家庭菜園で最低限必要な道具8選|便利グッズ一覧
公開日 2024年12月21日
更新日 2024年12月21日
食育や健康効果などメリットが豊富な家庭菜園は、手軽に始められる趣味として人気です。
本記事では家庭菜園をこれから始める人に向けて、必要な道具を紹介します。
必要な道具から便利グッズまで幅広く解説するので、家庭菜園のレベルに合わせた道具選びに役立つでしょう。
HanaPrimeでは家庭菜園におすすめの植物を多数取り揃えていますので、ぜひ確認してみてください。
INDEX
目次
家庭菜園で最低限必要な道具8選
家庭菜園で必要な道具は以下の8種類です。
- 鍬(くわ)
- 鋤(すき)
- シャベル・スコップ・移植ゴテ
- 手袋(グローブ)
- じょうろ
- 鎌
- 支柱
- 育苗トレイ、ポリポット、セルトレイ
各道具の用途や購入の際の注意点を解説します。
① 鍬(くわ)
家庭菜園の基礎となる土づくりに欠かせないのが鍬(くわ)です。
土を掘り起こして耕すのに必要な道具で、畑の畝(うね)作りや雑草取りにも使用します。
力を込めて振り下ろすのではなく、肩の高さまで持ち上げ、鍬の重みに任せて振るのが正しい使い方です。
鍬には次のような種類があり、土の状態や用途に合わせて刃の形状が異なります。
- 平鍬(ひらぐわ)
- 唐鍬(とうぐわ)
- 備中鍬(びっちゅうぐわ)
- 片手鍬
- イカ型片手鍬
鍬を購入する際は、土の硬さや家庭菜園の規模に合う種類を選ぶようにしましょう。
平鍬(ひらぐわ)
長方形の1枚刃が付いている平鍬は、畑を耕すほか土寄せや畝作りまでできるマルチな鍬です。
平鍬は軽くて扱いやすく、土づくりのさまざまな場面で役立つでしょう。
唐鍬(とうぐわ)
唐鍬は、平鍬よりも厚くて頑丈な1枚刃をもつ鍬です。
硬い土を耕すのに適しており、雑草が生い茂るような荒れた土地を整地するのに役立ちます。
厚く頑丈な刃は重量があり、太い根を断ち切ることが可能です。
備中鍬(びっちゅうぐわ)
3~4本に分かれたフォーク状の刃が付いているのが備中鍬です。
かたまった土をほぐしたり、雑草や石などをかき集めたりする際に使用します。
刃の面積が狭く土が付着しにくいので、水分量の多い土壌を掘り起こす際にも便利です。
片手鍬
片手で使用できるコンパクトな鍬で、プランターなどで行う小規模な家庭菜園におすすめです。
土起こしや肥料の混ぜ合わせ、雑草取りなどで活躍します。
刃の厚みや刃先の鋭さなど形状がさまざまなので、土の硬さや作業内容に合わせて最適なものを選びましょう。
イカ型片手鍬
1本の柄に対して、長方形の刃とフォーク状の刃の2種類が付いている小型の鍬を、イカ型片手鍬といいます。
コンパクトサイズの平鍬と備中鍬が1本にまとまっているため、目的に合わせて使い分けできる点が便利です。
② 鋤(すき)
鋤(すき)は土を深く掘り起こしたり、根や茎を切断して耕しやすくしたりする道具です。
足で体重をかけて、刃を土壌に刺し込んで使用し、雑草が生い茂った土壌、根菜類の収穫、土を深く掘り起こしたい場合に適しています。
刃が真っ直ぐな普通鋤が一般的ですが、より深く掘り起こしたい場合は、刃に角度がついた踏鋤(ふみすき)が最適です。
硬い土なら鉄の刃に木製の柄、軟らかい土ならステンレスの刃にアルミ製の柄、というように土の状態に合わせて材質選びをしてみてください。
③ シャベル・スコップ・移植ゴテ
シャベル・スコップ・移植ゴテはよく似ていますが、それぞれ用途が異なります。シャベルは土を掘りやすいように先端が尖っており、スコップはすくった土がこぼれにくいように四角になっています。
規模が大きい家庭菜園の場合は、シャベルかスコップがあると便利です。
移植ゴテは家庭菜園の規模に限らず必要な道具で、植え付けなどの細かな作業に使います。
各種用途に合わせて使い分けることで、効率的な作業ができるでしょう。
シャベル
先端が尖っているシャベルは、土を掘ることを目的とした道具です。
土を掘り起こして耕すほか、苗を移植するための穴掘りなどにも活用します。
上部に足を掛けられるので、体重を乗せて楽に土中に差し込むことが可能です。
スコップ
スコップは、土などをすくって別の場所へ運ぶための道具です。
すくったものがこぼれ落ちないように、シャベルと違って四角い形状をしています。
土に限らず雑草や枯れ葉、雪などさまざまなものを運ぶのに便利です。
移植ゴテ
草花や苗の植え付けに最適な移植ゴテは、片手で扱える小型のシャベルです。
先端が尖っているため植え付け用の穴を掘りやすく、コンパクトなので細かい作業に向いています。
移植ゴテは家庭菜園だけでなく、ガーデニングでも使いやすい道具です。
④ 手袋(グローブ)
手袋は汚れを防いで手の保護をする便利な道具です。
土いじりは素手で行うと肥料や水で手荒れを起こしたり、害虫に触れてケガをしたりする危険性があります。
手袋をして作業をすれば、こうした危険から手を守ってくれるため安全です。
腕までカバーできるロングタイプや、防水性やグリップに優れたものなどさまざまな種類があります。
分厚すぎると手先を動かしにくいので、ある程度厚みがあり手に馴染むものを選びましょう。
⑤ じょうろ
じょうろを使えば、水栓がない場所でも手軽に水やりができます。
購入する際は、容量・材質・注ぎ口にこだわって選びましょう。
広範囲な水やりが必要であれば6~10ℓ、小規模なら6ℓ以下の容量が目安です。
本体重量が軽いプラスチック製が使いやすく、耐久性を求めるならステンレス製が向いています。
注ぎ口は、まんべんなく水やりできるシャワータイプのハス口がおすすめです。
ハス口にもサイズがいくつかあるため、育てる作物の量に合わせて選んでみてください。
⑥ 鎌
鎌は草取りや穀物の収穫に使う道具です。
家庭菜園に適しているのは片手で使える小型の片手鎌で、両手で使うものは大ガマに分類されます。
刃は三日月形をはじめ、刈り取るものの硬さに合わせて厚さや形はさまざまです。
雑草の大きさや固さに合わせて最適な形状のものを選んでみてください。
基本の使い方は、片手で雑草を持ち、反対の手で鎌を手前に引いて刈り取ります。
ケガをする恐れがあるため、できるだけ長袖や長めの手袋を着用して使用しましょう。
⑦ 支柱
マメ科などのツル性植物や、実が大きい作物をバランス良く育てるのに役立つのが支柱です。
支柱に巻き付けて育てると全体の日当たりと風通しが良くなり、害虫や病気の発生を防ぎます。
大きな実がついても重みで倒れる心配がなく、健康な作物を育てるのに欠かせない道具です。
作物によって1本の支柱で育つケースもあれば、複数の支柱が必要になることもあります。
育てる野菜に合う支柱の数、長さ、太さに気を付けて準備しましょう。
⑧ 育苗トレイ、ポリポット、セルトレイ
苗を育てるための小さな鉢が連結した箱のことを、育苗トレイといいます。
セルトレイやプラグトレイとも呼ばれ、省スペースで一度にたくさんの苗を育てられるのが特徴です。
ポリポットは連結していない単体の鉢を指し、軽量なビニール製で扱いやすいため、育苗から栽培まで活用されます。
育苗トレイは穴の数と大きさにいくつか規格があり、苗の成長ステージに合わせてサイズを選ぶのが基本です。
ある程度の大きさまで育てる場合は、土を多く入れられるポリポットが適しています。
家庭菜園であると便利な道具・グッズ10選
家庭菜園をするなら持っておきたい便利な道具は以下の10種類です。
- ホースリール
- 噴霧器
- 防虫ネット、寒冷紗、不織布
- 園芸用はさみ
- レーキ
- エプロンや長靴
- 一輪車
- 肥料散布機
- ミニ耕耘機
- 誘引・結束ひも
それぞれの便利なポイントを解説します。
① ホースリール
じょうろのように水を汲む必要がないホースリールは、水やりの負担を減らしてくれる便利アイテムです。
水栓に簡単に装着でき、蛇口を開けば手元のレバー操作で好きなだけ水やりができます。
ミスト・シャワー・ジェットなど散水パターンが豊富なので、掃除や洗車にも活用可能です。
ホースリールの長さは15~30mが一般的で、水栓の位置とお庭の広さを考慮して選びます。
蛇口の口径が14~18㎜の円筒状の場合は問題なく装着できますが、それ以外の形状では別売りのアタッチメントが必要です。
取り付けたい蛇口の口径や形状を事前に確認しておきましょう。
② 噴霧器
液体を加圧して霧状に散布させる噴霧器は、殺虫剤などの薬剤を広範囲にまく場合に便利です。
加圧動力は手動・電動・エンジンの3つに分かれ、家庭菜園の場合は安価で使いやすい手動が向いています。
散布範囲が広いほど加圧が大変になるので、家庭菜園の広さに合わせて動力タイプを選びましょう。
液体を入れるタンク容量は、5~10ℓほどの容量が目安です。
噴霧器は1つあれば殺虫、除草、散水など目的に合わせて幅広く活用できます。
③ 防虫ネット、寒冷紗、不織布
それぞれよく似た薄い布地で、作物に被せて使用します。
防虫ネットは文字通り害虫対策のためのネットで、対象の害虫に合わせて網目の細かさや色、素材を選びます。
寒冷紗はマルチに活用できるため、1つ持っておけば状況に合わせて使い分けが可能です。
織っていない布を指す不織布は、保温効果が高いため冬や春先に活用されます。
目的に合うものを使用して、作物の健康をサポートしましょう。
防虫ネット | 防虫 |
寒冷紗 | 防虫、遮光、防風、防寒、保湿 |
不織布 | 防虫、防寒 |
防虫ネット
網目が細かい防虫ネットは、作物に被せて害虫の侵入を防ぎます。
作物ごとに害虫被害の傾向が分かれているため、防ぎたい虫の種類に合う網目サイズや色を選びましょう。
防虫ネットは1年中被せていても問題ないほど通気性が良く、色によっては保温や防草効果も期待できます。
寒冷紗
寒冷紗は防虫、遮光、防風、防寒、保湿と、1枚でさまざまな機能性を兼ね備えています。
色ごとに得意分野が異なり、白色は防寒、黒色は暑さ対策、銀色は防虫に効果的です。
季節や育てる作物に合わせて、目的に合う寒冷紗を選びましょう。
不織布
繊維を織らずに接合している不織布は、保温効果が高いシートです。
通気性と吸湿性を確保しながら保温できるので、作物を寒さや霜から守りながら適切な環境で育てられます。
また、防虫目的としても活用でき、気温が下がり始めた時期の保温と害虫対策に最適です。
④ 園芸用はさみ
園芸用はさみは通常のはさみに比べて切れ味が鋭く、切り口が傷つきにくいです。
太くて硬い茎でも軽い力で切れるため、収穫や剪定に役立つでしょう。
園芸用はさみは、何をどんな目的で切るのかによって特徴が異なります。
家庭菜園には、細いものから太いものまで切れる剪定ばさみか、刃先が細く収穫の際に使いやすい植木ばさみが便利です。
サイズや重さなど種類が豊富なので、切る対象と目的に合わせるだけでなく、手にフィットするかどうかも重視しましょう。
⑤ レーキ
土壌のゴミを効率的に集めるのに便利な道具がレーキです。
くし状の刃がついており、手前に引くことで雑草・根・石などをかき集めたり、整地したりするのに役立ちます。
片手で使える小型のものから柄の長さが150cmを超える大型のものまでサイズが豊富です。
土中に不要物が多い場合は、家庭菜園の広さに合う大きさのレーキで整地しましょう。
⑥ エプロンや長靴
エプロンは汚れを防ぐだけでなく、必要な道具や収穫物を収納できるポケット付きの機能性に優れたものもあります。
破れにくいデニムやレザー素材で、防水や撥水の加工がされていると長く使えるでしょう。
さらに、水や土を扱う家庭菜園は足元も汚れやすいため、長靴を履いての作業がおすすめです。
靴底が滑りにくく、長時間履いても疲れにくい軽量タイプを選んでみてください。
⑦ 一輪車
重たいものを軽い力で運搬できる一輪車は、主に家庭菜園の規模が大きい場合に役立ちます。
荷台の前方にタイヤ、後方に持ち手が付いており、雑草・土・収穫物など、かさばるものや重量のあるものを運搬するのに便利です。
家庭菜園には、約50ℓの容量で荷台が浅い平型がコンパクトで使いやすいでしょう。
本格的な畑作業で使う場合は、よりたくさんのものを運べる深型が向いています。
購入の際は、使い勝手の良い荷台の形状と容量を考慮しましょう。
⑧ 肥料散布機
肥料散布機は、粒や粉の固形肥料を散布する道具です。
家庭菜園には小型の手持ちタイプが向いており、ハンドルを回す手動タイプと電池で稼働する電力タイプの2種類あります。
手持ちの肥料散布機は、2~3ℓほどの肥料を短時間で散布できる優れものです。
機械ごとに散布できる肥料の種類が決まっているため、まきたいものに対応しているかを確認しましょう。
中には肥料だけでなく、融雪剤や種の散布が可能な機械もあります。
⑨ ミニ耕耘機
土を簡単に耕せるのがミニ耕運機です。
動力は電気・ガソリン・ガスの3つが主流で、家庭で使う場合は音が静かでメンテナンスが楽な電気式が向いています。
コードレスの充電式とコンセント式に分かれているので、家庭菜園の位置や広さに合わせて選択すると良いでしょう。
ミニ耕運機を使うことで、時間と労力がかかる土づくりを効率的に進められます。
⑩ 誘引・結束ひも
植物のツルや茎を支柱に固定するひもを、誘引ひもや結束ひもと呼びます。
誘引ひもで固定すると、葉の密集を防いでバランスよく成長するため、豊作につながるでしょう。
農業用の誘引ひもは紫外線に強くて茎やツルが傷つきにくいです。
植物に優しいという観点から、専用の誘引ひもをおすすめします。
家庭菜園で役立つ資材9選
家庭菜園で役立つ資材は、以下の9種類です。
- 肥料・堆肥
- ポリマルチ
- 誘引ネット
- トンネル支柱とトンネルパッカー
- 防草シート
- シート押え用具
- 育苗箱
- プランター
- 防寒対策グッズ
用途や役立つポイントについて解説します。
① 肥料・堆肥
肥料は植物に栄養素を与えるもので、堆肥は良質な土壌へ改善するために使用されます。
土を耕した後に肥料と堆肥を上手く混ぜ合わせることで、味の良い高品質な作物に育つでしょう。
肥料も堆肥も、土壌に合う成分が含有されているかどうかが重要です。
事前に土壌の質を確認し、足りない成分を補う堆肥や肥料を使用しましょう。
② ポリマルチ
ポリマルチは土を覆う薄いフィルムのことで、以下の用途で活用されます。
- 地温の上昇させて根の生育を促す
- 地温の上がりすぎを防ぐ
- 雑草を防ぐ
- 害虫対策
- 雨による泥の跳ね返りを防ぐ
- 土の水分蒸発を防ぐ
- 雨で堆肥が流れ出ることを防ぐ
また、ポリマルチは色ごとに用途が異なります。
透明 | 地温を上げる |
黒 | 地温を下げる 雑草を防ぐ |
シルバー | 地温を下げる 雑草を防ぐ 害虫対策 |
目的に合わせてポリマルチの色を使い分け、作物の成長をサポートしましょう。
③ 誘引ネット
キュウリやゴーヤなど、ツル性植物の栽培に役立つのが誘引ネットです。
ネットに這わせて成長させることで、葉の密集による病害虫の発生を防げます。
誘引ネットは組み立てた支柱に固定するのが一般的ですが、軒下から吊るして緑のカーテンにすることも可能です。
野菜によってはツルの長さが2mを超えることもあるので、購入するネットの幅と高さに注意しましょう。
想定する成長サイズよりも、大きめに設置しておくと安心です。
④ トンネル支柱とトンネルパッカー
アーチ状に湾曲した支柱をトンネル支柱といい、それを固定するものがトンネルパッカーです。
トンネル支柱は70~80cmほどの間隔で作物を覆うように設置し、シートを被せて寒さや害虫から守ります。
畝の幅と作物の成長サイズごとに、適したトンネル支柱の太さと長さが異なります。
長さは90~300cm、太さは8~16㎜ほどが一般的なサイズのラインナップです。
畝と作物に最適なサイズ選びを心掛けましょう。
トンネル支柱のフィルムを固定するトンネルパッカーは、クリップタイプとはめ込みタイプの2種類あります。
着脱が簡単なクリップタイプの方が、トンネルの開閉がしやすくおすすめです。
⑤ 防草シート
防草シートを地面に敷くと、雑草が生えるのを防ぎます。
しっかりと除草した箇所に隙間なく敷き詰めましょう。
材質が以下の2種類に分かれており、場所によって使い分けます。
織物の防草シート | 擦れに強くシート上を歩行できる 水はけが良い 光を通すため防草効果はやや弱い |
不織布の防草シート | 防草効果が高い シート上の歩行は不向き |
それぞれの防草シートを活用して、除草の手間を軽減させましょう。
⑥ シート押え用具
防草シートやポリマルチなどのシート類を固定する用具の総称を、シート押え用具といいます。
形状は釘型やU型、L型、コの字型が一般的で、シートの上から地面に打ち込んで固定が可能です。
土壌の固さや風当りを考慮して、長さや形状を選びましょう。
U型が扱いやすく、固定力も高いのでおすすめです。
強固に固定したい場合は、押さえ板付きや返し付きが向いています。
⑦ 育苗箱
育苗箱は仕切りのない浅い箱のことを指し、苗の育成に使用します。
底が網目状になっているため、土をそのまま入れて栽培可能です。
サイズが数種類あるので、育てる苗の数や大きさに合うものを選びましょう。
⑧ プランター
好きな場所で手軽に家庭菜園を始めるならプランターが便利です。
畑の栽培に比べると通気性が悪いので、鉢底石の上に土を入れて植え付けましょう。
プランターは、育てる作物に合う深さと幅を選ぶことが重要です。
小さくて浅いと根を伸ばすことができず、生育不良になります。
適したプランターを選ぶことで、質の良い作物が育つでしょう。
⑨ 防寒対策グッズ
手軽に防寒できるグッズとしておすすめなのが、作物をスッポリと覆う保温カバーです。
特にプランター栽培での防寒に便利で、土の部分まで丸ごと覆えます。
作物やプランターの大きさに適していれば、上から被せるだけで保温可能です。
家庭菜園の規模が小さく、手軽に防寒対策をしたい場合は保温カバーを試してみてください。
家庭菜園に使う道具の収納グッズ
家庭菜園で必要な道具を収納する際に便利なグッズは、以下の4種類です。
- 壁掛けフックやツールラック
- 収納ボックスやコンテナ
- ツールキャディ
- ガーデンシェッド
どんな収納に活用できるのか、それぞれの特徴を紹介します。
壁掛けフックやツールラック
壁掛けフックやツールラックは、省スペースで取り出しやすい収納ができるのが魅力です。
壁掛けフックは吊るす収納、ツールラックは床置きタイプと固定タイプに分かれています。
壁掛けフックやツールラックへの収納に向いている家庭菜園の道具は、以下の通りです。
- 鍬(くわ)
- 鋤(すき)
- シャベル、スコップ、移植ゴテ
- 鎌
- レーキ
- エプロン
- 園芸用はさみ
持ち手がある道具を中心に収納でき、耐荷重の高いフックや床置きのツールラックなら、大型の鍬や鋤なども簡単に収納できます。
壁掛けフックとツールラックを使うと、何がどこにあるか明確に片付けられるでしょう。
収納ボックスやコンテナ
たくさんの物を入れられる収納ボックスやコンテナは、家庭菜園で必要な道具をスッキリとまとめられます。
収納ボックスやコンテナに収納しやすい道具は、以下の通りです。
- 支柱
- 育苗トレイ、ポリポット
- 手袋(グローブ)
- 肥料、堆肥
- ネット
- 誘引ひも
- 長靴
- 防草シート
- 種
- 小型の噴霧器や散布機
主に小型~中型の道具を収納するのに適しています。
サイズのバリエーションが豊富で、大中小でいくつか揃えておくと収納に困りません。
ツールキャディ
持ち運びできる道具入れのことを、ツールキャディといいます。
片手で持てるトレータイプと、車輪がついたワゴンタイプが主流です。
ツールキャディには、以下の道具が収納できます。
- 小型の鍬(くわ)や鋤(すき)
- 移植ゴテ
- 小型の鎌やレーキ
- 園芸用ハサミ
- 手袋(グローブ)
- 誘引紐
- 育苗トレイ
持ち運べるので、使用頻度の高い小型の道具を収納するのに便利です。
家庭菜園の場所まで距離がある場合は、道具を運びやすいツールキャディを活用してみましょう。
ガーデンシェッド
ガーデンシェッドとは物置小屋のことを指し、以下の道具を収納するのに役立ちます。
- ミニ耕運機
- 大型の鎌、鍬(くわ)、鋤(すき)
- 大型のシャベル、スコップ
- ホースリース
- じょうろ
- 長靴
- 噴霧器
- 散布機
- 一輪車
- 肥料、堆肥
主にかさばる物の収納に適していますが、棚があれば家庭菜園で必要な道具のほとんどを収納できるでしょう。
一般的な物置にはないおしゃれな外観が人気を集めており、お庭のデザイン性を高めます。
お庭にスペースがある場合は、家庭菜園で必要な道具を一か所に収納できるガーデンシェッドがおすすめです。
家庭菜園における注意点
家庭菜園で失敗しないために、以下5つの点に注意しましょう。
- 水やりの頻度と量を調整する
- 日当たりの良い場所を選ぶ
- 土壌の質を確認し、適切な肥料を使う
- 害虫対策を行う
- 適切な収穫時期を見極める
それぞれの注意点について解説します。
水やりの頻度と量を調整する
水やりの頻度や量が適切でないと、作物が上手く成長しません。
畑やプランターなど育てる環境や季節によって、適切な水やりの仕方が異なります。
水分を求めて根を伸ばす植物は、水を与えすぎると根張りが弱く軟弱になってしまうので注意が必要です。
水やりの頻度と量は作物の成長に大きく影響するため、家庭菜園の環境に合わせて調整しましょう。
日当たりの良い場所を選ぶ
日当たりが悪いと光合成ができず、花や実がつきません。
最悪の場合、病気になって枯れてしまうこともあります。
家庭菜園を行う場所は、日当たりの良い場所を選びましょう。
プランター栽培なら、日当たりに合わせて場所を移せるため便利です。
土壌の質を確認し、適切な肥料を使う
作物が上手く育つかどうかを左右するのが土壌です。
家庭菜園を行う土壌を診断し、結果をもとに育てる作物に適した状態に調整しましょう。
土壌診断は自分でできる簡易キットが販売されていますが、より詳しく検査したい場合は専門家に依頼することも可能です。
土壌の質を確認することで、不足している栄養素や酸性値が明確になるため、適切な肥料の選択や土壌改良に役立ちます。
土壌診断の結果を踏まえて土づくりを行い、良質な作物を育てましょう。
害虫対策を行う
例え良い環境で育てていても、害虫の影響で葉や実が食べられたり病気になったりすることがあります。
作物の健康を守るために、以下の害虫対策をしましょう。
- 日当たりと風通しの良さを確保する
- 害虫が嫌がる自然農薬を散布する
- 防虫ネットを使用する
- 害虫が嫌う植物と一緒に育てる
- 益虫を駆除しない
日当たりと風通しが悪い環境は、作物が弱って害虫が発生しやすいです。
葉の密集を防ぐために剪定や固定をし、満遍なく日が当たるようにしましょう。
環境に優しい自然農薬の適度な散布や、防虫ネットを設置して害虫が近寄れないようにするのも効果的です。
また、害虫が嫌がる植物を近くに植える、天敵であるクモなどの益虫を駆除しないという方法もあります。
もしも害虫が発生した場合は、数が増える前に殺虫剤を使って速やかに駆除することが重要です。
適切な収穫時期を見極める
作物によって適切な収穫時期が異なり、見誤ると美味しく食べられません。
以下は野菜別の収穫サインの一例です。
トマト | 実の全体が赤く色づいたら収穫 |
ニンジン | 地上に出ている部分の直径が約4~5cmで収穫 |
ナス | 実の大きさが約10~15cmで収穫 (長ナスは約35~40cm) |
育てる作物の適正な収穫時期と目安を把握しましょう。