ドラセナ レモンライムの育て方
公開日 2025年04月29日
更新日 2025年05月03日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
監修者情報

覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ドラセナ レモンライムの基本情報

観葉植物 ドラセナワーネッキーレモンライム
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植物名 | ドラセナ レモンライム |
学名 | Dracaena dermensis “Warneckii” cv.Lemon Lime |
英名 | Dracaena dermensis “Warneckii” cv.Lemon Lime |
原産地 | アジア、アフリカ熱帯気候地域 |
科名 | リュウゼツラン科 |
属名 | ドラセナ属 |
開花時期 | 10~4月 |
ドラセナ レモンライムは50種類以上あるドラセナの園芸品種の一種で、濃いグリーンと黄緑色のストライプ模様の葉が特徴です。
鮮やかな葉色が明るい印象を与え、リビングやオフィスなどさまざまなシーンで場を華やかにしてくれるでしょう。
比較的手間がかからず育てやすいため、園芸初心者におすすめの観葉植物です。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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肥料
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種類と品種

ドラセナ レモンライムはドラセナ ワーネッキーの園芸品種のひとつです。
正式名称は「ドラセナ フラグランス ワーネッキー レモンライム」で、フラグランスの古い学名から「ドラセナ デレメンシス レモンライム」と呼ばれることもあります。
ドラセナ ワーネッキーの代表的な品種は以下のとおりです。
ドラセナ ワーネッキーの仲間は剣状でボリューム感のある葉と、スラリとまっすぐ伸びる幹が特徴です。
比較的成長がゆるやかな品種なので、室内で育てるのにも向いています。
ドラセナ ワーネッキー

ドラセナ ワーネッキーは、濃い緑を縁取るように白~乳白色の斑が入るのが特徴です。
白縞千年木(シロシマセンネンボク)の和名をもちます。
ドラセナ アオワーネッキー
ドラセナ アオワーネッキーは葉っぱに斑が入らない品種です。
ダークグリーンでツヤのある葉が特徴で、落ち着いた印象を与えます。
ドラセナ ワーネッキー ホワイトストライプ

ドラセナ ワーネッキー ホワイトストライプは、濃い緑の葉に白い帯状の斑が入るのが特徴です。
ワーネッキーより白色が鮮やかで、葉っぱの緑色とのコントラストがくっきりしています。
ドラセナ レモンライムの葉っぱの特徴

ドラセナ レモンライムの葉っぱは、濃い緑色を縁取るような明るい黄緑色のストライプ模様が特徴です。
光沢のある細長い剣状の葉っぱが密集して育つためボリューム感があり、インテリアのアクセントとして最適です。
ドラセナ レモンライムはどんな花が咲く?
ドラセナ レモンライムは5~10年に一度、小さな花を咲かせることがあります。
白や黄色の小さな花が密集し、甘い香りを放つのが特徴です。
ただし、観葉植物の花は株を弱らせてしまうため、葉っぱの美しさを長持ちさせるには花芽を見つけたら早めにカットするのが良いでしょう。
ドラセナ レモンライムの花言葉
ドラセナ レモンライムの花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」です。
花言葉や見た目から明るい印象を受けるため、贈り物にしても喜ばれるでしょう。
ドラセナ レモンライムの育て方

ドラセナ レモンライムはお手入れの手間が少なく、園芸初心者でも育てやすい観葉植物です。
ここでは、ドラセナ レモンライムのお手入れのコツと、美しい葉っぱを楽しむポイントを紹介します。
水やりの頻度
ドラセナ レモンライムの水やりは以下のペースを目安にしてください。
春~秋 | 土の表面が乾いたら |
冬 | 土の表面が乾いて2~3日後 |
成長旺盛な春から秋は土の表面が乾いたときが水やりの目安です。
寒さで成長が止まる冬は土の表面が乾いて2~3日経ってから水を与えましょう。
水やりの際は鉢底から水が流れ出るほどたっぷり与え、根っこにしっかり吸収させるのがポイントです。
根腐れ防止のため、鉢底皿に溜まった水は早めに捨てておきましょう。
葉水
ドラセナ レモンライムは多湿を好むため、水やりの際は年間を通して霧吹きに入れた水を葉っぱに直接吹き付ける葉水も行いましょう。
葉っぱの美しい色つやを保ち、病害虫の予防にもつながります。
ハダニが発生しやすい夏場やエアコンなどで乾燥しているときは、毎日葉水するのがおすすめです。

観葉植物 ドラセナワーネッキーレモンライム
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肥料のあげ方
ドラセナ レモンライムに肥料を与えるときは、以下の頻度を目安にしてください。
春~秋 | 月に1度程度 |
冬 | 与えない |
生育期の4~9月は、月に1度を目安に液体肥料を水やりの水に希釈して与えましょう。
遅効性の置き肥の場合は2~3か月に1度でも構いません。
冬は肥料を吸収できないため新たに与えるのは控え、固形肥料が土に残っている場合は取り除きましょう。
病害虫・害虫対策
ドラセナ レモンライムは病害虫に強い観葉植物ですが、ハダニやカイガラムシが発生する場合があります。
葉の裏側や付け根、茎などをこまめにチェックして早期発見を心がけましょう。
病害虫の予防には、こまめな葉水と風通しを良くすることがポイントです。
ハダニ
- 小さな虫が葉の裏側に寄生し、樹液を吸う
- 葉っぱが白っぽくなり、次第に枯れる
- 葉っぱにベタベタの糸のようなクモの巣を張る
ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、予防にはこまめな葉水が効果的です。
葉の裏側や根元までたっぷり霧吹きで水を与えましょう。
また、発生した場合はシャワーで洗い流すか、市販の薬剤を使用して駆除します。
カイガラムシ
- 白や茶色の殻をもつ小さな虫が茎や葉の付け根に密集する
- ベタベタの排泄物で葉っぱを汚し、すす病を引き起こす
- 植物が弱って枯れる
カイガラムシは非常に繁殖力が強いため、見つけたら速やかに駆除する必要があります。
歯ブラシや綿棒で取り除くか、アルコールを含ませた布でふき取りましょう。
被害が大きい場合は専用の殺虫剤を利用するのも効果的です。
カイガラムシを予防するには通気性の良い環境を心がけ、肥料の与えすぎを避けてください。
植え方
ドラセナ レモンライムの種は希少で手に入りにくいため、苗から育てるのが一般的です。
苗を植えるときは以下のポイントに注意しましょう。
- 水はけの良い観葉植物用の土を使う
- 土に隙間がないようしっかり詰め、たっぷりの水を与える
- 風通しの良い半日陰で新しい新芽が出るまで様子を見る
葉っぱが黒くなる原因は?
ドラセナ レモンライムの葉っぱが黒くなる主な原因は以下のものがあります。
原因 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
寒さ | 冬に株の上部や外側の葉っぱが、全体的に黒ずむ | 10度以上の環境を保ち、傷んだ葉は剪定する |
根腐れ | 全体的に元気がなく、葉っぱが黒く枯れる | 根っこの腐った部分を切り落として植え替える |
水不足 | 全体的に元気がなく、葉っぱが部分的に黒や茶色になる | 水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える |
日照不足 | 葉っぱが部分的に黒や茶色になる | 窓辺など部屋の明るい場所に置くか、日差しがやわらかい時間に日光浴させる |
すす病 | 葉っぱの一部に黒いすす状のカビが発生し、こすると落ちる | 風通しの良い場所に置き、カイガラムシが発生したら早めに対処する |
ドラセナ レモンライムは寒さに弱く、10度以下の環境に置くと葉っぱが黒くなる場合があります。
冬場や急に寒くなったときに、株の上部や外側の葉っぱが全体的に黒ずんでいれば凍傷の可能性が高いでしょう。
冬場は10度以下にならないように温度変化の大きい窓際は避け、部屋の暖かい場所に置くことが大切です。
また、水やりの水が冷たすぎるのも葉っぱや根が傷む原因になるため、汲み置きなどして室温と同じくらいの温度の水を与えてください。
傷んだ葉っぱはどうすればいい?
寒さで傷んだ葉っぱは、元に戻ることはありません。
養分を取られてしまわないように、黒くなった部分は剪定しておきましょう。
ドラセナ レモンライムの栽培環境

ドラセナ レモンライムを育てるのに適した環境は、風通しが良く日光がやさしく当たる場所です。
寒さには弱いため、冬は室内で適した環境を整えましょう。
置き場所と日当たり
ドラセナ レモンライムを室内で育てるときは、明るい窓際に置きましょう。
ある程度耐陰性のある観葉植物ですが、葉っぱの色つやを保つには日光に当てることも大切です。
ただし、直射日光に長く当てると葉焼けする場合があります。
強い直射日光は避け、日差しがやわらかい時間帯に外に置くか、レースカーテン越しの日差しが当たるようにするのがおすすめです。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
ドラセナ レモンライムを育てるのに適切な温度は15~30度です。
10度以下の環境では枯れたり葉っぱが黒く焼けたりする場合があるため、冬は室内に置いて環境を整えましょう。
夜間は冷気が入り込む窓辺を避け、なるべく暖かい場所に置くのがポイントです。
また、エアコンや暖房の風は乾燥の原因になるため、直風が当たらないように気を付けてください。
ドラセナ レモンライムの土の配合比率(用土)

ドラセナ レモンライムを植える土は、一般的な観葉植物用の培養土で構いません。
自分で配合するときは赤玉土7割に腐葉土3割を混ぜると良いでしょう。
水はけが良い土を好むため、排水性を高める軽石やパーライトを配合するのもおすすめです。
ドラセナ レモンライムを種から育てると大変?
ドラセナ レモンライムの種は一般的に流通していないので、種から育てるのは大変です。
苗や鉢植えの流通量も少なく希少なため、入手する機会があればぜひ育ててみてください。
ドラセナ レモンライムの増やし方

ドラセナ レモンライムは挿し木や茎伏せ、水挿しで増やすのが一般的です。
ここでは、ドラセナ レモンライムを増やすのに適した時期や手順を解説します。
剪定の時期はいつがいい?
ドラセナ レモンライムの剪定は春~初夏の4月から5月頃が適しています。
この時期は生育期に入るため、切り取った葉や茎を挿し木や茎伏せで育てやすいでしょう。
下葉は徐々に枯れていくので、枯れた葉や混みあった部分を中心に全体のバランスを見ながら剪定します。
挿し木のやり方
ドラセナ レモンライムの挿し木は以下の手順で行います。
- 茎を切る
- 下葉を取り水に浸ける
- 土に挿す
- 発根したら植え替える
① 茎を切る
ドラセナ レモンライムの茎を5~10cmほどの長さに切り取ります。
葉っぱが2~3枚ついた、元気な茎を選びましょう。
切り口はななめにカットするとよく水を吸い、発根しやすくなります。
② 下葉を取り水に浸ける
葉っぱが多い場合は下の部分を取り除き、半日以上水に浸けます。
③ 土に挿す
鉢に挿し木用の培養土を入れ、挿し穂を倒れない程度の深さまで差し込みます。
先に割りばしで穴を開けておくとスムーズです。
倒れないように土を軽く押さえ、たっぷりの水を与えましょう。
④ 発根したら植え替える
ドラセナ レモンライムの発根までの期間は2~4週間です。
発根まで乾燥しないように適度に水を与えながら、明るい日陰で管理しましょう。
新芽が2~3枚出てきたら、観葉植物用の土に植え替えます。
茎伏せのやり方
茎伏せは挿し木の一種で、茎を寝かせて発根させる方法です。
ドラセナ レモンライムの茎伏せは以下の手順で行います。
- 茎を切って水揚げする
- 土の上に寝かせる
- 湿度を保って管理する
- 発根したら植え替える
① 茎を切る
健康な茎を8~10cmほどの長さに切り、葉っぱを取り除きます。
挿し木や水挿しは切り口をななめにカットしますが、茎伏せの場合はまっすぐカットするのがポイントです。
発根を促すため、1~3時間ほど水に浸けておきましょう。
② 土の上に寝かせる
挿し木用の土に茎を横に倒して置き、軽く土をかぶせます。
③ 湿度を保って管理する
発根するまで土が乾かないように湿度を管理します。
水やりのときに茎が浮き出てきやすいため、霧吹きを使うのがおすすめです。
④ 発根したら植え替える
茎から新しい芽が出て、十分発根したら観葉植物用の土に植え替えましょう。
水挿しのやり方
水挿しは発根の様子を観察できるため、人気の増やし方のひとつです。
ドラセナ レモンライムの水挿しは以下の手順で行います。
- 茎を切る
- 水に挿して清潔に管理する
- 発根したら植え替える
① 茎を切る
健康な茎を10~15cmの長さに切り、上の方の2~3枚を残して下葉を取り除きます。
② 水に挿して清潔に管理する
花瓶やガラスのコップに清潔な水を入れ、茎を浸します。
日陰で管理し、水は2~3日ごとに新しいものに替えましょう。
③ 発根したら植え替える
1~2週間で発根する場合が多いですが、新芽が生えるまで様子を見ます。
根が2~3cmに伸びたら観葉植物用の土に植え替えましょう。
植え替え時期はいつがいい?
ドラセナ レモンライムの植え替えに適した時期は5月から6月にかけてです。
植え替え後のダメージを抑えるため生育期に行いましょう。
2~3年に1度、または鉢底から根っこが出てきたら植え替えのタイミングです。
鉢替えのやり方
ドラセナ レモンライムの鉢替えには、以下の道具を用意しましょう。
- 一回り大きい鉢
- 観葉植物用の培養土
- 鉢底石
- 園芸用のハサミ
- スコップ
鉢替えの手順は以下のとおりです。
- 植え替えの数日前から水を切っておく
- 新しい鉢に土を入れて準備する
- 鉢から取り出し、根をほぐす
- 新しい鉢に植え替える
- 水をやって土を落ち着かせる
① 植え替えの数日前から水を切っておく
植え替えの3~5日前から水やりを控え、土を軽くしておくと植え替えがスムーズです。
② 新しい鉢に土を入れて準備する
新しい鉢に鉢底石を敷き、鉢の3分の1を目安に土を入れておきます。
③ 鉢から取り出し、根をほぐす
ドラセナ レモンライムを傷つけないように鉢からそっと取り出します。
古い土を軽く落とし、傷んだ根をカットしましょう。
株をあまり大きくしたくないときは、新しい鉢へ植え替える前に根っこを3分の1程度カットするのもおすすめです。
④ 新しい鉢に植え替える
ドラセナ レモンライムを新しい鉢にそっと植え、隙間に土を詰めます。
土を入れたら割りばしをザクザク挿して隙間を埋め、最後に軽く押さえて安定させましょう。
⑤ 水をやって土を落ち着かせる
植え替え後はたっぷりと水を与えて土をなじませます。
1週間ほど明るい日陰で管理し、問題がなければ徐々に通常の環境に戻しましょう。