観葉植物の土の種類

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観葉植物の土は大きく分けて2種類

観葉植物は大きく分けて「基本用土」と「改良用土」の2種類です。

それぞれの土の目的や用途の違いを解説します。

育てる基本になる「基本用土」

「基本用土」は観葉植物を育てる際の基本となる土です。

観葉植物育成に使用する土の半分以上は「基本用土」が使われます。

観葉植物の成長に必要な水分や空気、養分を適切に供給する役割を果たし、さまざまな種類があるのが特徴です。

育てる植物に合わせて、数種類の土をブレンドしたものを使います。

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足りない要素をカバーする「改良用土(土壌改良材)」

「改良用土(土壌改良材)」は観葉植物の栽培に適した土の環境を整えるために使用される材料や混合物です。

土の性質を変える役割を持ち、古くなった土を健康な状態に戻してくれる役割があります。

「改良用土(土壌改良材)」は観葉植物の健康的な成長を促すために欠かせないものです。

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観葉植物の土選びで重要なポイント

観葉植物の土選びで重要なポイントは、以下の5つです。

  • 通気性:土の中の空気の通り
  • 排水性:水はけ
  • 保水性:乾燥のしにくさ
  • 保肥性:土が養分を保持する能力
  • 酸性度:土が酸性・中性・アルカリ性であるかを示すpH値

通気性、排水性、保水性が良い土は粒の間に適度なすき間があります。

適度なすき間があるとは、土の粒子が集まって小さな団子状の集合体を形成している状態です。

これを「団粒構造」といいます。

通気性や排水性、保水性を良くするためには、団粒構造の土にある大小さまざまな隙間が重要です。

保肥性の良いとされる土も団粒構造を持ち、土の中に有機物を多く含んでいます。

観葉植物の土に最適な酸性度は、pH5.5~6.5の弱酸性です。

基本用土の種類

主な基本用土は以下の5種類です。

用土通気性排水性保水性保肥性酸性度
赤玉土弱酸性
pH5~6
鹿沼土酸性
pH4~5
日向土××弱酸性
pH6
川砂××中性
pH6~7
黒土××弱酸性~中性
pH5.5~6.5

それぞれの土について詳しく解説します。

赤玉土

赤玉土

赤玉土は関東ローム層からとれた赤土を乾燥させた土です。

乾燥させた土は、粒の大きさによって小粒・中粒・大粒に分けられます。

赤玉土の主な特徴は、通気性・排水性・保水性・保肥力に優れ、比重が重い点です。

比重が重い土とは、重量がある土を指します。

赤玉土を基本用土に入れることで土の比重が重くなり、背が大きくなったり、ボリュームの出る植物の土台を安定させるのに最適です。

粒が崩れやすいのと、赤玉土に含まれるアルミニウムはリン酸と結合しやすく、肥料としてリン酸が使えなくなる点に注意しましょう。

鹿沼土

鹿沼土

鹿沼土は栃木県鹿沼市で産出される軽石の総称です。

土の層の中では黒土、赤玉土に次ぐ3層目の土に含まれます。

崩れにくく団粒構造を維持しやすいため、抜群の通気性・排水性・保水性を持つ点が特徴です。

土自体の質量が軽く扱いやすいのも利点として挙げられます。

ただし、鹿沼土自体が酸性が強い点には注意が必要です。

日向土

日向土は宮崎県日向地方で産出される軽石の一種です。

別名ボラ土とも呼ばれます。

通気性、排水性に優れているものの保水性は低いです。

硬質で潰れにくいため、長期間通気性、排水性の良い状態を維持することができます。

保肥性はほとんどありません。

酸性度はpH6前後の弱酸性なので、使い勝手は良いでしょう。

日向土は、通気性や排水性を改善するために基本用土に混ぜ込むのが一般的です。

川砂

川砂は河川の岩石が風化してできた砂で、河川の底や河川敷から採取されます。

通気性、排水性に優れていますが、保水性と保肥性は低いです。

粒の大きさは0.25~2㎜程度で、角が取れて丸みを帯びているという特徴があります。

粒の角が取れているのは、水の流れによって角が削れるためです。

また、雑菌が繁殖しにくい特性を持つため、挿し木用の土としても利用されます。

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黒土

黒土

黒土は関東ローム層の表層から採取される火山灰由来の土です。

腐植などの有機物を多く含むため、土の色が黒くなっています。

腐植とは土の中に存在する有機物の一種で、おもに植物や動物の残骸が分解されて形成される物質です。

黒土は保水性と保肥性に優れていますが、通気性や排水性はほとんどありません。

黒土に含まれるアルミニウムや鉄がリン酸と結合してしまうため、リン酸が効きづらい点に注意が必要です。

改良用土の種類

主な改良用土は以下の8種類です。

用土通気性排水性保水性保肥性酸性度
腐葉土中性pH6~7
ピートモス××酸性pH4
バーミキュライト中性pH6~7
パーライト中性~アルカリ性pH7.5~8.5
堆肥種類により異なる
くん炭×アルカリ性pH8~10
ゼオライト弱酸性~アルカリ性pH5.5~7.5
軽石××

それぞれの土について詳しく解説します。

腐葉土

腐葉土

腐葉土は落ち葉や小枝が堆積し、微生物やバクテリアによって分解・発酵されて土状になったものです。

葉の状態が残り、粗い形状のため土にすき間ができやすく通気性や排水性に優れています。

腐葉土を土に混ぜ込むことで、植物の根が伸びやすい環境を作ることが可能です。

腐葉土には微生物がたくさん含まれているため、土壌微生物を豊かにしてくれます。

土壌微生物が豊かな土に植えた植物は、病害虫の被害を受けにくく、健全に育ちやすいです。

葉の繊維質により保水性が良いことや、腐植を多く含むため保肥性に優れている点も特徴として挙げられます。

ピートモス

ピートモス

ピートモスはミズゴケなどが長年堆積してできた泥炭を、脱水乾燥後に粉砕と選別を行ったものです。

触り心地はふわふわ、さらさらとしています。

ピートモスはpH4前後の酸性で、酸性土壌を好む植物に適した資材です。

保水性に優れ、植物に水分を安定的に供給できます。

腐葉土や堆肥に比べて保肥性に優れ、カリウムやアンモニア態窒素、カルシウムなどの肥料成分をしっかり保持することが可能です。

通気性、排水性が悪いため、用土中のピートモスの比率が多いと植物が根腐れを起こす恐れがあります。

バーミキュライト

バーミキュライト

バーミキュライトは蛭石(ひるいし)と呼ばれるケイ酸塩鉱物を、高温で焼成し膨張させたものです。

アコーディオン状に膨張しているためすき間が多く、通気性と排水性に優れています。

また、バーミキュライトのすき間に水が入り込み、多くの水分を保持できるため、保水性も高いです。

バーミキュライトのすき間が空洞のため、空気を多く含み断熱性・保温性にも優れています。

保肥性にも優れ、特にカリウムとアンモニア態窒素を保持する力が強いです。

高温で焼成される製造過程により、無菌で清潔なため挿し木や種まき用の用土としても多く活用されています。

パーライト

パーライト

パーライトはガラス質の火山岩を高温で加熱し、急激に水分を蒸発させて作られた多孔質の資材です。

加熱処理する際に発砲し、中が無数の空洞になっています。

中が空洞のため非常に軽く、断熱性や保水性に優れているのが特徴です。

パーライトには、真珠岩パーライトと黒曜石パーライトの2種類があります。

  • 真珠岩のパーライト:熱処理の際に粒の内部から表面まで無数の空洞ができることにより、粒の表面がざらざらしているのが特徴
  • 黒曜石のパーライト:粒の表面には空洞がそれほど多くないため、真珠岩のパーライトに比べ粒の表面がつるつるしているのが特徴

真珠岩パーライトは空洞がより多いため、水が粒の内部まで浸透し、保水性がより高くなっています。

一方、黒曜石パーライトは表面に空洞が少ないためより排水性に優れ、大粒のものは鉢底石の替わりに使用することが可能です。

堆肥

堆肥

堆肥は有機物を微生物の力で分解し、腐熟させた改良用土です。

堆肥にはいくつか種類があります。

  • バーク堆肥:針葉樹の幹を粉砕して発酵させたもの
  • もみ殻堆肥:米のもみ殻に米ぬかや鶏糞などを混ぜ合わせ発酵させたもの
  • 牛ふん堆肥:牛のふんにもみ殻や稲わらなどの加えて発酵させたもの
  • 鶏ふん堆肥:鶏のふんを発酵させたもの
  • 馬ふん堆肥:落ち葉やもみ殻などの植物性有機物に馬ふんを1割程度混ぜたもの

バーク堆肥は特に保水性が高く、土が乾きがちの場合はバーク堆肥を混ぜ込むと効果的です。

もみ殻堆肥は肥料成分が少ないため、肥料焼けを起こしにくく、根の傷みを防ぐ効果があります。

牛ふん堆肥は有機物を豊富に含むため、土壌の通気性と保水性の改善に効果的です。

鶏ふん堆肥は即効性があり土壌改良の効果はあまり見込めないため、一般的には肥料として使用します。

馬ふん堆肥は肥料分が弱い代わりに、含有される微生物の量が多く、病害虫の被害を受けにくくする効果が高いです。

それぞれの特徴を理解して、効果的に堆肥を使いましょう。

くん炭

くん炭

くん炭は籾殻や木屑を低温で蒸し焼きにして炭化させたものです。

くん炭は小さな穴が無数に空いているため、軽くて通気性や排水性、保水性に優れています。

なかでも保水性は非常に高く、自重の680%もの水分を保有することが可能です。

アルカリ性が強く、酸性土壌の矯正に効果を発揮します。

くん炭を過剰に投入してしまうと、用土がアルカリ化してしまうため注意が必要です。

用土がアルカリ化すると植物がミネラルなどの微量要素を吸収しづらくなり、生育不良や病気にかかりやすくなる恐れがあります。

くん炭を用土に混ぜ込む際には、全体の1割程度にしましょう。

ゼオライト

ゼオライト

ゼオライトは0.3~1nm(ナノメートル)と非常に小さい穴を持つ多孔質という物質です。

別名を「沸石」と言い、通気性と排水性に優れ、植物の根腐れ防止剤としても流通しています。

ナノレベルの小さな穴が栄養を保有し、保肥性の高さがあるのも特徴です。

特にアンモニアの吸着が良く、植物の栄養であるアンモニア態窒素を長期にわたって植物に提供します。

ゼオライトを混合した土は、肥料をあげすぎると肥料過多になってしまうため注意しましょう。

軽石

軽石

軽石はマグマが固まった石で、多くの小さな穴がある多孔構造のため、通気性や排水性、保水性に優れています。

なかでも通気性と排水性は非常に良く、乾燥を好む植物に使用すると良いでしょう。

用土に軽石を使用する際は小粒のものを選びます。

大粒の軽石は鉢底石としても使用され、鉢の底に敷くことで根腐れ防止に効果的です。

比重が軽く、用土の軽量化にも役立ちます。

鉢底石にも種類がある

鉢底石にも種類がある

鉢底石には以下のような種類があります。

種類特徴
軽石通気性、排水性が良い
パーライト無菌で清潔のため病害虫予防になる
赤玉土適度な保水性がある
発泡スチロール軽くて断熱性に優れている
木炭雑菌抑制と保水性がある

鉢底石は植木鉢やプランターの排水穴の上に敷く石です。

土の崩れによって排水穴が塞がれるのを防ぎ、排水性を維持する役割を果たします。

乾燥を好む植物や、より保水をしたい植物など、植物の種類によって鉢底石を使い分けましょう。

土以外で育てる植え込み材

土以外で育てる際の植え込み材には以下のようなものがあります。

ハイドロカルチャー

ハイドロカルチャー

ハイドロカルチャーは、ハイドロボールと呼ばれる粘土を高温で焼き固めた多孔質の資材を使用する栽培方法です。

土の代わりにハイドロボールが水や空気を取り込みます。

土と比べて虫が出にくく、駆除しやすいのが特徴です。

また硬質な素材で粒が壊れにくいため、長期間植え替えをしなくても根詰まりを起こす可能性が低いというメリットがあります。

ガラスの容器を使用した場合、藻やコケが出やすく見た目が悪くなってしまうため注意が必要です。

黒砂利

黒砂利を植え込み材として使用すると、見た目が美しく洗練された印象になります。

雑草が生えづらいのも特徴です。

黒い色が熱を吸収し、鉢内の保温効果があるため、植物の成長促進にもつながります。

土よりも排水性が低く、乾き具合も分かりづらいため水やりには注意が必要です。

スポンジ

スポンジを使えば簡単に水耕栽培で植物を育てることができます。

取り扱いが簡単で、虫や病気のリスクが低い点が特徴です。

ただし、水耕栽培のスポンジにはカビが生えやすいので注意しましょう。

カビが生えてしまった際は、容器とスポンジの洗浄、溶液を新しいものに取り替えるなどの処置が必要です。

カビを生えにくくするためには、スポンジを水に浸けすぎないことや溶肥の濃度を濃くしすぎない、太陽光での殺菌、定期的な清掃などを行います。

炭は多孔質のため、通気性や保水性が良いのが特徴です。

炭の殺菌効果により病害虫の被害を防ぎやすくなります。

ただし、炭だけでは栄養素が不足する可能性があるため、必要に応じて液体肥料などで栄養を補うことが必要です。

ゼオライト

ゼオライトは多孔質で通気性や排水性に優れています。

清潔で見た目が美しく、インテリアとして観葉植物を育てるのにおすすめです。

保肥性も良く、植物の健全な成長が期待できます。

ただし、ゼオライト自体には窒素、リン酸、カリウムといった主要な肥料成分が含まれていません。

そのため植物の成長に必要な栄養素を液体肥料などで補う必要があります。

セラハイト

セラハイトは特殊なセラミック素材を用いた栽培方法で、水の管理が簡単であることが特徴です。

セラミックが水を保持し、植物に必要な水分を供給するため、頻繁な水やりは必要ありません。

見た目もすっきりと美しく、インテリアとしての観葉植物栽培に適しています。

市販の「観葉植物の土」の選び方

市販の「観葉植物の土」は観葉植物専用にブレンドされた土です。

商品によって内容が異なるため、使用したい植物に合った土を選びましょう。

粒径の大きさと肥料の有無をチェック

まずは土の粒径の大きさと肥料の有無をチェックします。

粒径の大きさの種類は以下のとおりです。

  • 細粒:保水性に優れ、湿気を好む植物に適している
  • 中粒:バランスが良く多くの観葉植物に適している
  • 大粒:排水性、通気性に優れ、乾燥を好む植物に適している

肥料については混合されているかどうかとあわせて、有機性の肥料か無機性の肥料かの確認も行います。

有機性の肥料は、植物の育成をより促進してくれますが、虫が発生する可能性があり室内での育成には注意が必要です。

無機性の肥料には虫が発生する心配はありません。

水はけが悪くないか確かめてから使う

100円ショップなどの土は粒が細かく、排水性に優れた資材があまり含まれていない場合があります。

水はけが悪い可能性があるため、植え込む前に水はけに問題がないか確認しましょう。

草花用や園芸用の土は避ける

観葉植物の土には排水性と通気性が大切です。

草花用の土や園芸用の土は保水性が高い場合が多いため、草花用の土で観葉植物を育てると、根腐れを起こしてしまう可能性があります。

市販の土を使用する場合、観葉植物には観葉植物用の土を使用するのがおすすめです。

観葉植物の育ちが悪い時は土を見直してみよう

観葉植物の育ちが悪い時は、使用している土が植物に合っていない場合があります。

通気性や排水性、保水性、保肥性、酸性度を見直して改良すると良いでしょう。

また長期間同じ土を使用していると、土の団粒構造が崩れ通気性や排水性、保水性が悪くなってしまっていることがあります。

定期的に新しい土に取り替えてあげるのも大切です。

初心者の方は、強くて育てやすい観葉植物から育てることで、土に対して過敏に心配する必要がなくなるでしょう。

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