面には淡い銀色の産毛が均一にみられます。

整った見た目の姿と、寒冷地でも育てやすいことから、庭木として高い人気が高いです。

ホワイトティーツリー

ホワイトティーツリーは、緑の葉と白い花の組み合わせが上品な印象を与える品種です。

樹形がまとまりやすく、控えめな華やかさで落ち着いた景観を演出できます。

カッパーグロー

カッパーグローは赤銅色を帯びた葉が特徴の園芸品種で、植栽に彩りと存在感をもたらします。

葉色が季節によって微妙に変化し、風景に深みと動きを与えるのが魅力です。

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ティーツリーはどんな花が咲く?

ティーツリーはどんな花が咲く?

ティーツリーは、春から初夏にかけて細長い枝先に繊細な羽毛状の花を咲かせます。

基本種の花色は白く、花はほのかな香りを漂わせ、清楚で軽やかな雰囲気です。

開花が進むにつれて花がよりふんわりと広がり、繊細な美しさを増していくのも見どころのひとつといえるでしょう。

また、開花後には小さな実ができ、成熟すると種子が風に乗って遠くまで運ばれます。

季節ごとに変わる表情を楽しめる魅力あふれる植物です。

ティーツリーの葉っぱの特徴

ティーツリーの葉っぱの特徴
葉の形線形
葉の質感ほどよい厚みとツヤ感
葉の色青緑色

ティーツリーの葉は、ほどよい厚みと光沢をもち、すっきりとした線形の姿が印象的です。

一年をとおして落ち着いた青緑色を保ち、庭に爽やかさと洗練された雰囲気を添えてくれます。

樹形は上方向にすらりと伸びながらも枝葉が適度に横へ広がるため、シンボルツリーとしても映え、風通しの良い場所では自然な美しさがより引き立つでしょう。

美しい葉姿にくわえ、まとまりのある枝ぶりで他の植栽ともなじみやすく、単植でも混植でも個性を発揮できる樹木です。

ティーツリーの花言葉

ティーツリーには「強い味方」「清潔」花言葉があります。

どちらも抗菌・抗ウイルス作用をもつ精油の特性に由来し、原産地オーストラリアでは先住民が薬草として長く利用してきました。

ティーツリーの育て方

ティーツリーの育て方

ティーツリーは、寒さにやや弱いものの、日当たりと風通しの良い場所であれば元気に育つ植物です。

水はけの良い土壌を好み、根付いてからはある程度の乾燥にも耐えるため、過湿を避ければ育成は難しくありません。

水やりの頻度

ティーツリーは、過湿に弱く根腐れを起こしやすいため、水はけと風通しの良い場所に植えるのが基本です。

地植えの場合

植え付け直後はしっかりと水を与え、土が乾きすぎないよう様子をみます。

根付いたあとは降雨で足りることが多いため、極端に乾燥する日が続いたときに補う程度で十分です。

鉢植えの場合

表土が乾いてから数日以内を目安に、鉢底から流れるくらいたっぷり水を与えます。

ただし湿りすぎは禁物なので、状態に応じて加減しましょう。

水はけと水持ちのバランスがとれた環境を保つことが大切です。

肥料のあげ方

ティーツリーはあまり肥料を必要とせず、過剰な施肥は避けるのが基本です。

地植えでは植え付け時の元肥のみとし、鉢植えの場合は成長期に緩効性肥料を控えめに与えるだけで十分育ちます。

  • 地植え:植え付け時に元肥(緩効性肥料や有機肥料など)を施すのみ
  • 鉢植え:春から初夏にかけて1~2回程度

成長が鈍いと感じたら、薄めた液体肥料を補助的に与えると効果的です。

ただし肥料の与えすぎは肥料焼けや樹形の乱れ、病害虫の発生につながるため、適量を守りましょう。

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病害虫・害虫対策

ティーツリーは、丈夫で病害虫の被害が少ない植物です。

なお、葉に含まれる精油成分には抗菌・抗ウイルス作用があり、古くから薬用に用いられてきました。

健康に育てば基本的に心配ありませんが、通気性や排水性が悪いなど環境ストレスで弱った場合には、以下のような害虫が発生することがあります。

ティーツリー本来の丈夫さを生かすためにも、日ごろの環境管理をしっかり行いましょう。

コガネムシ

  • 葉・花・根が傷む
  • 生育が低下する
  • 重症化すると枯れることがある

コガネムシは甲虫の仲間で、庭木や草花などさまざまな植物を食害することで知られています。

根を食べるのは幼虫ですが、ティーツリーは地下部が傷むと枯れやすいため注意が必要です。

成虫は有機物に卵を産みつける傾向があるので、堆肥などを混ぜる際は幼虫が潜んでいないか気をつけましょう。

幼虫・成虫とも見つけた際は、速やかに取り除いて処分します。

カミキリムシ

  • 枝が枯れる
  • 樹勢が急激に衰える

カミキリムシはテッポウムシとも呼ばれる、枝や幹を食害する甲虫です。

弱った幹に産卵しやすいため、健康に育てることが予防につながります。

食害された場合は薬剤での除去が難しいため、見つけしだい取り除いて処分し、被害を最小限に抑えましょう。

カイガラムシ

  • 葉っぱが黄変する
  • 生育が鈍化する
  • 重症化すると枯れることもある

カイガラムシは、貝殻のような外観やロウ質の被膜をまとった害虫で、茎や葉に斑点のように付着します。

通気性が悪い環境で発生しやすいのが特徴です。

発見した際は、葉を傷つけないよう注意しながら、歯ブラシなどでこすり落としましょう。

苗の選び方

ティーツリーの苗は、幹や葉の状態をよく確認し、健康なものを選ぶことが大切です。

以下のポイントを押さえると、植え付け後の管理がスムーズになり、丈夫に育ちやすくなります。

  • 幹がしっかりしている
  • 葉に変色や傷みがなく、適度に茂っている
  • 鉢土にカビやコケがない
  • 病害虫の兆候がない

とくに幹や葉の健康状態は、その後の成長に大きく影響するため、慎重に選びましょう。

もし可能であれば、購入前に根の状態も確認できるとより安心です。

植え付け方

  1. 植え付け場所を決め、土壌を整える
  2. 鉢やポットから苗を取り出す
  3. 根の様子を確認し、軽くほぐす
  4. 苗を植え付ける
  5. 植え付け後に水をたっぷり与える

地植えに適しているのは、3〜6月の気候が安定し根が活着しやすい時期です。

水はけと風通しの良い環境を整えることで、蒸れや根腐れを防ぎ健康に育てられます。

根をしっかり張らせることが成長のカギなので、ポイントを押さえて植え付けましょう。

① 植え付け場所を決め、土壌を整える

日当たりと風通しの良い場所を選びます。

土はあらかじめ深く掘り返し、必要に応じて腐葉土などを混ぜ込んで、水はけと保水のバランスを整えましょう。

② 鉢やポットから苗を取り出す

根鉢が崩れすぎないように注意しながら、苗をやさしく取り出します。

③ 根の様子を確認し、軽くほぐす

根が詰まっている場合は、下のほうを中心に軽くほぐして広げます。

根が回りすぎている場合はほぐしにくいですが、多少切れてしまっても問題ありません。

また、ポットの形状により根鉢上部に張り出した土は、軽く落としておくと水や養分が均一に行き渡ります。

④ 苗を植え付ける

掘った穴に苗を置き、根元が地表と同じ高さになるよう調整します。

深植えは根腐れの原因になるため避けましょう。

周囲の土を戻しながら株元を軽く押さえて安定させます。

⑤ 植え付け後に水をたっぷり与える

植え付け直後は、根が土になじむようにたっぷりと水を与えます。

その後は、乾燥しすぎないよう様子をみながら水やりを行いましょう。

また、根付くまでは、遮光ネットなどを使って直射日光を避けると安心です。

剪定|適した時期とやり方

ティーツリーは春に新芽が伸び始め、夏になると高温の影響で成長がやや鈍くなります。

剪定は、成長が活発な春から初夏までに行うと切り口の回復が早く、株の負担も少なくて済むでしょう。

真夏や真冬の剪定は、気温の極端な変化で切り口の回復が遅れたり凍害のリスクが高まったりするため避ける必要があります。

以下が剪定ポイントです。

  • 伸びすぎた枝や内向きの枝を切り取る
  • 混み合っている枝は根元から間引き、光と風が通るようにする(透かし剪定)
  • 樹形を整えるには、枝先を軽く切り戻す
  • 剪定後は切り口を清潔にし、自然乾燥させる

適度な剪定をすることで株を健やかに保ち、見た目もすっきり整います。

とくに透かし剪定は蒸れを防ぎ、夏の暑さや湿気によるトラブルを減らすのに効果的です。

ティーツリーをコンパクトに育てるには?

自然な美しさを保ちながらサイズをコントロールするには、まずどの苗を選ぶかがカギとなります。

ティーツリーの伸び方は種類により違いがみられますが、育てる目的や環境に応じて高さを抑えたい場合は、剪定の工夫が必要です。

成長の緩やかな品種を選ぶ

カッパーグローなどのレプトスペルマム系は、成長が比較的ゆっくりです。

最終的な高さも3~4m前後におさまりやすいため、限られたスペースにも向いています。

分岐の多い苗を選ぶ

幹が根元から複数立ち上がる「株立ち」や「2本立ち」のような苗は、成長しても高さが出にくく、庭木として扱いやすくなります。

メラレウカ系は早めに芯止めする

基本種のメディカルティーツリーといったメラレウカ系は、まっすぐ上に伸びやすく、大きくなると7mを超えることもあります。

そこで、あらかじめ育てたい高さの目安を決め、その半分〜先端から3分の2のあたりで生長点を切る「芯止め」を行いましょう。
たとえば、最終的に5mにしたい場合の芯止めの位置は、2.5〜3.5mです。

枝が横へ広がるよう整える

芯止めしたあとは、枝が偏らないように間引きし、自然に横へ広がる樹形に整えると見映えが良くなります。

枝折れしてしまったらどうする?

幹と枝が同じ太さで分かれると、中央から裂けやすくなります。

裂けた枝は枯れる可能性が高いため、しなって垂れてきた時点で早めに切り戻すことが重要です。

支柱で支える方法もありますが、見た目を損ないやすいので、基本的には枝を短く切って調整します。

とくにシルバーティーツリーは、幹が柔らかく枝も垂れやすいため気をつけましょう。

ほかの品種も、枝を長く伸ばしすぎずに管理するのがコツです。

裂けた直後は固定する

裂けた部分を園芸用の紐などでくっつけて固定します。

うまくいけば癒着して回復するでしょう。

裂けが広がっている場合は切断して固定する

裂けた枝を短く切り戻し、裂け目が広がらないよう紐などで縛って固定します。

ひどい裂けの場合は切断して保護する

裂けた部分の根元まで切り戻し、癒合剤を塗って傷口を保護します。

ティーツリーの栽培環境

ティーツリーの栽培環境

ティーツリーは、良好な日差しと湿気がたまりにくい場所を好む植物です。

半日陰も可能ですが、光が不足すると徒長や葉の密度低下を招き、樹形が乱れやすくなります。

地植えの場合は移動できないため、十分日が当たる場所を選ぶことが、美しい姿を保つポイントです。

また、ある程度耐寒性はあるものの霜や冷風に弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は屋内で管理するのが適切といえます。

置き場所と日当たり

日当たり屋外のみ

地植えや鉢植えにかかわらず、ティーツリーは日なたでよく育つ植物です。

半日陰でも育つものの、光が不足すると枝が間延びしたり、葉がまばらになったりしやすくなります。

健康で美しい樹形を保つためには、よく日が当たる場所が理想的です。

ただし、直射日光が長時間当たると葉焼けの原因になるため、朝に日が当たり、午後の日差しを避けられるような場所が安心といえるでしょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ティーツリーは種類により耐寒性に差があるものの、一般的にはマイナス5℃程度までが耐寒の目安です。

なお、シルバーティーツリーのような品種では、マイナス7℃前後でも冬越しできる例もあります。

ただし、霜や冷たい風に長時間さらされると枝先が傷んだり枯れ込んだりするため、温度だけでなく設置場所の環境にも配慮するのが大切です。

寒さ対策

地植えの場合はまず、霜や冷たい風が直接当たる場所を避けることが肝要です。

万全を期すためには、株元に腐葉土やバークチップを敷き、根元を保温しましょう。

また、雪の重みによる枝折れのリスクもあるため、冬前に剪定で樹形を整えておくと枝のダメージ予防になります。

鉢植えは、軒下や室内に移動させて霜や寒風から保護しましょう。

寒冷地では地植えでの越冬が厳しく、鉢植えによる室内での管理が適しています。

用土

ティーツリーの土の配合比率

ティーツリーは排水性の良い土壌を好むため、通気性と排水性を重視した用土選びが大切です。

健康な成長を促すためには、以下のような用土の配合を推奨します。

地植えに適した用土

  • 庭土:7
  • 腐葉土:2
  • パーライト(または軽石):1

地植えでは、庭土を十分耕し、腐葉土やパーライトをしっかり混ぜ込むことが大切です。

こうすることで庭土の排水性と通気性が向上し、健やかに根を張れる環境が整えられます。

鉢植えに適した用土

  • 赤玉土(小粒):6
  • 腐葉土:3
  • パーライト(または軽石):1

鉢植えの場合は、限られたスペースで水はけと保水性のバランスをとることが重要です。

鉢の素材や気候に応じて、赤玉土の割合を調整しましょう。

素焼き鉢なら保水性を高めるために腐葉土の割合をやや増やし、プラスチック鉢なら排水性を優先して軽石やパーライトの配合を増やすのが効果的です。

ティーツリーの開花時期

ティーツリーの開花時期

ティーツリーは春の終わりから初夏の前にかけて、細い枝の先端に小さな羽毛状の花を咲かせます。

白以外にもピンクや紫など品種によって花色は異なりますが、一般的には白い花が主流です。

葉に触れると柑橘系の爽やかな香りが漂いますが、花自体にはほとんど匂いがありません。

開花時期は4~6月

地域や気候によって多少前後するものの、多くの品種の開花時期は4月から6月です。

ふわっとした糸状の花が集まって穂のようになり、樹木全体がやさしい印象に包まれます。

順に咲き進み、ひとつの花序で2〜3週間開花するため、比較的長めに楽しめるのも魅力です。

ティーツリーの花が咲かない原因は?

花がつかない主な原因は、日照不足と剪定時期の誤りといえます。

ティーツリーは日光を好むため、日が当たらない場所だと花つきが悪くなりがちです。

また、花芽は枝先につくため、生育期に枝の先端を切るとその年は咲かない場合があります。

剪定の適期は春〜初夏ですが、花を楽しみたい場合は3〜4月中に軽く整えるのがおすすめです。

そのほか、肥料の与えすぎや極端な乾燥も影響するので、管理方法を見直すと回復が期待できるでしょう。

ティーツリーの増やし方

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ティーツリーは、挿し木によって比較的容易に株を増やせます。

根詰まりを回避するためにも、鉢植えはタイミングを考慮して植え替えることが大切です。

挿し木の時期はいつがいい?

挿し木は難易度が比較的低く、園芸初心者でも挑戦しやすい増やし方です。

適期は4〜9月頃で、気温が高いため発根しやすくなります。

真夏の暑い時期でも挿し木は可能ですが、作業後は風通しの良い半日陰で管理することが大切です。

一方、気温が低い時期は根が出にくく、枯れるリスクも高まるため挿し木には不向きといえます。

挿し木のやり方

  1. 若い枝を10cmほど切り、下葉を取り除く
  2. 水に浸けて吸水させる
  3. 挿し木用の土に挿す
  4. たっぷりと水を与える

① 若い枝を10cmほど切り、下葉を取り除く

葉が2〜3枚ついている元気な枝の先端を、清潔なハサミで10cm前後切り取ります。

挿し込む部分の葉は、あらかじめ取り除いておきましょう。

② 水に浸けて吸水させる

切り口を30分ほど水に浸し、吸水させましょう。

その後、土に挿す前に発根促進剤を切り口に軽く塗布すると、根が出やすくなります。

③ 挿し木用の土に挿す

水はけが良く清潔な小粒の赤玉土などに、挿し穂を丁寧に挿し込みます。

挿したあとは、ぐらつかないようしっかり固定することが大切です。

④ たっぷりと水を与える

植え付けたあとはたっぷりと水を与え、明るい日陰で様子をみましょう。

その後は土が乾きすぎないよう、加減して水を与えます。

根が出るまでには約1カ月かかるため、それまでは挿し穂が動かないよう注意しましょう。

植え替え時期はいつがいい?

植え替えに最適なのは、気温が安定しやすい3〜6月頃です。

極端な暑さや寒さを避けて行うことで、根に負担をかけずに済みます。

鉢植えは、根の部分が鉢底から見えたり、水はけが悪くなったりしたときが植え替えを検討すべきタイミングです。

また、葉色が悪くなったり成長が鈍ったりした場合も、根詰まりが原因となっているケースがあります。

2〜3年おきを目安に植え替えると、元気に育ちやすいでしょう。

鉢替えのやり方

  1. 鉢から株を取り出す
  2. 古い土を落とし、根をほぐす
  3. ひと回り大きい鉢に植え替える
  4. 水をたっぷり与える

① 鉢から株を取り出す

鉢のフチを軽くたたいて土を緩め、根鉢を崩さないよう慎重に引き抜きます。

無理に引っ張ると根を傷めることがあるため、ゆっくりと行いましょう。

② 古い土を落とし、根をほぐす

根元の古い土を軽く払い落とし、密集した根はやさしくほぐします。

黒ずんだり傷んだりしている根があったら、清潔なハサミで切り取っておくと安心です。

③ ひと回り大きい鉢に植え替える

排水性の良い鉢に鉢底石を敷いて、新しい用土を入れてから植え付けます。

株がぐらつかないように土をすき間なく入れ、軽く押さえ安定させましょう。

④ 水をたっぷり与える

植え替えたら存分に水を注ぎ、強い日差しが当たらず風通しが確保できる環境で管理します。

その後は土が乾きすぎないよう様子をみつつ、適度に水を与えましょう。

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