パンダガジュマルの育て方

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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パンダガジュマルの基本情報

植物名パンダガジュマル
学名Ficus microcarpa ‘Panda’
和名パンダガジュマル
英名Chinese Banyan
別名タイワンガジュマル、多幸の木
原産地熱帯アメリカ・ 沖縄・熱帯アジア
科名クワ科
属名ガジュマル
開花時期8月~9月

パンダガジュマルガジュマルの品種のなかでも希少で人気があります。

センカクガジュマルの突然変異と言われる品種で、丸みを帯びた葉が可愛らしいガジュマルです。

ガジュマル属の植物は丈夫で育てやすいですが、パンダガジュマルは他のガジュマルと比べると少し難易度が高いと言われています。

基本的な育て方は他のガジュマルと同じですが、パンダガジュマルの場合は特に過湿に注意が必要です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

種類・品種特徴
パンダガジュマルセンカクガジュマルの変異種で希少、丸みのある葉を持つ
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普通のガジュマルとの違い

普通のガジュマルとの違いは、主に葉の形と色、気根の太さです。

パンダガジュマルは葉の大きさが普通のガジュマルと比べて小さいのも特徴と言えます。

違いパンダガジュマル普通のガジュマル
葉の形丸みを帯びている楕円で先端がと尖っている
葉の色光沢のある明るい緑色マットで深い緑色
気根の大きさ細いぷっくりと太い

パンダガジュマルはどんな花が咲くの?

パンダガジュマルの花は、他のガジュマルと同じく外側から姿を見ることはできません

ガジュマル属の植物が付ける花はイチジクのように果実の内側に咲きます。

果実のような部分は、幹や枝を変化させて作られた花嚢(かのう)と呼ばれるものです。

花嚢の大きさは1cm程度で、中にはたくさんの種子が入っています。

パンダガジュマルの葉っぱの形

パンダガジュマルの葉の形は肉厚で丸みを帯びています

光沢があり大きさが小さめなのも特徴です。

葉の裏側は中心部を通る葉脈が太く盛り上がっています。

パンダガジュマルの花言葉

パンダガジュマル花言葉「健康」です。

「健康」はガジュマル全般に共通します。

ガジュマルの強い生命力と力強く枝を伸ばす様子から付けられました。

パンダガジュマルの育て方

パンダガジュマル普通のガジュマルよりも生育速度が遅いため、普通のガジュマルと同じ育て方では弱ってしまう可能性があります。

以下のポイントに注意して育てましょう。

  • 小さい苗や初めての冬越しの場合は室内で管理する
  • なるべく10~30℃で育てる(適温は25~30℃)
  • 耐陰性はあるが日光が不足しすぎると徒長の原因になる
  • 真夏の直射日光は避け半日陰に置く
  • 水は土の表面が乾いてからあげる
  • 水はあげすぎない
  • 春~秋の間は1~2日に1回の頻度で葉水を行う
  • 肥料は成長期の4~10月に与える

水やりの頻度

パンダガジュマル水やりは土が完全に乾いてから行います。

パンダガジュマルは普通のガジュマルよりも生育速度が遅く、水の吸い上げ量が少ないです。

普通のガジュマルと同じ感覚でたっぷり水やりをすると、根腐れを起こす場合があります。

水やりの頻度、水の量は普通のガジュマルよりも少なめで、土が乾いたらほどほどに水を上げましょう。

水やりは春から秋にかけて行い、冬の間はほとんど水を与えません

葉水も水やり同様、普通のガジュマルより控えめに行います。

夏場は昼間の気温が高くなるため、水やりは早朝か夕方以降に行いましょう。

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肥料のあげ方

パンダガジュマル4~10月の生育期に肥料を与えます

使用する肥料の種類によって与える頻度が変わるため、各肥料に合った頻度で与えましょう。

固形の場合は2カ月に一度、液体の場合は2週間に一度です。

肥料を与える量は、各肥料の使用方法に従いましょう。

植え替えの直後は根が弱っている可能性があるため、植え替えから約2週間は肥料を与えません。

適切に肥料を与えることで、つややかな葉を茂らせてくれます。

剪定

ガジュマルには枝をすべて切り落とす「丸坊主」と呼ばれる剪定方法があります

丸坊主は幹から出ている枝を根元からすべてカットする剪定方法です。

丸坊主にすることで、ガジュマルの新芽を出させる、弱ったガジュマルを回復させる、形を整えるなどの効果が期待できます。

ガジュマル全般に共通する剪定方法で、パンダガジュマルにも有効です。

切り口から出る白い液体に触れると人によってはかぶれてしまうため、剪定の際には手袋を着用しましょう。

丸坊主にした後は1週間ほど日陰に置き、水やりは控えめにします。

新芽が出るのは剪定後1週間ほどで、約45日後には枝葉が伸びて青々と葉を茂らせた姿を見ることができます。

病害虫・害虫対策

パンダガジュマルは強い生命力を持ちますが、害虫によって枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

ここではパンダガジュマルを含む、ガジュマル全般に共通する主な病害虫と対策を紹介します。

害虫病特徴対策
炭疽病葉に黒い斑点のようなカビが生える患部を剪定、新しい鉢や土に植え替え、風通しを良くし殺菌スプレーをかける
黒星病葉の内側に黒いシミのようなカビが生える患部を剪定、新しい鉢や土に植え替え、風通しを良くし殺菌スプレーをかける
ハダニ葉の裏に寄生し白い斑点やクモの巣のようなものを生じさせる全体を水洗いし、症状が酷い場合は殺虫剤を散布する
コナカイガラムシ葉の裏に寄生し白い埃のようなものを生じさせる寄生部分をふき取り、症状が酷い場合は殺虫剤を散布する

種まきと植え方

パンダガジュマル種まきの時期は5〜7月です。

苗から育てることの多いパンダガジュマルですが、種から育てることもできます。

種には発芽抑制物質が付いているため、半日ほど水に浸けてから指で擦り洗いを行い発芽抑制物質を洗い流しましょう。

種まき用土ポットか土で育てます。

土で育てる場合は種に日光が当たるように覆土はしません。

発芽後小さな苗のうちは腰水で田んぼのような状態にしておきます。

葉が7〜8枚出てきたら鉢に植え付けましょう

パンダガジュマルの栽培環境

パンダガジュマルの理想的な栽培環境は直射日光を避けた暖かい気温です。

寒さや霜、湿気にはあまり適しません。

栽培環境を整えて、つややかな葉で元気なパンダガジュマルを育ててあげましょう。

置き場所と日当たり

パンダガジュマル半日陰か明るい日陰に置きます

直射日光に当てると葉が焼けてしまうため注意しましょう。

春から秋にかけては日当たりの良い窓辺(レースカーテン越し)に置くのが理想的です。

冬場の窓辺は冷えるため窓から離れた場所に置きます。

エアコンの風が直接当たらないようにするのも大切です。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

パンダガジュマルの適温は、夏は10〜30℃、冬は5〜20℃です。

0℃までの寒さなら耐えることができますが、なるべくなら5℃を下回らないようにしましょう。

5℃以下の環境下では葉が枯れ落ちてしまう場合があります。

用土

パンダガジュマルの用土には、水はけと通気性の良い土を使用します

水はけの悪い土は根腐れの恐れがあるため、パンダガジュマルには適しません。

市販の観葉植物用の用土、自分で作った用土のどちらも使用できます。

自分で用土を作る場合は鹿沼土や赤玉土をブレンドしたものが良いでしょう。

パンダガジュマルの種まき

パンダガジュマル種から育てるのはあまり一般的ではありません

種の流通自体が少なく、一般家庭で種を入手するのが難しいためです。

種が入手できた場合は、適切な環境で種からパンダガジュマルを育てましょう。

種まきにおすすめの時期は春から夏

種まきは生育期間内の5~7月に行います。

好光性種子のため、発芽には光が必要です。

発芽まで日光と水をたっぷりあげましょう。

パンダガジュマルを種から育てると大変?

パンダガジュマル種から育てるのは簡単なことではありません

パンダガジュマルガジュマルのなかでも希少種で、種の入手自体が難しいとされています。

パンダガジュマルの開花時期

パンダガジュマル開花時期は晩夏頃です。

花そのものは果実のような部分の内側に咲くため、開花した姿を見ることはできません。

開花時期は8~9月

パンダガジュマル8~9月にかけて開花します。

パンダガジュマルが花を咲かせる部分は花嚢と呼ばれる果実のような部分の内側です。

花嚢は開花時期になると熟して赤くなります。

パンダガジュマルの花が咲かない原因は?

パンダガジュマルの花が咲かない原因は、育成環境に問題がある場合が多いです。

花が咲かない場合、以下のことが当てはまらないか確認してみましょう。

  • 日光不足
  • 急激な温度変化
  • 低すぎる栽培温度
  • 栄養不足
  • 植え替え直後
  • 根詰まり
  • 植え付け直後

パンダガジュマルが花を咲かせるには時間がかかる場合が多いです。

栽培環境を整えながら、時間をかけて育てましょう

パンダガジュマルの増やし方

パンダガジュマル挿し木、水差し、取り木、種まきで増やせます

なかでも簡単に増やせる方法は挿し木と水差しです。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

パンダガジュマル剪定や株分けに適した時期は5~10月です。

パンダガジュマルの生育期である春から秋にかけて行うことで、剪定や株分け後もよく成長します。

適さない時期に行うと、剪定や株分けのダメージを回復できずに枯れてしまう可能性があるため、生育期間内に行いましょう。

挿し木・水差し・取り木のやり方

パンダガジュマル挿し木・水差し・取り木はいずれも4~10月に行います

挿し木のやり方

挿し木は剪定した剪定枝を使って行います。

  1. 10~15cm程度に剪定枝をカットして挿し穂を作る
  2. 切り口を斜めにカットして1時間程度水に浸す
  3. 用土に挿し穂を挿す
  4. 土の表面が乾いたら水を与える
  5. 半日陰で保管する

環境が整っていれば約20日で発根します。

水差し(水挿し)のやり方

水差しは挿し穂を水につけて発根させる方法です。

  1. 挿し木同様に挿し穂を作る
  2. 水槽やコップなどに水を張り挿し穂を入れる
  3. 水は5~7日に一度を目安に新しい物に取り替える
  4. 発根したら土栽培か水耕栽培などで植え付ける

発根には約20日程かかります。

水差しの水には液体の植物活力剤を入れてあげると発根率があがるのでおすすめです。

水差しで発根させたパンダガジュマルは水耕栽培との相性が良く、土栽培よりも大きく育ちます。

取り木のやり方

取り木は根を出させたい部分の枝(幹)に傷を付けて、そこから発根させる方法です。

  1. 発根させたい部分に清潔なカッターで枝(幹)に切れ込みを入れる
  2. 切れ込みを入れた部分の皮をはがす
  3. 皮をはがした部分にブラシなどで発根促進剤を塗る
  4. 塗った部分に水を吸わせたミズゴケで覆う
  5. ミズゴケの上からラップで覆う
  6. 10日前後でラップを外す
  7. 発根部分のすぐ下をカットする
  8. 取り木した枝を用土に植える

取り木の処理をした部分は10日前後で発根します。

覆ったミズゴケは外さず、そのまま植えてしまって問題ありません。

植え替え時期はいつがいい?

パンダガジュマル植え替え時期は5~6月です。

パンダガジュマルの生育期の始め頃に植え替えをすることで、早くダメージを回復し元気に成長します。

鉢替えのやり方

パンダガジュマル鉢替えを行う目安は1~2年に一度です。

鉢替えに使う鉢は、替える前よりも大きなサイズの物を用意しましょう。

準備した鉢に鉢底ネットを敷き、鉢の底一面に鉢底石を敷き詰めます。

鉢に用土を入れる量は、鉢の3分の1くらいまでが目安です。

鉢替えを行うパンダガジュマルを、鉢から優しく引き抜き新しい鉢に入れます。

その際根に付いた土は揉むようにしてほぐしましょう。

黒く変色した傷んでいそうな根はカットしてから植えます。

パンダガジュマル新しい鉢に入れたら、しっかりと上から土を押し込みましょう

鉢替え後は水を与え、土が沈んだ場所は用土で補完します。


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