アンスリウム フーケリーの育て方
公開日 2025年02月18日
更新日 2025年02月25日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。

アンスリウム フーケリーの基本情報
植物名 | アンスリウム フーケリー |
学名 | Anthurium hookeri |
和名 | ハランウチワ |
英名 | Bird Nest Anthurium |
別名 | bird’s nest(鳥の巣) |
原産地 | アメリカから南米北部、アフリカ |
科名 | サトイモ科 |
属名 | アンスリウム属 |
開花時期 | 5〜10月 |
アンスリウム フーケリーは、うねうねとした波状に伸びた緑の葉を楽しむことができる観葉植物です。
アンスリウム属は、仏炎苞(ぶつえんほう)と言われる花を保護する部分と、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる棒状の花の部分があります。
アンスリウム属の仏炎苞や肉穂花序は赤やピンク、白といった鮮やかな色が多いですが、アンスリウム フーケリーの色は非常に地味です。
仏炎苞が葉と同じような緑色で、肉穂花序は茶色になっています。
そのため、花としてではなく、緑のうねうねとした大きな葉を楽しむ観葉植物として人気です。
月別栽培カレンダー
植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種

種類と品種 | 仏炎苞の色 | 葉っぱのサイズ |
---|---|---|
アンスリウム アンドレアナム | 赤 | 普通 |
アンスリウム シェルツェリアヌム | 薄黄色で赤く細かなまだら模様が入る | 普通 |
アンスリウム クラリネルビウム | 緑 | 大きい |
アンスリウム ベイチー | 緑 | 大きい |
アンスリウム ホワイトチャンピオン | 白 | 普通 |
アンスリウム属は、熱帯アメリカから西インド諸島に約1300種が分布しています。
中でも、アンスリウムで広く流通しているものは、品種改良されたものも多いです。
代表的なアンスリウム属の観葉植物をいくつか紹介します。
アンスリウム アンドレアナム

真っ赤な色がハート型を強調した、キュートな見た目です。
アンスリウム シェルツェリアヌム
薄黄色をベースに、赤く細かなまだら模様が入るのが特徴です。
アンスリウム クラリネルビウム

ハート型の緑の大きな葉が特徴で、普通のアンスリウムのような色鮮やかにはなりません。
アンスリウム ベイチー

大きく長く伸びた葉が特徴で、その姿はアンスリウムの王様とも呼ばれます。
アンスリウム ホワイトチャンピオン

真っ白な花が美しく、白い品種の中ではもっとも有名です。
アンスリウム フーケリーはどんな花が咲く?
アンスリウム フーケリーは、アンスリウム属の中では珍しく地味な花を咲かせます。
ただし、アンスリウム属は、一般的に花と思われている部分が「仏炎苞」で、実際には花ではありません。
仏炎苞とは、肉穂花序を包む大きな苞(ほう)のことです。
仏炎苞は花びらのように見えますが、実際にはその中央にある棒状に伸びたもの(肉穂花序)が本当の花です。
アンスリウム フーケリーは、葉と間違えるような緑色の仏炎苞と、異様に長く伸びる茶色い肉穂花序が特徴です。
地味な見た目の仏炎苞と肉穂花序なので、花を楽しむのではなく、緑の葉を楽しむ観葉植物として扱われています。
アンスリウム フーケリーの葉っぱの特徴

アンスリウム フーケリーの葉は、うねうねとした波状の形をしているのが特徴的です。
まるでワカメがふらふらと水中で漂っているようなその姿は、見る人の心を穏やかにさせてくれます。
長く育てていくと、その葉は30cm以上にもなり、存在感もあってインテリアにもぴったりです。
アンスリウム フーケリーの花言葉
アンスリウム フーケリーの育て方

アンスリウム フーケリーの、生き生きとした葉っぱを楽しむためには育て方が大切です。
水やりの頻度や肥料の量を間違えると、枯れる原因になります。
次から、水やりの頻度や肥料の与え方、害虫対策などを見ていきましょう。
水やりの頻度
アンスリウム フーケリーは、季節ごとに水やりの頻度を変えましょう。
春から秋にかけては、土が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷりとあげます。
アンスリウムフーケリーは多くの水を好むため、土が乾いた状態を長引かせないように注意が必要です。
一方、冬は成長がやや鈍くなるので、土が乾燥してもすぐに水をやる必要はありません。
土が乾燥してから、3日ほどあけて水やりを行いましょう。
肥料のあげ方
アンスリウム フーケリーに肥料を与える時期は、生育期の春から秋にかけての4~5月、9~10月あたりが適切です。
生育期には、規定倍率の3~5倍に薄めた液体肥料を、週に1回程度与えましょう。
アンスリウム フーケリーの株を大きくしたい場合、2か月に1回程度、緩効性化成肥料を与えるのも効果的です。
冬は成長が鈍化するので、基本的に肥料を与える必要はありません。
病害虫・害虫対策
アンスリウム フーケリーは、ハダニやカイガラムシのような害虫が付きます。
特に、風通しが悪くなると害虫が付きやすくなるので、注意してください。
害虫を見つけたら、濡れたティッシュで拭き取るか、柔らかい歯ブラシなどでこすり落としましょう。
大量に発生した場合は、オルトランなどの害虫駆除用のスプレーをかけて落とします。
また、土にばらまくタイプの粒状の害虫駆除剤を使うのも効果的です。
病害虫予防には葉水が効果的
害虫予防には葉水も効果的です。
アンスリウム フーケリーは多湿を好むこともあり、害虫予防も兼ねて定期的に葉水をしてあげましょう。
植え方
種から植える場合は、種まき用の土を使用しましょう。
発芽させるだけなら水苔を使うのもおすすめです。
種を植える容器は、発芽後にしっかりした鉢に植え替えるので、どのようなものでも構いません。
発芽するまでは土が乾燥しないよう、常に適度な湿り気を保ち、日当たりの良い場所に置いておくと2週間程度で芽が出ます。
葉が3枚ほどついたら、鉢に植え替える目安です。
小さな苗は冬越しが難しいため、春先の暖かくなり始めた時期に育て始め、適切な大きさに成長させて冬を越せるようにしましょう。
アンスリウム フーケリーの栽培環境

アンスリウム フーケリーの波状の大きな葉を楽しむためにも、適切な栽培環境を整えましょう。
置き場所や日当たり、温度、用土について各ポイントを押さえて解説します。
置き場所と日当たり
アンスリウム フーケリーは、日当たりがいい場所を好みます。
ただし、直射日光は葉焼けの原因になるので注意しましょう。
直射日光を避けた、レースカーテン越しに光が当たる場所などが効果的です。
また風通しがいい場所に置くことで、害虫予防にもなります。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
アンスリウムフーケリーは寒さを苦手とするので、最低でも10℃以上は保ちましょう。
真冬は、屋内でも窓の近くは気温が低いため、なるべく部屋の中のほうに置くのがおすすめです。
アンスリウム フーケリーは、20~30℃くらいがもっとも元気に育つ気温です。
屋外で育てている場合は、秋から冬にかけて朝晩が寒くなってきたなと感じたら、屋内に入れてください。
なお、寒いからと言って直接ストーブやエアコンの風を当てると、植物にとっては逆にダメージになるので注意しましょう。
アンスリウム フーケリーの土の配合比率(用土)

アンスリウム フーケリーは市販の観葉植物用の土で十分に育ちます。
水はけのいい土を好むので、市販の土を購入する際はぜひ排水性を意識してみてください。
自分で作る場合は、観葉植物用の土、赤玉土、鹿沼土を、2:1:1の割合で混ぜるのがおすすめです。
アンスリウム フーケリーの開花時期
アンスリウム フーケリーの開花時期と、花が咲かない原因について紹介します。
開花時期は春〜秋
アンスリウム フーケリーの開花時期は、春から秋の5〜10月あたりです。
花のように見える仏炎苞は葉と同じ緑色で、実際の花である肉穂花序は茶色になります。
地味な見た目ですが、まるでトウモロコシのように細長く伸びた肉穂花序は、ほかのアンスリウム属のものより大きく一見の価値ありです。
アンスリウム フーケリーの花が咲かない原因は?
アンスリウム フーケリーの花が咲かない原因は主に3つあります。
- 日照不足
- 根腐れ
- 水不足、または水のやりすぎ
この中で、特に注意したいのが根腐れです。
根腐れは見た目だけではなかなか気づくことができず、花を咲かせるうえで注意しなくてはいけません。
根腐れには、肥料のやり過ぎによるものと、水のやりすぎによるものがあるので、どちらが原因なのかを見分けることが重要です。
これまで説明したように、肥料は真夏や真冬などの成長が鈍くなる時期にあげないこと、水は土が乾いてから与えることを徹底しましょう。
アンスリウム フーケリーの増やし方
アンスリウム フーケリーは、株分けや挿し木をして増やすことが可能です。
ここでは、株分けの時期、挿し木や鉢替えのやり方について解説します。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
葉の剪定は、葉焼けや害虫などで葉が痛んだ時に、適宜葉を剪定しましょう。
剪定ハサミで葉の根元から切り落とすことで、新しい元気な葉が出やすくなります。
また、茎が伸びてきたら、剪定して挿し木にすることも可能です。
株分けの時期は、5~8月がおすすめです。
2年に1回程度を目安に株分けすることで、根詰まりの防止にもなります。
挿し木のやり方
アンスリウム フーケリーの挿し木をするのは、生育期が始まる5月あたりが適しています。
挿し木のやり方の手順は以下の通りです。
- 元気な茎を剪定ハサミで切る
- 余分な葉っぱをすべて切り落とす
- バーミキュライトを小さな容器にいれ、切り口を下に向けて挿す
- 芽が出たら鉢に植え替える
① 元気な茎を剪定ハサミで切る
元気に育った茎から10~15cmくらいの大きさに剪定ハサミで切りとります。
切り口から出た樹液を触ると皮膚がかぶれることがあるので、手袋をして作業しましょう。
② 余分な葉っぱをすべて切り落とす
茎についた葉っぱは2枚程度の腰、残りはすべて切り落とします。
葉が多いと水分の蒸発が多くなり成長が遅くなるので注意が必要です。
③ バーミキュライトを小さな容器にいれ、切り口を下に向けて挿す
バーミキュライトには水分を含ませておきましょう。
挿した後は、日当たりの良い場所で乾かないように水分を維持しながら管理します。
⑤ 芽が出たら鉢に植え替える
10~15日くらいで新しい根が出ます。
芽が出てきたら根が無事伸びている証拠なので、鉢に植え替えましょう。
植え替え時期はいつがいい?
植え替えは、株分け同様に5~8月の暖かい時期が適切です。
アンスリウム フーケリーは、株元あたりに大きな気根がたくさんできます。
この気根が増えてくると、鉢底の根も伸びて根詰まりしてくる合図です。
気根の量は植え替えする1つの目安にもなるので、よく観察しましょう。
鉢替えのやり方
鉢替えのやり方の手順は以下の通りです。
① 古い鉢からアンスリウム フーケリーを土ごと取り出す
② 根っこを軽く手で揉みほぐして土を落とす
根を傷つけないように配慮して作業しましょう。
傷んだ根があれば切り落としても大丈夫です。
③(株分けの場合)親株と子株を切り離す
④ 新しい鉢に鉢底ネットか鉢底石を敷き土を入れる
用意した土を、鉢の3分の1程度まで入れておきます。