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胡蝶蘭の仕立て方と支柱の立て方は?必要な道具は何?

2019年2月7日

胡蝶蘭の仕立て

本来、胡蝶蘭は熱帯地方のジャングルで高木の幹などに着生して生育する植物です。
従って通常の植物のように上には伸びずに横に伸びて垂れ下がるようにして開花します。
普段、私たちが園芸店などで見かける胡蝶蘭の姿は決して自然の状態ではありません。

日頃私たちを魅了して止まない胡蝶蘭は、もちろんそれ自体も美しいのですが、更にそれが美しく見える秘密の演出があるのです。
それが「仕立て」と呼ばれる工程です。

胡蝶蘭の「仕立て」とは何か

もしあなたが贈り物で貰った胡蝶蘭の美しさに魅せられて、苗を買って自宅で育てたとしても残念ながら、あなたがイメージしている優雅な見た目の胡蝶蘭にはなりません。
なぜならそれは胡蝶蘭を自然のままに育てて「仕立て」作業を行っていないからです。

この仕立て作業(「曲げ」とも呼ばれます)とは支柱を使用して胡蝶蘭の花茎を支柱に留めていく作業のことです。
この仕立てを確実に行うことで胡蝶蘭は蝶が文字通り一列になって飛んでいるような優美な花姿になります。

もし仕立てを実施せずに胡蝶蘭を育てると花茎は自由に伸長して、花は自重で垂れ下がり花びら自体も左右バラバラの方向を向いているようなまとまりのない状態になってしまいます。
これではせっかくの胡蝶蘭も魅力が半減してしまいます。

この仕立て作業自体は、慣れればそれ程難しい作業ではありませんから、是非一度トライしてみてはいかがでしょうか。

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お花を贈るマナーは難しいと感じる

「仕立て」の前段階として支柱を立てる

胡蝶蘭の支柱

胡蝶蘭は春先から花芽が盛んに育ってきます。
もちろん、そのまま放置していても花は咲くのですが成長すると自重で垂れ下がって、その重みで鉢が転倒してしまうのです。
それを未然に防ぐ意味でも支柱を立てて花茎を支柱に仮留めする作業が必要になります。
この作業は1~6月の間に株の成長に合わせて行うようにしますが、目安としては、花茎が15cm程度になったら支柱を立てた方が良いでしょう。

胡蝶蘭の仕立て作業に必要な物

・支柱(園芸用の緑色や茶色の鉄線で直径が2.5mm程度のもの)
・胡蝶蘭専用の留めクリップまたはビニールひもやカラータイなども可。

支柱の立て方

胡蝶蘭のきれいな仕立て
1)支柱の長さは胡蝶蘭の根元から先端までの半分程度にします。

2)支柱を立てる時は、ゆっくりと慎重に根を傷めないように深く立てるようにします。

3)そして花茎と支柱とを留めるのですが、その際に注意することはその後の成長も見込んで花茎と支柱をゆるく留めることです。
胡蝶蘭専用のクリップがあれば良いですが、無ければビニールひもやカラータイなどで軽く余裕を持って結べば大丈夫です。
支柱を蘭自体の半分の長さと説明したのは、先端部分はこれから成長して更に花を咲かせる部分なので縛らずに自由にさせておくということです。

以上の作業が「仕立て」までの準備工程ということになります。

仕立て作業の手順

胡蝶蘭の美しい育て方
1)胡蝶蘭の開花が始まったら支柱の長さを調整しましょう。
支柱自体は曲げて使用するので、鉢の底から花までの長さよりも20cm程度は長くするようにします。

2)この支柱が何らかの原因で回転などしたりしないようにストッパーの意味で差し込む側の先端部分をZ字型に曲げておきます。

3)支柱を鉢の底にまで差し込んで、下から上に向かって支柱と花茎を順次留めていきます。

4)胡蝶蘭の花の下側で下部に向けて支柱を大きく曲げます。
こうすることで私たちが園芸店などで見慣れた胡蝶蘭の花姿に近づくのです。

5)曲げた支柱と花茎を留めていきます。
但し、きつく縛るのではなく今後の成長分も見込んで、ゆるく留めるようにしてください。

6)サポート用に補強目的の短い支柱を立てて最初の支柱と花茎を留めると安心です。

7)花が伸び切ったら、それ以上の成長はないのでしっかりと留め直すようにしましょう。

8)花茎が横に伸びることでバランスが崩れて鉢が転倒する防ぐことが大切です。
都度、上の方に伸ばしていき最終的には花の向きを同一方向に揃えることになります。

まとめ

今回は胡蝶蘭の仕立て作業に関して具体的にご紹介させて頂きました。
プレゼントとして胡蝶蘭を貰ったり自分で購入された方もおられると思います。
せっかく、ご自宅に胡蝶蘭があるのであれば少し育て方などを勉強して来年も美しい胡蝶蘭の花を咲かせてみたいとは思いませんか?
温度管理や水やりなども慣れてくれば、きっと来年も魅力的な胡蝶蘭を楽しめるでしょう。
「私の趣味は胡蝶蘭の栽培です!」なんて素敵だと思いませんか?

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