アガベ チタノタの育て方
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
アガベ チタノタの基本情報
およそ300種類あるアガベの中でも、チタノタは高い人気がある品種です。
全体的に肉厚な葉と葉縁に並ぶ力強い棘が特徴で、株の持つポテンシャルによって個性が出るのがチタノタの魅力と言えるでしょう。
乾燥や夏の暑さに強く耐寒性もあるので、初心者にもおすすめの植物です。
チタノタによく似たものにオテロイという種類がありますが、2019年に別々の品種として登録されています。
比較的葉が短く、ムチムチしたものをオテロイと呼ぶことが多いです。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
ほとんど開花しない
種類と品種
アガベ チタノタには様々な品種があります。
その中でも、代表的な品種と特徴をまとめました。
レッドキャットウィーズル
太くて強い鋸歯が特徴で、葉の色が赤く染まりやすい傾向があります。
ブラック&ブルー
肉厚な葉で色はやや青白く、鋸歯が繊細で細いのが特徴です。
フィリグリー
葉は丸みを帯びていてボール状に育つのが特徴で、たくさんの細かい鋸歯を持っています。
姫厳竜
肉厚で短い葉を持ち、鋸歯がやや茶色で長さがあり、荒々しい見た目をしています。
白鯨
葉幅の広さと白い鋸歯が特徴的です。丸みがある株姿で、ボール状に育ちます。
シーザー
先端の棘が鋭く荒々しい見た目です。
葉が詰まっていて丸みを帯びたシルエットをしています。
アガベ チタノタはどんな花が咲く?
アガベ チタノタの花は、花びらがなく雄しべと雌しべが剥き出しなった非常に珍しい見た目をしています。
色は黄色や緑色で非常に鮮やかです。
株の中央から長い茎を伸ばし、たくさんの蕾から複数の花を咲かせます。
アガベ チタノタの葉っぱの特徴
アガベ チタノタの葉っぱは、水分を多く蓄えるため肉厚になっています。
形は、短葉のものから長いもの、幅広いものまで様々です。
種類によって平たさや湾曲具合に違いがあり、その株自体の個性を演出します。
アガベ チタノタの花言葉
アガベ チタノタの育て方
アガベ チタノタを育てる際は、水やり管理がとても重要です。
また、肥料を適度に与えることで健康的な株に育てることができます。
水やりの頻度
- 春・秋は表土が乾いたらすぐに水をあげる
- 真夏と休眠期は頻度を落とす
- タイミングは夕方がおすすめ
生育期の春から秋にかけては、表土が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。
夜間に水分を吸収するため、夕方に水やりをするのがおすすめです。
真夏は水やりの頻度を落としてあげることで蒸れによる根腐りを起こしにくくなります。
12〜3月の休眠期は、1ヶ月に1回の水やりで十分です。
剪定
成長がゆっくりなアガベ チタノタは、基本的に剪定の必要はありません。
下葉が枯れたり葉焼けしてしまった場合は、消毒したハサミやナイフで株本から切り落としてください。
そうすることで、新しい葉っぱの展開が早くなり見栄えをよくすることができます。
肥料のあげ方
肥料は、春から秋にかけての生育期に適度な分量を与えてください。
効き目がゆっくりな緩効性肥料、または即効性のある薄い液肥のどちらかを月に2回のペースで与えます。
冬の休眠期はあまり養分を必要としないため肥料は与えなくて大丈夫です。
病害虫・害虫対策
アガベ チタノタは病気や害虫の被害に遭うことがあります。
代表的な病害虫について知っておき、普段からよく観察することが必要です。
アガベマイト(アガベダニ)
- 不自然に葉っぱの色が抜ける
- 葉っぱが縮む
アガベマイトに効く殺虫剤を散布する。
他の病害虫用の殺虫剤では効果が得にくいため、必ず専用のものを使いましょう。
カイガラムシ
- 葉が変色したり萎んだりする
目に見える虫は手やブラシで取り除き、殺菌剤を散布します。
アザミウマ
- 新しい葉の表面にかさぶたのような傷ができる
- 生育不良を引き起こす
専用の殺菌剤を散布して駆除します。
スプレー式の他、株元に撒いて水と一緒に吸収するタイプもおすすめです。
種まきと植え方
アガベ チタノタの種まきは、暖かくなる3月〜6月に行います。
よりよく成長させるには、温度が20℃〜25℃の環境が望ましいです。
種まきの手順
- 種はあらかじめ水に浸しておく
- 土を殺菌する
- 種を撒く
① 種はあらかじめ水に浸しておく
発芽させやすくするため、種はあらかじめ水に浸しておくことがポイントです。
種を撒く前の晩から、一晩じっくり浸しておきましょう。
② 土を殺菌する
鉢に入れた用土の上に熱湯をかけ殺菌し、更に希釈した殺菌剤をかけます。
② 種を撒く
土に浅いくぼみを付け、種を撒きます。
発芽するまでは水分が必要なので、鉢が1cm浸かるくらいの腰水で管理しましょう。
アガベ チタノタの栽培環境
アガベ チタノタは明るくて暖かい場所を好みます。
乾燥には強いですが湿気に弱いため、室内の栽培では湿度管理に注意してください。
置き場所と日当たり
アガベ チタノタの栽培において、日当たりは必要不可欠です。
特に生育期の春と秋は、朝から夕方頃までたっぷりと陽に当たる場所で管理しましょう。
また湿気がこもらないようにすることも重要なポイントです。
室内では、風通しの良い場所で管理してください。
暑さに強いアガベ チタノタですが、夏は直射日光により葉焼けすることがあります。
そのため、適度に遮光するか半日陰に移して対処すると良いでしょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
アガベ チタノタの理想的な育成温度は15℃〜30℃で、耐寒温度は5℃とされています。
5℃を下回る時期になったら室内の明るい場所で管理しましょう。
用土
用土は水はけの良いものを使用しましょう。
土を用意したら、カビや雑菌の繁殖を防ぐために熱湯をかけて消毒し、同時に微塵も流しておきます。
アガベ チタノタの種まき
アガベ チタノタは、種から育てることができます。
種まきのメリットは、憧れの植物を自分の手で低コストで育成できることです。
まれに発芽しないこともありますが、実生は繊細で手がかかるからこそ愛着も湧いてくるでしょう。
アガベ チタノタの種を入手する方法
アガベ チタノタの種は、園芸店やオンラインの植物店で入手可能です。
国内で流通している数が少ない場合は、海外から輸入することもできます。
発芽率を高めるためにも、なるべく鮮度の良い種を選びましょう。
種まきにおすすめの時期は3~6月頃
アガベ チタノタが育ちやすい時期は3~6月頃です。
気温は15℃〜30℃が目安ですが、そのうち25℃前後が生育適温と言われています。
暖かい時期に種まきすることで、根が強く健康的な株に育てることが可能です。
アガベ チタノタを種から育てると大変?
アガベ チタノタは初心者でも育てやすい植物です。
種から育てる場合でも、水やりや温度管理など、適切な知識を身に付けておけば実生を成功させることができます。
アガベ チタノタの開花時期
アガベ チタノタの花は、開花に数十年という長い時間を要します。
成長速度が遅いため、花を咲かせるまでにかなりの時間がかかるのです。
アガベ チタノタの花は滅多に咲かない
アガベ チタノタは開花に数十年かかると言われますが、花を咲かせないこともあります。
観葉植物として育てている場合、開花に出会えることは少ないかもしれません。
一度開花した株の子株を育てることで、花が咲く確率は高くなると言われています。
アガベ チタノタは花が咲いた後どうなる?
アガベ チタノタの花が開花した後の株は枯れてしまいます。
これは、成長点から花が咲くことで株がの成長でき点がなくなるためです。
成長点とは、植物の細胞を作り出している部位のことで、成長点がなくなると細胞分裂が止まるためその株は成長できません。
しかし、枯れてしまっても残っている子株を育てることで、また新たな株を楽しむことができます。
アガベ チタノタの増やし方
アガベ チタノタの増やし方は、子株を株分けするのが一般的な方法です。
子株は、親株の株元から生える子どものようなもので、基本的に親株と同じように育ちます。
親株がしっかり成長していれば丈夫な子株が生まれてくるでしょう。
株分けの時期はいつがいい?
株分けは、成長が活発になる春(3〜5月)に行いましょう。
真夏や冬に株分けすると、成長が鈍くなる恐れがあるので注意が必要です。
暖かい生育期に行えば、根付きもよく強い株に育ちます。
また、できれば株分けは植え替えと同時に行い、株への負担を軽減させてあげましょう。
株分けのやり方
親株の株元にある子株をつまみ、下方向に軽く力を入れると綺麗に採取できます。
それを別の鉢に植えて育てましょう。
分離する子株の大きさは、葉が3枚以上展開しているものが目安です。
株が小さすぎる場合、分離しても育たない恐れがあるので、しばらく親株につけておき成長を待ってから株分けを行ってください。
植え替え時期はいつがいい?
植え替えに適切な時期は、株分けと同じように暖かくなった春頃です。
根詰まりを防ぐために、株が成長したら1〜2年に一回のペースで植え替えを行いましょう。
鉢替えのやり方
- 新しい鉢を用意する
- 手袋をつけて株を取り出す
- 新しい鉢に植えつける
- たっぷり水をやる
① 新しい鉢を用意する
鉢替えの際は、1回りから2回り大きな鉢を用意します。
鉢が大きすぎても土の乾きが遅くなるため、管理しやすいサイズを選んでください。
② 手袋をつけて株を取り出す
棘での怪我防止のために手袋を着用したら、鉢から株をそっと取り出して根についた土や古い根を取り除きます。
③ 新しい鉢に植えつける
新しい鉢に少量の用土を敷いて、株を優しく入れたら根の隙間を埋めるようにしっかりと土を入れ込みましょう。
④ たっぷり水をやる
排水性や通気性をアップさせるために、最後にたっぷりと水やりをして微塵を抜けさせると良いです。