土を使わない観葉植物の育て方
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目次
土を使わずに観葉植物を育てる方法
土を使わずに観葉植物を育てる方法には、水耕栽培やハイドロカルチャー、水苔栽培など様々なものがあります。
それぞれの特徴を以下で詳しく紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
水耕栽培
- 簡単に始められる
- 根が成長する様子を目で楽しめる
- 藻の発生に注意
水耕栽培とは土を使用せず、水で植物を育てる方法です。
基本的には水を張った容器に植物の根を浸けるだけなので簡単に始められます。
透明な容器で育てると、根が成長する様子が見えて楽しめるのもポイントです。
水耕栽培では、植物の生育不良を招くアオコという藻が発生しやすいので注意が必要。
定期的な水換えや掃除などの手入れのほか、水温を15℃~25℃に保つようにするなどの管理が必要になります。
ハイドロカルチャー
- 水+人工植え込み材で効果的に水や空気を供給できる
- オシャレでインテリア性も高い
ハイドロ(水耕)とカルチャー(栽培)の造語で、水耕栽培と意味合いはほとんど同じです。
区分では水耕栽培の一種とされることもあります。
2つの栽培方法の大きく違う点は、水耕栽培は「水のみを使用する」のに対し、ハイドロカルチャーは「固形の人工植え込み材を使用する」ことです。
植え込み材にはハイドロボール(正式名称レカトン)や、ゲル素材のゼリーボール、ゼオライトを着色したカラーサンドなどを使用します。
特にハイドロボール(レカトン)は、粘土を高温で焼却して発泡させた粒状の石で、無数の小さな孔があり、空気や水を植物に供給することができるので観葉植物にぴったりです。
オシャレな見た目でインテリア性が高いため近年人気の栽培方法になっています。
水苔栽培
- 保水性が高く水やり頻度が少なく済む
- 倒しても安心だからテーブル上におすすめ
水苔栽培は、コケの一種である水苔を土の代わりに使用する栽培方法です。
直径8cmほどの小さいサイズで育てたい方に向いています。
水苔を入れた鉢に植物を挿すだけでよいので、初心者の方にも簡単にできるのがポイントです。
水苔は保水性が高いので、水やりの頻度が少なくて済むというメリットもあります。
コンパクトなサイズで、サイドテーブルやデスクなどにも置くことができ、鉢を倒した場合にも土が散らからないので安心です。
スポンジ
- 多孔質な構造を生かして育てる
- カビやコケが発生しやすい点に注意
土の代わりにスポンジに根を張らせて植物を育てる方法もあります。
空気と水を通すスポンジの多孔質な構造は、植物の成長にぴったりです。
自分でスポンジを用意して育てることも可能ですが、水が均一に行きわたりやすく根を張りやすい適度な硬さのものが必要なため、少し難しいかもしれません。
また常に湿った状態であるため、カビやコケが発生しやすい点にも注意が必要になります。
エアプランツ
- 空気中の水分で育つ植物
- お皿や流木を使ってオシャレに飾れる
エアプランツとは、メキシコやブラジルなど中南米を原産地とする土を必要としない植物のことです。
原産地では霧が発生する森林や崖に着生し、空気中の水分を葉から吸収して生育しています。
水やりも霧吹きをするだけでよく、品種によっては1、2週間何もしなくても大丈夫なくらい乾燥に強い植物です。
鉢がいらないのでガラスのお皿に載せたり、流木と組み合わせて吊るしたりと、色々なアレンジができ、場所を選ばすどこにでも飾れるのが魅力です。
土を使わずに観葉植物を育てる4つのメリット
土を使わないで観葉植物を育てるメリットは、虫が発生しにくい、コンパクトに育てることができる、水やりの管理が簡単、汚れにくいことの4つです。
① 虫が発生しにくい
虫は湿った土に寄って来たり、もともと土の中に虫の卵が混入していた場合に孵化して発生します。
土を使用しない育て方は、原因となる土がそもそもないので虫の発生を抑えることが可能です。
また、水やり後の湿った土の匂いが無いので、室内でも快適に育てることができます。
② 多肉植物を小さいままで育てることが出来る
土を使用しないで育てると、土で育てるのに比べて、植物の成長が緩やかになり小さいままで育てることができます。
多肉植物などをコンパクトに育てたい方や、デスクに飾りたい方におすすめです。
③ 水やりのタイミングがわかりやすいので根腐れしにくい
土を使用しない育て方は、根の状態が外から見えるので水やりのタイミングがわかりやすいというメリットがあります。
土で育てる場合には、水のやりすぎによる根腐れに注意が必要です。
水耕栽培であれば、根が水に浸かっていればいいので水が必要かどうかがひと目でわかります。
④ 家が汚れにくい
土を使用しない育て方は家が汚れにくいのもメリットです。
土をこぼして散らかったり床が汚れたりすることがなく、家を清潔に保つことができます。
水耕栽培やスポンジ栽培であれば鉢を倒した場合でも、水をふき取るだけで済むので安心です。
土を使わずに観葉植物を育てるデメリット
土を使わずに観葉植物を育てる方法にはメリットもありますが、大きく育たない、雑菌が発生しやすいなどのデメリットもあります。
土で育った観葉植物を水耕栽培に切り替える場合のリスクなども紹介しているので、これから育てようとする方は是非目を通してみてください。
大きくは育たない
土で育てる場合と比べると、土を使用しないで育てた植物は大きく育ちません。
液体肥料で成長を促すことはできますが、土で育てた植物の方が大きく丈夫に成長します。
また、生育が緩やかになるため、特に観葉植物では変化が乏しく成長の楽しみに欠ける部分があるでしょう。
雑菌が発生するリスクが高くなる
土を使用しない育て方は雑菌が発生するリスクが高いです。
常に水を使用する水耕栽培やハイドロカルチャーでは、アオコやカビが発生しやすいため注意が必要になります。
また、水苔栽培では水苔自体が腐るリスクもあり、定期的な水換えや洗浄などのメンテナンスが必須です。
土で育てた観葉植物を水耕栽培すると根腐れする
土で育てた観葉植物は水耕栽培には向いていないので注意しましょう。
土で育てた植物は土に対応した根を張り、その環境に順応して生育しています。
土での栽培から水耕栽培に切り替えると、ガラリと生育環境が変わることになり、植物にとっては大きな負担です。
急な環境の変化に対応できずほとんどの植物は根腐れを起こしてしまうので、栽培方法を変えるのは控えたほうがいいでしょう。
一度水耕栽培などで育てた観葉植物を土で育て直すのは難しい
水耕栽培などで育てた観葉植物を土で育て直すのは難しいです。
土で育てた観葉植物が水耕栽培には不向きなのと同様に、水耕栽培に対応した根をつけた植物は土の生育環境にうまく対応できません。
最初は上手く馴染んだ場合でも、水切れした際にすぐに枯れるといったことが多いです。
一度育てた環境は変えないようにしましょう。
土なしでも育てられる観葉植物5選
土なしで育てられるおすすめの観葉植物を紹介します。
① パキラ
観葉植物 パキラ
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パキラは光沢のある柔らかな葉が魅力的で、観葉植物の定番ともいえる植物です。
生命力が高く病気や害虫に強いため、初心者でも枯らさずに管理ができます。
金運や商売繁盛の運気アップが期待できる「発財樹」としても知られている縁起のよい木です。
パキラは丈夫なため水耕栽培やハイドロカルチャーでも育てることができます。
カットした枝を水挿しで発根させ、ある程度育ったら株を安定させるためハイドロカルチャーで育てるのがおすすめです。
② ポトス
観葉植物 ポトス
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ポトスは観葉植物の中でもポピュラーで、葉の色や模様のバリエーションが多いのが特徴です。
つるを伸ばして成長していくのでハンギングバスケットで飾るのに向いています。
オシャレなインテリアとして部屋にも馴染み、耐陰性があるので室内で育てやすいのも魅力です。
また、挿し木で簡単に増やすことができるので1株でたくさん増やすことができます。
ポトスは水を好む性質のため、水耕栽培が可能です。
カットした茎を水に挿すだけのシンプルな方法で育てられるので、土なしで簡単に育てたい方に向いています。
他にもハイドロカルチャーやスポンジ栽培が可能です。
③ ガジュマル
観葉植物 ガジュマル
ガジュマルは、太い幹が印象的な塊根植物です。古くから幸福をもたらす精霊キジムナーが宿る木として神秘的な樹木であり、独特の樹形や丈夫な性質から、初心者でも楽しめるインテリアプランツとして人気の高い植物です。また、お祝い事の贈り物などにぴったりの植物です。
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ガジュマルは熱帯や亜熱帯地域に分布し、太い幹が印象的な塊根植物です。
沖縄では木の精霊キジムナーが宿る神秘的なものとされていて、幸せをもたらす「幸福の木」と呼ばれています。
独特な幹の形状が人気で、生命力が強く耐陰性もあるので初心者にも育てやすい植物です。
生命力があり環境適応力が高いので、水耕栽培やハイドロカルチャーでも育てることができます。
水耕栽培の場合は、根腐れしないように半分ほど根が浸かる水量で育てるのがポイントです。
④ サンスベリア
観葉植物 サンスベリア ローレンチ
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モダンな雰囲気と上品さをあわせ持つサンスベリアは、オフィスやショップなどでもインテリアとして利用される観葉植物です。
乾燥や病気に強く、肉厚な尖った葉が特徴で色や模様も様々なものがあります。
乾燥を好み水切れに強いので水やり頻度が少なくて済むのもポイントです。
サンスベリアは乾燥に強い植物なので、水耕栽培は少し難しいかもしれません。
土なしで育てる場合は、ハイドロカルチャーやスポンジ栽培で水やりを少量にして育てるようにしましょう。
またサンスベリアは有害物質を吸収して分解する、空気清浄効果をもつ植物としても知られています。
⑤ テーブルヤシ
観葉植物 テーブルヤシ
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テーブルヤシはたくさんの細い葉が放射線状に広がるのが特徴の小型のヤシ科の観葉植物です。
風に葉が揺れる涼しげな姿が魅力的で、南国の雰囲気を持ちあわせたインテリアグリーンとして人気があります。
名前の通りテーブルに飾れる小型サイズなので、様々な場所に置けるのもポイントです。
耐陰性があるため、室内での水耕栽培やハイドロカルチャーでも育てることができます。
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土を使用しないで育てる方法には虫がわきにくい、コンパクトに育てられるといったメリットがあります。
その反面、雑菌が発生しやすい、大きく育たないといったデメリットがあることも紹介してきました。
土で育てる場合もデメリットがありますが、丈夫に成長し、株も大きく育つといったメリットもあります。
元気にぐんぐん成長する姿を楽しみたい方や、大きな観葉植物が好きな方には土で育てるのもおすすめです。
観葉植物を育てる際にはそれぞれの栽培方法のメリット、デメリットを理解して、自分に合った育て方を選びましょう。
HanaPrimeでは人気の観葉植物を多数取り揃えていますので是非チェックしてみてください。