種から育てるモンステラ
公開日 2025年12月02日
更新日 2025年12月09日
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
モンステラの種まき

モンステラは温暖な気候を好む観葉植物で、種まきに最適な時期は比較的温暖な4~6月です。
室内で種まきをする場合、暖かく高湿度な環境であれば年間を通して種まきができます。
種まきの際には、水苔または水はけの良い種まき用の土を使い、芽が出るまで常に土が湿っている状態を保つことがポイントです。
種を植える環境にもよりますが、約10日~3週間ほどで芽がでます。
モンステラの種まきに準備するもの
モンステラの種まきをする際は、以下のものを用意しましょう。
- モンステラの種
- 種まき用ポット
- 水苔または種まき用の土
- ベンレート(殺菌剤)
- ラップ
- 霧吹きスプレー
特に注意したいのは、土選びです。
カビの発生や種を弱らせる原因になるため、肥料分が入った土を使わないようにしてください。
今回は、保湿性や通気性にすぐれた水苔を使用した種まきのやり方を紹介します。
モンステラの種まきのやり方
- モンステラの種を殺菌する
- 種まき用ポットに水苔を入れる
- 水苔を入れたポットに種をまく
- 直射日光を避けた明るい窓辺で様子を見る
① モンステラの種を殺菌する

カビ防止のため、種をベンレートの希釈液に浸け、約1日殺菌します。
② 種まき用ポットに水苔を入れる
次に、水苔を少量の水でふやかしておきます。
水が多すぎると根腐れの原因になるため、入れすぎた場合は水苔を軽く絞ってください。
種まき用ポットに、水苔を押し固めないようやさしく入れます。
③ 水苔を入れたポットに種をまく

水苔を入れたポットに播種(はしゅ)します。
種の上には水苔をかぶせず、霧吹きで軽く表面を濡らして、ポット全体にラップをかぶせて保湿状態を保ちます。
さらに、底面から給水するためのトレーにポットを入れ、ベントレーの希釈液で腰水状態にします。
④ 直射日光を避けた明るい窓辺で様子を見る
直射日光の当たらない明るい窓辺で様子を見ていきます。
2日おきにラップを外し、霧吹きでベントレー希釈液を吹きかけ、1週間に1回くらいに腰水も交換しましょう。
気温が高いとカビの発生率が高まるため、様子を見ながら霧吹きや腰水の交換を行ってください。
モンステラの種の発芽の様子
種まきから4日後

モンステラの種まきをしてから4日後のポットの様子です。

よく見ると、早くも芽が出ていました。
種まきから10日後

10日後には緑色の芽に変化していました。

成長速度が他の観葉植物と比べて、かなり速いです。

種まきから20日後

20日後には、葉っぱが展開する直前の状態にまで変化していました。
切れ込みや穴はまだありませんが、丸まっている様子がモンステラらしさを表しています。
成長したら鉢に植え替え

本葉が開き、根がしっかり張ってきたら、鉢に植え替えましょう。
葉に切れ込みが入るのは、早くても半年から1年近くかかるため、気長に成長を楽しんでください。
1年以上待てない!という方は、購入してさらなる成長を楽しむのがおすすめです。
観葉植物 モンステラ
詳しく見る
モンステラを種から育てると大変?
モンステラは種から育てることは、そんなに大変ではありません。
少し手間はかかりますが、発芽から成長したときの喜びは格別です。
モンステラの種が入手できたら、この記事で紹介した以下のポイントを押さえて育ててみてください。
- 気温約20℃の時期に行う
- 水苔または水はけの良い土に種をまく
- ラップや腰水で湿度を保つ
- こまめな霧吹きや腰水の交換でカビを予防する
- 直射日光を避け、明るい場所で管理する
