ドラセナ ジェレの育て方
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
INDEX
目次
ドラセナ ジェレの基本情報
観葉植物 ドラセナ・ステウドネリ・ジェレ
ドラセナ・ジェレは、幸福の木と呼ばれているドラセナ・マッサンゲアナの仲間で、マッサンゲアナと青年の木として知られるユッカを 掛け合わせて作られたまだ流通量が少なく珍しい観葉植物です。
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植物名 | ドラセナ ジェレ |
学名 | Dracaena steudneri ‘jelle’ |
英名 | Dracaena Jelle |
別名 | ドラセナ ステウドネリ ジェレ |
原産地 | 熱帯アフリカ |
科名 | リュウゼツラン科 |
属名 | ドラセナ属 |
開花時期 | 10~4月 |
ドラセナ ジェレは、濃いグリーンの葉に明るいライトグリーンのストライプが美しい観葉植物です。
50種類以上あるドラセナの品種のひとつで、幸福の木として知られる「マッサンゲアナ」と青年の木「ユッカ」の交配種となります。
お手入れの手間が少なく育てやすいため、新築祝いや開業祝いなどのギフトにも喜ばれるでしょう。
置き場所を選ばないスタイリッシュな樹形はどのような場所にも馴染んでくれます。
店頭では見かけることの少ない希少な品種なので、ネットショップで購入するのがおすすめです。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
ドラセナ ジェレ
ドラセナ ジェレは「ドラセナ マッサンゲアナ」と「ユッカ エレファンティペス」をかけ合わせた品種で、正式名称は「ドラセナ ステウドネリ ジェレ」です。
ジェレはドラセナの品種の中でも比較的新しく、まだ流通が少ないためレアな品種といえるでしょう。
ユッカの特徴を引き継いでマッサンゲアナより耐陰性と耐寒性が高いので、より育てやすい観葉植物をお求めの方におすすめです。
ドラセナ マッサンゲアナ
ドラセナ ジェレの葉っぱの特徴
ドラセナ ジェレの葉っぱは、深みのあるグリーンの中心にライトグリーンのストライプが入る色合いが特徴です。
やわらかく幅広い葉はマッサンゲアナによく似ていて、樹形のバランスが良く間延びしにくいためスタイリッシュな印象があります。
また、竹のような節をもつ幹も緑色で、空間にみずみずしさと明るいイメージを与えてくれるでしょう。
ドラセナ ジェレはどんな花が咲く?
ドラセナ ジェレは5~10年に一度、花火のように寄り集まった小さな花を咲かせます。
頂部から花序と呼ばれる花だけを咲かせる枝を伸ばし、夕方から夜にかけて甘い芳香を放つ花が次々と開花するのが特徴です。
なお、ドラセナ ジェレは花が咲くと株が弱ってしまうため、早めに花序の根元からカットしましょう。
カットした花は花瓶に生けてインテリアとしても楽しめます。
ドラセナ ジェレの花言葉
ドラセナ ジェレの花言葉は「幸福」「永遠の愛」「幸せな恋」「隠しきれない幸せ」です。
幸福の木(ドラセナ)と青年の木(ユッカ)を掛け合わせた縁起の良い植物で、花言葉はドラセナ マッサンゲアナから引き継いでいます。
ドラセナ ジェレの育て方
お手入れの手間が少ないドラセナ ジェレは、初心者にも育てやすい観葉植物です。
ここではドラセナ ジェレを上手に育てる方法と、美しい葉っぱを保つポイントを紹介します。
水やりの頻度
ドラセナ ジェレの水やりの頻度は季節によって異なります。
春から秋にかけては、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
冬場は夜間の気温が10度を下回ったら水やりの頻度を控えます。
土の表面が乾いて3~4日後を目安に、春~秋と同じく鉢底から流れるほどたっぷりと水やりしてください。
なお、根腐れを防ぐために鉢底皿にたまった水は早めに捨てて、乾燥気味を心がけましょう。
湿度が高いときは風通しを良くして、湿気がたまらないようにすることも大切です。
観葉植物 ドラセナ・ステウドネリ・ジェレ
ドラセナ・ジェレは、幸福の木と呼ばれているドラセナ・マッサンゲアナの仲間で、マッサンゲアナと青年の木として知られるユッカを 掛け合わせて作られたまだ流通量が少なく珍しい観葉植物です。
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葉っぱをきれいに保つお手入れ
ドラセナ ジェレは霧吹きで丁寧に葉水をしてやわらかい布で水分をふき取ると、葉っぱの美しいツヤを維持できます。
変色を防ぐため直射日光を避け、水を与えすぎないように注意することも大切です。
黄色や茶色に変色したり枯れたりした葉は根元からカットするか、軽く引き抜いて取り除きましょう。
また、5~9月の生育期に適量の肥料を与えると、みずみずしいきれいな葉っぱを保てます。
葉が丸まる原因は?
ドラセナ ジェレの葉が丸まる主な原因は、水分不足と日照不足の2つです。
水分不足
植物は水分不足で葉っぱが乾燥すると、水分の放散や日光で水分が蒸発するのを防ぐために葉っぱが丸まる場合があります。
特に気温の高い夏場はこまめな葉水を心がけ、土の表面が乾いたらすぐに水をやるようにしましょう。
また、冬は暖房で空気が乾燥しがちなので、1日2~3回ほど葉水をするのも重要です。
日照不足
ドラセナ ジェレのような葉っぱが大きい植物は、日照不足も葉っぱが丸まる原因になります。
水やりを十分にしても改善が見られない場合は、直射日光を避けた明るい窓辺に置いてあげましょう。
週に2~3回、日差しがやわらかい午前中に外に出すのもおすすめです。
肥料のあげ方
ドラセナ ジェレは5月から9月末にかけての生育期に肥料を与えると、葉の色つやも良くなり元気に育ちます。
置き肥は2か月に1度の頻度で土の上に置き、液肥の場合は2週間~1か月に1度を目安に水やりの水に混ぜて与えましょう。
なお、ドラセナ ジェレは気温が15度を下回る環境では肥料を吸収できません。
涼しくなってきたら肥料を与えるのは避け、置き肥が土に残っている場合は取り除きましょう。
病害虫・害虫対策
ドラセナ ジェレは病害虫に強い植物ですが、以下の害虫が発生する場合があります。
カイガラムシ(ワタムシ)
- 栄養を吸汁し植物を弱らせる
- 排泄物で葉っぱがベタベタになる
葉っぱの表面に綿くずのような白いものが付着していると、カイガラムシの可能性があります。
排泄物で葉っぱをベタベタにするほか、黒いすす状のカビが発生するすす病の原因にもなるため注意が必要です。
繁殖力が強くあっという間に増えるので、気付いたら早めに対策しましょう。
対策:綿棒や歯ブラシでこすり落とす。アルコールを含ませた布や綿棒でふき取る。シャワーで洗い流す。
カイガラムシの発生を予防するには、こまめな葉水と風通しを良くすることが大切です。
ハダニ
- 葉が斑点状に白く変色する
- 葉先が黄色く枯れる
ハダニは肉眼ではほとんど見えないほど小さなクモの仲間です。
葉の裏側で茶色や黒の粒のようなものが動いていたり、細い糸状のものが付着していればハダニの可能性が高いでしょう。
対策:シャワーで洗い流す。薬剤や木酢液を散布する。
ハダニは水に弱く乾燥した環境で発生しやすい害虫なので、こまめな葉水で予防できます。
葉っぱの裏側や茎まで念入りに水を吹きつけ、室内が乾燥しないように適度な過湿を心がけましょう。
種まきと植え方
- 種まきの時期は暖かくなり始める4~5月頃
- ビニールの覆いで乾燥を防ぐ
- 発芽までの期間は4~6週間が目安
発芽を促すためにドラセナの種を常温の水に3~5日間浸しておいてから、保水性の高い種まき用の土に撒きます。
土が乾燥しないようにビニールの覆いをした状態で、直射日光を避けた明るい場所で温度が20~27度で管理しましょう。
発芽までの期間は4~6週間が目安で、本葉が2~3枚出たら観葉植物用の培養土をいれた鉢に移します。
なお、ドラセナ ジェレは希少で種を入手するのが困難なため、鉢植えを購入して育てるのが一般的です。
ドラセナ ジェレの栽培環境
ドラセナ ジェレは育てやすい観葉植物ではありますが、元気に育てるためには適切な栽培環境を整えることも大切です。
ここでは、ドラセナ ジェレに最適な置き場所や日当たり、温度や用土を紹介します。
置き場所と日当たり
ドラセナ ジェレは明るい場所を好みますが、直射日光に長時間あてると葉焼けするので注意が必要です。
室内に置くときは、カーテン越しのやわらかい光が差し込む明るい窓辺が適しています。
また、ドラセナ ジェレは耐陰性の高さも特徴のひとつです。
ただし、暗すぎる環境では成長が遅く葉の色つやも悪くなるので、定期的に日当たりの良い場所に出してあげましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
ドラセナ ジェレの成長に適した温度は20~30度です。
熱帯地域原産で温暖な環境を好み、20度を超えると旺盛に成長し始めます。
ドラセナの中では耐寒性が高く5度程度まで耐えられますが、健康を保つには10度以上の環境で管理するのが理想です。
寒い季節は室内にいれ、夜間は冷気の入り込む窓際に置くのも避けてください。
また、冷暖房の風が直接当たると枯れる場合があるため、直風が当たらないよう置き場所を工夫しましょう。
冷暖房を使うときは乾燥しがちになるので、しっかり葉水して適切な湿度を保つことも大切です。
用土
市販の観葉植物用の土を利用し、水はけと通気性を良くするため鉢底に軽石を敷きましょう。
自分で用土を配合する場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜると、適度な排水性と保湿性を兼ね備えた土になります。
また、軽石やパーライトを混ぜて排水性をさらに高めるのもおすすめです。
ドラセナ ジェレを種から育てると大変?
美しいドラセナ ジェレを種から育ててみたい方は多いですが、希少な品種のため種を入手するのは難しいでしょう。
ドラセナ ジェレは種からではなく苗木や鉢植えを購入して育てるのが一般的です。
ごく稀に育てている花が結実する場合もあるので、種子が手に入ったときはぜひ発芽に挑戦してみてください。
なお、実から種を取り出すときは、果肉を洗い流して完全に取り除くのがポイントです。
ドラセナ ジェレの増やし方
ドラセナ ジェレを増やす方法は、挿し木が一般的です。
ここでは、ドラセナ ジェレを増やす適切な時期や手順を解説します。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
剪定や株分けに適した時期は、生育期の5月から9月です。
生育が盛んなので剪定後の回復が早く、ドラセナ ジェレにかかるストレスを最小限に抑えられます。
葉っぱが混みあっている部分を中心に、全体の仕上がりを予想しながらカットしましょう。
剪定した中から元気な茎を選んで挿し木に利用します。
挿し木のやり方
ドラセナ ジェレの挿し木の手順は以下のとおりです。
- 挿し木に使う茎を選んでカットする
- 余分な葉っぱを取り除く
- 切り口を水につける
- 土に挿して固定する
- 水をかけて発根を待つ
- 根っこが生えたら植え替える
① 挿し木に使う茎を選んでカットする
挿し木には葉っぱが2~3枚ついた健康な茎が適しています。
茎の下側を、清潔なハサミで斜めにカットしましょう。
② 余分な葉っぱを取り除く
葉っぱがたくさんついているときは、茎の下の方の葉を取り除きます。
③ 切り口を水につける
茎の切り口を水に浸けて半日以上置きます。
④ 土に挿して固定する
鉢に挿し木用の培養土をいれ、切り口を軽く差し込んで茎を固定します。
⑤ 水をかけて発根を待つ
土が軽く湿る程度に水をかけ、明るい半日陰で発根を待ちます。
ドラセナ ジェレはおおよそ2~4週間で新しい根が生えてきます。
発根までは土を乾燥させすぎないように、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
新しい葉が2~3枚出てきたら発根に成功しています。
⑥ 根っこが生えたら植え替える
挿し木用の土は保水性が高く根腐れしやすいため、根っこが生えたら水はけのよい観葉植物用の土に植え替えてください。
植え替え時期はいつがいい?
ドラセナ ジェレの植え替えは春から初夏にかけて、2~3年に一度は行いましょう。
生育期はダメージからの回復が早く、新しい土や環境に馴染みやすくなります。
また、以下の症状はドラセナ ジェレの根詰まりのサインです。
- 鉢の底から根が出る
- 水をやっても土に染み込んでいかない
- 葉っぱが萎れる、よく落ちる
根詰まりをそのままにするとドラセナ ジェレが枯れてしまう場合があるため、早めの植え替えが必要です。
鉢替えのやり方
ここでは、ドラセナ ジェレの鉢替えのやり方を解説します。
鉢替えは植物にとって負担になるため、作業をスムーズに進められるように事前に手順を確認しておきましょう。
鉢替えに必要なもの
- 一回り大きい鉢
- 観葉植物用の培養土
- 鉢底石
- 園芸用のハサミ
土を軽くするため、鉢替えの前は3日~1週間ほど水やりを控えておきましょう。
ドラセナ ジェレの鉢替えは、以下の手順で行います。
① 新しい鉢を用意する
一回りか二回り大きい鉢に鉢底石を敷き、3分の1ほど土を入れておきます。
② ドラセナ ジェレの根をほぐす
ドラセナ ジェレを鉢からやさしく取り出して古い土を軽く落とし、根をほぐします。
腐った根や傷んだ部分があればカットしましょう。
【ワンポイント】
ドラセナ ジェレは上に向かって大きく伸びるため、鉢植えでも2~5mほどの高さになる場合があります。
あまり大きくしたくないときは鉢のサイズを変えず、根っこを3分の1ほどカットして植え替えましょう。
③ 新しい鉢に植え替える
新しい鉢にドラセナ ジェレを置き、高さを調整しながら周囲に土を加えます。
割りばしで土を挿して隙間を埋めましょう。
④ 土を落ち着かせて安静にする
水をたっぷり与えて土を落ち着かせます。
鉢替え後は余計なストレスを与えないように、1か月ほど風通しの良い半日陰に置いてください。
観葉植物 ドラセナ・ステウドネリ・ジェレ
ドラセナ・ジェレは、幸福の木と呼ばれているドラセナ・マッサンゲアナの仲間で、マッサンゲアナと青年の木として知られるユッカを 掛け合わせて作られたまだ流通量が少なく珍しい観葉植物です。
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