パラオドラセナの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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パラオドラセナの基本情報

植物名パラオドラセナドラセナ パラオ)
学名Dracaena sp.
原産地パラオ諸島
科名リュウゼツラン科
属名ドラセナ
開花時期7月~9月

パラオドラセナは噴水状に広がる濃いグリーンの葉と、個性的に伸びる幹が特徴の美しい観葉植物です。

「幸福の木」と呼ばれるドラセナ マッサンゲアナと同じドラセナ属の仲間で、比較的流通量が少ない希少な品種といえます。

病害虫や乾燥に強いドラセナの中でも、とくに丈夫で育てやすい品種のひとつです。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

パラオドラセナ100種類以上あるドラセナ属の品種のひとつで、原産地のパラオ諸島にちなんで名前がつけられました

見た目が似ている品種に「ドラセナ ドラコ」や「ドラセナ カンボジアーナ」があり、パラオドラセナとの違いと見分け方は以下のとおりです。

ドラセナ パラオ・葉が硬くて放射線状に伸びる
・幹が大きく分かれる個性的な樹形
ドラセナ ドラコ・葉に厚みがあり硬い
・葉の先端に丸みがある
・耐寒性が高い
・幹を傷つけると赤い樹液を流すことから「竜血樹」と呼ばれる
ドラセナ カンボジアーナ・パラオよりも葉が細くやわらかい
・成長すると葉が長くカールするように垂れ下がる
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パラオドラセナはどんな花が咲く?

パラオドラセナは数年~数10年に一度、ツツジに似た小さな白い花を咲かせます

花序と呼ばれる花だけを咲かせる枝を大きく伸ばし、密集した蕾から芳香のある可愛らしい花が次々と開花するのが特徴です。

花が咲くのは非常に珍しく、開花の条件もわかっていません。

パラオドラセナの葉っぱの形

パラオドラセナ先のとがった細くて長い葉っぱをつけます

ハリのある濃いグリーンの葉が密集して噴水状に広がり、成長すると葉先がやや垂れ下がるのが特徴です。

パラオドラセナの花言葉

ドラセナ全般の花言葉は「幸福」「永遠の愛」「幸せな恋」「隠しきれない幸せ」です。

「玄関に置くと幸福を招く」というハワイの言い伝えにちなみ、ドラセナはすべての品種に「幸福」の花言葉がつきます。

また、上に向かって成長するとがった葉をもつパラオドラセナは、邪気払いと仕事運アップの効果があるとされる風水アイテムのひとつです。

縁起の良い花言葉や風水的な理由から、新築祝いや結婚祝いのギフトとしても人気があります。

パラオドラセナの育て方

パラオドラセナは病害虫に強く、耐寒性や耐陰性もあるため育てやすい観葉植物です。

原産地は雨季と乾季がある気候なので、やや乾燥気味に育て、水はたっぷりと与えましょう。

濃い緑の美しい葉を楽しむには直射日光が当たらない明るい窓辺で育てるのがポイントです。

水やりの頻度

パラオドラセナは生育期とそれ以外で水やりの頻度が異なります。

水やりのしすぎは根腐れの原因になるため乾燥気味に育てるのがポイントです。

春~秋土が完全に乾いてから
真夏・冬土が乾いてから2~3日後

休眠期の冬や猛暑日は水を吸わなくなるため、葉先がしんなりしたり、茎に縦皺ができたりする乾燥サインが出てから水をあげるようにしましょう。

水をあげるときは鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと与えます

根腐れを防ぐため鉢底皿の水は捨て、乾燥と湿潤のメリハリをつけることが大切です。

【Point】

パラオドラセナは湿気を好むため、葉水は年間をとおしてこまめに行いましょう。

葉の裏までたっぷり与えると害虫対策にもなりおすすめです。

肥料のあげ方

ドラセナ肥料を与える時期は生育期の春~秋で、猛暑日が続くときは避けましょう

与えすぎると肥料やけで枯れる場合があるため、以下を参考に容量や頻度は控えめを心がけてください。

肥料の種類頻度
置き肥・1~2か月に一度
液肥・水やりのときに与える
・多めの水で薄めて葉水する
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花が咲いた後の処置

パラオドラセナ開花に多くの栄養を消費するため、花が咲いた後の花序は早めに取り除きましょう

花をつけるときは成長の早い花序がぐんぐん伸びて、小さな蕾が次々開花します。

地植えの場合は開花後に結実することもありますが、株が弱ってしまうため花が咲き終わったら花序を根元から切り落とすのがおすすめです。

感染防止に切り口が乾くまで風通しの良い場所におき、肥料を与えておきましょう。

パラオドラセナは一生花を咲かせない株も多いため、貴重な開花の機会を楽しんでください。

病害虫・害虫対策

パラオドラセナ健康に育てるためには葉や幹の様子をチェックし、病害虫の発生を抑えることが大切です

病害虫特徴特徴
ハダニ・葉の表面に白い斑点のような傷がつく
・葉先の色が薄くなる
・葉の裏に虫がつく
・こまめに葉水する
・見つけた場合は柔らかい布でふき取るかシャワーで洗い流す
・被害が大きい場合は殺虫剤や木酢液を散布する
カイガラムシ・株の成長を妨げる
・葉や枝が黒くなる(すす病)
・枝葉に虫がつく
・見つけたら柔らかい布やブラシで取り除く
・殺虫剤やエアゾールを散布する
・黒くなった葉は取り除く

種まきと植え方

パラオドラセナ種まきは気温が上がり始める4月から5月頃がおすすめです。

発芽を促すため、表面に軽く傷をつけて24時間以上水に浸けてから種をまきます。

水はけの良い土か種まき用の培養土を使用し、発芽するまでの1~2か月は腰水やビニールをかけて常に湿った状態をキープしましょう。

なお、希少なパラオドラセナは日本で種を入手するのが難しいため、苗から育てるのが一般的です。

パラオドラセナの栽培環境

木々が密集した亜熱帯で自生するパラオドラセナは、明るく多湿な環境を好みます

耐寒性はあるものの厳しい寒さには耐えられないため、5度を下回るときは室内で育てましょう。

置き場所と日当たり

パラオドラセナ室内で育てるときは、エアコンの風が当たらない明るい窓辺に置くのがおすすめです

直射日光に当たると葉やけするため、レースカーテンなどでほどよく日差しをさえぎりましょう。

生育期に屋外で育てるときは風通しの良い半日陰が適しています

ただし、最低気温が5度を下回る冬は屋内に入れ、気温が下がる夜間は窓辺から離してあげてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

パラオドラセナを元気に育てるのに適切な温度は以下のとおりです。

最適生育温度25~30度
耐寒温度5~10度
耐暑温度35度

パラオドラセナは平均気温が27度前後の暖かい地域で自生していて、20度以上でよく育ちます。

耐寒気温は5~10度程度なので、冬は室内で越冬させましょう

また、熱帯地域の植物ですが35度を超えると元気がなくなるため、猛暑が続くときは水やりを控え目にしてください。

用土

パラオドラセナ水はけが良い市販の観葉植物用の土で育てるのがおすすめです。

自分で土をつくる場合は赤玉土70%、腐葉土30%の割合を目安にしてください。

パラオドラセナの増やし方

パラオドラセナを増やすには、比較的簡単な挿し木がおすすめです。

挿し木は切った枝を発根させて増やす方法で、剪定で落とした枝を有効活用できます。

剪定の時期はいつがいい?

パラオドラセナの剪定は、気温が20~30度程度になる4月から5月頃に行いましょう

剪定後に切り口を乾燥させるため梅雨に入る前に済ませるのが理想です。

通気性が良くなるように密集した葉を間引き、伸びすぎた枝を切り戻します。

切り戻したところから新しい枝が生えてくるため、好みの樹形に整えながらカットするのがおすすめです。

挿し木のやり方

剪定で落とした枝から元気の良いものを選び、以下の手順で発根させます。

  1. 先端から10cmほどの長さを目安に、切り口をV字にカットする
  2. 下の方の葉を取り除き、水を張ったコップに3時間以上浸す
  3. 育苗ポットに挿し木用の土を用意し、挿し穴をあけて水に浸けていた枝を植える
  4. 風通しの良い半日陰に置き、根が出るまで小まめに水をあげる

根が出るまでの期間は2週間~2か月が目安で、枝から新芽が出て発根を確認したら鉢に植え替えます。

植え替え時期はいつがいい?

パラオドラセナの植え替えは5月~7月頃、2~3年に一度を目安に行います

また、以下の症状も植え替えのサインです。

  • 鉢の底から根が出ている
  • 土の吸水が悪くなった
  • 葉が黄色くなり元気がない

根詰まりや根腐れを起こしている可能性があり、早めに植え替えるのがおすすめです。

株の負担を軽減するため20度以下の日や猛暑日を避け、できるだけ晴れた日に行いましょう。

鉢替えのやり方

パラオドラセナの鉢替えは、ストレスやダメージを最小限に抑えるため以下の手順で丁寧に行いましょう。

  1. 1週間ほど水やりを控えて土を乾燥させる
  2. 一回り大きい鉢に鉢底石を敷き、3分の1を目安に用土を入れる
  3. 古い鉢からパラオドラセナを優しく引きだす
  4. 根をほぐし不要な土を落としながら、枯れたり腐ったりしている部分は取り除く
  5. 新しい鉢にパラオドラセナを置き、隙間に土を入れる
  6. 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやり、安定するまで2週間ほど日当たりの良い日陰で管理する

土が湿っていると根っこがふやけて傷つきやすくなるので、必ず乾燥させてから植え替えましょう

また、鉢に隙間があるとしっかり根を張れずパラオドラセナが枯れる原因になるため、割りばしなどで突きながら隙間なく土を入れてください。

植え替え直後は根がダメージを受けていて、肥料を与えると枯れてしまうので気をつけましょう。


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