ペペロミア アングラータの育て方

更新日 2025年11月25日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

ペペロミア アングラータの基本情報

名称ペペロミア  アングラータ
英名Peperomia angulata
和名ペペロミア  アングラータ、ペペロミア、クアドルアングラリス、サダソウ(佐田草)
英名Peperomia angulata
別名Trailing Jade(トレーディングジェイド)、Beetle Peperomia(ビートルペペロミア )、Beetle Radiator Plant(ビートルラジエータープラント)、Radiator Plant(ラジエータープラント)
原産地熱帯・亜熱帯地方
科名コショウ科
属名サダソウ属(ペペロミ属)
開花時期6~7月

ペペロミアは世界に1.000種類以上ある観葉植物で、その中でも「ペペロミア  アングラータ」は小ぶりで丸みのある可愛らしい葉が人気の品種です。

葉に3本の白い模様が縦に入るのが特徴で、成長とともに、葉が肉厚になり水分を含んで瑞々しい姿に変化していきます。

乾燥に強く室内で丈夫に育つためペペロミア アングラータは、観葉植物初心者にもおすすめです。

月別栽培カレンダー

種まき

1

2

3

4

5

6

7

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

ペペロミアには3種類のタイプに分かれ、葉が放射線状に広がる「ロゼットタイプ」幹が太くまっすぐ上に育つ「直立木立ちタイプ」ハンギングプランツに向いている「匍匐タイプ」があり、ペペロミア アングラータは「匍匐タイプ」に分類されます。

世界に1.000種類以上の品種があり、その中でも日本で人気のペペロミアはアングラータの他にも以下のような品種があります。

名前葉の形斑の色葉の色成長速度タイプ
アングラータ楕円形、卵形白い斑濃い緑早い匍匐
フォレット楕円形黄緑の斑濃い緑ゆっくり匍匐
サンデルシー(スイカペペロミア )楕円形スイカに似た白い斑葉が濃い緑、茎が赤茶非常にゆっくりロゼット
イザベル(イザベラ)小さい丸型斑無し明るい緑非常にゆっくり匍匐
ホープ丸型クリーム色の斑明るい緑ゆっくり匍匐
ラタンディフォーリア小さい丸型白や黄色の斑明るい緑~深い緑非常にゆっくり匍匐
オブツシフォリア楕円形、卵形緑、白、黄色の斑深い緑早い直立木立ち

フォレット

ペペロミア フォレットは、市場に出回る数が少ない希少種で、乾燥にも強く3本の縦模様が入る可愛らしい品種です。

サンデルシー(スイカペペロミア )

サンデルシー(スイカペペロミア )

ペペロミア サンデルシーは卵形の葉型に、スイカのような縦模様が入っていることから、「スイカペペ」の愛称で親しまれています。

濃い緑の葉色に鮮やかな赤い茎のコントラストがユニークな品種です。

イザベル(イザベラ)

イザベル(イザベラ)

ペペロミア イザベルは、小さな丸型の葉が垂れ下がるように伸びる姿が魅力です。

ぷっくりとした多肉質の葉は、水分をたっぷり含み瑞々しく愛らしい印象を与えます。

ハンギングプランツとして飾ることができるので、インテリアに合わせてアレンジしてください。

ホープ

ホープ

ペペロミア  ホープは丸くて肉厚な葉が特徴で、明るい緑の葉色にうっすらと縦模様が入り、優しい雰囲気の可愛らしい品種です。

どんな空間にも溶け込み、明るさと癒しを与えてくれます。

ラタンディフォーリア

ラタンディフォーリア

ペペロミア  ラタンディフォーリアは、小ぶりな姿と鮮やかな葉色が魅力です。

他のペペロミアと比べて耐寒性があり初心者でも育てやすい品種で、空間にあるだけで明るい気分になるような爽やかさを演出してくれます。

オブツシフォリア

オブツシフォリア

最も流通している定番の品種で、初心者にも親しみやすく人気があります。

多肉質の葉はしっかりと水分を蓄え、葉に瑞々しい艶があるのが特徴です。

扱いやすくインテリアにも自然に馴染むでしょう。

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ペペロミア アングラータの葉っぱの特徴

ペペロミア アングラータの葉っぱの特徴

ペペロミア  アングラータの葉っぱは、楕円形で丸みがあり、鮮やかな濃い緑色が特徴です。

多肉質でしっかりとしており、薄い3本の縦模様が入るので葉の表面に立体感があるように見えます。

ペペロミア アングラータはどんな花が咲く?

ペペロミア  アングラータの花は、葉と同じような緑色をした約3cmの穂状のため、花が咲いても気づきにくいです。

ペペロミア アングラータの開花は珍しく、健康状態が良いと6〜7月の時期に咲くことがありますが、毎年開花するわけではないのであまり期待はできません。

ペペロミア アングラータの花言葉

ペペロミア  アングラータの花言葉「艶のある」「片思い」「可愛らしさ」です。

ペペロミア アングラータの育て方

ペペロミア アングラータの育て方

ペペロミア アングラータは、小さくて可愛いらしい見た目と乾燥に強い性質で育てやすいことから、初心者にも人気の観葉植物です。

明るく風通しの良い場所を好みますが、直射日光が当たらないように日陰で育てます。

寒い季節は冷気に触れないように、室内に入れて管理してください。

水やりの頻度

季節頻度タイミング水の量
春~秋1週間に1
~2回
土の表面が乾燥したらたっぷり与える
3~4週間に1回土の表面が乾燥してさらに1週間後控えめに与える

春から秋は成長期のため、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷり与えましょう。

冬は成長が緩やかになるため、土の表面が乾いてから、さらに1週間ほど待ってから水を与えてください。

水の与えすぎは根腐れの原因になるため、水やりの際は量に注意しましょう。

肥料のあげ方

ペペロミア アングラータは成長期に栄養が必要なため、5〜8月の間にしっかり肥料を与えてください。

水やりのタイミングでしっかり土を湿らせ、液体肥料を与えると、肥料が薄まり、根への負担を軽減できます。

また、2〜3ヶ月に1度を目安に鉢の縁に暖効性肥料を置くか、土の植え替え時に混ぜましょう。

8月以降から徐々に肥料を減らし、冬の寒い時期は成長が止まるため肥料を与えないでください。

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病害虫・害虫対策

ハダニ

  • 白い無数の斑点やかすり傷
  • 歯の裏に白い糸が付いている

ハダニは湿度に弱いため、こまめに葉水を行ってください。

風通しの良い場所で管理することにより、発生を防げます。

カイガラムシ

  • 葉が黄色く変色する
  • ベタベタする

カイガラムシは貝殻を覆ったような見た目や、白い毛を纏った見た目をしていて、葉の表面や茎に発生します。

葉水をして湿度を保つのが有効ですが、見つけた場合は柔らかい布や歯ブラシで葉を傷つけないように落としてください。

アブラムシ

  • 葉が黄色く変色し、ベタつく
  • 葉の縮れ、新芽の変形

アブラムシが柔らかい新芽や蕾の汁を吸うことで、葉が弱り変形や縮れなどの症状を引き起こします。

適度な日当たりと風通しを保つことで、アブラムシの発生を抑えられるでしょう。

発生した場合は柔らかい布で取り除いてください。

葉っぱが落ちる・枯れる原因は?

  • 水の与えすぎ
  • 根詰まり
  • 害虫被害
  • 日光不足
  • 肥料の与えすぎ

水の与えすぎ

水の与えすぎで常に土が湿っていると、根腐れの原因になります。

乾燥気味に管理し、春〜秋は1週間に1回、冬は3〜4週間に1回の水やりを目安に与えてください。

根詰まり

2〜3年以上、植え替えをしていないと根が増え土が固まり、必要な水分や栄養が行き届かず枯れる原因になります。

定期的に新しい土に植え替えをしてください。

害虫被害

ハダニ、カイガラムシ、アブラムシなどの害虫が葉に付着すると、汁を吸い葉が枯れる原因になりす。

風通しを良くし、こまめに葉水して湿度を保つことにより害虫被害を抑えられるでしょう。

日光不足

直射日光は避けますが、暗く日光が届かない場所は日光が不足し、葉が落ちる原因となります。

カーテン越しの明るい日陰に置いてください。

肥料の与えすぎ

過剰に肥料を与えすぎると、根が肥料焼けをおこし枯れる原因になります。

液体肥料を与える際は、水やりをして土を湿らせた状態で与え、暖効性肥料は2ヶ月に1度を目安に鉢の縁に置いてください。

ペペロミア アングラータは水耕栽培もできる?

ペペロミア アングラータは土を使わない水耕栽培でも育てることが可能で、土の代わりに「ハイドロボール」「ゼオライト」「木炭(ハイドロカルチャー用)」を使用します。

種類成長速度成長後のサイズ水洗い肥料
早い大きい発生しやすいできない液体肥料、暖効性肥料
ハイドロボール遅い小ぶり発生しにくいできる液体肥料

土は植物にとってミネラルや栄養が豊富なので、元気に大きく育つのが特徴です。

ハイドロボールは栄養を含まない人工用土のため、成長がゆっくりで小ぶりに育ちますが、水洗いができて清潔感を保ちやすく、虫が発生しにくい大きなメリットがあります。

水耕栽培のやり方

  1. 植物の土を綺麗に落とす
  2. 容器にハイドロボールを半分入れる
  3. 植物を植える
  4. 水と肥料を与える

① 植物の土を綺麗に落とす

根から土を落とすことにより、水の清潔さを保つほか、土に含まれる微生物を除去することができるため、虫の発生を抑えることができます。

② 容器にハイドロボールを半分入れる

鉢底に穴が空いていない容器を用意し、水洗いしたハイドロボールを半分入れます。

容器はガラスなどの中が見える物だと、水の量が確認しやすくインテリア性も高まるのでおすすめです。

③ 植物を植える

半分入れたハイドロボールにペペロミア アングラータを挿して角度を決めたら、ハイドロボールを追加して根本を埋めます。

④ 水と肥料を与える

植え込みが完成したら、容器の⅕を目安に水を注ぎ、液体肥料を加えます。

日当たりの良い場所に置き、管理してください。

ペペロミア アングラータの栽培環境

ペペロミア アングラータに適した栽培環境は、明るい日陰に置くのが理想です。

水はけのよい土で管理し、水を与えすぎず乾燥気味で育ててください。

耐寒性が弱く10℃を下回ると弱るため、冬場は室内に入れてエアコンの風が直接当たらない場所で、水や肥料を控えて管理します。

置き場所と日当たり

ペペロミア アングラータは、亜熱帯地域原産のため日光を好みますが、直射日光が当たらない、レースカーテン越しの明るい日陰に置きましょう。

耐陰性がありインテリアグリーンとして室内で育てられますが、暗く日が届かない場所は避けてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ペペロミア アングラータの適切な温度は、15〜27℃です。

春〜秋が最も適した時期で、10℃を下回る寒さに弱いため、屋外に出している場合は室内に移し、10℃以上の温度で管理しましょう。

ペペロミア アングラータの土の配合比率(用土)

ペペロミア アングラータの土の配合比率

ペペロミア アングラータは水はけの良い土を好むため、赤玉小粒6、軽石2、腐葉土2を混ぜた土を用意するか、市販で購入できる多肉植物用の土を使うのが推奨です。

ハイドロボール、ゼオライト、木炭(ハイドロカルチャー用)でも育てられます。

ペペロミア アングラータを種から育てると大変?

ペペロミア アングラータの種は流通が少なく「株分け」「挿し木」「葉挿し」で増やすの事が主流です。

種から育てると発芽が遅れたり成長しづらいため、一般的ではありません。

ペペロミア アングラータの開花時期

ペペロミア アングラータは適切に管理し、健康状態が良いと6〜7月頃に穂状の花を咲かせます。

しかし、花は葉と同色で華やかさは無く、開花しても気づかないことが多いため、注目して観察してください。

開花時期は春~秋

ペペロミア アングラータの開花時期は6〜7月で、約3cmほどの穂状の花を咲かせますが、目立たないのが特徴です。

開花には、じゅうぶんな日光と栄養管理が必要で、株が弱っていると成長が遅れ花も咲きにくくなるため注意しながら管理しましょう。

ペペロミア アングラータの花が咲かない原因は?

花が咲かない原因は、「日光不足」「水の与えすぎ」「栄養不足」などが考えられます。

春から秋は15〜27℃、冬は10℃以下にならないよう温度を保ち、明るい日陰で適切に水と肥料を与えると開花する可能性が高まるでしょう。

ペペロミア アングラータの増やし方

ペペロミア アングラータの増やし方は、種からでも増やせますが難易度がやや高いため「株分け」「挿し木」「葉挿し」で増やすのが主流です。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

ペペロミア アングラータの剪定時期は、株の成長期の5〜8月が最適です。

この時期は回復力が高く、剪定した後も元気に根を伸ばし新芽を出します。

株分けのやり方

  1. 根についた土を落とす
  2. 株を分ける
  3. 株ごとに鉢をわける
  4. 風通しの良いところで管理する

① 根についた土を落とす

ペペロミア アングラータを容器から出す際に、傷つかないように注意して優しく取り出し、根についた土を綺麗に落とします。

② 株を分ける

清潔なハサミを使用し、根を傷つけないよう慎重に株元をカットします。
複数に分けた株それぞれに芽が2〜3個つくよう、バランス良く分けるのがポイントです。

③ 株ごとに鉢をわける

鉢底石を置き、暖効性肥料を置くか、土の植え替え時に混ぜましょう。

または市販で販売されている多肉植物用の土を入れて株ごとに鉢をわけて植えてください。

④ 風通しの良いところで管理する

植え終わるとたっぷり水を与え、風通しの良い明るい日陰に置いて管理することで1ヶ月ほどで株が安定するでしょう。

株がうまく安定しない場合は、一度取り出し根の状態をチェックします。

傷んだ根や乾燥した箇所があれば切り落とし、新たに排水性の高い土に植え、肥料は1ヶ月ほど控えます。

挿し木のやり方

  1. 先端を剪定する
  2. 切り口を乾燥させる
  3. 土に植える
  4. 明るい場所で管理する

① 先端を剪定する

伸びてデザインが崩れた箇所の先端を3〜5cmほどカットします。

上部の葉っぱを2〜3枚残し、土に挿す下部の葉っぱは取り除きましょう。

そうすることにより、土に接触する葉の腐敗を防ぎ水分の蒸発を減らします。

② 切り口を乾燥させる

約半日ほど乾燥させましょう。

切り口が湿っていると、雑菌の繁殖につながり腐る原因につながります。

乾燥させることにより、土に挿した後の発根の確率を高めることができます。

③ 土に植える

約半日乾燥させた茎を、赤玉小粒6、軽石2、腐葉土2を混ぜた土、または市販で販売されている多肉植物用の土に挿します。

④ 明るい場所で管理する

レースカーテン越しの明るい場所に置いて、土が乾燥しないように注意しながら水やりをすると、約1ヶ月ほどで発根します。

新しい葉が出てきたら発根したサインなので、今よりも大きな鉢に植え替えてください。

葉挿しのやり方

  1. 葉柄を残しカットする
  2. 切り口を乾燥させる
  3. 葉を挿し水を与える
  4. 発根後に鉢へ植え替える

① 葉柄を残しカットする

茎と葉を繋ぐ箇所(葉柄)を約3cmほど残し、清潔なハサミでカットします。

② 切り口を乾燥させる

約半日ほど乾燥させましょう。

切り口が湿っていると雑菌の繁殖につながり、葉挿しをした箇所が腐る原因につながります。

③ 葉を挿し水を与える

赤玉小粒6、軽石2、腐葉土2を混ぜた土、または市販で販売されている多肉植物用の土に、葉柄がしっかり埋まるように挿してください。

挿し終わるとたっぷりと水を与えます。

④ 発根後に鉢へ植え替える

こまめに葉水を行って湿度を保ちながら約1ヶ月ほど明るい日陰で管理し、発根したら大きめの鉢に植え替えてください。

植え替え時期はいつがいい?

ペペロミア アングラータは、気温が安定している5〜8月に行いましょう。

この時期は成長期であるため、回復も早く植え替え時のストレスを軽減させます。

植え替えた後はたっぷり水を与えて直射日光を避けた場所に置いてください。

鉢替えのやり方

  1. 株を引き出す
  2. 痛んでいる根を切る
  3. 大きい鉢に植える
  4. 乾燥気味に育てる

① 株を引き出す

鉢を傾けて優しく引き出してください。

ペペロミア アングラータの根は細く繊細なため、傷がつかないように注意が必要です。

② 痛んでいる根を切る

余分な土を払い落とす際に、腐敗している根を切り落としてください。

根が痛んでいると、水の吸い上げが悪くなり枯れる原因につながります。

③ 大きい鉢に植える

根詰まりを起こさないためにひと回り大きい鉢を用意し、赤玉小粒6、軽石2、腐葉土2を混ぜた土、または市販で販売されている多肉植物用の土を入れて株を植え付けます。

植え替えのタイミングで、暖効性肥料を混ぜるのがおすすめです。

④ 乾燥気味に育てる

植え替え直後は鉢底から水が出るほどたっぷり与えますが、その後は株が安定するまで乾燥気味で育ててください。

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