オリーブの種類は何種類?品種一覧
公開日 2025年12月09日
更新日 2025年12月09日
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
INDEX
目次
オリーブの品種一覧|樹形や育てやすさを比較

| 種類・品種 | 原産国 | 樹形 | 育てやすさ |
|---|---|---|---|
| オヒブランカ | スペイン | 直立型 | ◎ |
| シプレッシーノ | イタリア | 直立型 | 〇 |
| ミッション | アメリカ | 直立型 | 〇 |
| ルッカ | アメリカ合衆国 | 開帳型 | ◎ |
| レッチーノ | イタリア、トスカーナ地方 | 開帳型 | ◎ |
| アルベキーナ | スペイン | 開帳型 | 〇 |
| コロネイキ | ギリシャ | 開張型 | 〇 |
| ネバディロブランコ | スペイン | 開張型 | 〇 |
| マンザニロ | スペイン | 開張型 | 〇 |
| カリフォルニアクイーン | アメリカ合衆国 | 開帳型 | 〇 |
オリーブはシルバーがかった緑色の葉が美しく、鉢植えや庭のシンボルツリーとして親しまれているモクセイ科の常緑樹です。
原産地はイタリアやギリシャなどの地中海沿岸地域で、日本でも香川県小豆島で多く栽培されています。
オリーブは約1,600以上の品種があり、樹形によって「直立型」と「開帳型」に分類されます。
- 直立型:上に向かって伸びる樹形
- 開帳型:枝が横に張り出して伸びる樹形
直立型は幹がまっすぐ上に伸びる特徴があり、スペースが限られた場所でも育てやすく、スタイリッシュな印象です。
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一方、開帳型のオリーブはこんもりとしたボリュームが出るタイプでナチュラルな印象です。
どちらの樹形も基本的な育て方に大きな違いはありませんが、植える場所や飾りたい雰囲気に合わせて品種を選ぶとよいでしょう。
オリーブの品種|直立型
直立型は、幹や枝がまっすぐ上に伸び、樹形が縦にまとまりやすいタイプのオリーブです。
スリムなシルエットで、玄関先やベランダなど、スペースが限られた場所に向いています。
高さが出やすいですが、剪定がしやすいためコンパクトに育てることもでき、初心者でも管理しやすい形です。
オヒブランカ

オヒブランカは観賞用として人気がある品種です。
直立型の樹形なので全体的にまとまりやすく、シンボルツリーや目隠しの生垣としてもよく利用されています。
耐寒性があり、丈夫で生育がよいことから初心者にもおすすめです。
シプレッシーノ
シプレッシーノはイタリア語で「イトスギ」の意味を持ち、シルバーリーフが美しいオリーブです。
直立型で枝が上向きに伸びる樹形で剪定がしやすく、狭いスペースに向いています。
寿命が長く丈夫なことから、初心者向きの品種です。
ミッション
真っ直ぐ伸びる直立の樹形で、シルバーがかった葉をつけ、葉の裏面が白いのが特徴です。
実の形が先のとがったハート型になっており、オリーブオイルに活用されています。
室内での栽培にも向いているため、観葉植物としてもおすすめです。
オリーブの品種|開帳型
開帳型は、枝が外側へ大きく広がる樹形が特徴で、ボリュームが出るタイプのオリーブです。
樹姿が柔らかくナチュラルな雰囲気になり、やさしい印象を与えてくれます。
また、光を取り込みやすく風通しもよい形であることから、生育が安定しやすい品種が多いです。
ただし横に広がりやすいため、地植え向きでゆとりのあるスペースがあると理想的です。
ルッカ
ルッカは、広く大きな葉に独特のねじれが見られるのが特徴のオリーブです。
日光を好み、屋外でも育てやすいことから、日本で最も多く栽培されている品種として知られています。
ある程度の樹高がないと実付きがよくないため、実を収穫したい場合は地植えでじっくり育てるのがおすすめです。
レッチーノ

トスカーナ地方の主要品種で、気候の変化や病気に強いため、初心者にも育てやすいオリーブです。
シルバーグリーンの小さな葉をたくさんつけ、フルーティーな香りがします。
オリーブオイルの原料としても食用でも重宝されています。
アルベキーナ
アルベキーナは比較的小型で、鉢植えでも育てやすいオリーブで、耐寒性も比較的高く、初心者にも育てやすい品種です。
小さな実を鈴なりにたくさんつけ高品質なオイルが採れます。
コロネイキ

オリーブの中でも小型で、小さく尖った葉が密に付き、樹勢のある枝が生えるのが特徴です。
小粒の実を豊富に実らせ、高品質で風味の良いオリーブオイルが採れることから、世界中の生産者に広く支持されています。
乾燥に非常に強く丈夫で成長も早いため、家庭栽培でも扱いやすい優れた品種です。
ネバディロブランコ
枝葉が多く茂り、全体にボリュームのある樹姿が魅力のオリーブで、観賞用として特に人気の高い品種です。
実よりも、春から初夏にかけて咲くたくさんの花を楽しむ目的で育てられることが多く、庭木としても存在感があります。
マンザニロ
樹高は低く横に広がった樹形で、鉢植えでも育てやすい品種です。
スペイン語で「小さなリンゴ」という意味の名前通り、大きく丸みのある果実をつけます。
実は肉厚で風味がよく、塩漬けやピクルスなど食用にも適しています。
カリフォルニアクイーン
アメリカのカルフォルニア大学で品種改良されて生まれた品種で、葉の形や樹形はマンザニロに似ています。
マンザニロよりもさらに大きな実をたくさんつけ、果肉がしっかりしています。
結実させるためには受粉樹が必要なので、近くに異なる品種を植えるのがおすすめです。
