エアプランツの育て方

更新日 2025年07月01日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

エアプランツの基本情報

植物名エアプランツ
学名Tillandsia
英名Air plants、Tillandsia
原産地アメリカ南部、中南米
科名パイナップル科
属名チランドシア属
開花時期不定期

エアプランツは、パイナップル科チランドシア属に分類される常緑性の多年草です。

原産地はアメリカ南部から中南米と広い地域で、自生地では樹木や岩などに着生して生きています。

葉っぱの表面にトリコームと呼ばれる毛のような器官が生えていて、ここから空気中の水分や栄養素を吸収して育つため土を必要としません。

トリコームの量によって葉っぱの色や質感が変わり、銀葉種、緑葉種と分けられます。

エアプランツには多種多様な品種があり、原種だけでも600種類以上、改良された園芸品種まで含めるとさらに豊富です。

土が不要なため鉢植え以外に、吊るしたり、流木やコルクに着生させたりと、自由なディスプレイが楽しめます。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

不定期

エアプランツは種から育てるのが難しく、一般的に株分けで増やします。

種から育てる場合は最低温度が10℃以上あれば可能ですが、生育が活発になる春から夏の暖かい時期が最適です。

土に植えないので植え付け・植え替えは必要ありませんが、水苔を使用する場合や着生材の取り替えは休眠期を避けて行います。

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種類と品種

種類と品種

エアプランツは葉っぱの質感や特徴の違いにより、以下のような品種が世界中に数百種以上分布しています。

品種銀葉種・緑葉種葉っぱの特徴レア度育てやすさ花の色
キセログラフィカ銀葉種肉厚でカールピンク~紫
ウスネオイデス銀葉種密集して垂れさがる緑~黄緑
ストラミネア銀葉種下半分が垂れる白地に紫の覆輪
フンキアナ銀葉種細く針状朱色
ストリクタ緑葉種細長い
アエラントス緑葉種硬質で細い
ドゥラティ銀葉種カールが強い薄紫
コットンキャンディ銀葉種細長い白~薄い紫

キセログラフィカ

キセログラフィカ

大型種で直径60cm以上にも成長することからエアプランツの王様と呼ばれます。

シルバーリーフが美しい銀葉種で、初心者にも育てやすいです。

ウスネオイデス

ウスネオイデス

細い葉っぱがふわふわと生い茂って垂れ下がる、特徴的な草姿のエアプランツです。

インテリア性が高く人気の品種です。

ストラミネア

若い葉っぱは上に伸び、古い葉っぱが下に垂れ下がる上下で違う生え方をするのが特徴です。

白地に紫色の縁取りがある珍しい花を咲かせます。

フンキアナ

フンキアナ

針のように細い葉が茎から伸びる有茎種です。

開花時には全体が鮮やかに紅葉し、大きく美しい朱色の花を咲かせます。

ストリクタ

ストリクタ

細い葉っぱが放射状に広がって伸びる有茎種で、鮮やかなピンクの花苞から紫色の花を咲かせます。

花付きが良いため子株が出やすく毎年花を楽しめる品種です。

アエラントス

アエラントス

茎が長く伸びて成長する有茎種で、変種や栽培品種が多い特徴があります。

丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。

ドゥラティ

ドゥラティ

細長い葉っぱの先が強くカールしている大型品種です。

ほとんど発根することがなく、自生地では樹木に絡みついて生きています。

コットンキャンディ

コットンキャンディ

ストリクタとレクルヴィフォリアの交配種です。

鮮やかなピンク色の花苞からお菓子のようなふわふわした花を咲かせます。

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エアプランツはどんな花が咲く?

エアプランツはどんな花が咲く?

エアプランツの花は、細長い筒状や三弁花、一つの花茎から複数開花するタイプなどさまざまです。

以下では特に変わった花を咲かせるエアプランツを紹介します。

ドゥラティ

もぎたての葡萄のようなフルーティな香りの花です。

開花は2~3日と短命ですが、株が成熟すると数百の花が次々と咲いて長期間楽しめます。

ストラミネア

白地に紫色の縁取りが入る、エアプランツでは珍しい花です。

ピンク色の苞から伸びる花茎が長く、開花時には甘い香りも楽しめ人気があります。

キアネア ピュアホワイト

キアネア ピュアホワイトは、名前の通り非常に珍しい真っ白な花序と白い小花を咲かせます。

一般的なキアネアはピンクが多いため、純白の花は希少なレア種です。

コットンキャンディ

ピンク色の大きな花苞が特徴的で、綿菓子のように見えることが名前の由来です。

花苞の間から細長い花が順々に咲き、白色から徐々に薄紫色へと変化します。

エアプランツの葉っぱの特徴

エアプランツの葉っぱの特徴

エアプランツの葉っぱの表面には、トリコームと呼ばれる産毛のように細かな毛状突起が生えています。

この器官によって空気中の水分や養分を効率よく吸収できるため、土に根を張る必要がありません。

トリコームの量によりタイプが分かれ、多いものが銀葉種、少ないものが緑葉種です。

以下では、葉っぱに特徴あるエアプランツを紹介します。

カプトメデューサエ

カプトメデューサエ

その名の通り、葉っぱがギリシャ神話のメデューサの髪のようにうねる珍しい品種です。

壺状に膨らんだ根元から、細長く曲がった葉っぱが放射状に伸びて広がり、強いインパクトがあります。

テクトラム

テクトラムは、エアプランツの中でも特に長いトリコームを持ちます。

株全体がふわふわとした白い毛で覆われ、綿毛のような見た目が特徴的です。

ウスネオイデス

ウスネオイデス

細い葉っぱがふわふわ茂って長く垂れ下がる、エアプランツの中でも非常に特徴的な草姿です。

スパニッシュモスとも呼ばれ、風に揺れる姿が美しくインテリアグリーンとしても人気があります。

エアプランツの花言葉

エアプランツの花言葉は「不屈」です。

エアプランツの育て方

エアプランツの育て方

エアプランツは初心者でも育てられる植物です。

ここでは水やり、肥料、病害虫対策、枯葉の処理、着生の方法など健康的に育てる基本的なポイントを解説します。

水やりの頻度

  • 生育期(春~秋)は週3回程度
  • 休眠期(冬)は週1~2回
  • 銀葉種は乾燥に強いので水やりは控えめでもOK
  • 緑葉種は高い湿度を好むため水やりの回数はやや多めにする

エアプランツが次のような状態になると水不足のサインです。

  • 株が軽くなる
  • 葉っぱの先が枯れる
  • 葉っぱが内側に丸まる

屋内の場合の水やり頻度

春から秋の生育期は週3回を目安に、霧吹きで株全体がしっかり濡れるように葉水をします。

冬の休眠期や気温が10℃以下になる時期は週1~2回に減らし、暖かい日中に水やりを行いましょう。

水やり後はサーキュレーターや扇風機などでしっかり乾かし、葉っぱの隙間に水が溜まらないように注意が必要です。

屋外の場合の水やり頻度

屋外環境はエアプランツが乾きやすくなるため、生育期には毎日水やりを行っても基本的に問題ありません。

特に乾燥しやすい夏季は、朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えましょう。

屋内と同様に、水やり後はしっかり乾かすことが大切です。

ソーキング

ソーキングは、エアプランツを水の入った容器に沈めて数時間浸す水やり方法です。

普段は霧吹きでの葉水が推奨されますが、乾燥させて葉っぱがカサカサになったときなどに行うと状態が回復します。

  • 常温の水にエアプランツ全体を浸す
  • 月1回程度、2~6時間が目安
  • ソーキング後は余分な水を切ってよく乾燥させる

肥料のあげ方

時期春、秋
頻度週1回程度
与え方霧吹きで株全体に吹きかける
濃度2,000~3,000倍に希釈

エアプランツは肥料がなくても育ちますが、春と秋の生育期に施肥をすると生長や花付きが良くなります。

観葉植物用の液体肥料を2,000倍以上に薄め、春と秋に週1回程度、霧吹きを使い株全体に均一に吹きかけて与えてください。

真夏や休眠期は成長が緩やかになるため、肥料は必要はありません。

次回の水やりで、葉っぱの表面に残った成分を洗い流して肥料焼けを防ぎます。

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病害虫・害虫対策

エアプランツは、ハダニやすす病などの病害虫が発生することがあります。

普段からこまめに観察して早期発見を心がけましょう。

ハダニ

  • 葉っぱに黄色い斑点が現れる
  • 株の根元や葉っぱにクモの巣のような糸が付着する
  • 葉っぱの表面が白っぽくざらざらした質感になる

ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、放置すると株全体に広がります。

被害のある葉っぱをカットして、株の根元や茎をしっかり水で洗い流してください。

薄めた牛乳や重曹水を、ハダニが集まっている場所に吹きかけると効果があります。

カイガラムシ

  • ベタベタした液体が葉っぱに付着する
  • カイガラムシに吸汁されて株が生育不良になる
  • 葉っぱの裏や新芽付近に黒い小さな虫が発生する

歯ブラシやピンセットを使って取り除きます。

葉っぱの裏や重なり合った部分に潜んでいることが多いです。

発生が多い場合は殺虫剤を使用してください。

すす病(黒カビ)

  • すすのような黒いカビが葉っぱや茎の表面に付着する
  • 葉っぱの変色や枯れ

すす病は害虫の排泄物が原因で発生するため、アブラムシやカイガラムシなどの駆除を徹底してください。

軽度の場合は、濡れた布で丁寧に黒いカビを拭き取るか流水で洗い流します。

枯葉取り

枯葉取りは、エアプランツの古くなり枯れた葉っぱを取り除く作業です。

枯葉をそのまま残しておくと株に湿気がこもり、カビや病害虫の発生原因になりかねません。

見た目もすっきりするので、見つけたら取り除くようにしましょう。

枯葉は、株元付近の茶色くカサカサに枯れた葉を優しく引っ張って取ります。

壺型や葉っぱが密集する形状の品種は、内側に枯葉が溜まりやすいので、見落とさないように注意してください。

着生のさせ方

エアプランツは、ぜひ着生させて育ててみましょう。

自生地での生育環境に近づけると、株の生育が安定して成長が早まったり、葉っぱのハリが良くなったりする場合があります。

  1. 着生材と道具を用意
  2. エアプランツにワイヤーを巻く
  3. 着生材に穴を開ける
  4. ワイヤーを穴を通してエアプランツを固定する
  5. 好きな場所に飾り管理する

① 着生材と道具を用意

着生させたい素材、エアプランツを固定するワイヤー、ペンチ、穴をあける道具を用意します。

② エアプランツにワイヤーを巻く

ワイヤーは錆に強いステンレス製がおすすめです。

エアプランツの株の根元付近に軽く巻き付けて準備します。

③ 着生材に穴を開ける

品種にもよりますが、エアプランツは吊り下げると管理しやすく見栄えも良くなります。

ドリルなどの穴あけ用の器具で、ワイヤーを通す穴を2つと、吊り下げ用の穴を開けてください。

④ ワイヤーを穴に通してエアプランツを固定する

エアプランツに巻いたワイヤーを穴に通し、着生材の後ろでねじって固定します。

発根している場合は、マスキングテープで着生材に誘導するように軽く止めましょう。

⑤ 好きな場所に飾り管理する

レースカーテン越しの窓辺など、好きな場所に飾って楽しみましょう。

直射日光が当たらないように注意してください。

着生で注意が必要な品種

以下のような形状やサイズのエアプランツは、着生で注意が必要になります。

大型の品種

キセログラフィカやストラミネアのように株が大きく成長する品種は、着生材への固定が甘いと自重でズレてしまうことがあります。

傷つけない程度に根元をしっかり固定し、着生材自体もフラットで安定した形状のものを選ぶのがコツです。

吊り下げる場合は強度があるフックや紐を使いましょう。

葉っぱが広がる品種

カプトメデューサエやハリシーのようにボリューム感がある品種は、広がる葉っぱに気をつけて着生させます。

固定する際に葉っぱを強く押さえつけたり、無理に曲げたりしないようにしましょう。

壁や家具に当てて傷めないよう、成長に合わせて周囲にスペースを確保してください。

壺型の品種

ストレプトフィラ、ブルボーサ、ブッツィーのような壺型の品種は、特徴的な膨らんだ根元に水分が溜まりやすくなります。

壺の部分にしっかり風が当たるように着生させてください。

また、丸い形は滑りやすく不安定なので、壺の部分以外を固定するようにしましょう。

エアプランツの栽培環境

エアプランツの栽培環境

エアプランツの置き場所や日当たり、温度の最適な栽培環境を解説します。

置き場所と日当たり

エアプランツは、風通しが良く明るい半日陰の環境が最適です。

室内ではレースカーテン越しの窓辺など直射日光の当たらない場所で、遮光率30~50%程度に管理しましょう。

日当たりのいい屋外では遮光ネットを使用して調節してください。

エアプランツは乾燥に強く蒸れに弱いので風通しの良さが重要です。

室内ではサーキュレーターや扇風機を使い、空気を循環させるようにしましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

適切な温度20〜30℃
耐寒温度10℃以上

エアプランツの生育に最適な温度は20~30℃です。

多くの品種は10℃を下回ると生育が緩慢になり、5℃以下になると成長が止まってしまいます。

健康に育てるためには10℃以上の環境を保つようにしましょう。

寒冷地や冬季は屋外管理を避け、気温が下がる前に室内へ移動するのが安全です。

着生材

エアプランツは土を必要としない着生植物で、下記のような凸凹がはっきりした素材に着生させることができます。

  • ヘゴ板
  • 流木
  • コルク樹皮
  • バークチップ
  • 軽石

反対にガラスやプラスチックのようなツルツルした摩擦の少ない表面には着生できません。

エアプランツの飾り方

エアプランツの飾り方

エアプランツは土を使わないため飾り方の自由度が高い点が魅力です。

ここではスタンダードな飾り方から、100円ショップのアイテムを活用したものまで、手軽でおしゃれなインテリアグリーンの飾り方を紹介します。

ガラス容器を使い透明感の演出

ガラス容器を使い透明感の演出

ガラスやクリア素材の容器を使うと、スタイリッシュなディスプレイになります。

中で蒸れないように口が開いた形を選び、密閉するものは避けましょう。

キャンドルホルダーは丸や四角さまざまな形があり、小さなエアプランツも飾れるのでおすすめです。

底にゼオライトを敷くとテラリウム風になり、安定感も良くなります。

自然素材と組み合わせる

自然素材と組み合わせる

エアプランツの自然な姿を楽しみたいなら、コルク樹皮や流木など自然素材と組み合わせましょう。

着生させるのはもちろん、木製のトレイやコースターを使うとそのまま置くだけでもナチュラルな雰囲気を演出できます。

吊るして空間を立体的に活用

吊るして空間を立体的に活用

カーテンレール、ダクトレール、突っ張り棒、ラダーラック、天井にフックを取り付けるなど吊り下げ方はさまざまです。

エアプランツとの相性抜群のアイアン素材や、デザインが美しい北欧のヒンメルを使うとアートでおしゃれな雰囲気になります。

100円ショップのアイテムを活用したアレンジ

100円ショップにはブリキやアイアン、木製といったディスプレイに使える素材の入れ物が揃っています。

キャンドルホルダーや小皿は小型のエアプランツにぴったりです。

ワイヤーや麻紐も売っているので、カッティングボードに着生させて手軽にオリジナルアイテムが作れます。

エアプランツの開花時期

エアプランツの開花時期

エアプランツの開花についてや、花が咲かない場合の原因を解説します。

開花時期は不定期

エアプランツは、決まった時期に必ず開花する植物ではありません。

開花が不定期になる理由は、株の成熟度や育てている環境に大きく左右されるためです。

株が十分に成長し、エネルギーが十分に蓄えられているときに花を咲かせるため、同じ品種でも個体差が生じます。

また、実生から成長した株の場合は変異も起こりやすく、さらに開花時期にバラつきが出やすいです。

このような理由から、エアプランツは開花時期が不定期になっています。

花が咲かない原因は?

エアプランツの花が咲かない場合、次のような原因が考えられます。

  • 株が十分に成熟していない
  • 日光不足
  • 栄養不足や水やり不足
  • 栽培環境が合っていない
  • 病害虫被害

開花を早めたい場合、すでに成熟した大きな株を選ぶと開花までの時間を短縮できます。

また、リン酸が多く含まれている肥料を与えると開花促進に効果的です。

花が咲いた後はどうする?

エアプランツは開花するために大きなエネルギーを使います。

開花後は株が弱りやすいため、明るい日陰で管理し、風通しと水分を十分に与えて回復をサポートしましょう。

肥料や活力剤を与えるのも効果的です。

咲いた花は徐々に色が褪せていきますが、その間も光合成を行い親株に養分を送っているためすぐに切り取る必要はありません。

花全体が茶色く枯れてから取り除くようにしましょう。

エアプランツの増やし方

エアプランツの増やし方

エアプランツは種から育てると管理が難しいため、一般的に株分けで増やします。

簡単にできるので、子株が育ってきたら株分けをしてみましょう。

株分けに適した時期は?

エアプランツの株分けは、生育期の春と秋に行うのが適しています。

この時期は生育が活発で気温も安定しているため、株分け後の回復がスムーズに進みやすいです。

切り離した子株は寒さに弱いため、冬期に株分けをすると枯れてしまうリスクがあるので避けましょう。

株分けのやり方

  1. 株分けする子株を選ぶ
  2. 子株を親株から離す
  3. 切り口を処理する

① 株分けする子株を選ぶ

親株の半分から3分の2程度まで成長した子株を選びましょう。

小さすぎる子株は十分に成長できず枯れる恐れがあります。

② 子株を親株から離す

子株の根元をしっかり持ち、親株からゆっくり倒して折るようにして分けます。

手で外せない場合は清潔なハサミやカッターを使って切り離してください。

③ 切り口を処理する

切り離した部分から雑菌が入る恐れがあるため、切り口はよく乾燥させるか殺菌剤を塗っておくと安全です。

水苔の植え替え方法

水苔を使用している場合、1〜2年に1回程度で植え替えが必要です。

次のような手順で行ってください。

  1. 古い水苔を取り除く
  2. 新しい水苔を巻きつける
  3. 風通しの良い場所で管理する

① 古い水苔を取り除く

エアプランツから古くなった水苔を優しく取り除きます。

根を傷つけないように注意し、枯葉があればきれいに掃除しましょう。

② 新しい水苔を巻きつける

新しい水苔をよく湿らせ、軽く絞ってからエアプランツの根元や着生部分にふんわりと巻きつけます。

安定しない場合はテグスでしっかり固定してください。

③ 風通しの良い場所で管理する

植え替えが終わったら、風通しが良く半日陰の場所で管理します。

水苔が乾燥しすぎないように気をつけ、様子を見ながら霧吹きで水を与えましょう。

エアプランツの育て方に関する良くある質問

エアプランツは、ほかの植物と見た目や育て方が大きく違うため、初心者には分かりにくい点も多くあります。

よくある質問をピックアップしました。

エアプランツは水やりが必要ない?

エアプランツは水がいらないと思われがちですが、実際は水を好む植物です。

熱帯雨林など湿度の高い自生地と違い、日本で定期的な水やりを怠ると生育不良や枯れの原因になります。

普段の水やりは霧吹きで行う葉水で十分ですが、乾燥させてしまった場合は、水を入れた容器に浸すソーキングが効果的です。

巨大化させられる品種はどれ?

  • キセログラフィカ
  • ロゼオスカパ
  • ストラミネア
  • ストレプトフィラ
  • ノバキー
  • ブラキカウロス
  • ファシクラータ

エアプランツは葉幅が広いタイプが巨大化しやすく、栽培環境を整えると30~50cmにも成長します。

エアプランツの寿命はどのくらい?

エアプランツの寿命は、品種や環境によって変化しますが、一般的には発芽してから成熟して枯れるまで8~10年程度です。

小型で成長が早い品種では5年ほどで一生を終えることもあり、成長が遅くなる大型種では10年以上生きるものも存在します。

エアプランツは開花を迎えると親株は徐々に枯れていきますが、その過程で子株が生まれ、世代交代を繰り返すことで長く楽しめる植物です。

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