桜の育て方

更新日 2025年10月30日

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

桜の基本情報

植物名サクラ
学名Cerasus L.
英名Cherry blossom
原産地ヒマラヤ
科名バラ科
属名サクラ属
開花時期3~4月

春の訪れを告げる桜は、古くから浮世絵や俳句に登場するほど、日本の文化に深く根付いた花木です。

正式に定められてはいませんが、日本を象徴する国花だといえるでしょう。

全国的に有名なソメイヨシノのほかに、コンパクトな樹形で育てやすい品種もいくつかあります。

月別栽培カレンダー

植え付け

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種類と品種

桜の品種は国内だけで600種類を超えているといわれており、種類によって咲き方・色・開花時期などが異なります。

日本の代表的な桜の品種は、以下の通りです。

品種名咲き方開花時期育てやすさレア度
ソメイヨシノ一重咲き淡いピンク3月下旬~4月上旬普通
ヤマザクラ一重咲き淡いピンク、白3月下旬~4月上旬普通
オオシマザクラ一重咲き、八重咲き4月上旬普通
エドヒガン一重咲き淡いピンク、白3月中旬やや高い
シダレザクラ一重咲き、八重咲き淡いピンク、白、濃いピンク3月下旬~4月上旬普通
カワヅザクラ一重咲き濃いピンク2月上旬~3月上旬普通

ソメイヨシノ

ソメイヨシノ

全国各地に数千万本以上植わっているソメイヨシノは、日本で最もポピュラーな品種です。

成長が早く、約5年でお花見を楽しめるサイズになるため、全国各地に広く浸透したと考えられています。

ヤマザクラ

ヤマザクラ

約20~30mまで成長するヤマザクラは、高木の桜です。

本州・四国・九州の山地に自生する日本の固有種で、ソメイヨシノが主流となる前の時代から、春を象徴する花木として親しまれてきました。

開花と同時に赤い若葉が芽吹き、春はもちろん秋の紅葉も見応えがあります。

オオシマザクラ

オオシマザクラ

伊豆諸島を中心に自生するオオシマザクラは、葉の緑と白い花のコントラストが美しい桜です。

他の桜に比べると花や葉が大きく、香りが強いことから桜餅を包む葉に使用されています。

潮風を受けても元気に育つため、沿岸部に植えられることが多いです。

エドヒガン

エドヒガン

3月中旬の春の彼岸に開花するエドヒガンは、数ある桜の中でも非常に長生きな品種です。

樹齢1000年以上の天然記念物に指定された古木もあり、ソメイヨシノの平均寿命70~80年と比べると、かなりの長寿命であることが分かります。

シダレザクラ

シダレザクラ

シダレザクラは、地面に向かって枝が長く垂れ下がる桜全般を指しています。

エドヒガンの変種や園芸品種であり、街中でみられるのは濃いピンク色の八重咲きが多いです。

たくさんの花を付けた枝がしなやかに垂れる様子からは、滝のような迫力のある美しさを感じられます。

カワヅザクラ

カワヅザクラ

カワヅザクラは2月上旬に開花する早咲きの品種で、伊豆半島の河津町から広まりました。

濃いピンク色の花を咲き始めに楽しむことができ、満開を迎える時期には淡いピンク色に変化します。

開花期間が約1か月と長く楽しめる点も、カワヅザクラの魅力です。

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桜はどんな花が咲く?

桜はどんな花が咲く?

桜の花は、白に近い淡いピンク色で、花びらが5枚の一重咲きです。

直径は約1.5~2.5㎝と小さいものの、枝から伸びた茎に複数の花を咲かせるため、立体的で迫力のある美しさが楽しめます。

600種類を超える品種のうち、6割は一重咲きですが、花びらが6枚以上の八重咲きや、濃いピンク色の花を付ける種類もあり多様です。

桜の葉っぱの特徴

桜の葉っぱの特徴

桜の葉は、一般的に長さ約8~12㎝の卵状楕円形で、先端が細く尖り縁がギザギザとしているのが特徴です。

深緑色の表面には、水分や養分を運ぶための葉脈が扇状に広がる「網状脈」が見られます。

葉の付け根にある「蜜線」と呼ばれる赤い小さな突起は、害虫を食べてくれるアリを呼び寄せるためのものです。

桜の花言葉

桜全体の花言葉「精神美」「純潔」「優美な女性」です。

開花から短期間で散ってしまう儚さと、控え目な美しさを理由に付けられました。

品種によって色や咲き方の違いを楽しめる桜は、種類ごとに異なる花言葉があります。

桜の育て方

桜の育て方

桜は、日当たり・風通し・剪定に気をつければ、初心者でも育てやすい花木です。

旭山桜やオカメ桜など、大きくならない品種なら鉢植えや庭でも育てられます。

育て方のポイントを押さえて、美しい花姿を楽しみましょう。

水やりの頻度

桜の水やりは、土が乾いたタイミングで行います。

特に、夏場や開花期は、鉢植えも地植えも水切れを起こさないように注意しましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの桜に適した水やり頻度の目安は、以下の通りです。

  • 春、秋:1~2日に1回
  • 夏:1~2日に1~2回
  • 冬:2~3日に1回

夏は水分蒸発が早いため、朝に水やりをして乾いていれば夕方も与えましょう。

冬は土が乾いてから2~3日後に与えると、根腐れの心配が少ないです。

地植えの場合

地植えの水やりは、降雨だけに任せて問題ありません。

しかし、夏場で乾燥状態が2週間続く場合は、朝に水やりをしてください。

肥料のあげ方

桜が苗木のうちは、年に3回のタイミングで肥料を与えて健康な生育を促します。

  • 2~3月:緩効性の化成肥料
  • 5月頃:速効性のある化成肥料
  • 7~8月:緩効性の化成肥料

元肥は根を傷める原因になるため、与える必要はありません。

鉢植えのあげ方

桜の根は繊細なため、土には混ぜずに表面に置いて軽く馴染ませます。

用土1Lに対して5gの量を与えましょう。

地植えのあげ方

桜は根の先端から養分を吸収するため、その付近に施肥をすると効果的です。

枝の先端の真下辺りに、深さ約10㎝の穴を掘って肥料を入れてください。

肥料の量は1㎡につき150gが目安で、幹を中心に円を描くように等間隔に施肥をします。

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病害虫・害虫対策

桜には、毛虫・アブラムシ・カミキリムシが発生しやすいです。

また、カビが原因で発症する天狗巣病(てんぐすびょう)にも注意してください。

生育を弱めないためにも、病気と害虫の予防を徹底しましょう。

毛虫

  • 桜の葉を食べて見た目を悪くする
  • 毒を持つ種類もおり、触ると皮膚炎の危険性がある
  • 葉や枝が重なる湿気の集まる場所を好む
  • 花が終わった後の4~9月に発生する

花が終わったら剪定をして、全体の風通しを良くしておくことが大切です。

万が一毛虫に触ってしまった場合は、すぐに手を洗って触れた箇所を冷やしてください。

アブラムシ

  • 新芽の時期に羽化して葉に寄生し吸汁する
  • 葉が赤く縮れてくるんと巻き込む
  • 葉に虫こぶができる

アブラムシは芽に卵を産み付けるため、新芽が出揃ったタイミングで市販の薬剤を散布して予防をするのが効果的です。

繫殖スピードが非常に速いので、見つけ次第粘着テープを使って取り除いてください。

数が多い場合は、葉に浸透するタイプの殺虫剤を散布して駆除しましょう。

カミキリムシ

  • 6~8月頃に成虫が発生し、樹皮が避けた箇所に産卵する
  • 幼虫は樹木を食べながら木の内部で成長する
  • 幼虫が食い荒らした木くずが出る
  • 深刻化すると桜が衰弱・枯死する

幹にネットなどを巻き付けて、カミキリムシの産卵を防ぎましょう。

繁殖力が強く早期の対応が重要なので、見つけ次第その場で捕殺してください。

数が多い場合は、殺虫剤を幹へ散布したり、木くずが出ている穴に直接注入したりする対策が有効です。

天狗巣病(てんぐすびょう)

  • カビが原因の伝染病
  • 感染した箇所は小枝が異常に発生する
  • 花が付かなくなり枯れてしまう

天狗巣病に対する有効な予防方法は確立されていないので、感染が疑われる枝を切り落として進行が拡大するのを防ぎます。

剪定をする際に疑わしい枝がないかよく確認し、早期発見に努めましょう。

剪定

葉が落ちている11~2月の間に、混み合った部分を真っ直ぐ剪定ばさみで切り落としてください。

太い枝を切ると花を咲かせなくなる恐れがあるため、小枝のうちにこまめに剪定することが大切です。

特に、太い枝は切り口から細菌感染を起こしやすいので、市販の保護剤を塗布しましょう。

庭への植え付け方

庭への桜の植え付けは、厳寒期を避けた11月中旬~12月上旬または2月下旬~3月中旬に行います。

植え付け方法は、以下の手順を参考にしてみてください。

  1. 植え付けに適した場所を選ぶ
  2. 直径と深さが約50㎝の穴を掘る
  3. 高さを調整して用土をかぶせる
  4. 支柱を設置する

① 植え付けに適した場所を選ぶ

桜の地植えには、日当たりと風通しが良く、根を広く張っても妨げがないスペースが必要です。

横に広く根を張る桜は、十分なスペースがないと地表を押し上げてしまうことがあります。

たとえ小さく育つ品種でも、直径3m以上の広さを確保できると安心です。

② 直径と深さが約50㎝の穴を掘る

植え付けたい場所に、直径と深さが50㎝ほどの穴を掘ります。

土質が悪い場合は、直径2m、深さ70㎝以上の範囲に用土を混ぜ合わせて土壌改良をしてください。

③ 高さを調整して用土をかぶせる

苗木の根っこ部分だけが埋まるように、用土を入れて高さを調整してください。

傷つける恐れがあるので、根はほぐさずにそのまま植え付けます。

④ 支柱を設置する

桜が根付くまでは、風による倒木を防ぐために支柱を設置します。

幹のすぐ隣に平行になるよう支柱を差し込み、麻縄を八の字に巻き付けて固定してください。

縄が触れる部分は布を巻いて保護をすると、摩擦による幹の痛みを防げます。

桜の栽培環境

桜の栽培環境

桜は、日当たりが十分な場所であれば問題なく育てられます。

耐寒性があり冬も屋外で過ごせるため、お世話がしやすいです。

置き場所と日当たり

日当たり屋外のみ

年間を通じて日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。

日当たりが不十分だと成長が止まり、最悪の場合は枯れてしまいます。

また、湿度がこもると害虫が発生しやすいため、風通しの良さにも注意してください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

桜は耐寒性と耐暑性の両方を兼ね備えていて、寒さを感じさせることで春の開花を促せます。

地植えの桜は年間を通して屋外で育てられますが、まだ根張りが安定していない鉢植えの桜は、0度を下回らない環境で育てると弱る心配がありません。

ただし、温かい室内で育てると花付きが悪くなるため、暖房の効いていない部屋で管理してください。

桜の土の配合比率(用土)

桜は水持ちと水はけに優れた、栄養分が豊富な土壌を好みます。

自作する場合、以下の割合で混ぜ合わせるのがおすすめです。

苔玉仕立てのやり方

苔玉仕立てのやり方

桜の苔玉仕立ては、以下の手順で行います。

  1. ケト土、赤玉土、水苔を混ぜてこねる
  2. 団子状に丸めて中央にくぼみを作る
  3. 桜と培養土を入れて植え付ける
  4. 土玉に苔を貼り付け固定する

① ケト土、赤玉土、水苔を混ぜてこねる

ケト土2:赤玉土1:水苔1の割合で、混ぜ合わせます。

少しずつ水を足しながら、粘土の固さになるまでこねてください。

② 団子状に丸めて中央にくぼみを作る

こねた土を団子状に丸め、お椀型になるように中央をくぼませます。

後で苔を張り付けるので、気持ち小さめに作るのがおすすめです。

粘度が足らずヒビが入る場合は、再度水を足してこね直しましょう。

③ 苗木と培養土を入れて植え付ける

くぼみに桜の苗木と培養土を入れ、外側の土でしっかりと包んで固定します。

根が長い場合は手で丸めると植え付けやすいです。

④ 土玉に苔を貼り付け固定する

洗って軽く水を切った苔を、底以外の全体に張り付けます。

張り付けにくい場合は、はさみで苔の厚みを薄くしたり、土玉の表面を霧吹きで湿らせたりしてみてください。

最後に、張った苔がはがれないように、テグスや木綿糸を巻き付けて固定したら完成です。

桜の開花時期

桜の開花時期

桜は春に開花する品種が多いですが、中には冬の寒い時期に開花する種類も存在します。

開花時期は3〜4月

桜の開花時期は、中日本では3月下旬~4月上旬、沖縄や九州の温暖地域は3月、北海道や東北では4~5月の開花が一般的です。

しかし、以下品種のように、秋から冬にかけて開花したり、年に2回見頃を迎えたりする桜も存在します。

品種名開花時期
フユザクラ10~12月、4月
ジュウガツザクラ10~1月、3~4月
シキザクラ10~12月、3~4月
カンザクラ1~3月
カワヅザクラ2月上旬~3月上旬

桜の花が咲かない原因は?

桜の花が咲かない場合、以下の原因が考えられます。

  • 水切れ
  • 栄養不足
  • 日当たりと風通しが悪い
  • 剪定による花芽の切り落とし
  • 株が若い

栄養状態や生育環境、剪定の仕方や時期の間違いが原因になることが多いです。

また、成長が不十分な若い株は、開花が難しいことも。

桜の発育状態をよく観察し、原因を見極めて対処しましょう。

桜の増やし方

桜は、切り取った枝を土に挿して育てる「挿し木」や、台木に芽や枝を接合する「接ぎ木」で増やせます。

挿し木は手軽で成功しやすく、接ぎ木は上級者向けです。

挿し木・接ぎ木の時期はいつがいい?

挿し木と接ぎ木に最適な時期は、以下の通りです。

  • 挿し木:2月下旬~3月中旬または5~7月
  • 接ぎ木:2月下旬~3月中旬

どちらの方法も、新芽の成長が旺盛な2月下旬~3月中旬が適期ですが、挿し木に関してはその年に新しく伸びた若い枝を活かせる5~7月でも問題ありません。

挿し木のやり方

桜の挿し木は以下の手順で進めます。

  1. さし穂を用意する
  2. 不要な葉を落とす
  3. さし穂を栄養剤を混ぜた水に浸ける
  4. 発根剤を塗布して用土に挿す
  5. 明るい日陰で管理する
  6. 約半年後に鉢上げする

① さし穂を用意する

2~3月に始める場合は新芽が付いた枝、5~7月ならその年に成長した若枝を剪定します。

剪定したさし穂は、約10~15㎝の長さに整え、切り口は斜めに切り落としてください。

発育が上手くいかないリスクを考慮して、さし穂は3本以上用意しましょう。

② 不要な葉を落とす

上部の2~3枚だけを残して、不要な葉を切り落とします。

残した葉は、半分の大きさになるように上側を水平に切ってください。

③ さし穂を栄養剤を混ぜた水に浸ける

栄養剤を混ぜた水に、さし穂の切り口を約2~3時間浸しましょう。

水分と栄養を吸わせることで、力強い発根を促します。

④ 発根剤を塗布して用土に挿す

水に浸した後は、さし穂の切り口に発根剤を塗布して、用土を入れた育苗ポットに約6㎝の深さで差し込み軽く押さえます。

挿し木の用土は、無菌で肥料が入っていない赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどの細粒または小粒がおすすめです。

⑤ 明るい日陰で管理する

直射日光を避けた明るい日陰で管理し、水やりを欠かさず行なってください。

上手く育てば1ヶ月前後で発根し始めるでしょう。

⑥ 約半年後に鉢上げする

挿し木の開始から約半年後を目安に、根が十分に育っていることを確認して鉢に植え替えます。

11月中旬~12月上旬か、2月下旬~3月中旬の桜の休眠期に行いましょう。

接ぎ木のやり方

桜の接ぎ木のやり方は以下の通りです。

  1. 接ぎ穂用の枝を剪定する
  2. 桜の台木を用意する
  3. 接ぎ穂を作成する
  4. 接ぎ穂を台木に密着させる
  5. 接ぎ木テープで固定する
  6. 活着するまで明るい日陰で管理する

① 接ぎ穂用の枝を剪定する

1~2月に芽が多い枝を剪定し、切り口が乾燥しないように濡らした布やキッチンペーパーなどを巻き付けます。

そのままビニール袋に入れて密閉し、接ぎ木を行う時期が来るまで冷蔵庫で保管してください。

② 桜の台木を用意する

接ぎ穂を接着させるための台木は、太さ約1~1.5㎝、苗齢1~2年ほどの健康な桜を選びましょう。

台木は、土の表面から約4㎝の高さで水平に切断し、形成層(樹皮と木質部の間にある緑色の膜)が露出するように、切り口の端を斜めにカットします。

斜めに切断した箇所から形成層が露出するように、下に向かって2~3㎝ほどの切り込みを入れたら、台木の準備は完了です。

③ 接ぎ穂を作成する

保管していた枝から、健康な若芽が2つ育っている箇所を選び、芽の下2~3㎝の長さを45度の角度で切って接ぎ穂にします。

芽の下2~3㎝の部分は台木の切り込みと密着させるため、表面が平らになるように薄く削いで形成層を露出させてください。

④ 接ぎ穂を台木に密着させる

台木の切り込みに接ぎ穂を差し込み、互いの形成層を密着させます。

接ぎ穂を平面に削いだ箇所が露出する場合は、台木の切り込みを深くして切削部分が全て密着するように調整してください。

⑤ 接ぎ木テープで固定する

密着状態を保つために、接ぎ穂と台木を接ぎ木テープで固定します。

新芽の成長が旺盛になるまで、接ぎ木テープは巻いたままお世話してください。

⑥ 活着するまで明るい日陰で管理する

活着して芽の成長が見られるまでは、明るい日陰で水やりをしながら管理します。

台木から生える芽は接ぎ穂の成長を妨げるため、その都度摘んでください。

接ぎ穂に芽が増えたら、最も成長が旺盛なものが1つだけ残るように芽かきをしましょう。

植え替え時期はいつがいい?

休眠期の11月中旬~12月上旬か、2月下旬~3月中旬が植え替えに適した時期です。

根の成長を促して大きく育てるために、2~3年に1回の頻度で植え替えましょう。

鉢替えのやり方

桜の鉢替えは、以下の手順で行います。

  1. 用土を準備する
  2. 鉢に鉢底石と用土を入れる
  3. 新しい鉢に桜を移して用土を入れる

① 用土を準備する

桜に適した用土は、保水性と排水性に優れた栄養豊富な土です。

市販の培養土でも問題ありませんが、配合する場合は腐葉土2:赤玉土4:鹿沼土4の割合が適しています。

② 鉢に鉢底石と用土を入れる

新しい鉢は1~2まわり大きいものを用意してください。

排水性を高めるために鉢底石を薄く敷き、準備した用土を少し入れましょう。

③ 新しい鉢に桜を移して用土を入れる

桜の根は繊細なので、根っこは崩さずにそのまま新しい鉢へ移してください。

鉢より少し低い位置になるように、先に入れた用土の量を調整して高さを整えましょう。

鉢との隙間がなくなるまで用土を入れたら、植え替え完了です。


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